Infinite Pandora   作:曾羅

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遅れて申し訳ないです。

短いですけど今回から臨海学校です。
次回はビーチでのお話ですね。
…まったく話が思いつかない!

旅館に戻ってからの話なら大体構想はできてるんですけどねぇ
PandoraHeartsってシリアスが多すぎて日常パート挟みづらいよ…


臨海学校へ

「海だぁー」

 

 

トンネルを抜けると海だった。

この前読んだ本に似たシーンがあったので思わずモノローグで再現してしまった。あれは雪国だったけれど。

一昔の小説というのもその時代の特徴があってなかなかに面白くて読んでて楽しくなるね。

先日エリオットに薦めたら「俺の趣味とはあわん」って言われたけど…まぁ帰る直前にこっそり買ってるのを見たから素直になれないだけなんだろうけどねぇ

 

 

「なにをしてる!!」

 

「むぎゅ」

 

 

先日の事を思い出しているとアリスにアイアンクローを受けてしまった。

どうやら思い出すのに夢中でアリスの言葉に気づかなかったようだ

 

 

「い、痛いって!」

 

「私を無視するとはオズの癖にいい度胸だな!」

 

「お、もうすぐつくぞ!」

 

 

叔父さんの言葉に、バスに乗っていた生徒達が全員体を乗り出して車の正面を見ようとするが

 

 

「おまえ達!ちゃんと席につけ!」

 

 

織斑先生の声で叔父さんの声に反応した生徒たちは全員席についていた。

 

 

「わかってると思うが初日は終日自由時間だがあまり羽目を外しすぎるんじゃないぞ!二日目からはIS訓練を行うからな。いつもとはちがう環境での訓練だ。遊びすぎて支障がないようにな」

 

 

織斑先生が軽い注意を済ませるとバスは目的地である旅館。『花月荘』についた。

生徒たちがバスから降りて織斑先生が待機していた従業員に挨拶をしようとしたら、待機していた従業員の人の一人がアリスを見るなり顔を青くして震えだした。

 

 

「す、鈴の幽霊!?」

 

「?なんだそれは」

 

「お、お助け…」

 

 

1人の従業員が気づいたらその様子に気づいた従業員がまたアリスを見て青くするということを繰り返し、待機していた従業員のほとんどが顔を真っ青にしてアリスから逃げようとしていた。

鈴の幽霊?

何か嫌な予感がするけどこれは無視するわけにはいかない。

と考えていると叔父さんが

 

 

「失礼だが、その…鈴の幽霊?とは一体…」

 

「はぁ、それが最近幽霊が出るって噂が経ってしまって…」

「「「「幽霊!?」」」」」

 

「えぇ、従業員でも何人かその姿を見たという子たちがいるんですが、それがその子にそっくり見たいで…」

 

「鈴というのは?」

 

「なんでもその幽霊は様々ないたずらをするんです。そして必ずその現場の近くではどこからともなく鈴の音が聞こえるそうなんです」

 

 

従業員の幽霊という単語に生徒たち全員が反応するが、俺とアリス、エコちゃんと叔父さんは生徒たちとは違う反応を示していた。

 

アリスとそっくりの少女、鈴の音。

すぐにアリスとプライベートチャンネルで話をする。

 

『ねぇ、アリス。それって…』

 

『確かに、あいつも私たちの直前に百の巡りへと旅立った。可能性としてはあるだろうな』

 

『なら近くにいるってことかな』

 

『どうやらこの臨海学校で遊びに来たようだな』

 

『面倒なことになりそうだねー』

 

『何を言っている?面白そうの間違いだろうに』

 

 

「アリス様?何を笑っているんですか。もしかしなくてもこれって…」

 

「貴様の想像通りであってるだろうな」

 

 

アリスと話しているといつの間にかエコちゃんがやって来てアリスに確認を取る。

周りを見てみると従業員の幽霊話で混乱しているのか生徒たちは列を乱している。

 

 

「おちつけ!ベザリウス!なにか思い当たることはあるか?」

 

「ある」

 

「それはここで言えるか?」

 

「大丈夫だ。私の片割れだろう」

 

「片割れ?」

 

「アリスは双子なんだよ。ねぇ、その幽霊って子、全体的に白くなかった?」

 

「え、えぇ。確かに白かったけど…それじゃぁあの子は幽霊じゃないの?」

 

 

俺の事は事前に知らされているので従業員の方は混乱することなくあっさり答えてくれた。

これで確定だろう。けれど幽霊ではないということには確信が持てないな………

 

 

「な、なんで何も言ってくれないのよー…」

 

 

そんな俺に何やら恐怖を感じ始めたのか従業員の人たちが縋るように見つめてくる

 

 

「幽霊じゃないけど…鈴の音ってことはあいつもいるんだよね」

 

「あの猫がいるなら幽霊紛いなこともできるんじゃないか。案外あいつはイタズラ好きだしな」

 

「ふぅむ。俺はあっちの子に直接あったことはないからな…ここはアリス君に頼るしかあるまい」

 

 

ひとまずは鈴の幽霊は幽霊ではないことを伝え荷物を旅館に預けて改めて自由時間を設けることになった。

織斑先生と叔父さんたち以外の人たちからその前に幽霊をどうにかしてほしいらしいけど、

彼女は気まぐれだ。居場所がわからない以上こちらからコンタクトを取るのは難しいだろう。

そのことを伝えると、とりあえずこれ以上の被害は出ないであろうということでひとまずは放置することに決定した。

 

彼女がいるということはこの臨海学校。予定通りには進まないんだろうな…




一夏達が空気?
だってこの作品で彼らはおまけ程度ですからね。しょうがないね

興味本位でデレステを始めたらSRのみりあが2枚引けた。
アカン…ロリコンになりそう…
なんとか小梅と輝子で正気を保ってるけど…
え?その二人もアウト?
嘘……だろ……!?

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