ブラック・ブレット 紅き守り手   作:フルフル真

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もう遅過ぎてアレですね...みんな激おこですよね...

ごめんなさいm(__)m
仕事で使えねぇゴミどもがいすぎて...自分の仕事が倍以上に膨らんでしまったのでなかなか更新も出来ないし書けませんでした...

なんとか頑張って更新はしていこうとは思ってます!
休みの日になればおそらく2話ほど更新できるとは思います!


第13話

蓮太郎は今までに無いほどに緊張していた

今、目の前にいるのは確かに真莉の筈なのに何かが違う、圧倒的に何かが違う感覚に戸惑う

すると横から何かが弾かれる様に真莉に向かって飛び出した

 

蓮太郎「っな!?おい!アカネ!?」

 

飛び出したのはアカネだった

 

アカネ「ハァァァァァ!!」

 

アカネは小さくジャンプし真莉に向かって蹴りを放つ

真莉はアカネの方を見ていない

 

バキィと鈍い音がなり真莉にアカネの蹴りが炸裂した

アカネは地面に着地し真莉を睨み大きく吠える

 

アカネ「あなた誰!お兄ちゃんをどこにやったの!!」

 

シンリ「???ボクには君が何を言っているのかよく分からないな、この身体は確かに君たちの言う真莉の物でもあるしボクの物でもあるんだよ?どこにやったと言われてもここにいるじゃ無いか...やっぱよく分からないな、人間って(ボソ)」

 

アカネ「うるさいうるさい!お兄ちゃんを...私の家族を返せ!!」

 

アカネは全速力で走りシンリの懐に入り蹴りあげる

 

しかしシンリはアカネの蹴りはシンリの顔の目の前でシンリに掴まれ阻まれてしまう

そのままシンリはアカネを持ち上げる

アカネは足を掴まれているので必然的に逆さまの状態で吊り上げられる

 

アカネ「うわわわわ!?」

 

アカネは慌ててスカートを押さえる

蓮太郎は瞬時にシンリに詰め寄り蹴りを放つ

 

蓮太郎「天童式戦闘術二の型十六番!隠禅・黒天風!!」

 

シンリ「おっと」

 

シンリは避けたついでにアカネを離す

アカネはバックステップで離れシンリを見据える

蓮太郎も瞬時にアカネの隣に戻り汗を拭う

 

蓮太郎「(完全に不意打ちだった...それを避けた?なんちゅう反応速度だ...これが真莉の本来の力なのか?それにしても...この違和感は...)お前は...本当に真莉なのか?」

 

シンリ「ん〜、まぁ確かにボクは真莉であってシンリでない...これは答えになるからダメかなぁ...あまり言ってると本当にこの子に怒られるからな〜」

 

アカネ「うるさい!早く返せ!!」(ガルルルル)

 

蓮太郎「まて!アカネ!!」

 

シンリ「あはは、うん、元気な子だね〜...そろそろ時間だしちゃんと返すよ、って言うかボクが《本来の持ち主》なんだけど...まぁ良いや、さて、里見蓮太郎だったかな?」

 

蓮太郎は名前を呼ばれてピクリとしてシンリの方を見る

 

シンリ「この子は無理ばかりする、その癖強がって自分を傷つけるんだ...君にこんなことをお願いするのは変だがこの子は君を信頼しているようだから君に頼むとしよう...この子を頼んでも良いかな?」

 

蓮太郎「...まるで親の様に真莉を見ているんだな...お前は何者だ?真莉の何なんだ!」

 

シンリ「...親の様に...ね、ボクは...まぁそんなもんかな、ボクはもう寝るよ、ボクが寝ればこの子は起きるけど結構暴れたしダメージも受けた、しばらくは起きないだろうからゆっくりと寝かせてあげてくれ...それじゃ...おや...すみ...zzzz」

 

真莉の身体はぐらりと傾き倒れ始める

違和感を感じていた夏世はすぐに駆け寄っており倒れる前に真莉を支える

真莉の髪は白から元の黒に戻る

辺りに残ったのは悲鳴と雨の音、それと燃えている車の音だけだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日後、真莉宅

 

 

アカネ「む〜...まだ起きないの?」

 

夏世「相当な疲労とダメージが蓄積されていると言っていたでは無いですか、もう暫くは起きないのでは無いでしょうか?」

 

沙耶「う〜ん...真莉がこんなに寝ること自体初めての事だからね〜、僕にはさっぱり...綾夜はどう?」

 

綾夜「俺が知ってるわけ無いだろ...強いのは知っていたけど真莉があそこまで強いなんてあん時初めて知ったんだからな」

 

夏世「真莉さんの御学友でも分からないとなるともう難しいですかね...ずっと待っているというのも少々退屈です...」

 

アカネ「もう勉強いやーーーーー!!」

 

夏世「まだこの問題が解けていませんよ、正座も崩してはいけません」

 

アカネ「夏世ちゃんのオニーーー!!」

 

沙耶「あはは...」

 

綾夜「お、おう...」

 

 

真莉宅にはそこに住んでいる2人以外の人物、真莉の学友で友人の沙耶と綾夜が来ていた

 

ピンポーン

 

インターフォンがなり響きアカネと夏世は瞬時に警戒モードに入る

沙耶と綾夜はぽかんとしていたが2人の真剣な表情を見て警戒を強める

再びピンポーンとインターフォンがなると夏世が玄関まで行き扉をほんの少し開け外を覗く

 

夏世「...どちら様ですか?」

 

扉の先から聞こえてきたのは男の声

 

聖也「こんにちは、真莉くんが寝込んでいると聞いたのでお見舞いに来ました星染聖也とクラスメイトです、真莉くんはまだ治らないのですか?」

 

そこにいたのは星染聖也とその取り巻きの4人だった

 

夏世「あぁ、お兄さんのクラスメイトですか...すいません、まだお兄さんは「お兄ちゃん起きたーーー!!」...どうやら起きた様です、上がって行きますか?」

 

聖也「...この人数は入れないのでは?」

 

夏世はチェーンを外し聖也達を迎え入れる

 

夏世「もう既に2人の御学友が来ていますし今更数人増えたところで気にはならないと思いますよ...お兄さんが起きたそうなので私は行きますが入って来られるのならば鍵は閉めてくださいね」

 

夏世は真莉が起きたと聞いてからずっとソワソワしていたので扉を開けたまま真莉の寝室まで走って行ってしまった

 

 

聖也「...じゃあ行こっか?」

 

加古「でも良いのかな?」

 

聖也「あの子が許可したんだ、大丈夫だろ、それにもし何か言われたら俺が謝るよ」

 

加古「そういうことじゃ無いんだけど...」

 

聖也はお邪魔しますと行って入っていく、それに続き2人の取り巻きも聖也に続く

残された加古もしょうがないとため息をつき家の中に入る

 

加古「お、おじゃましま〜す...」

 

加古はしっかりと鍵を閉めたことを確認し靴を脱ぎ上に上がり騒がしくなっている二階に登った

 

 

 

 

真莉宅の二階ではある意味では宴会状態になっていた

 

元からいた沙耶と綾夜は突如来訪して来た聖也達を歓迎しなかった

部屋のベットには上半身だけを起こした状態のこの家の持ち主である真莉がいた

 

真莉の膝に縋り付いて離れないアカネを夏世は力づくで退かそうとしているのを真莉は微笑ましい顔で見ていた

 

加古「あの...大丈夫?あれ?」

 

加古はある違和感を感じ真莉を見て固まる

 

真莉「...お前まで来たのか...今日はサービスデイか?悪いが凄まじくダルいんだ、あんまり構ってやれんぞ」

 

そう言う真莉は本当に怠そうにしていた

先程まで睨み合っていた聖也の取り巻き2人と沙耶&綾夜もそれを聞き押し黙る

聖也は真莉に話し掛ける

 

聖也「真莉くん、本当になんとも無いんだね?あの時現れたガストレアとの戦闘で負傷したわけでは無いんだね?」

 

真莉「あ?なんで俺があんな亀の相手をして負傷せねばならん、全くと言っていいほど関係ねぇよ、これは俺自身がミスった証拠だ」

 

聖也「そうか...本当に助かった、改めて礼を言うよ、ありがとう」

 

真莉「別に前にも言ったがお前らを守るために戦ったわけじゃねぇ、あくまでついでだ、そのことを履き違えるなよ」

 

聖也「はは、そう言うことにしておくさ」

 

一区切りついたと判断した加古は先程言えなかったことを言う

 

加古「あの!...片目」

 

加古が感じた違和感、それは...真莉の顔だっただった

 

真莉の本来の目の色は黒でどこにでもいる日本人の持つ目だったのだが左目だけがシンリの時と同じ猛獣の様な目になっており髪も所々に白い髪がちらほら混じっていた

 

 

真莉「あ?まぁこれは気にするな、説明すんのもめんどくせえし...俺はもう一度寝るぞ、少々疲れた」

 

真莉は起こしていた上体を倒し布団に潜る

 

真莉「あぁ、もしお前らが帰らないのであれば...夏世」

 

夏世「なんでしょう?」

 

真莉「こいつらが帰らないのであれば適当に案内してやってくれるか?」

 

夏世「分かりました、やっておきますね」

 

真莉「そんじゃ頼むぞ?」

 

真莉はそのまま眠りにつく、他の人達はポカンとしてその様子を見ていた

 

 

 

 

 

 

《???》

 

 

漂っている...

 

身体がふわふわと浮いている感じがし立っているのか、横になっているのか、はたまた座っているのかは分からない...

 

俺意外にも、この空間には誰かが...いる、俺はこいつを知っている

十数年間もの月日を共に過ごし、俺に戦いの全てを教え、俺の...《復讐》に手を貸してくれている者...

 

「随分と好き勝手に体を酷使してくれたな...お陰で全く身体が動かせん、どうしてくれる?」

 

『にゃっはは、どっちにしてもボクが出て来なかったら死んでいたんじゃ無いかな?』

 

「いや...無いとは言えないか...今回は本当に助かった、ダメだな、どうしても最後の場面で...」

 

『それは分かってる、君と何年一緒に過ごしているんだ、ボクは君の事ならなんでも知っているさ』

 

「...それもそれで気持ちわりぃわ...」

 

『ふふ、本当に君は優しい...だけど君の...古畑真莉の優しさは周りを救うだけの物をもう持っている...だけどボクには分かる、それでいて最終的に損をするのは真莉、君だよ、その事...分かってないとは言わないよね?どうするつもりなんだい?』

 

 

成る程...俺をここに《呼んだ》のか...まったく

 

「俺はもう、答えは出てるさ...俺は《 》」

 

『.......ふふふ、そっか、それなら仕方ないなぁぁ、それじゃあもう少しの間ボクの力を貸してあげよう!ありがたく思えよ〜?』

 

意識が遠のく...

 

いつもここに来れるのは睡眠に入るほんの数分だけ...それもこいつに呼ばれなければろくに入ることもできない場所

 

数分経てばそのまま深い眠りについてしまう

 

「...は、なんで上か...ら...目線だよ...そろそろ...時間だし...もう行くぞ?」

 

『うん、ボクもまた寝るからもう行くよ』

 

「そっか...それじゃあ...おやす...み...《 》」

 

『うん、おやすみ...ボクの《 》』

 

最後まで聞こえなかったが何を言ったのかは伝わった

 

分かってる、俺はお前には本当に感謝しているさ...

 

次はもうお前に心配はかけない、だから...しばらくは寝てていいぜ...俺が...和眞を倒すから...そして最後には...




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