さすがに一万じゃ無理でした。
でも今月はすでに沖田に二万使っちゃったからこれ以上は厳しい…
けど☆5の槍で兄貴の師匠!欲しすぎる・・・!!
「さすがにそれは無理だって!」
花月荘とやらについてから荷物を預け海に行くことが決まったので水着に着替えようと更衣室に移動しようとしたら、オズが全身を動かして抵抗を始めた。
「あ、アリス!さすがにこれは男としての矜持がゆるさないよ!」
「オズ君って男なの?」
「っていうか性別あるの?」
「あるよ!男だから!イチカ!助けて」
「お、おぅ?」
「あっ!」
抵抗を続けて一瞬の隙をついて私の手から離れたオズはそのまま白の肩に乗ってこちらを振り向き
「じゃぁねぇー。浜辺で会おうねー!ほら、イチカ速く速く!!」
「おぅ。それじゃ皆あとでな」
「遅れんじゃないわよー」
「それでは私たちも着替えに行きましょうか」
むぅ。オズを追いかけようとしたらシャルに止められてしまった。
そのまま他のメンバーと一緒に更衣室に入った。
中は意外と広々として縦に長いロッカーがあり一人一人が広々と使えるようになっていた。
ロッカーを開けるとドアの後ろが姿見になっていて外見を気にする奴にとってはかなり嬉しい作りになっていた。
「随分と待遇がいいですのね」
「ここはIS学園が毎年使ってるそうなので自然とこういった造りになったそうですよ。」
そんなこんなで全員が着替え終えた時にどこからともなく……
――チリーン――
「ぴぃ!?」
「な、なんだ!?」
鈴の音が聞こえた瞬間、中華が変な声を上げた。鈴よりもその声にびっくりするぞ。
モップが周りを確認するがどこにも変化は見当たらない。
それもそのはず。変化は私の目の前の姿見の中で起きていた。
『久しぶりね。あらウサギさんはいないの?』
「随分と楽しそうだな。オズは先に海に行っているぞ」
「ちょ、アリスさん!?そこに写ってるの…」
『あらあら、ついにフラれちゃった?』
「貴様…そんなわけないだろう」
『あら?少しは焦ると思ったけどつまんないわね』
「悪いが私も日々成長しているということだ!」
『その発言で無駄になってるわよ』
金髪が姿見に写るアリスに顔を青くしながら聞いてくるがそれを無視してアリスとの久しぶりの会話を始める。
なんというか全体的に不気味なんだが…ずっとニコニコしてるし…
どこぞの騎士王を黒くした後輩じゃないのか?って言うか私は何を受信してるんだ…
これ以上このアリスと話をしていると調子が狂うので早々に切り上げるか…
「それで、一体何の用だ。まさかこんな話をするために待っていたわけじゃないだろ」
『随分とそっけないわね。別にいいじゃないパーティーはまだよ』
「言っておくが退屈なパーティーは許さないぞ」
『安心して。せっかくの再会なんだもの。ちゃんと皆が楽しめるお茶会を用意してるわ。楽しみにしていてね』
話を終えた姿見は映していた白いアリスが徐々に消えていき、残ったのは水着を着た私と後ろから覗き込んでいる娘達。
「ほ、本当にそっくりですわね」
「ここまでそっくりな双子って本当にいるのね…一卵性双生児って奴?」
「それよりも何か不吉な事言ってなかった…?」
「お茶会とはなにかの隠語か?」
どうせまともなお茶会でないことはわかりきってるんだ。むしろ何かをするって言うのを宣言してくれる分今までの奴等よりずっとましだろう。
何やら話し合っている娘たちを放置してさっさと海に出ようとすると
「一つ聞いてよろしいですか?」
「む?なんだ従者娘」
「前から思ってましたが適当なあだ名ですね…。いえどうしてあの…白いアリス様なので白アリス様で、あんな移動できたのでしょうか?彼女と一緒にいるであろう猫ならできると思いますが。それをここで使えるのでしょうか。」
「わからん」
「えぇ~」
「だが、あの猫の力を利用してるのは確実だろう。もしかしたらオズと同じになってるんじゃないか?」
「オズ様と?それって」
「さっさと海に行くぞ!海にある家はうまい飯を食べれるんだろう」
私は知っているぞ!海にある家にはヤキソバやカキゴオリとやらが食べれるのだろう!何かを考えている従者娘を無視して私は海へと駆け出す。
私にオズやピエロのように作戦を考えたりなどはできない。ならば全力であいつが用意するお茶会を楽しむだけだ。
「オズって男だったんだなぁ。って言うかAIに性別ってあるのか?」
「うーん。どうなんだろう。あ、でも女の人みたいなAIに会ったことあるから環境とかにも影響があるんじゃないかな」
「へぇ。ってあれ?俺今結構重要なこと聞いちゃった?」
「ん?あぁ別に気にしなくてもいいよ。そのAIは死んじゃったからね。もうどうすることもできないよ」
「そっか…悪いこと聞いちゃったな…」
「なんでイチカが悪そうにしてるんだよ!気にしなくてもいいよ!」
そう言いながら顔を伏せるイチカ。その頭の上でぺちぺちと叩きながら笑いながら安心させるようにする。
あのAIは消滅の寸前に自我に目覚めたんだ。誰にもどうにもできなかった。
過去を悔やんでばかりいられない。もちろん彼女の事を忘れるなんてことはしない。ほとんど一方的だったけれど彼女との約束は絶対に果してみせる。
「ほら!イチカも準備できたんなら速くを外に行こうよ!俺海って初めてだから楽しみなんだよ!」
「お、おう!そうだな!」
浜辺に出るが女性人はまだ準備ができていないのかまだ来ていない。
他の女生徒たちがイチカに気づいて騒いでキャーキャー言ってるけどイチカは全くというほど気にしていない。
なんていうかイチカって残念だね。そこが魅力なのかな…?
「オズ!」
イチカが準備体操をしていると女性陣の準備を終えたんだろう水着姿でアリスたちが走ってきた。
アリスの水着はレゾナンスで買った赤と薄紅色のチェック柄のビキニ。
エコちゃんはAラインって言うんだっけ?淡い青色のワンピースのような水着を着ていた。
「ど、どうでしょうか…」
「うん!二人ともとっても似合ってるよ!」
「それよりもオズ速くヤキソバを喰うぞ!」
あ。やっぱりアリスは水着の評価よりも海の家が気になるんだね。
アリスは駆け出すとイチカとすれ違う際に頭に乗っていた俺を掴んで海の家へと走っていく。
そのままヤキソバを注文する。もちろん支払いは俺だよ。
こんなこともあろうかと財布を俺の領域にしまってるからどこからでも取り出せるようにしといて正解だった。
照れながらも俺たちを追いかけてくるエコちゃんにも眼福ものですよ。
「相変わらずアリス君は食いしん坊だなぁ」
「って叔父さん!?こんなところで何をしてるの!」
「なに。今の俺は海の家のおっちゃんだ!これで水着姿の皆を見ても怪しまれない!」
「デュノア先生…さすがにやりすぎると追い出されるので気を付けてください」
「父さん…」
「シャ、シャル!?あ、いやぁこれは…あれだ!パパもみんなのために働きたくてな!下心はないぞ!うん!織斑先生も素敵な水着ですな!これがプライベートならばぜひ一緒に泳いでもらいたいものですな!」
叔父さん…必死すぎてドン引きだよ…
「はぁ。あまり注意などはしたくないのでふざけすぎないでもらえるとありがたい」
「イエス!マム!!」
随分と奇麗な敬礼する叔父を見ながら機体に内蔵済みのカメラを起動してエリオットにもこの奇麗な海を送ろう。
海の写真を送ってから数分エリオットから返信が届いた。期待してなかったけど随分と速いな…
『おまえ…これ送ってきていいのか?人は写っていないがIS学園の出掛け先となれば情報規制が厳しいことで有名だぞ。』
早速御叱りですか!なんていうか期待を裏切らないね!
『しかし、海か。あまり俺も行く機会がなかったからな。夏休みに入ったら皆で行くのも楽しいかもしれんな』
………あれ?俺ってエリオットに送ったよね?まさかエリオットからそんな提案されるとは思わなかったから驚きだ。
結局。この日、アリスは海の家のメニューを制覇して俺はエリオットと夏休みの計画をしていた。エコちゃんはそんな俺たちにずっと付き添っていた。
到着したときはもう少し騒がしくなると思ったけどさすがにそんなことはなかったかな?
…こういうのを『フラグ』って言うのかなぁ…
余談だけど、
叔父さんはあの後カメラで女生徒を撮り始め織斑先生からの鉄拳制裁とシャルの冷たい目。さらにデータ消去という三連コンボを喰らって砂に首から下を埋められながら涙を流していた。
先日にお願い!シンデレラのPROをフルコンしました。
いや、それだと普通なんですけどね…
通常verだと無理なのにみりあのソロverだとできるんですよね…
友人の目の前でソロverでフルコンしたらロリコンって言われました。
…もうロリコンでもいいかなぁ