ゲートの世界にHALOの軍隊が出現したら…   作:ライダーGX

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第12話 SPARTAN 後編

イタリカは今まさに戦火の中に包まれていた、援軍としてやって来た自衛隊とUNSC軍は外に居る盗賊達を滅却していた。

 

『こちらプライナリー1より各機へ、城門内部には味方がいる模様、外のみを殲滅せよ』

 

ペリカンに乗っているSPARTANⅣのアントラが全機に通信を流して伝え、それに了解してファルコン隊とホーネット隊は外に居る盗賊達に向けてマシンガンを連射する。

ファルコンのガンナー席に乗っている海兵隊はタレットを盗賊に向けて撃ち、反対にグレネードランチャーを搭載されている物は爆風で飛ばされてしまう。

 

ホーネットはミサイルランチャーを放ち、地上に居る盗賊達を一気に片付けて行く。

 

自衛隊の者達も負けずにと同じ様に機関銃や64式小銃で盗賊達を狙い撃っていた。

 

「くそっ!お前もやり返せ!」

 

「おう!」

 

盗賊の二人が上にある対空兵器のカタパルトを使う。

それを見たペリカンはUNSC軍と自衛隊に伝える。

 

「城壁上に対空兵器、まだ装填前です」

 

それに健軍が承知する。

 

「了解した!ハンター1!目標を攻撃せよ!」

 

すると盗賊達の目の前に自衛隊の攻撃ヘリのコブラが飛行して来て、ミサイルを放ち滅却した。

 

それを見た健軍は見事落とした事に褒める。

 

「よくやった!戻ったらビールをおごる!」

 

「正しい見出し…正しい引きつけ…正しい頬付け…コトリと落ちるように」

 

HU-1に乗ってる自衛官は64式小銃を盗賊達に狙いを定めながら打って呟いていた。

 

その様子を南門で見ていたレレイ達の方にも爆音が届いていた。

 

「うわ~、凄い爆発…。あれも魔法?」

 

「たぶん違うと思うな…」

 

「無理…」

 

するとレレイがその場を離れて行くのをブライアンと黒川が見て止める。

 

「おい待てレレイ」

 

「ちょっとどこ行くの?」

 

「近くで見る」

 

っとそう言ってレレイは階段を下りて行き、それにブライアンと黒川は思わず顔を合わせる。

 

「あの…」

 

「たくっ! あいつは…行くぞ!黒川!」

 

そう言ってブライアンと黒川はレレイの後を追いかけ、アルティアとテュカも慌ててブライアン達の後を追いかけて行った。

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

東門で戦闘をしている頃、ロゥリィはようやく待ち浴びた戦を楽しみながらハルバートを振りまして盗賊を切り倒して行く。

無論小柄の身体には全く合わない攻撃の仕草に盗賊達は次々へと倒される。

 

そして栗林も参戦して来て、鋭い格闘術を生かし、盗賊達を倒して行く。

 

っと栗林の背後の盗賊の一人が斬りに向かった途端、盗賊の頭にナイフが突き刺さる。

 

思わず栗林が後ろを振り返り見て、飛んできた方を見ると、健二とカイルがMA5DとM7サブマシンガンを撃ちながらやって来て、カイルがナイフを投げたのだった。

 

「栗林、突っ走って自滅する様な真似は今後するなよ、お前達自衛隊に何かあれば俺達UNSCが責任を取らされるんだからな」

 

「えっ?何でそっちが責任が取られるんですか?」

 

「君達を護衛しているからだよ」

 

カイルがナイフで近接戦闘をしながら盗賊を切り裂き、サマーソルトを炸裂しながら言い。

それに栗林が何故か不満な表情をしながらも盗賊の剣を小銃で受け止め、9mm拳銃で倒す。

 

パキッ

 

っと64式小銃の二脚が折れて、それに栗林は見て唖然とする。

 

「あちゃ~!」

 

「あっ壊した」

 

「いくら廃棄予定の武器だからと言えど、修理代が出るな」

 

そう健二とカイルはつぶやきながらも盗賊を倒し、健二は相手の手を掴み、一気に握りつぶして剣を離し、その剣を受け取り盗賊の首を切り裂く。

 

それを見たジャクソン達は健二の戦いぶりを見る。

 

「おっ、リーダー案外慣れている様に見えるぜ」

 

「そうだね、でもまだまだと思うけど今は見守ってやるよ」

 

そう言ってカレンは盗賊を切り倒して、ジャクソンは頷いて重機関銃をぶっ放していた。

そして健二は城壁上に居る盗賊の首領を見て、ジャクソン達に言う。

 

「カイル、ジャクソン、カレン。ここ任せるぞ」

 

「「「了解!」」」

 

健二は一気にジャンプして行き、盗賊の首領の近くに着地して、それに首領が驚いて振り向く。

 

ゆっくりと立ち上がるSPARTANⅣを見て、首領は歯を噛みしめながら睨みつける。

 

「己~!」

 

っと剣を一気に振りかぶろうとした時に、健二は持っている剣を振り上げ、首領の腕を切り落とす。

 

「ががあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

 

大量に血を流しながら悲鳴を上げる首領に対し、健二はただ首領の腹に強烈な拳を叩き込み、それに首領は強烈なくの字になる、そして胃の中の液を大量に吐き出し。

 

健二は盗賊の頭を抑えて、一気にアッパーカットを放つ。

 

盗賊はそれに大きく飛んで行き、丁度ロゥリィのハルバートの上に突き刺さる。

それにロゥリィは見て、首領は苦しみながら言う。

 

「み…認めんぞ、こんな物…戦いであって溜まるか…。そうは思わんか…エムロイの神官よ…答えよ!エムロイの神官よ!」

 

っとそう言った途端ロゥリィが首領を一気に地面に叩き込み、死んだ首領からハルバートを引き抜く。

それを見た盗賊達は戸惑いを隠せない。

 

「しゅ!首領が!?」

 

「うろたえるな!体制を立て直せ!!」

 

その事に慌てながらも盗賊達は体制を立て直し始め、それに健二は呆れてしまい、飛んでジャクソン達の近くに着地する。

 

「たくっ…、素直にこりろよ」

 

そう健二は呟いて、伊丹達が来た途端。

 

『ラプター1、こちらホーネット1。これよりカウント10で門内を掃討する、至急退避せよ』

 

『3レコン、こちらハンター1。これより───』

 

突如同じ内容の無線が入って来て、健二達が上空を見るとホーネットとコブラが飛行して来て。それを見た健二達はすぐさま退避する。

 

健二は伊丹とロゥリィを持ち上げて、ジャクソンは富田、カレンは栗林を担ぐ。

 

「ちょっと下ろしてよ!自分で走るから~!?」

 

「黙ってな!ロリ巨乳!」

 

カレンは栗林を黙らせ、退避が完了したのを見てカウントが0になった瞬間…。

 

 

 

 

バババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババババ!!!!!

 

 

 

 

ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!!!!

 

 

 

 

途轍もない爆音と銃声がホーネットとコブラから放たれ、盗賊達を一気に滅却して行った。

 

悲鳴をあげながら盗賊達は全滅して行き、銃器を止めて周囲を確認する。

 

そしてその様子をピニャとハミルトンは唖然としていた。

その時ピニャは感じた。

 

妾はとんでもない怪物をこの街に呼んでしまった。

 

妾はとんでもない者達を街に入れ込んでしまった。

 

そして妾は取り返しのつかない事をしてしまったのではないか…。っと。

 

そうピニャは思いつつUNSC軍と自衛隊の航空部隊を見て、ペリカンから海兵隊達が降下して来て、周囲の確認をしに行った。

 

そして健二達は終えた事に一息を付き、その場に来たブライアン達が来る。

 

「終わった…」

 

「うそ…」

 

「盗賊が全滅…?」

 

っと三人娘の声が聞こえて、健二達は振り向く。

 

「おいお前等…、どうして此処に?」

 

「南門に居たんじゃなかったのか?」

 

「ああ、それがレレイが近くで見るとか言って聞かなくてな」

 

そうブライアンが説明し、健二はレレイの好奇心にただ呆れるしかなかった。

 

そして周囲の安全を確認させて、盗賊は完全に敗北したのだった。

 

 


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