Infinite Pandora   作:曾羅

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彡(゜)(゜)「続き書かななぁ」
彡(^)(^)「4月入っても帰ってから書けばええか!」
彡()()「書く余裕なんてないやん…」


決着&襲来

 アリスとチェシャの爪が私の胸を貫く。

 それはISの絶対防御によって私に直接届くことはなかったけれど私には本当に胸を抉ったかのような感覚をぶつけられる。

 

「何が起きた?」

『多分だけど今まで二人が使ってた瞬間移動…っていうか拡張領域(バススロット)を行き来するのがチェシャの単一仕様能力(ワンオフ・アビリティ)なんだろうね』

「これは面倒なことになったな」

 

 一度距離を取ってから変な動きはされてはたまらない。体制を整えると即座に鎌を薙ぐが少し後ろに下がっただけでアリスはその場から消えて私の後ろへと回る。

 

「一度見た技はがきくと思うな!」

 

 薙いだ鎌をそのままの勢いで回転し牽制する。今までとは全く違う行動に思わず顔を歪める。

 

 

 

 

 

「えーと…チェシャ組の方は完全に動きが変わりましたね…?」

「動きが変わったというよりは追加されたという感じだな」

「ふむ。これはわからなくなってきたな」

 

 対戦画面を見ていた教師陣の会話が聞こえる。

 千冬姉は簡単に言うが俺にはそれだけでも随分と動きが違って見える。

 今までのように爪と鎌、マフラーと鎖の工攻防に加え白いアリスちゃんの瞬間移動による不意打ちと回避。画面に映る黒い方のアリスちゃんは見るだけでわかるほどに怒ってる。

 

「こりゃいかん。アリス君の動きが単調になってきた」

 

 デュノア先生の呟くと黒いアリスちゃんがISの中に沈みそのままISを残して外に出てくる。これってラウラと戦った時の…

 

「ベザリウスさんの方も単一仕様能力(ワンオフ・アビリティ)で流れを変えるつもりでしょうか」

 

 

 

 

 

 近づいてくるアリス目がけて鎌を振るうが寸でのところでチェシャの能力で死角へと一瞬で移動する。

 ISのセンサーによって見失うことはないがやはり目で見えてるのとでは感覚が違いわずか数秒だが遅れが発生する。

 とっさにオズが単一仕様能力(ワンオフ・アビリティ)で私と別れることでよりサポートしやすく戦うが、最初の様な戦いではなくかなりの接戦となった。

 私とあいつの戦い方は全くの逆だ。私は私の力を思い切り振るい相手をなぎ倒す。アリスと猫は弱い攻撃を何度も当ててくる。まさに量と質の違いという奴だな。

 まさかこいつらがこんなに戦えるとは少し予想外だが私は絶対に負けん。

 肉のために!

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「私の勝ちだろう!」

「残念だけど、引き分けよ」

 

 時は進んで戦闘はかなりの接戦となり20分近く続いた。結果は引き分け。

 ベザリウス組は瞬間移動する相手に対して後半は野生の艦ともいうべき直感で攻撃を当て、どんどんと動きが最適化されていくのに焦ったアヴィス組がとどめを放った瞬間に、鎌にやられ同時にSEが無くなるという結果になった。

 2機とも乗り始めてからそれほど時間は経っていないはずだからもう少し簡単な試合になるかと思ったが公式試合でも類を見ない良い結果になったはずだろう。

 しかし、この双子は見た目から性格まで何もかもが真逆だ。

 黒と白、直感で動くか論理を組み立て動くか、この二人は見ていて飽きないな。

 

「ベザリウス!いい加減にしろ。これ以上結果に文句を言うならデュノア先生からご褒美の件をなくされてほしいのか?」

「…ぅー」

 

 織斑先生の一言で納得は言ってないが言い返せないアリスはむりやり納得しようとしているのか必死に我慢をしている様子でいると

 

「ちーちゃーーーーーーーーーん!あーちゃーーーーーーーーーーーん!」

 

 ズドン!

 と言う轟音と共に全員がいた大広間の扉の外すぐそばの庭へと空から巨大な人参のようなものが突き刺さった。

 その中から機械の様なメカメカしいウサ耳のようなものが特徴的なエプロンを来た女性が飛んできた。

 …文字通り飛んできた。比喩でも何でもなく扉のようなものが開いたと思ったら暗闇から女性が一度も地面に足を着けずに織斑先生の元へと抱き着いていった。

 

「束…うるさいぞ」

 

 飛んできた女性の頭をボールのように掴みそのまま自分の頭の上へと持って行った。

 

「いたたたたたたた!痛すぎるよちーちゃんんんん!」

 

 確かに捕まえられて女性の頭からはミシミシと人体があげてはいけない音が聞こえている。

 

『束?』

 

 突然のやり取りで皆が固まってる中で一番最初に再起動したのはアリスの頭の上にいたオズだった。

 オズは全身を震わせながら突然の来訪者の名を呼んだ。

 

「そうだよ!私が天才の束さんだよ!よろしくねーおっくん!」

『オラァ!』

 

 束と名乗る女性が織斑先生のアイアンクローから逃れると同時にオズに向かって自己紹介をする。

 それが終わった瞬間、正確には「束さんだよ!」と言うセリフを聞いた瞬間からオズはアリスの頭から移動し無人状態からIS形態へと移行すると勢いをそのままにして束へと全力で突っ込んで殴った。

 って…え?

 当然、殴られた女性は来た時と同じように地面に足をつけるどころか錐揉みながら出てきた人参型の大型物体の中へと逆戻りしていった。




社会人として働き始めて全然書く時間が取れないよーorz
これから大分間が空きます。話もかなりの駆け足になると思います
元から稚拙な文章ですけどとりあえず完結までは絶対に書きます。
時間はかかっても書きますよ!

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