ブラック・ブレット 紅き守り手   作:フルフル真

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なかなか長文に纏めるのは難しいです
って言うか時間が無い!!

言い訳に過ぎませんがね...

ある程度仕事が落ち着いてきたので徐々に伸ばしていこうと思います!


第18話

歩く事数分、和眞、榛名、真莉の三人は小さな喫茶店に着いた

三人は席に着き店員に注文をした

 

店員が注文の品を持ってくるまで三人は口を開かず無言の時間が続く

数分後店員が品を持ってきてすぐに去る

各々が注文した物を一口飲む

 

真莉が頼んだのはアイスコーヒー

真莉はそれをそのまま口に含む

 

口の中に苦味が広がる

 

シンリ(あのさ、せめてそこの...え〜...甘くなるやつ、それ入れてくれない?苦いんだけど)

 

真莉「(俺はこれが良いんだよ、お前どんだけ苦いのダメなんだよ...)」

 

シンリ(うぇぇぇ...)

 

真莉はそんな事を考えていると口を閉じていた和眞が口を開いた

 

和眞「...あの戦いをした後でこうやって会うとは思わなかった」

 

真莉「は、別にもともとあんな戦いが無くたってテメェらと会うつもりなんざ無かったさ」

 

和眞「はは、まぁそうだろうな...とりあえずこれだけは言わせてくれ、来てくれてありがとう、実際きてくれるとは思っていなかった...現状ならな」

 

榛名「えぇ、今私たちは...敵同士...何故きてくれたの?」

 

真莉「...知るかよ、ただの気分だ...いつでもお前らを殺すことだってできる、それが今じゃねぇだけだ」

 

榛名「...私達としては貴方はこちら側に来て欲しいのだけどね」

 

真莉「お前らの言うこちら側って言うのは聖天子を暗殺する側...つまりは斉武宗玄につけという事か?」

 

和眞「...言葉を濁してもしょうがないな、そうだ、お前は古火田一族、俺たちの子供だ...子供と殺し合いたい親が何処にいると言うんだ」

 

真莉は目を閉じたまま答えずにコーヒーを飲む

 

和眞「俺の方からご主人様には伝える、ご主人様もお前の実力は承知している、だから悪いようにはならない」

 

真莉は目を閉じたまま話す

 

真莉「くだらねぇ、本当にそんな考えをしているんだったら時間の無駄だぜ...俺は誰の下にもつかねぇしつく気もねぇ...くだらねぇ勧誘なら他所を当たれ二度と俺に近づくな」

 

榛名「...どうして」

 

真莉「どうして...だと?テメェらに教えるつもりはねぇよ」

 

和眞「真莉、俺にはそれでいいが榛名には母親と言ってやれ」

 

真莉「........」

 

榛名「貴方、別に良いわ...恐らく考えにくいのだけど...私たちと真莉の記憶が違っているのではないかしら?」

 

和眞「恐らくな...多分、俺たちが分かれた時だろう」

 

真莉「(......)」

 

シンリ(あの〜)

 

真莉「(何がだ)」

 

シンリ(うぉう、分かってる?今キミすっごい殺気が内から湧き上がってるんだけど)

 

真莉「(知るか...今ムカついてんだ、黙ってろ)」

 

シンリ(ん〜...あのさ、《代わって》くれないかな?)

 

真莉「(っ!?ふざけてんのかお前)」

 

シンリ(いや、ふざけてはないよ、単純にこのままだと絶対話進まないしさ、ボクが聞いてキミがコッチで判断すれば良い、何があってもすぐに対応出来るボクの方が良いでしょ?)

 

真莉「(...ふざけてんじゃねぇか)」

 

シンリ(まぁとにかくしばらく大人しくしててね〜)

 

真莉「(っあ!おいコラ!)」

 

 

 

真莉の体がビクリと跳ねる

急にそんな動きをしたからだろうか話し合いをしていた榛名と和眞がビックリしたような表情で真莉に話しかける

 

榛名「し、真莉?どうかしたの?」

 

和眞「っ!?この感じは...」

 

 

真莉は目を開ける、そこには先ほどまでの黒い目ではなく紅蓮に染まった赤い目になっていた

 

和眞「貴様...」

 

榛名「っ...だれ?」

 

シンリ「ふふふ、誰って酷いな〜...ボクはシンリさ」

 

和眞「やはり貴様は...」

 

シンリ「やぁやぁ、こないだぶりだね〜、あの時は楽しかったよ〜、久し振りに燃えたな〜」

 

榛名「貴方、目の前にいるのが」

 

和眞「あぁ、間違いない...あの時の...貴様は真莉の中にいるのか?」

 

シンリ「ん〜、目で見えることだけが真実では無いんだよ?」

 

シンリはケラケラとしながら訳のわからないことを言う

それに対して怪訝な目を向けながら榛名は問う

 

榛名「...どういう意味かしら?」

 

シンリ「まぁ確かにボクはこの子の中にいる別種の個体だよ、この子に力を貸す代わりにボクのお願いを聞いてもらってるのだ」

 

和眞「願いだと?」

 

シンリ「ん〜、やっぱりボクは口が軽いかな、この子にどやされるわけだ...さて、話は変わるけどさ」

 

シンリは飄々とそんなことを言った

和眞は明らかにイライラしながら言い放つ

 

和眞「っち、何だ?」

 

シンリ「君たちとこの子の記憶の違いについてさ〜」

 

シンリの言葉に榛名と和眞は一気に顔を強張らせあたりを緊張が包んだ

 

シンリ「はっきり言ってこの子の記憶に誤りは無い、ボクはこの子に《憑いて》からずっとこの子の記憶を、現状を見て来たんだよ、間違いない」

 

和眞「...何故わかる?」

 

榛名「正体不明なあなたの言うことを信じろと?」

 

榛名の言う事も最もな意見だった

相手の正体も目的もわからない以上その言葉を信じる者がいるだろうか

否、そんな者はほぼいないだろう

 

 

和眞「俺たちはお前のことを知らん、お前の正体と目的を教えるのが先だ」

 

シンリはうーんと唸る

しばらくすると辺りを見渡しシンリは手をポンと叩き和眞たちに言い放った

 

 

 

シンリ「うん、じゃあいっか!君たちがおおよそで感じてる通り、ボクは君たちの言う...《ガストレア》さ」

 

 

シンリのその言葉を聞いた2人は同時にシンリの目の前に現れ和眞はシンリの首に手刀を

榛名はシンリの額に銃口を向けた

 


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