ゲートの世界にHALOの軍隊が出現したら…   作:ライダーGX

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第23話 制裁

健二達が害虫退治に向かう前、アメリカのCIAのパラメタリーチームは特戦群の待ち伏せを食らっていて、工作員であるエイデッガーは特戦群の実力を改めて見直す。

 

「くっ…日本のSOCがここまでとは、フォースリーコンに居た俺が手も足も出ない」

 

暗闇の中で正確に当てて来る特戦群、彼等は暗視装置を使い、森の中を利用して隠れていて、そこから工作員達を排除して行っている。

それにエイデッガーは舌打ちをし、他の工作員達も通信で動かないよう指示する。

 

「皆、迂闊に動くなよ」

 

「くっそ…!上との交渉はどうなっているんだ?!」

 

工作員の言葉にエイデッガーは考え、通信で確かめる事にする。

 

そして同時刻、首相官邸では本位総理は合衆国のディレルと電話で話をしていた。

しかし本位はディレルからFAXで送られた資料を目にして、唖然とする。

 

「こ…この資料をどうやって?」

 

「マスコミに持ち来られる前に抑えられたのが幸運だった、我が国の調査機関によれば貴国の閣僚の不正、裏金、汚職行為が記されているそうではないか」

 

それは日本の政府の重大なスキャンダルであった。

そのスキャンダルがアメリカのディレルが握られてるとなれば、完全にあちらの意のままであった。

 

本位はそれに思わず資料を握る閉める。

 

「あ…ありがとうございます」

 

「なあ~に、我々の“友情の証し”だよ。そこでなんだが…頼みがある」

 

「どんな事でしょう…」

 

「そちらに特地から賓客が来日しているそうではないか、私としては是非合衆国に招待したい」

 

それは特地の人間をアメリカに連れて行くと言う言葉になる、そうなればアメリカが特地にある資源を自分の意のままにする事が出来、更なる経済を上げる事が出来る。

しかしそれを本位は決して許すはずがない、だがスキャンダルを握られてるとなれば迂闊に手を出せない。

 

「…そうですか…、招待状はお預かりしましょう」

 

「いやいや、我が国のエージェントを直接派遣したいのだ、だがガードがとても優秀で…何とかしてくれないか?“友情の証し”として」

 

本位はそれを聞いて思わずためらいを感じる、ガードが解ければ特地の賓客がアメリカに連れ去られてしまい、相手の意のままになってしまう。

それだけは何としても避けたい所であった。

 

「友情…ですか」

 

「ああ。そうだ」

 

「……良いでしょう、お約束出来るのはガードをどうにかする事だけです。来賓に逃げられても、その責をこちらに押して付けるのはお止め頂けますね?」

 

「勿論だとも。我が国のエージェントは優秀だ」

 

そう言ってディレルは電話を切り、本位も受話器を置いてため息を付く。

 

「はぁ…」

 

そして数分後、嘉納の元に本位の電話が来て、嘉納は本位の話しに納得が行かなかった。

 

「中止!?来賓を守るの止めろってのはどう言う事ですか!?あのディレルの野郎に何言われたか知らねぇが!!」

 

「堪えて下さい…嘉納さん、私だって悔しんですよ。しかしここまで閣僚のスキャンダルを握られたら手も足も出ません」

 

「だからって見捨てる様な事をするって言うんですかい!!?」

 

ますます納得が行かない嘉納は怒鳴る風に叫び、それに本位は落ち着かせるように話す。

 

「約束したのはガードをやめるだけです。政府として来賓を渡す約束はしていません」

 

「…っ」

 

「今ここで私が政権を投げ捨てれば全てはご破算、握られた秘密も無価値です」

 

「おい本位さん…、そんな事したら政治家としておしまいだぞ?」

 

嘉納は本位の策にあまりにの無謀さに駄目だしを言うも、本位はそれを言う。

 

「構いませんよ、どうせやるなら歴史に名が残るくらいにね、それと嘉納さん…まだあの者達が居ますから」

 

「UNSCですか…、彼等がどうやるか…です?」

 

「はい…、嘉納さん…後は日本を頼みます」

 

「…馬鹿野郎が」

 

そう言い残し嘉納は受話器を切った。

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

特戦群のセイバーが工作員の頭に狙いを定めていた所に、司令官から通信が来る。

 

『聖杯は砕かれた、繰り返す聖杯は砕かれた。各員作戦を中止して集合位置まで撤退せよ』

 

通信を聞いて、セイバーは引きがねを引くのをやめて、その場から撤退する。

そしてアメリカの工作員は通信で交渉が上手く言った事を告げ、それに皆に伝える。

 

「よし分かった。上の方で話は付いた様だ、予定通り来賓を迎えに行くぞ」

 

それに工作員のロジャーが怒鳴る風に立ち上がる。

 

「予定通り!?これだけの損害を出して!?」

 

「いい加減にしろロジャー、まだ作戦中だ、お前も口を慎んでくれ。政治的取引が上手くいったんならもう大丈夫だ…行くぞ」

 

エイデッガーは工作員達を連れて行き旅館へと向かって行く。

 

そして旅館付近まで近づいて行き、エイデッガーは工作員達に指示を出そうとした時だった。

 

彼等の目の前に他の国達の工作員達と鉢合わせとなり、それに皆が構えようとした時。

 

「ご苦労なこったな?」

 

『『『!!?』』』

 

工作員達は突如の声に思わず上に銃口を向けると、旅館の屋根にアーマーを着用した健二とブライアンとカレンがM7Sサブマシンガンを手にして待ち構えていた。

 

「ブライアン!カレン!アタック!!」

 

「「了解!!」」

 

健二達は飛んで、地面に向けて一気にブーストで加速し、グランドストライクをかまして工作員達を状況混乱にさせる。

 

「くっ!!散開だ!」

 

エイデッガーはすぐに工作員達を散開させて健二達や他国の工作員達に攻撃を仕掛ける。

 

健二はM7Sサブマシンガンを工作員に向けて撃ち、工作員はそれに撃たれて倒れる。

更に工作員が健二に向けてライフルを発射するも、健二は近くにある岩場を掴み、持ち上げて盾にする。

 

「なっ!?」

 

工作員達はそれに驚き、健二は工作員達に向けて岩場を思いっ切り投げる。

それに工作員達は岩場に挟まれてしまい、血を流しながら絶死してしまう、健二はすぐにM6Cを取り出して正確に工作員達の頭を撃ち抜いていく。

 

ブライアンもカレンも同じように正確な射撃で工作員達の頭を狙い撃ち、次々と倒して行く。

 

すぐにエイデッガーはロジャーと共に隠れ、息が乱れながらも状況を整理する。

 

「どうなってるんだ!?」

 

「相手はロシアや中国の連中だ!! しかしあのゴツイ奴等は一体何なんだ!?」

 

「知りた~い?」

 

っとエイデッガーとロジャーは岩場の上を見ると、ハルバートを持ったロゥリィが居た。

 

「でも教えてあーげなーい」

 

「う!うわああああああああ!!!」

 

ロジャーがロゥリィに向けてライフルを乱射し、それにロゥリィはハルバートを棒代わりに使って回り、銃弾をかわしながらハルバート掴んでい飛んで、落ちながらロジャーを切り裂いていく。

 

それを健二は横目でロゥリィを見て、仕方なくも戦闘を継続する。

 

ブライアンはアーマーのブースト機能を使い、銃弾の雨を掻い潜り、M7Sサブマシンガンを撃ちながら走る。

 

カレンはマチェットを取り出し、近くに居る工作員の腕を切り落とし、そして回し蹴りで蹴り飛ばす。

 

エイデッガーは混乱している状況に歯を噛みしめる。っと後ろにある気配がして振り向くと健二が立っていて、それにエイデッガーは思わず銃を構える。

がその前に健二がエイデッガーの銃を掴み、ライフルを握りつぶしてすぐさま右腕を掴んで握り締め、骨を粉々にする。

 

「がああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

 

そして次に左腕を掴んで骨を破壊して、エイデッガーの首を掴む。

 

「ぐぅ…!!!」

 

「今から俺の質問に答えろ、お前たちは何が目的で此処に来た…?」

 

「ぐぅぅぅっ! 誰が…言うか!」

 

エイデッガーは抵抗するかのように足で健二を蹴り付けるも、健二のアーマーにはビクともしない、健二は仕方なくエイデッガーのポケットを探り、身分証を取ってエイデッガーの首をへし折る。

 

「はっ!!」

 

そしてカレンが飛んで残りの工作員達を撃ち抜き、ブライアンが周囲の安全を確認する。

 

「クリア!!」

 

その言葉を聞いて、健二は死んだエイデッガーを捨てて、身分証を確認する。

 

「CIA…と言う事はパラメタリーチームか」

 

そう健二は周囲を見て、死んでいる工作員達を見て。健二は目を細めながらブライアンとカレンを集め、伊丹達の元に戻って行く。

 

 

 

そして特戦群の司令室ではその様子を嘉納と司令官が見ていて、UNSC軍の想像以上の能力と技術力に唖然とするしかなかった。

 

「あれがUNSC軍の力…、そしてあの娘…確か亜神とか言ってたな」

 

嘉納がそう言う中で司令官はすぐさま公安に出動要請を出す。

 

 

 

外が静かになり、伊丹達が外の様子を見ると、工作員達の死体ばかりがあって、それに梨紗は伊丹の後ろに隠れる。

 

「うえぇぇ!!?な!何これ!?」

 

「こんなにたくさん!?」

 

富田は工作員の数に驚きながらもアシェリーは伊丹達に向かって言う。

 

「皆さん、すぐに移動します。荷物を纏めて準備をお願いします」

 

「分かった、富田と栗林は使えそうな武器を回収だ」

 

「「了解!」」

 

すぐに皆は動き、アシェリーと伊丹は戻って来る健二達を見て、アシェリーは健二達に近寄る。

 

「大丈夫でしたか?」

 

「ああ、何とかな」

 

そして伊丹はロゥリィに近寄り、ロゥリィの身体から銃弾が出て来るのを見て、ロゥリィは静かに話す。

 

「この体はどんなに傷を受けても再生する。亜神は死なない…いいえ、死ねないの」

 

っとそう言って伊丹はロゥリィの血を洗い流す為浴室へと連れて行き、健二は死んでいる死体を見届けた後にアシェリー達に武器のチェック後すぐに出ると伝えるのであった。

 


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