それなのにこんな長い間更新出来てないとか...マジごめんなさい!!!
おそらく安定して書けるようになるまで毎週土曜か日曜のどちらかの更新になると思います
安定すれば3日に一回ぐらいのペースで書いていきます!
突然ですがこの家、お兄さんの持つ家は大きいです
私とアカネさん、そしてお兄さんが住んでいても部屋はまだ数ヶ所余っていて今回のお客様である沙耶さん、綾夜さん、それと名前の知らない人が4人いてもまだ部屋には余裕があります
お兄さんが眠ってしまい他の人たちをアカネさんと一緒に案内をして今は夕ご飯も食べ終わり(ご飯は沙耶さんとお兄さんのお見舞いに来た人...確か加古さんだったと...と一緒に作りました、沙耶さんは男の人ですよね?何故あの様に手際がいいのでしょうか?)それぞれ部屋に行きしばらく経った後問題は起きました
この家の中には今、物凄い殺気に満ち溢れています
意外にも沙耶さんも殺気だっています...正直結構怖いです...
私の隣にいるアカネさんも力を解放しているのか目が赤く染まっている
多分こう言わないといけないのかもしれないです...
どうしてこうなったんでしょう...
真莉宅の周りには鳥などの動物達は全て消えていた
虫すらもこの周りに寄り付かないほどに殺気が充満していた
そんな殺気に気付かないわけはなく真莉は重たい瞼を開けた
真莉「...なんだ?家の中か...今は...22時過ぎか...アカネもいるし夏世もいるんだがな...(ち、まだ余り身体が動かねぇんだがな...)」
真莉が思考していると扉が開き外の光が中に入ってくる
扉の外から真莉の部屋に入って来たのは今やこの家の頭脳でもある夏世だった
夏世「あ、ごめんなさい、起こしてしまいましたか?」
入って来た夏世も普通に接してきてはいるが目は赤く染まっていて戦闘モードとなっている
真莉「何があった?」
真莉は頭を瞬時に切り替え小声で夏世に状況説明を求める
夏世は首を傾げていたが合点がいったとばかりに頷き真莉の近くまで行き耳元で現状を喋る
真莉「.....問題無いな、後は任せる」
夏世「はい、任せてください」
真莉は現状を聞き問題無いと判断しふたたび身体をベットへと倒し目を閉じる
夏世「やはり起こしてしまいましたか...それを危惧してましたが...全く、あの人達は本当に...」
夏世はため息を吐きゆっくりと扉を閉める
夏世「さて、そろそろ止めましょうか、これ以上お兄さんのお休みを潰すわけにはいきませんからね」
夏世は自分の部屋に戻り唯一と言っていい武器を手に取り部屋を出る
夏世は足早に殺気が濃密な場所に向かって歩き出す
その手に持つ武器......
《まくら》を構えながら...
1時間前...
『まくら投げ!?』
大声がリビングに響く
その提案をしたのは星染聖也だった
聖也「そう、真莉くんが寝ているから余りうるさくは出来ないけどこういうお泊まり会的なのは初めてなんだ、こういう時ってまくら投げをするんだよね?」
綾夜「それは主に旅館とかそういうところでやるから楽しいんだ、何故この家で、しかも家主が寝ているのに...」
加古「そうだよ、櫻井くんの言う通りだと思うよ?」
聖也「もしかして負けるのが怖いのかい?まぁ、そういうことならしょうがないかな、うん、ゴメンね、変なこと聞いたよ」
分かりやすい挑発を放つ聖也に綾夜は物の見事に引っかかる
綾夜「...良いだろう!なら相手してやるよ!」
沙耶「おバカ...」
沙耶は額に手を当て思いっきりため息を吐いた
聖也「勝手に決めてしまったけど君たちはどうかな?」
アカネ「まくら投げって寝るときに使うまくらだよね?それで何するの?投げて遊ぶの?」
綾夜「遊びじゃ無い、これは...戦争だ!」
夏世「何故そんなにやる気を出しているんですか...私はやりませんよ、お兄さんの様子も見なければならないですしね」
沙耶「それにまくら何てそんなに無いでしょ、諦めなよ?」
聖也「いや、それならそろそろ(ピリリリリ)お、来た...あぁ、今行くよ(ッピ)ちょっと待っててくれ」
聖也はリビングを出て玄関に向かった
十数秒後、聖也は大きな袋を持ち戻ってきた
加古「聖也、それなに?」
聖也「ん?これかい?これは...これだ!」
袋からバラバラと出て来たのはそこそこの量のまくらだった
綾夜「...お前これ持って来させたのか?」
綾夜すらもため息を吐いた
そんなこんなでまくら投げを開始して大凡1時間が経過していた
最初は和気藹々と静かにやっていたのだが人間と言うのは(それも高校生)負けず嫌いな種族でもあるため次第に勢いが増して来た
その中心だったのが聖也と綾夜の2人
何かと衝突する2人だったがここで決着をつけるためだろうか真っ先に2人の戦いは激化
それに触発されるかのように聖也の取り巻きの男2人が勢いよくまくらを投げ始める
やがて戦いだと判断したのかアカネも力を解放し始めてしまう
沙耶と加古と夏世はもう既に二階に退避しており無事だがリビングは既にひっちゃかめっちゃかになっていた
沙耶「下は凄い盛り上がってるね」
加古「そうね...どうして男ってこんな奴ばかりなのかしら」
沙耶「僕も一様男なんだけど」
加古「あ...ごめんなさい、悪気があったわけでは無いのよ?ただ希里江くんは何ていうか...男っぽく無いっていうか(アセアセ)」
沙耶「それもどうかと思うよ...(´・ω・`)」
加古「あ...あはは」
唐突に真莉の部屋が開く、夏世はリビングを見てきますと言ってここにはいない、と言うと出てきたのは間違いなくこの家の家主の真莉だ...しかし真莉は顔を俯かせたままで表情が見えない
加古「ふ、古畑...くん?」
沙耶「...真莉?どうしたの?」
すると部屋の開閉音を聞いたのかひょっこりと夏世が顔を見せた
夏世「あれ?お兄さん?起きたのですか?」
夏世の問いかけにも応じず真莉は階段を降りていった
夏世「.....沙耶さん、加古さん、もう我々も寝ましょう」
沙耶「え?どうやって止めるか考えないと...」
夏世「いや、すぐに終わりますよ...お兄さんが終わらせると思いま(バギィィ!!)『ギャァァァァ!!ゴメンナサィィィィィィ!!!』...終わったようですね」
加古「...怖い」
沙耶「はぁ...」
その日大騒ぎだった真莉宅は一瞬で静まり返った
辺りに撒き散らしていた殺気も瞬時に消え夜の静けさだけが辺りを包み込んだ
翌日に綾夜と聖也は真莉に土下座して謝っていた