ゲートの世界にHALOの軍隊が出現したら…   作:ライダーGX

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第8話 イタリカへの準備

アルヌスFOBに入った健二達、ワートホグを格納庫に戻した後、健二はアーマーを外す施設を探そうとする。

それにアシェリーが問いかけて来た、

 

「どうしました?」

 

「ああ、実はアーマーを外す場所を探してるんだよ。いつまでも着ているのもきついしさ」

 

その事にブライアンが言う。

 

「リーダー、アーマーならこの基地のSPARTAN専用メンテナンスセンターに行くんだ。そこならアーマーを外す事が出来るぜ」

 

「本当か? よし!」

 

そう言って健二はすぐにSPARTAN専用メンテナンスセンターに向かおうとする。っと慌てて健二が慌てて戻って来て、それにアシェリーとブライアンが頭を傾げる。

 

「ところでそのSPARTAN専用メンテナンスセンターって…何処?」

 

っとその事に思わず二人はずっこけそうになった。

 

 

SPARTAN専用メンテナンスセンター。

 

そこはスパルタンがアーマーを整備したり、独自の改造を行う事が出来る唯一の整備区画、健二はアシェリーとブライアンに案内されながら入り、その整備施設を見渡す。

辺りには他のスパルタン達がアーマーを外したり、研究員と整備班にアーマーのアップグレートか改造を頼んでいた。

 

「此処がか…」

 

「ああ、リーダーこっちだ」

 

っと二人に付いて行く健二は、自分専用のメンテナンスデッキに付く。

 

「ここがリーダー専用のデッキだ、俺は隣だからまたな」

 

そう言ってブライアンは隣の自分専用デッキに向かい、健二はその場に近づいて、健二に気付いた研究員と整備班達が来る。

 

「やあスパルタン健二、アーマーを外すのかい?」

 

「ああ、どうすればいい?」

 

「ならこの台に足を置くんだ、そうすれば後は我々が外してあげるよ」

 

そう聞いて健二は足を台に乗せ、そして両腕を左右に広げ、専用のグリップを握る。

研究員がそれを確認した所で健二のアーマーを外す作業に入る。

 

「アーマー解除開始」

 

「了解」

 

研究員が端末を操作して、健二のアーマーを外しにかかった。

胸から腕、太腿から爪先、全てのアーマーを外し終えた健二はその台から降りて、後のインナースーツを取り外しにかかる。

 

インナースーツはカプセルのケースに入る必要があり、それに健二は入って、カプセルが閉じられて数分待つ。

そしてカプセルが開いて、健二の服装があるデザートタイガー迷彩のBDUに変わっていて、健二はそこから出る。

 

待っていたアシェリーが近寄る。

 

「リーダー、どうですか?」

 

「どうって…なんで迷彩服になるんだ? 普通なら専用の制服になるはずだろう?」

 

「そうなのですが、この地方での服装を考えるとなると、その方がよろしいかと上層部の皆が言ってました」

 

「へぇ~?そうなの?」

 

その事には健二はそう納得し、そこに同じ服を着たブライアンが来る。

 

「リーダー、今から俺達のオペレーションルームに案内する」

 

「オペレーションルーム?」

 

その事に健二は頭を傾げ、アシェリー達の後を追いかけながら付いて行く。

 

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

 

健二達専用のオペレーションルーム、そこでは様々だ任務内容が送られて来る。他にも銃の整備やベンチプレスや様々な器具が揃っている。

 

健二はアシェリー達tそこに入ると、そこにレックスたちが仕事をしていた。

レックスたちは健二が来た事に振り向き話しかける。

 

「リーダー、此処が我々専用のオペレーションルームだ」

 

「どうだ?見た感じはよ」

 

レックスとジャクソンが健二の感想を問う。

 

「見た感じは…凄いの一言だけだな」

 

その事に健二はそう佛焼きながら自分の専用の椅子に座り、アシェリーがある書類を渡す。

 

「これは?」

 

「コダ村の人たちの受け入れに必要な書類です。これがないとコダ村の人たちの居住地を立てる事は出来ませんから」

 

アシェリーの言葉に健二はその事に思わずため息をしてしまう。

まさかここで書類仕事をするとは思わなかったからだ。

 

「頑張って下さい。私もサポートしますから♪」

 

「おうよ…」

 

そう頷きながら健二は元コダ村の避難民たちの書類を用意するのであった。

 

 

 

そして翌日。

 

健二達は自衛隊駐屯地基地に向かっていると、すでに伊丹達が元コダ村の人たちの住民登録にをしてる最中だった。

 

「ワシは賢者カトー・エル・アルテスタン。こっちは弟子の」

 

「レレイ・ナ・レレーナ」

 

ある杖を持った老人とその後ろに居た青い髪の少女、レレイが名前を言い、その次に斧を持ったゴスロリ少女が自分の名前を言う。

 

「私はロゥリィ・マーキュリー。暗黒の神エムロイの使徒」

 

そして次にエルフの少女二人が名乗る。

 

「コアンの森のアルティア・ヌマ・マルコ。特技は精霊魔法のお眠りです!」

 

「お…同じコアンの森、ホドリューの娘…テュカ・ルナ・マルソー。それと…」

 

何故かテュカはチラチラと目線をそらし、それに黒川は何かを傾げる。

 

「よう」

 

っと健二達の言葉を聞いた伊丹達は振り向き、伊丹達は健二がアーマーを外している姿を見て唖然とする。

 

「あの…昨日着ていたあれは?」

 

倉田が健二達のアーマーの事を問い、それにブライアンが答える。

 

「あれは戦闘用のアーマーだからな、こうして非番な時は外す事が出来るのさ」

 

「まあそんな事より、ほい伊丹二尉、これが俺達UNSCが提供する避難民たちの居住地の書類だ」

 

健二は伊丹に避難民たちの受け入れの居住地の書類を渡し、受け取った伊丹はそれを目にする。

 

「どうも…」

 

「それで、この中で大人は何人程度だ?」

 

健二がコダ村の住人の数を聞き、それを栗林が答える。

 

「アルティカ、テュカ、レレイ、ロゥリィ、カトー先生以外を除く総勢21名。老人2名、中年3名、子供16名。その内4名が大人だそうです」

 

「はっ?誰が」

 

「どうもロゥリィの様なのです」

 

黒川がその事を健二に言い、それに健二達は思わずロゥリィを見て、マイケルが思わず笑う。

 

「ぷははは!そんな訳ねぇだろう? どう見たって子供じゃん?」

 

「神官様は私達よりももっと年上」

 

っとその事をレレイが言い出して来て、それに健二はレレイの方を見てとう。

 

「上ってまさか…知らないのか?」

 

「誰も彼女の年齢を知らない、知っているのはテュカが165歳、アルティアは161歳、それに人種は成人は15歳なる」

 

「マジで?」

 

マイケルはその事に唖然とし、健二は一度ロゥリィを見て、それにロゥリィは微笑みながら見るのだった。

 

 

───────────────────────────────────────

 

 

そして数日後、健二は自衛隊の要請で少しばかりこちらにもネットを繋がらせるように頼み。昨日繋がって気になるニュースを見ていた。

 

それはコダ村の人たちの被害報告の件だった。

 

民間人の被害多数。自衛隊の暴走が原因か。あまりにも身勝手な記事の内容を見て健二は呆れてしまう。

それを見ていたアシェリーが健二にコーヒーを渡しに来て、そのニュースを見る。

 

「本当に好き勝手な事をばかり言いますね?」

 

「だろう。こんなにも自衛隊は必死だと言うのに、日本の政府はただ知ったかぶりを言うだけでこれだよ」

 

健二はそう言いつつコーヒーを飲む。

するとブライアンから通信が入り、それに健二は出る。

 

「どうしたブライアン」

 

『リーダー、第3偵察隊の栗林と黒川が来てるぞ』

 

「栗林さんと黒川さんが?」

 

「分かった、通せ」

 

健二の許しが出たブライアンは二人をオペレーションルームに案内し、二人はオペレーションルームを見渡す。

 

「凄…」

 

「技術は私達より上ね…」

 

「…んで、二人とも、何か用があって来たんじゃないの?」

 

っと健二の言葉に二人は思わず慌てて健二の方を向く。

 

「すいません!」

 

「えー…安藤大尉、実はお話が合って来ました。テュカの事です」

 

「…テュカが?」

 

健二は二人の用の件はテュカのことで、黒川は健二にテュカの様子が変である事を説明する。

 

「様子が変っていうのは?」

 

「はい、食事、衣類、居室、全て二人分要求します。ですが一人分には全く手を付けないんです、因みに要求してくるものは男物です」

 

黒川の説明を聞いた健二は少々考えこみ、健二は問う。

 

「この事、伊丹の奴には言ったか?」

 

「隊長には話しましたが…」

 

「隊長、『脳内彼氏かも』っとか意味不明事を言って来るんですよ?」

 

その事に健二は思わず苦笑いをしてしまうが、すぐに考える思い当たる点を付く。

 

「…黒川。もしや彼女…『パーソナリティ障害』に」

 

「っ…その可能性もあると」

 

っと黒川の言葉に健二はやや重い表情になる。

彼女の心には父親がまだ生きていると言う思いが強すぎて、現実と全く向かっていない事に健二はそう思ったのだ。

 

「…アルティアの方はどうだ?」

 

「彼女は問題ないようです。むしろ前向きになっていると言うか」

 

その事を聞いて健二は少しホッとするのだった。

 

 

そしてテュカ達はレレイに付き合わされて、ある場所へと行く。そこは自衛隊が『ゲート防衛戦』で戦って死んだ翼竜の場所だった。

 

「これ…ぜ~んぶ翼竜の死体?」

 

「帝国と連合諸王国が自衛隊と戦った後、この翼竜の鱗を全部私達が取って売っていいと、伊丹が言ってた」

 

「ええ!?翼竜の鱗は高く売れるわよ!?」

 

テュカがレレイの言った言葉に驚きながら問い、それをレレイは言う。

 

「自衛隊は翼竜の鱗に興味が無いらしい」

 

「凄いわね…」

 

アルティアはその事に聞いて唖然とするしかなかった。

 

そして翼竜の鱗を売る為にレレイは伊丹達に頼み、第3偵察隊を動かしてくれた。

高機動車に翼竜の鱗を積み、その事を倉田がぼやく。

 

「んで俺達は運送業者っすか?」

 

「まあそう言うなって、避難民の自活は良い事だし、それに特地での商取引の情報収集が出来る貴重な機会だよ」

 

そんな中でレレイとロゥリィ、アルティアが乗り込もうとした時にテュカを見る。

 

「どうしたの?」

 

「また…知らない土地に行くの?」

 

「行くのって…行かなきゃ鱗売れないでしょう?」

 

っとアルティアが言った言葉にテュカは思わず顔を下に向ける。

 

「お父さん、私どうしたら…」

 

テュカがそう言った時に黒川が肩に手を置き、それにテュカが振り向き、黒川が笑顔で見る。

レレイがテュカに言う。

 

「一緒に行こう。炎龍が出て来たとしても、緑の人と黒の人達が助けてくれる。だから大丈夫」

 

「早くしなさいよ」

 

ロゥリィがそう言って来て、アルティアがテュカに手を差し出して、それに少し戸惑うもテュカは手を握って乗る。

見ていた伊丹達は笑みを浮かばせた後に言う。

 

「よし!出発」

 

そう言って伊丹達が出発しようとした時に自衛隊の上の人たちから無線連絡が来る。

 

『3レコン、今からUNSC軍基地に向かうようにと司令部からの命令だ』

 

「ん?了解」

 

「何んすかね?」

 

倉田がそう伊丹に聞くも、伊丹もそれには分からんとする。

そして第3偵察隊は車両でアルヌスFOBに向かう、そこで兵士たちに誘導されて地下に入る。

すると目の前で驚く物を目にする。

 

それは約20m以上ある巨大な車両で、そこにラプターチームが待っていた。

 

「こっちだ伊丹」

 

第3偵察隊はラプターチームの前で止まり、伊丹が降りて来る。

 

「あのー大尉、何ですかこれは?」

 

「これは『機動対空兵器プラットフォーム M750 ビックマンモス』だ、これでイタリカに行くぞ」

 

「えっ?!」

 

「話はすでに聞いてる。レレイ達が翼竜の鱗を売るんだろ?だったら護衛はもっと多い方が良いと思ってな」

 

そう言って健二達はビックマンモスに乗り込み、それに伊丹達は互いの顔を合わせ、兵士たちの誘導に従って車両をビックマンモスに格納する。

 

「リーダー、伊丹二尉達がビックマンモスに搭乗しました」

 

レックスの報告を聞いた健二は頷いて叫ぶ。

 

「よし!!ビックマンモス出発!!」

 

健二達は伊丹達を乗せてビックマンモスを発進させる。

地下から出て来て地上に出て進む、目的地…イタリカを目指して。

 


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