魔法少女リリカルなのはStrikers~風と桜の記憶~   作:strike

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この作品は作者の2作目となります。
前作の続きとなりますが、この作品からでも分かるような仕様にしています。
少しでも見てくれる皆様に楽しんで頂けたら嬉しいです。

前作を見て貰っている方には少し見覚えのあるシーンがあるかもw

それでは第1話スタートです!!



第1話 穏やかな日常

JS事件。

あの厄災から早くも2年の月日が流れていた。

解散となった機動六課のメンバー達は皆それぞれに新たな部署で活躍しており、

フォワード部隊のスバルは特別救助隊。

ティアナは執務官候補生兼フェイトの執務官補佐。

エリオとキャロは辺境自然保護隊。

全員機動六課で得たことを十分に発揮し部隊に貢献している。

他にはナンバーズ達も社会復帰を認められ、シエルとアギトはそれぞれ武装隊に配属されて、隊長クラスのメンバーは原隊復帰して以前と変わらずそれぞれに仕事をこなしていた。

 

そんな中で新たな脅威が迫っていることを誰1人として知る由も無かった。

 

 

 

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ここはミッドチルダのとある場所。

 

「これより作戦行動の確認を行う。 まず現状について。 今このビルの27階には犯罪者が6人と人質が複数いる。」

 

男の声が魔導師達の頭の中に響き始め、全員で状況の整理を行っていく。

そして、各人の配置が決定すると犯罪者達が立て篭もっている階の1階下に3人、ビルの外に4人がそれぞれに配置場所へ移動する。

全ての準備が完了したことを部隊の代表者が男に告げると、その報告を聞いた男は作戦開始のカウントダウンを始めた。

そのカウントダウンを聞きながら魔導師達は、作戦開始の時を緊張した顔持ちで待つ。

 

「カウントスタート。5…4…」

 

外に配置された2人の魔導師はカウントが始まったと同時に犯罪者達の立て篭もっている部屋に自分のデバイスを向けて魔力を集中させ始める。

残った2人は窓際に体を寄せて突撃の時を待ち、犯罪者達の立て篭もる下の階にいた魔導師達は上の階に上がり2つのドアの前で待機している。

 

「3…2…1」

 

カウントがゼロに近づくにつれてデバイスを向けた魔導師2人はシュートバレットを3つずつ生成。

他の魔導士は突撃のために目の前の壁を蹴破ろうとしていた。

そして…

 

「ゼロ!!作戦開始!!!!」

「「「「「「「了解!」」」」」」」

 

7人の声が重なると同時に外でシュートバレットを生成していた2人が全てのバレットを放ち、ビルの窓をすべて吹き飛ばしながら部屋の中の犯罪者たちを仕留めようとする。

 

「何!?まさか、管理局か?」

 

犯罪者達はいきなりの攻撃に驚き、動揺が走る。

しかし、犯罪者達は何とかそのバレットを全て迎撃させることに成功すると、攻撃してきた方向を睨み付けながら移動を開始する。

 

「おい!人質がどうなってもいいのかよ?」

 

そう言って犯罪者の1人が人質に手を伸ばそうとするが、その時には既に破壊された窓から侵入した魔導師の内1人が犯罪者の目の前まで迫り、もう1人の魔導師は他の犯罪者に向かっていた。

そして、さらにドアの前に控えていた3人の魔導師達もそれぞれ目標とした犯罪者達に向かって飛び出して行き、それぞれの戦闘が始まった。

 

「くっそ!」

 

しかし、犯罪者達は手慣れた魔導師達の技術に押され始めた所で、外にいた2人の魔導師のバインドにより締めあげられ呆気なく捕獲されてしまった。

 

「「捕獲完了。」」

「「「「「捕獲確認。これより拘束作業に入る」」」」」

 

こうして連携の取れた管理局魔導師のプレーにより、怪我人を出すことなく犯罪者達を捕獲でき、一件落着かと思われた。

しかし、犯罪者の中でも体格のいい男がいきなり暴れ出し、バインドを引きちぎろうともがき始める。

 

「こんなところで掴まってたまるかぁぁ!!」

 

そう叫ぶと力尽くでバインドを破ってみせビルの外に向かって飛び出した。

そして、そのままの勢いで外に居た2人の魔導師のうち1人を吹き飛ばし逃走を謀る。

 

「邪魔だ!っどけぇぇぇ。」

「…っぐ。」

 

吹き飛ばされた魔導師は隣のビルに衝突し、一時的に行動不能。

その一瞬の出来事に犯罪者の拘束を始めていた魔導師達は気を取られてしまい、新たに犯罪者2人のバインドが解除されたことに気付くのが遅れてしまう。

 

「今の内に逃げるぞ!」

「…わかってる!」

 

そして、2人もそれぞれ魔導師を躱し外に出ようとするが、犯罪者の内1人は魔導師達の咄嗟の行動により取り押さえることができたが、もう1人を逃がしてしまい犯罪者は先に出て行った男に追い付き後を付いていく。

遅れて現状を認識した魔導師達は犯罪者の後を追おうとするが、まだビルの中にいる犯罪者達の拘束が終わっていないため動くことができず、予想していなかった事態にパニックが起きる。

 

「しょうがないですね……」

「ん?」

 

拘束作業に入っていた魔導師の1人が溜息を吐いて呟きを漏らすとこの部隊の隊長、先程まで全員に指示だしていた男がその言葉に首を傾げる。

その瞬間、ビルの中にいたはずの魔導師が消え、ふわりと腰まであるウェーブのかかったクリーム色の髪を靡かせていつの間にか犯罪者2人の目の前に浮遊していた。

 

「すみませんがこれ以上先に行かせる訳にはいきませんので、大人しくここで掴まって下さい!!」

 

そう言って背中に担いでいた大太刀を構えたのは水色と白を基調にした膝上までのワンピース型のバリアジャケットにアウトスカートを纏った女性。

構えた大太刀を目に見えない速さで振るうとその一撃は犯罪者2人を完全に捉え、気絶した2人を軽々とバインドで拘束するのだった。

 

「ミッションコンプリートです、翔馬さん」

「ミッションコンプリートです……じゃねぇ!! お前はなるべく手を出すなって言っただろうが!!」

 

そう言って物陰からこめかみをひくつかせて現れたのは黒と緑を基調としたバリアジャケットに身を包み、両腰に剣を吊るした格好の藤田翔馬三等空佐。

そして、満足げに犯罪者を掲げて見せるのはシエル・アウローラ二等空尉。

この女性は昔、翔馬とコンビとして活躍していたのだが、ある事件で行方不明になってしまい音信不通になってしまっていた。

しかし、JS事件の際に戦闘機人として翔馬に現れた時は敵同士で色々とあったのだが、最終的には翔馬達と共に事件を解決へと導いたのだった。

話は逸れてしまったが、2人はいつもの様に揉めており、そしてその様子を見守るのは彼らの隊員達である。

この構図は以前から見慣れたものでシエルが何か問題を起こす度に翔馬が彼女を怒鳴りつけるのだが、そんな状況になった時は、隊員達は絶対に手を出さないのがこの部隊のルールだった。

そうでなければこの悶着に巻き込まれることは全員が身を持って体験しているからだ。

そんな状態であるので、隊員達が翔馬達のやり取りを温かい目で見守っているとやっと終わったのか翔馬が頭を抱えながら地上にいた隊員達の元に降りてきた。

 

「あいつはどうしてこっちの考えと逆の事をしてくれるんだ……。最近の頭痛は確実に8割あいつが原因だな」

 

そう嫌みったらしくシエルが聞こえるよう大げさに呟くとやはりシエルの反応は翔馬の思った通りにはいかなかった。

 

「そんなに私のことを思ってくれてるだなんて……翔馬さんったら///」

 

翔馬はシエルの言葉により一層顔をしかめると開きかけた口を閉じてシエルを一度睨み付けた。

それでも表情の変わることが無いシエルに溜息を付き手元にコンソールを出して片手で操作すると辺りの景色は一変し、市街地のように見えていた風景はいつの間にか武装隊の訓練場へと変わり隊員達が捕まえた犯罪者達もどこかへ消えてしまっていた。

 

「取り敢えず今日の午前中の訓練はここまで。 このバカが余計なことしなければ色々と言えたことはあったんだが……、まぁ、やっちまったものは仕方がない。 今のシミュレーションは過去に起きた事件を元にしたもので現実性のあるイレギュラーだ。 お前達もある程度基礎に則った動きは反応で来ているがこうしたイレギュラーには弱い。これからはお前達の持っている基礎を応用に発展させていく。 そのつもりでこれからの訓練を受けるように」

「「「「「「はい!!」」」」」」

 

翔馬はその後、1通りの指示を出し終えるとその場で1度解散させて、事務所へと足を向けた。

 

「お疲れ様です。 翔馬さん」

「はぁ……あいつらのパニック状態から見て確かにあれ以上続行できなかったかもしれないが、お前が出てしまったら逆に安心感を与えてしまう。 少しあいつらに緊張感を与えたかったんだが……」

 

翔馬はシエルに目を向ける事無くそう言うとシエルは困ったように笑いながら翔馬の横に並ぶ。

 

「ごめんなさい。 でも、今すぐにでも出動があるかもしれない訳ですし……変に緊張して構えるよりも楽に構えていた方がいいんじゃないかって思ったんです」

 

シエルの言葉に翔馬は溜息を付くが翔馬もシエルの意図には感付いていた。

そのため、動いてしまったシエルに合わせるようにあのような悶着を起して隊員達の緊張を解いた訳だが、それでも大抵の場合がシエルに合わせて動くことになってしまうため自分の思うようにならない彼女に疲れ気味なのは確かだった。

 

「取敢えず休憩の後にツーマンセルでパトロールに出る。 準備をしておいてくれ。 パトロール先で何も無ければ、102部隊に引継ぎして今日は上がりだ。 ……頼んだぞ、副隊長」

「了解しました。 隊長」

 

シエルは翔馬の言葉に頷くと一足先に事務所へ向かい準備を進め、翔馬は少しゆっくりな歩みで事務所へ向かい準備を整えると隊員達を引き連れてパトロールへと繰り出すのだった。

 

 

 

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無事にパトロールを終えた101部隊は102部隊への引継ぎを終えてそれぞれに帰り支度をしていた。

翔馬とシエルも同じように隊員達が全員帰ったことを確認し残った作業を終わらせると、隊員達がいなくなってから1時間程経って帰ろうとしていた。

そんな時、不意にシエルが翔馬に呼びかける。

 

「翔馬さん。 この後のご予定は?」

「ん? いや……特には無いが、どうした?」

 

翔馬は脈絡の無いシエルの問いかけにそう答えると首をかしげた。

すると、翔馬の浮かべた顔が可笑しかったのかシエルはクスッと笑って翔馬の前に体を近づけた。

 

「もしお暇なら……」

 

とシエルが口を開いた瞬間、翔馬の個人携帯が着信を告げ、翔馬はポケットに手を突っ込むとそれを取り出して着信の相手を確認する。

するとそこには見慣れた名前があった。

 

「悪い。 先にこっちいいか?」

「あ、……はい。どうぞ」

 

シエルは少し複雑な表情を浮かべながらも了承すると、翔馬は携帯の通話ボタンを押してその相手に声を掛ける。

 

「珍しいな。 なのはの方からこっちに掛けて来るなんて」

『え~と……うん。 まぁ、何というか、少し声が聞きたくなっちゃって……あはは。』

「そ、そうか……」

 

翔馬は予想していなかったなのはの言葉に照れてしまい、つっかえながらも返事をするとむこう側で恥ずかしさを誤魔化す為か咳払いが聞こえた。

 

『ち、因みに翔馬君は仕事、終わり?』

「ああ、今日は珍しく早く仕事が終わったからな。これからシエルと帰るところだ」

『え? シエルちゃんと?』

「ん? そうだが……何か問題でも」

 

翔馬がなのはへ問いかけようとした時、横から割り込むようにシエルが翔馬の携帯に口を近づけた。

 

「私は気にしなくてもいいですよ。 そのご様子だとなのはさんもお仕事を終えたみたいですし久しぶりに翔馬さんとゆっくりされたらどうですか?」

『シ、シエルちゃん!?』

「お前さっき……」

 

シエルは2人の慌てふためく声を聞いて満足したのかそのまま翔馬から距離を取ると笑顔を浮かべた。

 

「それでは私はお先に失礼しますね。」

 

そう言ってシエルは事務所を出て行ってしまった。

その後姿を呆然と眺めていた翔馬は電話越しのなのはの声に意識を引き戻される。

 

『翔馬君……。 シエルちゃんどうなったの?』

「いや、何事も無かったかのように出て行った……」

 

翔馬はそう呟くと空いている手で頬を掻きながら歩み始めた。

 

「……それじゃ、一緒に帰るか。 なのはの家まで車出してやるよ。」

『うん。……ありがと///』

 

翔馬は一度なのはに別れを告げると自分の車に乗り込みなのはの職場まで向い始める。

そして、暫く車を走らせているとなのはの職場が視界に入り始め、その入口辺りには白いワンピースにピンク色のカーディガンを羽織ったなのはの姿があった。

翔馬はなのはの姿を見つけるとハザードを焚いてなのはの前に車を停めて窓を開ける。

 

「悪い。待たせたか?」

「あ、翔馬君。ううん。そんなこと無いよ。私も今出てきたところだから。」

 

そう言ってにっこりと笑ったなのはに翔馬は思わず苦笑いを浮かべて助手席のドアを開けてやった。

 

「……そうか。取敢えず乗れよ。送ってやる。」

「うん。 ……あ、その前にちょっと寄って欲しい所があるんだけど、いいかな?」

 

なのはは翔馬の車に乗り込むと鞄を膝の上に置いた後で何かを思い出したかのように翔馬に尋ね、翔馬は知った道を走ろうとアクセルを踏もうとしたところでブレーキに踏み直して顔をなのはの方に向ける。

 

「ん? 構わないが……この時間にどこへ行くんだ?」

「それはね……」

 

翔馬はなのはの回答に納得がいったのか、少しだけ笑みを零しハンドルを切ってアクセルを踏んだ。

 

「今日はお仕事早かったね? 新人の教導は順調なのかな?」

「まぁ、こういう日もあるだろ。 順調ではないにしろ休息も必要だ。 ……あいつらももう少し機転が利いてくれればなぁ」

 

翔馬のボヤキになのははクスッと笑う。

 

「それなら私が教導しに行ってあげようか?」

「頼む。……と言いたい所だが、まだあいつ等には早いだろうな。 また折を見て頼むことにするよ」

 

翔馬の言葉になのははそっかと呟くと、少し表情を変えた。

 

「話は変わるんだけど……体の方は大丈夫?」

 

なのはは少し心配そうな表情で翔馬の顔を横から覗き込むように尋ね、それに対して翔馬は苦笑いを浮かべた。

 

「もう、2年前の話だ。 若干後遺症は残っていても、問題なくやってる。 俺の場合はよっぽどのことが無い限り出てこないしな。 それより俺はお前の方が心配だ。 俺の所為で……」

「翔馬君」

 

なのはは翔馬の言葉を遮って笑顔を浮かべていた。

 

「私は大丈夫。 痛みももう引いたし、ブラスター3は暫く封印。 それに、私が危ない時には翔馬君が守ってくれるんでしょ?」

 

なのはは悪戯っぽい笑みを浮かべて翔馬に問いかけると嫌そうではない苦笑いを零してからアクセルに力を込めた。

 

「その時がこない事を祈るよ。 ……ただ、本当にヤバい時には俺を呼べ。 必ず俺が一番に助けに行ってやるから」

 

翔馬は前方に視線を向けたまま真剣な表情でそう言うと、なのはは少し頬を染めて頷いた。

 

「翔馬君……。 うん!!」

 

それからしばらく他愛のない話をしていると目的地に到着し、翔馬は駐車場へ車を止めてなのはと共に目的の人物の元へと向かい、視線の先に見つけると2人は穏やかな表情を浮かべてその姿を見つめる。

すると、ほんの数秒もしない内になのはと目が合いなのはが軽く手を振ってその子の名を呼ぶと向こうは大きく手を振ってなのは達の元へ駆け寄ってきた。

 

「ヴィヴィオ~」

「ママ~!! パパ……コホン。 翔馬さ~ん!!」

 

そう言ってとびっきりの笑顔で近づいてきたのはなのはの養子(むすめ)であるヴィヴィオだった。

そして、なのは達の目の前までやって来たヴィヴィオは一旦2人の前で立ち止まると翔馬となのはを見比べながら顎に手を当てて少し悩むような仕草をして、翔馬となのはは、互いに顔を見合わせて首を傾げる。

すると、ヴィヴィオは閃いたかのようにパァと明るい笑顔を浮かべてなのはの右腕と翔馬の左腕に抱き付いた。

 

「えへへ~」

「もう、ヴィヴィオったら……」

「はぁ……、ヴィヴィオ。 こういう人の多い場所ではパパと呼ぶなって言っただろうが」

「あはは。 ゴメンね? パパ」

 

そう言って悪気を見せない笑みに翔馬は溜息を付くと、なのはとヴィヴィオは顔を見合わせて笑った。

このヴィヴィオと言う子はJS事件に関わりのある子で保護した直後からなのはに良く懐いていたが、なのは、フェイト、はやての3人で出かける必要があった時に翔馬が面倒を見ることになった。

その頃から翔馬にも多少懐くようになりなのはの事はママ、翔馬の事はパパと呼ぶようになる。

実際のなのはと翔馬の関係は恋人同士。まだ、結婚はしていないのでパパと呼ばれるのには少し語弊があるという事とお互いに武装隊として有名にまでなってしまったため、関係を誤魔化すためにもヴィヴィオには外でパパと呼ばせないようにしているのだが……結果としてはあまり意味をなしていなかった。

現在はなのはがヴィヴィオを養子として引き取りザンクト.ヒルデ魔法学院の初等科3年生。

たまにここ、区民センターでスバルにストライクアーツの練習を見て貰っているのだ。

 

「お疲れ様です。 なのはさん、翔馬さん」

「ありがとねスバル。 ヴィヴィオの面倒見て貰っちゃって」

 

後から歩いてこちらに近づいてきたスバルはなのはと翔馬に声を掛けると、なのはは自分の腕にぶら下がるヴィヴィオの頭を撫でながら笑顔でそう言った。

 

「いえ。 今日は私オフでしたし、ヴィヴィオもいい子だから全然ですよ。 それでは私は約束があるのでこれで。 ヴィヴィオ。またね」

「ありがとうございました。 スバルさん。 またよろしくおねがいします」

 

スバルがヴィヴィオに手を振ると、ヴィヴィオは一旦なのは達から手を離してペコリとお辞儀してスバルを見送り、なのはと翔馬も一言声を掛けるとスバルは笑顔を浮かべてその場を去って行った。

 

「さて、俺達もそろそろ帰るか」

「そうだね」

「うん!!」

 

翔馬の声に頷いたなのはとヴィヴィオは手を繋いで翔馬の後に付いて行き、車に乗って帰宅するのだった。

 

 

 


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