ブラック・ブレット 紅き守り手   作:フルフル真

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第4話です!

自分の話は殆どが脳内設定になっております!

ですので矛盾もあるでしょうし原作がある意味ぶっ飛んでしまうと思います、今更ですが色々注意ですかね!


第4話

モニターに東京エリアの当事者、聖天子が現れた直後に里見の前にいる恐らく里見の所属する会社の社長が目を見開き真っ先に立ち上がる

 

それにつられ他の民警の社長達も立ち上がり居住まいを正し正面のモニターに注視する

 

モニターに映る聖天子は苦笑し慌ただしく立ち上がった彼らに言う

 

聖天子「みなさん、楽にしてくれて構いませんよ」

 

聖天子はそう言うが流石に東京エリアの当事者を相手にして楽な姿勢を取れるわけもなくみなガッチガチに固まっている

 

それを見た真莉は

 

真莉「(くくく、泡食って立ち上がったな、見てるぶんには面白いな...つうかあの後ろにいるのって天童のジジイじゃねぇか?まぁ実力だけは頭おかしいくらいに強いから護衛としては一級品だからな...)」

 

真莉がそうやって考えていてチラッと里見の方を見る、里見の前のモニターの天童のジジイを睨んでいる女社長を見てふと思う

 

真莉「(ん?天童民間警備会社?天童...天童の所の令嬢か?スゲェ睨んでるな...)」

 

天童民間警備会社の女社長...天童は睨みを少し弱め聖天子の話を待つ

 

聖天子「...今回お呼びしたのは他でもありません、皆様に依頼があります、依頼というのは他でもありません、昨日東京エリアに侵入し男性の1人をガストレア化させた感染源のガストレアの排除とそのガストレアが保持していると思われるあるケースを無傷での回収です」

 

聖天子がそれを言うとモニターにそのケースと報酬金だと思われる金額が表示される

表示された金額に一同はざわめき立つ、その報酬額はたかが1ガストレアにしてはあり得ないほどの金額が表示されている

 

 

真莉「(感染源ガストレア?昨日?1匹殺したがその時は何もなかったよな...それにケースを無傷での回収?しかもこんな金額を報酬とするか...なんかきな臭いな...)」

 

すると三ヶ島ガーターの社長が手を挙げる

 

三ヶ島「ケースはガストレアの中にあると考えてよろしいでしょうか?」

 

聖天子「はい、そうです」

 

三ヶ島「もう一つよろしいですか?」

 

聖天子「どうぞ」

 

三ヶ島「こう言ってはなんですがここには民警のみだと思われるのですがあそこの彼はどう言うものなのですか?」

 

聖天子「彼は私が直接依頼しました、彼の力は充分に知っています」

 

ざわざわと辺りがまた騒ぎ出す、その中でも一番唖然としているのは同じ学校の里見だ

里見はお前そんな強いの?とでも言いたげな視線を送る

 

真莉「(まぁあのことに触れなければ問題はないんだが...注目を浴びるのは勘弁したいんだが...)」

 

そう考えてると天童が手を挙げる

 

天童「ケースの中身を教えてもらっても?」

 

聖天子「あなたは?」

 

天童「天童民間警備会社の天童木更と申します」

 

天童が聖天子に名前を告げると聖天子は少し目を見開き後ろをちらりと見る

 

聖天子「...お噂はかねがね聞いております...しかし天童社長、それはプライバシーを侵害していますのでお教えすることは出来ません」

 

天童「納得いきませんね、感染者が感染源と同じ遺伝子を受け継ぐということなら感染源はモデル・スパイダーのガストレアでしょう、それぐらいだったらうちのプロモーターでも対処できます...恐らくですが」

 

天童がそう言うと里見は肩を落とす

 

真莉「(はは、里見残念だったな...だがモデル・スパイダーか、俺が昨日やったのは確かにモデル・スパイダーだったが...それとは別なのか?...っ!?)」

 

天童と聖天子が意見を言い合っているのを見ているとほんの僅かな殺気を感じた真莉は入り口の扉を見た

するとそこには本来いないはずの男が立っていてこちらに歩いてくる

 

その男、蛭子影胤は真莉を見て、指を自分の口元に持って行き静かにのポーズをとる

真莉は何をするのか多少興味があったため見ていると空いていた空席に座る、座った瞬間に蛭子影胤は大声で笑い始めた

 

その姿を見た両隣にいた他の民警の社長は驚き尻餅をつき急に現れた侵入者を見る

 

侵入者...蛭子影胤は机の上に上がり聖天子に向き直る

 

聖天子「...誰です」

 

影胤「ヒヒヒ、お初にお目にかかるねぇ?無能な国家元首どの、私は蛭子、蛭子影胤と言う末端に言って君たちの敵だ」

 

影胤が両手を広げてそう言うと里見が拳銃を構えて食いかかる

 

里見「お前!どうやってここに!」

 

影胤「正面から堂々とだよ里見くん、古畑くんは気付いていたようだがねぇ、まぁそれでも邪魔者は排除させてもらったが...おいで、小比奈」

 

影胤がそう呼ぶと里見の後ろで待っていた影胤の娘、蛭子小比奈が机の上に登る、里見は気付いていなかったのか大層驚いていた

机の上に登った小比奈はスカートを摘み軽くお辞儀をする

 

小比奈「蛭子小比奈、10歳」

 

簡素な自己紹介をする

 

影胤「私のイニシエーターにして娘だ」

 

小比奈「パパ!真莉がいるよ!切っていい?後あいつ鉄砲向けてるよ?あいつも切っていい?」

 

影胤「よしよし、まだダメだよ、愚かな娘よ」

 

小比奈「む〜...パパァ...」

 

小比奈は影胤に縋り付くが影胤はそれを聞き入れない

 

真莉「相変わらず物騒な物言いだな、小比奈?」

 

小比奈「物騒?どう言う意味?」

 

真莉「...勉強ぐらいさせとけよそんぐらい...まだ10歳だろ」

 

影胤「ヒヒヒ、それもいいかもねぇ...今日はそんなことを言いに来たんじゃないんだ...今日は言いたいことがあってきたんだ」

 

真莉「言いたいこと?」

 

影胤「そう、私達も今回のレースに参加しようと思ってね...七星の遺産を貰い受けるためにね」

 

七星の遺産、そのセリフを聞いた聖天子は目を伏せ俯く、他の人達はそれが何なのか分からずにただ見ているだけだった...約1名を除いて

 

真莉「(七星の遺産?七星と言うのは聞いた事がある気がするな...なんだったかな...どっちにしても面倒くなったな...ここで...殺すか)」

 

真莉がそう思考した直後に大きな音が響く

 

ドゴン!

 

将監「ゴチャゴチャウルセェんだよ!要するにテメェをぶっ殺せば良いんだろう...が!」(ドン!)

 

一瞬、まさしく一瞬で伊熊将監が影胤の懐に潜り込む

 

影胤「ぉぉう!?」

 

ガギィィィン!!

 

影胤は驚いたと思わせた瞬間将監のバスターブレードと影胤の間に青白い光の膜が現れバスターブレードを弾く

 

真莉「(あれがあの余裕の正体か...随分と面倒くさいな...)」

 

弾かれた直後周りの民警の社長達や里見が拳銃を向ける

 

三ヶ島「下がれ!将監!」

 

将監「っちぃ!」

 

三ヶ島は将監を下がらせ拳銃の引き金を引こうとする、すると突然地面が大きく揺れる

 

グラグラ!

 

三ヶ島「っ!?なんだ!?」

 

里見「っ!木更さん!」(ッバ!)

 

揺れが収まるもそこに立ってるのは3人だけ

蛭子親子と...その振動を発生させた真莉だけだった

それを見た里見が真莉に問い詰める

 

里見「古畑!何のつもりだ!」

 

真莉「馬鹿かテメェらは、そこの筋肉ダルマの武器が弾き飛ばされたんだ、たかだか銃弾の2、30発弾かれて終わりだ、それに弾く場所を設定出来るとしたら?それでテメェら全滅することだってあんだぞ、ちったぁ考えろボケども」

 

真莉は蛭子親子から目を離さずに里見だけではなくみんなに言った

 

影胤「ヒヒヒ、残念、そこまで読まれてしまったか...それにしてもさっきのは驚いたよ、まさか地面を思いっきり踏んで簡易的な地震を起こすなんてね、簡単に出来ることじゃない...それにしてもこれなら私達の完勝かな、里見くん、これは君にプレゼントだ、受け取ってくれたまえ、それでは諸君、また会おう滅亡の日は近いよ」

 

影胤はそう言うと包装されラッピングされている箱を取り出し里見の前に置いた、そして先ほどの振動で割れた窓ガラスから影胤は飛び降りた

それにつられて娘の小比奈も一緒に飛び降りる

 

最後に残ったのは静寂だった、するとモニターの聖天子が

 

聖天子「...先ほどの依頼内容を変更しますケースの奪還は勿論のことですがまずあの男よりも先にケースを保護してくださいさも無ければ...東京エリアに大絶滅を引き起こしてしまいます」

 

聖天子の言葉に誰もか信じられないような表情をする

里見は真莉に掴みかからんとばかりの勢いで迫る

 

里見「古畑!お前いつあいつとあった!」

 

真莉「教える必要があんのかよ?別にねぇだろ、そんじゃ、俺は晩御飯の材料買わねぇと行けねぇから帰るぞ...安心しろよ、東京エリア全体と言われちゃ動かざるを得ない、やるだけやってやるよ」

 

真莉は他の人に目を向けずに出口へと向かった、彼の握り拳からは若干の血が滴り落ちていた

 

真莉「蛭子...影胤...か」

 

ぼそりと呟いた言葉は虚空に消え去る、真莉はエレベーターのボタンを押し来るのを待った




誤字、脱字、乾燥等あればお待ちしております!

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