ブラック・ブレット 紅き守り手   作:フルフル真

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第8話です!
正直真莉くんのスペックやり過ぎ感否めないですがまぁ自分が良ければよしとします...
戦闘はやはり苦手ですね...なんと言いますか自分の書き方が悪いんですか疾走感があまり...まぁいずれ頑張りますよ!


第8話

学校内...それも特に教室内は異様な雰囲気に晒されていた

その中心にいるのは先程ある秘密が露見したばかりの真莉だった

 

しかし真莉は多少よ動揺はあっても慌てる事は無く教室に到着しイヤホンをつけ音楽を聴きながら寝る体制に入った

 

急に寝る体制に入った真莉を見たクラスメイトたちは更に唖然とする

そこで動いたのは行動力のある星染聖也だった

 

聖也「古畑くん、ちょっと良いかな?」

 

真莉話し掛けた瞬間に周りの取り巻きたちは星染を止めるために騒ぎ立てる

やれこんな化け物に話す必要は無いだの聖也くんも化け物の仲間内にされるだの言っている

 

しかし星染はその言葉に聞く耳持たず真莉に話し掛ける

すると流石にうるさかったのか真莉が、目を覚ましイヤホンを外し星染に向き直る

 

真莉「何の用だ?」

 

聖也「分かってるだろう?噂の真相だよ」

 

真莉「言ってどうする?俺はそんな事していない、何かの間違いだ、とでも言えばお前らは信じるか?」

 

聖也「それは...」

 

真莉の言葉に言葉を詰まらせる聖也、真莉は当然の如く続ける

 

真莉「お前らはもとより俺の事なんざ信じても無かったろうが、さっきまでの罵声等が証拠だ、まぁ別に俺はお前らの事なんとも思ってねぇから気にはしねぇがな」

 

真莉の傍若無人な態度に教室内の生徒が全員罵声や怒声を浴びせ始める

真莉はそれに耳を貸さず窓側の席に座って今にも爆発しそうな沙耶の元へ向かった

 

真莉「沙耶」

 

沙耶「真莉?なに?今僕すっごいムカついてるんだけど...(ボソ)」

 

沙耶の内情を示すかのように外は雨が降り始めた

 

真莉「...降ってきたな」

 

沙耶「ん?そうだね」

 

真莉は沙耶に更に近づき耳元でかなり小さな声で沙耶にお願いをした

 

真莉「沙耶、もし俺が帰って来なかったらアカネの事宜しく頼めるか?」

 

真莉のそのセリフに沙耶は立ち上がり驚愕の顔をする

 

沙耶「え!?真莉!?どうしたの!?」

 

沙耶の急な豹変に教室内は騒然とした

普段温厚な性格な沙耶の豹変はそれだけ驚愕のものだったのだろう

すると真莉は窓を開け放った、そして上から轟音が鳴り響く

轟音の正体はヘリコプターだった

 

先ほど寝たふりをしてイヤホンを付けていたのは携帯からの電話を取っていたのだ、電話の相手は東京エリアの当事者の聖天子だった

 

真莉《何の用だ?》

 

聖天子《こんな時間にすいません、感染源のガストレアが見つかりました、ヘリコプターを手配しましたのでそれに乗って現場まで行ってもらえませんか?》

 

真莉《随分と早くに見つかったんだな...分かった、すぐに向かう》

 

聖天子《申し訳ありません、お願いします》

 

 

 

真莉は少し思考をした後また沙耶に向き直った

 

真莉「沙耶、悪いな、これから仕事だ...ちっと今までよりもめんどくさくなりそうでな、頼めないか?」

 

沙耶「...真莉はいつもそうだよ、僕たちには何にも教えてくれないんだ...絶対にヤダ、それくらい自分でやってよ」

 

沙耶は怒りながらそう言った、真莉は少し唖然としやがてクスリと笑う

 

真莉「ッフフ、じゃあ戻ってこねぇといけねぇなぁ...」

 

2人だけの会話になっていたが星染が話し掛ける

 

聖也「古畑くん!なんなんだよこれは!?」

 

真莉「言う必要はない、待たせんのもあれだし悪いが行かせてもらう」

 

聖也「っ!待ってくれ!」

 

聖也はそう言うが真莉のある変化に目を見開いた

 

彼の黒髪は真っ赤な炎のように赤く染まっていた

そして振り向いたその目は本来の黒ではなく真紅の炎のように真っ赤だった

それはまさに呪われた子供たちと同じ赤い目だった

それを見たクラスメイトは皆驚愕した表情を浮かべた

 

真莉「これがテメェらに対する答えだ、分かったろ?俺の事なんざ気にすんなってよ...じゃあな」

 

真莉はそう言うと教室の窓から飛び降りた

 

沙耶「真莉!気をつけてね!!」

 

沙耶の言葉に真莉は振り向かずに手を挙げた、それを見て沙耶は満足そうに頷いた

 

その後沙耶はクラス中の人々が沙耶に詰め寄って質問攻めにされたそうだ

 

 

 

 

所変わってヘリの中である

既に彼の髪と目はいつもの黒に戻っていた

クラスメイトに説明が面倒で赤髪赤目になっただけだった

 

雨が更に振り、豪雨と言ってもいいような雨になってきた

すると操縦士が真莉に問う

 

操縦士「古畑さん!そろそろ目的地なのですがこうも視界が悪いと降りる場所を見つけるのがこんなんなんです!もう少しさきでもいいですか!?」

 

操縦士は当たり前のことを言う、しかし真莉は

 

真莉「いや、ここで大丈夫、ありがと!」

 

操縦士「は?」

 

ガゴン!!

 

真莉はそう言うとヘリコプターのトビラを開け放った

かなりの強風と雨が横殴りに真莉に襲いかかる

しかしそんなものは意にも返さないとばかりに真莉は下を覗く

 

真莉「俺が飛び降りたらそのまま離脱してくれて構わない!後の事は俺一人で十分だ、ここまで運んでくれてサンキュー!」

 

操縦士「っな!?命綱なしで!?無茶です!」

 

操縦士がそういった直後、真莉は飛び降りる

飛び降りた瞬間真莉は赤髪赤目になっていた、地面まであっという間に落下していく

すると真莉は地面に向かって拳を振り抜いた

 

真莉「ッォォォッラァァァ!!」

 

ドッゴォォン!!

 

轟音と共に泥や石が辺りに吹き飛ぶ、真莉は無傷で立っていた

 

真莉「ふう、なかなか経験する事はねぇな、紐なしバンジーは」

 

真莉が冗談を言って警戒を始めると不意に後ろから衝撃を食らった

衝撃と言ってもそこまで大きな衝撃でもなく殺気も無かったので避けなかった

 

真莉は首だけ後ろに向け衝突してきたのを確認する、すると見覚えのあるツインテールが視界に写った

 

真莉「延珠か?蓮太郎はどうした?」

 

ぶつかって来たのは里見蓮太郎のイニシエーター、藍原延珠だった

真莉は延珠に問いかけるが違和感に気付く

延珠が震えているのだ

すると延珠は涙でぐしゃぐしゃにした顔を真莉に向け大声で叫んだ

 

延珠「真莉!お願いだ!蓮太郎を助けて!このままじゃ...蓮太郎が...」

 

延珠の言葉に状況を瞬時に理解した真莉は延珠の頭に手を当て指示を出す

 

真莉「延珠、この先に医療班が待機してる、そこに行って治療の用意をして貰ってくれ」

 

延珠は泣き止み大きく頷く

真莉は頷いたのを確認すると手を退ける

 

延珠「真莉...蓮太郎を...お願いだ!」

 

真莉「任せとけ、蓮太郎は数少ない俺の友達なんだ、悪いようにはしねぇよ」

 

真莉の言葉に延珠は花が咲いたような笑みを浮かべた、そして走り出した

そして真莉は延珠が来た方を向き友達を助ける為に走り出す

 

しばらく走ると雨の音の中に銃声が聞こえた

そしてようやく見えた先には影胤に追い詰められている蓮太郎の姿があった

 

真莉「(っち、マズイか...しゃあない!)」

 

 

間に合わないと思った真莉は目を瞑った

すると髪の色が根元から変わり始め毛先から赤くなっていく、全部の髪が真っ赤に変わる頃目を開き全力で拳を握り振り抜く

 

真莉「オッッラァァァ!!」

 

ゴッ!

 

空気が振動する、真莉は拳圧を飛ばした

その攻撃にいち早く気が付いた影胤は焦りもせず冷静に対処した

 

影胤「《イマジナリーギミック》!」

 

影胤の周辺に青白い膜が出来、真莉の飛ばした拳圧を防ぐ

影胤は飛んできた方向に目を向ける、しかしそこには誰もいない

すると《真下》から声が聞こえた

 

真莉「よう、余所見とは随分と余裕じゃねぇか?」

 

影胤「っな!?」

 

さすがの影胤もそれには焦りの雰囲気を醸し出した

真莉はそんなの御構い無しと拳を放つ

影胤はも先程の技よりも強力な奴を使う

 

真莉「《剛掌断》(ごうしょうだん)!」

 

影胤「《マキシマム・ペイン》!」

 

2つの力がぶつかり辺りに衝撃が巻き起こる

先に飛ばされたのは...影胤だった

 

影胤「っぬぅ!?」ズザザザ!

 

影胤「マキシマム・ペインで吹き飛ばせなかっただと...小比奈!」

 

影胤は流石に飛ばされるとは思ってなかったのか驚愕と言った雰囲気を醸し出し小比奈を呼んだ、それだけで小比奈は何をするのか分かったようで

 

小比奈「はい!パパ!...やっと斬れるね!!真莉!!」ッドン!

 

真莉「だから俺はイニシエーターとあんまり戦いたくねぇんだけど...」

 

小比奈は二本の小太刀を構え地面を蹴り真莉に近づく

小比奈の射程圏内に入ると迷わずに首に向かって小太刀を振るうが

その小太刀は空振りした

 

小比奈「あれ?いなくなった?」

 

小比奈は真莉を探すがいない、すると影胤が叫ぶ

 

影胤「上だ!愚かな娘よ!」

 

影胤の声に瞬時に上を向く、あの一瞬で上に跳んだ真莉は空中で回転しカカト落としを放つ

 

真莉「《空牙》(くうが)!」

 

小比奈は避けられないと判断したのか小太刀て受け止めようとするがその前に衝突する物があった

 

影胤「ダメだよ、愚かな娘よ、あのままやっていたら小太刀が壊れていた」

 

小比奈「ごめんなさい、パパ...」

 

影胤のイマジナリーギミックが真莉を吹き飛ばした

真莉は蓮太郎の前で着地し蓮太郎に話し掛ける

 

真莉「よう、無事で何よりだ、蓮太郎」

 

蓮太郎「無事?ッはこれが無事とは言えない...かな」

 

真莉「いや、生きていればそれは無事なんだよ、よく覚えとけ」

 

蓮太郎「あぁ...ところで...ッグ...」

 

蓮太郎が何かを言おうとしたがお腹からの出血があったため碌に話せない

それを見た真莉は

 

真莉「...それが七星の遺産って奴だな?」

 

影胤「そうだよ、東京エリアに大絶滅を引き起こすね」

 

真莉「そ、そんじゃさっさとそれ持ってって俺の前から消えろ」

 

真莉の言葉に蓮太郎は驚愕した

 

蓮太郎「っな!?真莉!」

 

真莉「だまってろ、お前流石に死ぬぞ」

 

影胤「ヒヒヒ、良いのかい?」

 

真莉「別に、どうせお前らじゃ無理だしな」

 

影胤「どういうことだい?」

 

真莉は挑発とも取れる言葉を言う

 

真莉「別にここでお前らと最後までやりあっても良いがそうすると蓮太郎は死ぬかもしれねぇしな、こいつのイニシエーターに助けろって言われたんだ、だったらそんなすぐに取り返せるアタッシュケースより人命を大事にするさ」

 

真莉はそう言うと蓮太郎を背中に乗せる

 

真莉「あぁ、そうそう、お前の相手は最後まで俺じゃない」

 

真莉の言葉に影胤は首をかしげる

 

真莉「お前の相手はこの蓮太郎だ、どうせお前は負ける、もし蓮太郎に、勝ったら俺が相手をしてやるよ」

 

その挑発に影胤は笑い小比奈は気に食わないと言った表情を、見せる

次の瞬間にはもう真莉はそこにはいなかった

 

 

 

ザザザザザザサ!

 

走る、真莉は背に乗せた蓮太郎を医療班が待機してるところまで全力で走る

 

蓮太郎「しん...り...悪い、おれはだいじょうぶ...だからケースを...」

 

真莉「アホタレが、このままだと死ぬって言ってんだ、お前が死ねば延珠はどうなる?もっとよく考えろ」

 

蓮太郎「えん...じゅ...」

 

蓮太郎はそう言うと気を失った

 

真莉「おい!蓮太郎!ッチィ!」

 

真莉は力を解放し更にスピードをあげ医療班待機場に走った




そう言えばこういう書き方って見やすい方なんですかね?
自分はこう書いた方がわかりやすいなと思って書いてはいるんですが...
見にくいと言う方がいらっしゃれば頑張って変えてみます!

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