リリカルでメカニカル   作:VISP

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 最近勝ったレコードオブATXが面白過ぎたのがいけない

 なお、更新はFGOが新たなイベント始まったので更に遅れる模様


リリカルでメカニカル 嘘予告STS編

 役者は揃った。

 舞台も万全。

 小道具も抜かり無し。

 

 「さぁ、これより喜劇を始めよう。」

 

 無限の欲望は自分の自由と夢のため、両手を広げて娘と人形達に宣言した。

 

 

 

 

 「クソ、あの人型モドキは早すぎる!」

 「航空魔導士隊は連携を崩すな!囲い込まれるぞ!」

 「ッ、上位機種を確認!注意されたし!」

 「ブレイク!ブレイク!後ろを取られ…!」

 『しね、きえろ、いきょうとたち』

 『てんには われらのかみ のみ』

 『きえろ きえろ きえろ』

 

 ミッドチルダの空を、AMと言われる航空人型機動兵器群がその性能と物量に任せて蹂躙する。

 並の航空魔導士よりも早く、量産可能で、常にアップデートを繰り返す機械の群れに、ミッドチルダの空は瞬く間に制圧されていった。

 

 

 

 

 「これは…馬鹿な…そんな…。」

 『HQよりブルーム2、何があった?』

 「此処にはの…が…。」

 『ブルーム2、通信が不明瞭。何があった?」

 「人間の脳が、大量にある!」

 

 後に質量兵器生産の疑いのある企業への強制捜査の際、AMの上位機種には通常の無人機用AIではなく、第41管理世界由来の宗教系テロリスト達の脳髄を用いた生体CPUを搭載している事が発覚した。

 これにより、無人機に近いGを気にしない機動性と有人機の高い判断力を両立させていた。

 

 

 

 

 「ティア!そっちに大砲型が!」

 「あぁもう!やっぱり本局の部隊になんか出向するんじゃなかった!」

 

 ティアナ・ランスター二等陸士。

 AD教習訓練を良好な成績で終了後、同期のスバル・ナカジマと共に本局なのにクラナガンに拠点を持つ本局所属の機動六課へと人事部の決定により配属される。

 なお、この人事には人手不足の六課のために地上本部からも人員を供出すべしと言う本局からの圧力があったと言われるが、真相は定かではない。

 

 

 

 

 「何よアレ…。ADにしてはフレームからして別物じゃない。」

 「考え事をしている暇はあるのか?」

 「ッ、ティア!?」

 

 ホテルアグスタ警備任務にて、機動六課は敵不明ADと交戦する。

 大型かつ重装甲でありながら、高い運動性と圧倒的出力を持つ正体不明のADに、六課の新人達は容易く蹴散らされ、隊長陣も敵の撤退を許す事となった。

 後に盗難された試作型の近接系エース級魔導士用ADの試作機である「グルンガスト」のフレームが流用されている事が発覚し、敵新型ADの呼称は「スレードゲルミル」と命名された。

 が、地上本部のウェットワーク部門から非公式にゼスト・グランガイツに引き渡されたものと分かっていたため、親友であるレジアス大将は眉間を揉み解しながら深ーい溜息をついたそうな。

 

 

 

 

 「私は大丈夫私は大丈夫私は大丈夫私は大丈夫私は大丈夫私は大丈夫…!」

 『クア姉、指揮を…。』

 「あ、ごめんなさいね。最低限の目標は達成したから撤退を開始。今から20秒後に幻影で撤退支援をするから、撤退時の指定座標へ移動して頂戴。」

 『あ、敵ADを確認。』

 「ヒィィィィィ!?」

 『あちゃー………。』

 

 スカリエッティ製戦闘機人ナンバーズ4号機クアットロ。

 記憶洗浄するも、未だADに対するトラウマが強く、割としょっちゅう発作を起こす。

 それ以外は面倒見の良い姉ちゃんなんすけどねー byセイン

 

 

 

 

 『武装組織のTOPたる者、よって立つ形と言うものがある。』

 「おいおいおい冗談じゃねぇぞ!?」

 『敵は多いぞ、レジアス。』

 『あぁ、だが今回はオレとお前の二人だ。』

 『あぁ、ならば…。』

 『『相手にとって不足なし!』』

 

 地上本部公開意見陳述会襲撃事件にて

 無数の人型モドキことAMとガジェット群に戦闘機人にて防衛部隊が圧されるも、本部ビルへの攻撃はレジアス大将の搭乗する拠点防衛用新型重装AD「ヴァルシオン」と駆け付けたゼストの駆る「スレードゲルミル」によって押し返された。

 

 

 

 

 「素晴らしい…本当に素晴らしい!」

 「これでは私も本気を出さざるを得ないな。」

 「では行こうか、グランゾン。」

 「グラビトロンカノン、発射!」

 

 しかし、戦闘開始から30分、圧し切れぬと見たスカリエッティは自身の専用機たる重力制御搭載型AD「グランゾン」に搭乗、地上本部防衛戦力の実に7割を広範囲重力場兵器によって撃破した。

 ほぼ同時刻、スカリエッティ一味は機動六課にも襲撃を仕掛け、聖王のクローン体を奪還している。

 

 

 

 

 『アインスト・プログラム、起動。』

 『これより本機は自立戦闘状態へ移行。』

 『暫定名称をアインストヴォルフに設定。』

 『戦闘行動、開始します。』

 

 スカリエッティの研究所にて、スカリエッティ本人の身柄を確保すべくテスタロッサ執務官らと共にベーオウルブズは敵基地へと突入した。

 そこで部隊は各所に分断され、グランゾンを前にしたキョウスケは遂にナハトヴァールプログラム、通称「闇の書の闇」から作成したプログラムを開始してしまう。

 

 

 

 

 「何だそれは…。」

 『機体損傷率69%を突破……稼働率、40%…。』

 「それが君の成果だと言うのか?友人として、君には期待していたんだが……興醒めだ。此処で消えたまえ。」

 『アインスト・プログラム……達成率……97……98……99…。』

 「ディストリオン…!」

 『100% 完了しました。』

 「ブレイク!」

 

 

 「起て、アルトアイゼン・リーゼ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リリカルでメカニカル STS編  連載予定無し!

 

 

 

 

 

 


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