Infinite Pandora   作:曾羅

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タイピングが進まない…
世間話みたいな細かい話が思いつきすぎて収集がつかなくなってきました。
あと3話前後で終わらせたいです。


帰宅

「退屈だ!」

 

お茶会が始まってからすでに数十分、いい加減に紅茶やお菓子を楽しむのは飽きてしまうというものだ。

勢いよく立ち上がった私に集まる視線。けれど、その視線は私が思っていたものとは違うものだった。

 

「ほら。私が言ったとおりでしょう。1時間も我慢できなかったわ。賭けは私の勝ちね」

 

おい。

賭けってなんだ。貴様は私で何を賭けたんだ

 

「うーん…最近のアリスは我慢もできるから1時間なら大丈夫だと思ったんだけどなぁ…」

 

オズが突然手元に持っていたクッキーをアリスに持っていくとそのまま口を開けるアリスの元へと持って行った。

あれはまさかシャロンお姉さまが持っていた本に書いてあった【アーン】とかいう奴か!?

顔を真っ赤にしたお姉さまにその本を見せられたときは「何故自分で食わんのだ」?と不思議に思ったが…なるほど、なんというかオズとアリス(私以外)がやっているのを見せられると胸がむかむかする…

 

「オズ様!?何をしているんですか!?」

 

従者娘も驚きが隠せず呆けながら体を前のめりにしてオズに問い詰めている。

 

「アリスと一つ賭けをしたんだよ。果たしてアリスは今回のお茶会で1時間以上じっとしていることができるか否かって」

 

「オズ…随分と和んでたみたいだなぁ……。必死に探してた俺たちの事も考えて欲しかったよ」

 

のほほんと答えるオズに叔父を筆頭に私と従者娘はため息を着けながら疲れたように椅子に座りながら背凭れに背中を預けた。

っというか疲れた。

1時間も歩いてはないがそれでも少なくない時間森の中を歩いていたし、

オズの事がし、心配で緊張していた精神が一気にほぐれてしまった。

 

「…もういい。今日は疲れた。明日だ、明日」

 

なんだかんだで疲れた。

アリスへの報復もオズへの教育も明日に回そう。

―――そういえば、こいつはこれからどうするんだ?

 

「おい。お前これからどうするんだ?」

 

「あら?言ってなかったかしら」

 

「そういえば聞いてないね。まさかこれで終わりとか言わないよね」

 

「もちろんよ。明日から私も学園の方にお世話になるつもりよ」

 

「「「「はい?」」」」

 

「当たり前じゃない。そのつもりがなかったらわざわざこうしてあなたたちをここに招待しないわよ」

 

こういうのを青天の霹靂というのか?

アリスの言葉に一番顔を歪めたのは叔父だった。

まぁ、この中では一番の年長者だしな。後始末とかいろいろあるんだろう。ピエロがいればあいつに任せたんだろうが…

ピエロの奴もここにいるのだろうか?

今度探しに行くのもいいかもしれんな。

 

「すまんが外と連絡を取ることはできるか?教師陣にそのことを伝えた方が面倒が少なくて済む…」

 

「この空間じゃぁ普通の携帯電話なんか機能しないけれどISの通信なら平気よ」

 

「ならばオズ、織斑先生か山田先生に白い方のアリス君が入学したがってると伝えてくれるか」

 

「面倒なことになりそうだね!ちょっと席を外すねー」

「俺もついていこう」

 

オズが机の上から浮き上がり部屋から出ていくのに叔父もついていく。

その背中を見送ると今度は従者娘が首をひねりながらアリスに質問をする。

 

「名前はどうするのですか?」

 

「名前?」

 

「はい。えーと…白い方のアリス様が入学するとなると普通の組には入れられないでしょう。入る可能性が一番高いのは0組ですし、どうにかして黒い方のアリス様と区別をつけないと駄目ですし。」

 

「って言っても私もこの子もアリスであるし何とも言えないわね」

 

「私はファミリーネームをオズと同じにしているがアリスは別にしたらいいだろう」

 

オズと同じファミリーネームをアリスも名乗るのはおかしいだろう。

というか私の本当のファミリーネームってなんだろうな。バスカヴィルか?

あれは選ばれた者だけが名乗れる名前だった気がする。

 

「うーん。ウサギさんと同じということはジャックと同じということよね。それは魅力的なんだけど…私がそれを名乗るのは変ね。」

 

アリスが名乗るべき名か。

長年アヴィスの意思として存在していたこいつに似合う名前か

 

「そうね…アヴィスがいいわ。あの時間は苦しかったけど無駄でもないわ。それに私とあの場所は誰よりも縁があるから」

 

ふむ、考える事は同じか。

アリスの名前がきまるとオズと叔父が部屋に帰ってきた。

 

「連絡したよー。すっごい乾いた声で『…そうか』だってさ。詳しい話は帰ってからになるけどこれはすこし覚悟しといた方がいいかもしれないね」

 

「そうタバネも明日のためにいろいろしてるみたいだし面白いことになりそうね」

 

「…タバネって篠ノ之束のこと?」

 

「そうだけど…そういえばオズのISも元はタバネが作った無人機だったわね」

 

「そっかここにいないってことは明日会えるってことだね」

 

ふむ。そういえば以前にタバネとかいう女についてはオズが話していたな。

曰く「会ったら絶対に殴らないといけない女性」だとか。

元の無人機と色々あったらしいが詳しくは聞いてないから私は知らないがオズもいろいろと思うことはあるのだろう。

 

「それじゃぁ旅館に戻りましょうか。色々と手続きとか必要でしょうし」

 

立ち上がるアリスと同時に私たちが入ってきたドアが勝手に開きだす。

その先に見えるのは私たちが入ってきたときとは違う光景。

―――何故か千冬センセイの後ろ姿と専用機持ち達が正座されながらこちらを凝視している光景だった。

アリスはその変化を気にせずに部屋から出る。それに習って私たちも部屋から出ると目の前にはドアの向こうと同じ光景が寸分違わずに広がっていた。

思わず後ろを確認すると部屋の真ん中に豪華な装飾がされた姿見が不自然に置かれていた。

その姿見からオズと従者娘、叔父が出てくると鈴の音と共に鏡は消え去った。

 

「はい。到着」

 

「なるほど。白アリス様はこのように移動していたのですね。」

 

「確かにこりゃぁ傍から見たら幽霊だな」

 

とりあえず何でもいい。私は疲れたからさっさと寝るぞ

 

「詳しい話はまた明日だ。私はもう寝る」

 

「なら私も。今日は一緒に寝ましょうか」

 

「気持ち悪いぞ。おまえ…」

 

まぁいいじゃない。と私の反応を無視して部屋から出ていくアリス。

私とオズはそれを追いかけて部屋からでる。

他の2人も出ようとしたところで部屋にいた6人に止められていた。

私たちに戻ってくるように叫んでいるがその言葉を無視して私とアリスは部屋に戻って行った。

 

 

ん?どういう風に寝たかだと?

結局従者娘が帰ってこなかったからありがたく二人で別々に寝させてもらったさ。

後日、従者娘と叔父、さらに千冬センセイまでもが目の下にクマを作っていたが私は別に気にしない。

それよりも溜まったストレスを解消させる方法を考える方が大事だ。

アリスの話によればタバネという女が何かをするつもりらしいからな。それに期待するとしよう。




先日、大掃除をしていた時に本棚の整理ついでに持っているマンガ等をPCに全部記録したんです。
大体250タイトルありました。
なんで大体700冊ぐらいですかね?
中には神のみぞ知るセカイとかソウルイーター、絶望先生やら長編マンガ全巻集めてますし
禁書目録も1巻から新約まで全巻そろえましたし
これって果たして多いんですかねぇ?

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