ブラック・ブレット 紅き守り手   作:フルフル真

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第6話です!
今回は若干真莉君のチート染みた物が...

クオリティは期待しないでくださいね!!(懇願)


第6話

亜矢と呼ばれた少女は真莉に抱き着きながら沙耶に反論する

 

亜矢「む〜!そんなこと言ったって《お兄ちゃん》!お兄ちゃんは学校で会えるけどあたしは会えないんだよ!ズルイ!」

 

蓮太郎「兄妹?」

 

真莉「あぁ、こいつは《希里江亜矢》(きりえあや)、沙耶の妹だ」

 

亜矢「始まして!希里江亜矢です!いつもお兄ちゃんがお世話になってます!」

 

元気な妹、希里江亜矢は深々と若干大げさな会釈をする

 

延珠「ところでなんで来たのだ?」

 

延珠の言うことはもっともなんだろう、何故このタイミングで来たのか他の3人には分からなかった

 

真莉「ちょっと頼みがあってな、ちょうど良かったんだ」

 

蓮太郎「頼み?」

 

真莉は少女に指を指すと

 

真莉「亜矢、こいつを《風呂》に入れてやってくれ、そんで風呂の事全部教えてやってくれ」

 

真莉はお風呂を提案した、それが一番意外だったのか少女は恐ろしいほど早いスピードで顔を上げた

 

延珠「お風呂?」

 

真莉「あぁ、流石にこの状態のままはちょっとな、藍原に頼むって手もあったがまだ藍原も小さいから色々とな、だから亜矢に頼んだんだ」

 

亜矢「ふっふーん!お姉さんに任せなさい!えっと藍原延珠ちゃんだっけ?じゃあ延珠ちゃんだ!延珠ちゃんも一緒入る?」

 

亜矢の提案に目をキラキラと輝かせて保護者的立場の蓮太郎に問う

 

延珠「れんたろう!良いか!?」

 

蓮太郎「いや、さすがに着替えとかないし...」

 

亜矢「蓮太郎先輩!心配には及びませんよ!着替えなら...じゃーん、ここにいっぱいあるので好きなの着れるよ!」

 

亜矢の持っていた袋には着替えがいっぱい入っていた

それを見た真莉は少し反応する

 

真莉「おい、流石に多くねぇか?着せ替え人形にでもする気かお前は」

 

真莉の疑問も最もで袋の中の服は2、3着では無く10着以上はある

 

沙耶「ごめん、真莉、止められなかった...」

 

真莉「...はあ、まぁいい、頼んだぞ?亜矢」

 

亜矢「はーい!任せてください!さぁ!行こ!延珠ちゃんと!...えぇ〜〜っと...」

 

亜矢がそこで止まる、名前が分からなくてなんて呼べばいいのか分からないようだ

 

真莉「そういや名前を聞いてなかったな...あん時は適当な名前を言っちまったが...なんて名前なんだ?」

 

真莉は名前を聞くと少女はまた俯き暗い顔をしてしまった

 

少女「...名前...分からない」

 

少女の言葉に一同驚いていた、流石の真莉もまさか名前が分からないとは思わなかったようで真莉も少なくとも驚いていた

 

少女「...ママは...私の事化け物としか呼ばなかったから...」

 

少女は震えていた、その時の事を思い出しているんだろう

すると真莉は少女の頭に手をポンと置きなで始めた

少女はビクッとしてなすがままになる

 

真莉「それじゃお前は《アカネ》でいいな、ここにいる間はアカネって呼んだら返事してくれ、気に入らなければ言ってくれれば別の呼びやすい名前を考える、遠慮はすんなよ?自分の家だと思ってくつろげ、お前や藍原見たいな子供は迷惑かけてナンボなんだしな」

 

真莉のそのセリフがきっかけだったのか少女...アカネは涙を流し始め次第に大きく声を上げ真莉に縋り付くように抱き着き泣き始めた

 

沙耶「やっぱりまだそういう親っているんだね...まだ僕たちには分からないや」

 

蓮太郎「それも含めて難しい問題になってるんだろ」

 

延珠「......」

 

亜矢「だよね...みんながみんなあたし達みたいに考えられないからね...」

 

数分後、ようやく泣き止んだアカネは恥ずかしそうに俯いていた

 

亜矢「良し!それじゃ延珠ちゃんとアカネちゃん!一緒にお風呂に〜!」

 

延珠「レッツゴー!!」

 

アカネ「お、おー...」

 

亜矢の言葉に延珠はノリノリで、アカネはオドオドしながらお風呂場に直行した

 

蓮太郎「それで俺たちはどうするんだ?」

 

真莉「里見、お前料理は出来るか?」

 

蓮太郎「あぁ、一様料理は俺が作ってる」

 

真莉「俺んとこの食材だけじゃこの人数は無理だから俺は材料の買い出しに行ってくる、里見の沙耶は料理の下準備しといてくれ、どうせあいつらは着せ替えしててしばらくは来ないだろうしな」

 

真莉は溜息を吐く

 

沙耶「あはは、亜矢はそういうの好きだからね〜...でも買い物一人で平気?重いと思うんだけど?」

 

真莉「俺だぞ?」

 

沙耶「あはは、そうだね、じゃあ大丈夫だ!」

 

真莉「そんじゃ行ってくる、里見、頼んだぞ?」

 

蓮太郎「わかった、ここは任せとけ」

 

沙耶「いってらっしゃーい!」

 

真莉「亜矢!ちょっと買いもんに行ってくる!上がったらリビングで待っててくれよ!」

 

はーーい!!

 

真莉はその言葉を聞くと外に出た、少し日が落ちて月が出始めていた

 

真莉「少々急ぐかな...」

 

真莉はそう言うと膝を折り曲げ力を入れる、その瞬間その場に真莉の姿は無く静寂だけが残されていた

 

 

スーパー

 

真莉は普通に歩いて行くと10数分で着くところをものの数分でスーパーに到着していた

道路を歩かず屋根伝いに走ったのでほぼ直線で済んだからである

 

真莉「さて、何にするかな...定番どころではカレーだが...あ、挽肉が安いな、これは買いだな...ん?」

 

カランカランと音がし始めた、その瞬間スーパー内の買い物客が一斉に動く、タイムセールの開始である

タイムセール時の奥様方は強力でそれこそガストレアと戦うより大変かもしれない

とは言ったものの真莉には奥様方のパワーは関係無く

 

真莉「よっと」

 

奥様方のほんの少しの隙間に体を収めなんの抵抗もなしにタイムセール品のものを次々ととって行く

 

真莉「あとはカレールーだな...」

 

真莉の買い物はもう少し続く...

 

 

 

買い物が終わり両手に買い物袋を持ち帰り道を歩いていると

 

真莉「...」

 

真莉が何かに気づき立ち止まる、辺りを見渡すが何もいない、真莉はそのまま進む

外は暗くなり始める、真莉は公園まで来た

公園に着いた瞬間に背後から銃撃音と地面を蹴る音が聞こえた

真莉は銃弾を飛んで躱す、それを待っていたかのように上空から二本の刀が振り下ろされる

 

真莉は両手の荷物を空中に放り投げ迫る刀の《刃》の部分を《蹴って》襲撃者を弾く

地面に着地し空中に放り投げた荷物をキャッチする

 

真莉「おいおい、卵が割れたらどうすんだ、あぶねぇなぁ」

 

真莉は平然として言う、襲撃者...蛭子親子は悠然と立つ

 

小比奈「...パパァ...真莉おかしい、刃を蹴って切れないよ?」

 

影胤「ヒヒヒ、流石に予想外だったね、まさか小比奈のバラニウム刀で切れないとは、実力かそれとも...」

 

真莉「俺は《化け物》だぞ?一般論なんざ通用しねぇっての、用事がそれだけで気が済んだんなら帰れ、こっちは色々と待たせてんだから、飯も作らにゃならん」

 

真莉の言葉に納得いったという感じで頷く影胤、しかし納得できない様子の小比奈は食いかかる

 

小比奈「パパ!切っていい?首だけにしていい?」

 

少し興奮している様子の小比奈に影胤はいう

 

影胤「ダメだよ、愚かな娘よ、今日は話があって来たのだから」

 

真莉はすぐに突っ込む

 

真莉「お前矛盾って言葉知ってるか?お前真っ先に撃ってきただろ...」

 

真莉は呆れた表情でそう言う、すると影胤は何が可笑しかったのか笑い始めた

 

影胤「ヒヒヒ、すまないね、あのままでは止まってくれないのではないかと思ってねぇ」

 

真莉「お前らには気付いてた、いつ来るかと思ったが来なかったからな、人目が少ないこの公園にしただけだ...それで?何の用だ」

 

真莉はダルそうなのを抑えずに影胤に問う

 

影胤「ふむ、単刀直入に言う我々の仲間になれ古畑真莉君」

 

真莉「普通にヤだけど」

 

影胤「君は東京エリアの在り方が間違っていると、そう思ったことはないかね?」

 

真莉「俺からすりゃお前ら全員...いや、俺も含めて間違ってんだよ、俺は誰の仲間にもならん、他を当たるんだな」

 

影胤の問い掛けに答える真莉

少々空気が固まる、すると影胤は笑い出す

 

影胤「ヒヒヒヒヒ、そう言うと思っていたよ...なら交渉は失敗だね、小比奈、切っていいよ」

 

影胤が小比奈に言った瞬間に小比奈は嬉々として答える

 

小比奈「はい!パパ!」

 

小比奈は二本のバラニウム刀を構え真莉に向かって突撃する

ッスカ

小比奈の刀は空を切った、先程までいたはずの真莉がおらず小比奈は辺りを見渡す

 

真莉「悪いな、そう言うことなら俺は帰るぞ、空腹にさせてる奴らを待たせてるんでな、これ以上遅くなると面倒だし...安心しろよ、今度会った時はちゃんと相手してやるからよ...そんじゃな」

 

真莉はそう言うとその場から跳躍し暗闇に消えていった、蛭子親子をその場に残し真莉はみんなが待っているであろう家に猛スピードで帰っていった

 

 

 

小比奈「む〜〜〜〜!!」

 

小比奈は相手にしてもらえなかったことに怒り地団駄を踏む

影胤は冷静に状況を把握していた

 

影胤「(小比奈の刀を見ずに交わし私が反応できないスピードを有するか...自分で化け物と言うだけのことはある...彼とやりあうなら覚悟を決めなければならないかもしれないね...)小比奈、次に行くよ」

 

小比奈「次は絶対に切る!」

 

蛭子親子はその場から消える、残ったのは銃痕と何かが抉れた後だけだった

 

 

 

 

家に着き鍵を開ける

ガチャリと扉を開けると中から影が飛び出して真莉のお腹に突撃してくる

 

ドスン!

 

真莉「ごは!?っつぅ...亜矢...いてぇよ」

 

飛び出してきたのは亜矢だった

身長は150台と少々小柄なだけに鳩尾に入ったのだ

 

亜矢「遅いよ!?大丈夫でした!?怪我とかありませんか!?」

 

亜矢は興奮を抑え切れずに真理に問い詰める

 

真莉「怪我なんてねぇから揺らすななななな」

 

首をガックンガックン揺らされ大変なことになっていると亜矢の兄、沙耶と蓮太郎が出てくる

 

沙耶「止めなよ亜矢、真莉倒れちゃうよ?」

 

蓮太郎「遅かったな?何かあったのか?」

 

沙耶は亜矢を止め蓮太郎は心配そうに問いかける

 

真莉「特に何もないさ、ちょっと面倒ごとがあっただけだ、気にしなくて良い...ところでアカネは?」

 

亜矢が退いた瞬間だった、亜矢が退いた隙間からまたしても影が飛び出してくる

さっき揺さぶられたばかりだった真莉は避けられずまた食らう

 

ドスン!

 

真莉「ぐほ!?二度目...かよ...アカネか?随分と見違えたぞ」

 

飛び出してきたのはボサボサだった黒髪をゴムで結びポニーテールにしてワンピースを来たアカネだった

アカネは真莉にしがみ付き震える

 

真莉「(どしたん?これ?)」

 

沙耶「(真莉がいつまでも帰って来ないから心配だったんじゃないかな?すっごいそわそわしてたし)」

 

真莉は沙耶にアイコンタクトで会話し状況を理解した

するとしがみ付いていたアカネは離れて真莉を見上げながら

 

アカネ「一人にしないで...」

 

その言葉を聞いた真莉は目を見開いた

そして頭に手を置き撫でる

 

真莉「...悪かったな、次からは気をつけよう」

 

アカネ「...うん...ん?(クンクン)」

 

アカネは何かを感じ取ったのか真莉の脛辺りの匂いを嗅ぎ始めた

 

真莉「アカネ?」

 

アカネ「...怪我してる」

 

アカネの一言で亜矢がまた暴走し始めた

まだ晩御飯にするのは先になりそうで真莉は深い溜息をついた

 




少々強引ですかね〜
正直アニメでも頭を撃たれたあの子の容姿が思い出せずに書いていたためなんか知らないですが赤髪の子だったよなぁなんて思ってアカネにしてしまいましたが...

あの子黒髪でしたね、ググれって話でしたorz

でもまぁこのまま行きます、だってあの子可愛いし...

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