ブラック・ブレット 紅き守り手   作:フルフル真

48 / 59
大変遅くなりましたm(__)m

待っていてくださった方がもしもいたのでしたら本当に申し訳有りませんorz

最近...と言ってもちょいちょい前ですがやたらと俺ガイルにハマってしまい更には仕事で色々な人が辞めてしまい更に更に割と仕事で重要なポジションも任されてしまいここ1ヶ月ぐらいてんてこ舞いでした...

そしておいと思われるかもしれませんがpixivの方でも小説を投稿したりなんだりしていてここに投稿するのが遅くなりました...

まっことに申し負けございませぬ!?m(__)m

これからも自分の作品を見て頂けたら幸いです!


第30話

暗闇の中からありえないような轟音が鳴り響いてる中、その場所から少し離れた場所でも別の戦いが始まっていた...

 

「ヤァァァァ!!」

 

「あぁ!もう!!鬱陶しいんだよ糞ガキィィィ!!」

 

「ガキじゃないもん!立派なレディーなんだから!それに見たところあんたもガキじゃない!」

 

「調子に乗ってんじゃねぇぞ!!」

 

両者罵倒し合っているが体は傷だらけであった

 

片方は服の上から色々な箇所を斬られており血が滴り落ちている

もう一方は痣が所々についておりお互いがボロボロの状態であった

 

斬り傷の多い少女、アカネはバックステップを上手く使い罵倒相手であり、戦いの相手である『翔』から距離をとる

 

翔の方も一旦仕切り直しとしたのか追うこともなくその場で両手のククリナイフを構え直す

 

「テメェは何もわかってねぇ、お前はあの化け物をこの世に生かしちゃ行けねぇんだよ!良いか?これは言わば全世界の人々の為なんだ!だから邪魔すんじゃねぇ!」

 

翔の言葉にカチンと来たのか紅い目を鋭くさせ反論する

 

「化け物?確かにお兄ちゃんは体内に化け物を住まわせてるのかもしれない...でも、それでも!!私たちだって体内に化け物を持ってる!それじゃああなた達は私たち呪われた子供たちも皆殺しだというの!?」

 

「そうさ!だから聖天子の理想がきにいらねぇ!古火田一族の協力のもとご主人様の理想を叶えようと俺が...俺様がご主人様の理想を!!ァァァァァァァァ!!!」

 

「(話が通じないし!?)」

 

急に咆哮しだし、一気に距離を詰めてくる翔、それを見てアカネはしっかりと地面を踏みしめ回し蹴りを繰り出しククリナイフに当てる

ガギィィンと甲高い音が響きくるくると空中にナイフが飛んでいき地面に刺さる

 

翔は目を開き驚愕の表情を見せる、その隙を見逃さず振り抜いた足の勢いを止めずに降り空中で回転し逆足で翔の横っ腹を蹴り飛ばす

 

「ッグゥ!?」

 

呻き声とともに翔は地面を転がる、アカネはそれに追撃する為に着地後すぐに跳躍し、空中で回転し踵落としを放つ...が

 

 

「(なんで俺はこんなところで倒れてる?俺は力を貰った、両親を殺したガストレアどもを皆殺し出来るように、ご主人様から力を貰ったんだ...なのになんで俺はこんな...ガストレアもどきに倒されてる?

なんで?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで.....)う....ァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

 

「っえ!?きゃあ!?」

 

突如として訪れた翔の変化に対応出来ず突如飛来した物になす術なく吹き飛ばされる

アカネは空中で態勢を整え着地する、しかし先ほど打たれた腹部に鈍痛を感じ手を当て翔の方を見る

 

「.....うそ」

 

そこにいたのはまさに異形というに相応しい姿をした翔だった

全身から触手のようなものを生やし目は虚ろで口からは絶え間なく唾液が滴り落ちている

 

「あ....ゥ....ゥァァァァァ!!!!」

 

翔は大量の触手をアカネに向け伸ばす、アカネは何とか避けているが先ほど食らった腹部へのダメージで一瞬動きが止まる

そこを逃さなかった触手の攻撃は全てアカネに命中する

触手の乱打にアカネのガードは弾かれ全身を強打する

乱打のラストだったのか再び先ほどと同じ腹部を思い切り強打されアカネは口から血を吐き地面を転がっていく

 

地面に横たわり片目だけ何とか開けたアカネは翔を見る

先ほどよりも人間としての色を失いだし皮膚からは緑色とも言え色をした血液のようなものが溢れ出していた

アカネはその様子を見て何度も見てきた光景だと思い出す

 

『形状崩壊』

 

ガストレアウィルスが体内に入り一定の基準値を超えるとガストレア化してしまう呪われた子供たちにとって避けられない死の現実

 

それがたった今目の前で起こっている

 

しかし本来ならばすぐにガストレアとなるはずなのだが何故か未だに翔は若干ではあるが人間としての身体と自我を有しているようで絶え間なくアカネに対し自身の触手を次々と繰り出してくる

アカネは足をやられたのか足がもつれこけてしまう

 

刹那、アカネは悟る

 

『これは避けられない』

 

アカネの脳内に色々な思い出が浮かんでくる

俗に言う走馬灯だ、思い出が浮かんでは消えていく

アカネの目には涙こそ浮かんでいなかったが後悔だけが浮かんでいた

 

「(ごめんなさい、お兄ちゃん...)」

 

アカネは目を閉じこれから来る痛みに備える

 

 

 

 

 

 

「(あれ?)」

 

いつまでたっても来ない衝撃に違和感を覚えうっすらと目を開けると...

 

「ヒヒヒ、なかなかに面白いことになっているようだねぇ?お嬢ちゃん?」

 

そこにいたのは人を小馬鹿にした態度をとり怪しげなお面をつけ飄々とした態度をとっている現状真莉の戦ったなかでもかなり上位に位置する男

 

「さすがの私も初めての相手に心躍っているよ、私の斥力フィールドにヒビを入れる程の力...ヒヒヒ、里見くんと古畑くん以来だねぇ」

 

燕尾服をまといシルクハットを被っている男

 

蛭子影胤がそこにいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶え間なく銃声や打撃音が暗闇の中より聞こえる

暗闇故に銃口から出る銃口炎も鮮明に見える

どちらかといえば銃声よりも打撃音が多い

 

その打撃音を出している人物たち

古火田家現当主の古火田和眞

その息子、古畑真莉

 

二人はお互いの目をしっかりと見て連打に連打を重ねる

しかし、2対1

しかも相手は真莉の実の両親で幼き頃の真莉に戦闘技術を叩き込んでいる

わずかな癖すらも熟知している、さらには培った技術の面でも和眞に劣る真莉は徐々に押され始めていた

 

最初こそ真莉のまさしく縦横無尽の動きに苦戦していた和眞と和眞の妻の榛名だったが持ち前の状況把握能力と長年の経験で徐々に対応していき今では二人のいつもの戦闘パターンに移行していた

 

和眞がゼロ距離まで一気に詰め連打を用いて相手の行動を徐々に制限していき榛名が両手に持つ銃にて撃つ

シンプルにして確実な戦闘パターンがこの二人の基本の戦闘時の動きだった

 

真莉も徐々に対応出来なくなり始めまだ直に当たってはいないがそれも時間の問題となりつつあった

鈍い考えをしていた真莉は和眞の攻撃を今までは拳に拳をぶつけ弾いていたが今回はそれを腕でガードしてしまう

 

それが悪手となる、当然、和眞と真莉なら大人であり暗殺業や要人警護など、様々な依頼をこなしている和眞の方が力があった

 

ガードをした腕を跳ね上げられ真莉の懐は完全に無防備となった

 

真莉はマズイと思考するがすでに時は遅い

和眞はその僅かな隙を見逃しはしなかった

 

「古火田流戦闘術五式『一閃頸羅』《いっせんけいら》」

 

和眞は左足を踏み込み真莉の懐に入り肘打ちを真莉の鳩尾にめり込ませる、めり込ませ相手が吹き飛ぶ瞬間にそのままその肘打ちをした腕を伸ばし裏拳を同じ箇所に当て吹き飛ばした

 

真莉は吹き飛び近くの廃ビルに突っ込んだ

瓦礫が吹き飛び辺りに砂塵が舞う

榛名と和磨はその場を動かず様子を見る

 

 

「どんな感じだった?」

 

榛名が和磨の方を向かずに問いかける

 

「...しっかりと当てた、衝撃は逃がしていなかったように思える、後はわからん...が、油断だけはするなよ」

 

「ええま、分かってるわ」

 

和磨の忠告に頷く榛名、するとようやく砂塵が晴れる

 

2人の目に映ったのは...

 

口の端から血を流し倒れ伏している真莉の姿だった

 




誤字、脱字などありましたら報告をお願いしますm(__)m

それと前書きでも書きましたがpixivにも自分のこの作品ではありませんが作品を出しています

そちらも時間がありましたら見ていただけると嬉しいです

pixivでの自分の名はフル真で出しておりますm(__)m

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。