Infinite Pandora   作:曾羅

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あれ?私って地の文とかどう書いてたんだっけ…
展開は思いつくのに文字に起こせない…
これがうわさに聞くSURANPU!?。
そんな状態で書いたからいつにもなく駄文注意かも!




もう一度レゾナンスへ

「これだけ集まると壮観だね」

 

週末に入り学園は休み。私達は学園の正門に集合していた。

オズと従者娘、シャルロットの他、今日は黒と試合を邪魔した白色と白色と一緒にいるという娘が三人。

いつもより数の多い9人で集まった。

 

 

「専用機持ちが6人。結構な戦力になるのか?」

 

「結構な戦力どころか下手すれば国を落とせる戦力ですわよ」

 

「専用機持ちではない3人も十分戦力になるわね」

 

 

白色は専用機というものがどれほど強力な立ち位置にあるのか、いまいち理解できずに何気なく発した言葉に金髪と中華娘が律儀に答えを教えていた。

他のメンバーはというと…

 

 

「くっ!せっかくの休日なのに…」

 

「駄目ですよ!デュノア先生は仕事があるんですから!」

 

「仕事とシャルならシャルの方が大事に決まってるじゃないかぁ!」

 

「父さん…今日は残念だけど今度また一緒に行こうよ!」

 

「シャルゥゥゥ」

 

「こ、この情けなく泣いてるのが元とはいえ世界的な超大企業の社長なのか…」

 

 

仕事を放り投げて団体に参加しようとするオスカーを抑える山田と、オスカーを説得しようとするシャル、その様子を見て呆れる黒

 

 

「まだ出発してないのにカオスすぎるでしょ」

 

「この調子ではレゾナンスについてからはもっとひどくなりそうですね。」

 

 

その様子を見て呆れるオズと従者。ちなみにオズは9人もいて保護者に見える人がいないと色々と面倒だろうからと青年、ジャックの姿をしていた。

あまりこの姿は好きではないのだが、オズが言うには世間体というものが大事らしい。

このことについては既に参加メンバーに伝えてあったのでさしたる混乱もなく受け入れられた。

メンバーたちが入り口で騒いでいると

 

 

「おまえ達!いつまでそこで遊んでいるつもりだ!さっさと行け!」

 

「あ!千冬姉は今日は仕事なのか?」

 

「…まぁ、今日は休日だから許してやろう。私たちは仕事が残っているから付き合えん。デュノア先生!仕事が終わってからでも追いかけられるんですからいい加減に職員室に帰ってきてください」

 

「むぅ。速く仕事を終わらせるからレゾナンスで待っていておくれ、シャル!」

 

「いい加減行くのか?行かないのか?速く決めろ」

 

「アリスも我慢の限界が来てるしいい加減出発しようか。それじゃぁ」

 

「「「「「「「「「いってきます」」」」」」」」」

      「「「いってらっしゃい」」」    

 

 

「…なんか子供を見送る母親みたいな気分ですね」

「山田先生…それは自虐ネタか私を煽ってるのですか?」

「い、いやー。そんなことないですよ!」

 

 

 

 

 

「あのグループの子たちすっごく可愛い!」

「しかもあの制服ってIS学園じゃない!?」

「え!?って言うことはあそこにいるのって全員エリート!?」

「って言うか男でIS学園の制服を着てるってあの男性初のIS搭乗者って奴?」

「あの金髪の人もかっこよくない!」

 

「何か注目されてるなぁ」

 

「IS学園ってだけで注目される要素は十分だろうからそれが何人もいればそりゃ目立つよねぇ」

 

私たちがバスに乗り込むと週末ということで人が多いと予想していたが、朝ということもあり席は十分に空いておりバスの最後尾に従者娘、モップ、白色、中華、金髪の五人が、そしてそのすぐ前にオズ、私、通路を挟んでシャルとクロが座ることができた。

私たちが入ったことによりバスの中は騒然となり、近くにいた女子高生たちは声を抑えるどころか気持ちが抑えられないのか、むしろ私達に聞こえるように話を続ける。

女子高生の会話は女性メンバーから自然と私たちと一緒にいるオズと白色に移ってきた。

その会話が聞こえてしまい白色は照れるように頭をかき、オズはめんどくさそうにため息を吐いた。

 

「何だあいつら言いたいことがあるなら直接言えばいいだろう」

 

「これじゃただの見世物と変わらないわね」

 

私もモップに賛成だ。どうやら中華娘も同じ考えらしい。だが

 

「代表候補生ともなれば見られることには慣れなければいけませんわ」

 

「…私は代表候補生ではない」

 

「力を持つということはこういった面倒事も多くなるということです。我慢してください。」

 

金髪は慣れているのか気にしてなかったが箒は顔を伏せ、悔しがるように呟くが隣に座っていた従者娘の耳には聞こえており即座に反論した。

 

「IS学園に通うということ自体が一種のステータスです。代表候補生はそのステータスを少し上乗せするだけのもに過ぎません。」

 

「…くっ」

 

モップはそれでも思うことがあるのだろうか、反論しようとするがその前にバスは目的についてしまい一行は少し気まずい雰囲気でレゾナンスへと着くことになってしまった。

 

 

 

「おい!オズ!あそこに焼き鳥屋があるぞ!食うぞ!」

 

「そういえばアリスちゃんたちはお金持ってるのか?」

 

「叔父さんから小遣いをもらったから大丈夫だよ。あー、今払うからアリスちょっと待ってー!」

 

なにやら重ぐるしい空気でレゾナンスとやらについたが、そんなことは関係ないぞ!

建物の入り口には全開にはなかった肉!を売ってる店があるじゃないか!

私は他の奴らを置き去りに無視して店へと直行する。

後ろで白色がオズに何か質問をしていた。

そういえば正門で叔父より何かを受け取っていたなその話か?

 

「とりあえずは水着だね。えーと水着が売ってるのは…」

 

「2階ですね。オズ様とアリス様を呼んで早速向かいましょうか。」

 

「そういえば…なぜ、トゥイーさんはオズ君とアリスちゃんを様付けで呼んでるいるのでしょう?」

 

「…ただの癖です。それと私の事はエコーと呼んでもらって構いません。」

 

「そうですの?ではエコーさん今後ともよろしくですわ」

 

他の面々は入り口にある看板を見てはないしている。

そんなことよりこの焼き鳥はうまいな。

もっと食べたかったがオズに止められたのでこれぐらいにしてやろう。

20本程度で慌てられても困るぞ。

 

 

 

 

 

「き、気まずい!」

「これは思ってたよキツイね…」

 

女性用水着売り場にて水着を物色し始めた女性陣の邪魔にならない様に隅の方に移動した一夏とオズは周りからの視線に必死に耐えながら突っ立っていた。

10分ほどそうしていると

 

「オズ!どうだ!」

 

試着室から出てきたアリスはいつもの洋服ではなく赤と薄紅色のチェック柄のビキニで目の前に現れて…

 

「うわ!?アリス!その姿で出てくるのは駄目だって!」

 

「?」

 

「首をかしげる姿も可愛いよ!だからとりあえずその姿でここまで来るのはマズイよ!」

 

試着室は店の中央にありオズたちがいる場所は店の隅の方である。さすがにその距離を試着の状態で移動するのは店に悪いと感じたのか慌ててアリスの背中を押しながらオズは試着室へと走って行った。

アリスはオズに可愛いと言われ上機嫌で試着室に戻っていき。その様子を呆然と見ていた一夏の元には

 

「一夏!この水着とこっちの水着どっちが似合うと思う!」

 

「一夏さんは青と黒どちらの水着がお好みでしょうか!」

 

「鈴もセシリアも落ち着けって…って言うかそれ俺が答えて意味があるのか…」

 

「「一夏(さん)………」」

 

 

「ラウラにはどの水着が似合うかなぁ」

 

「シャル?何故か恐怖を感じるのだが……」

 

「大丈夫。大丈夫!ちょっと色々着てもらうだけだから!」

 

 

高校生になって初めての夏を迎える直前…

一夏はよくわからない女性心に振り回され、ラウラは初めてできた友人の知られざる一面に恐怖を覚えていた。

 

 

 

「話には聞いていたけど…あんな大人数とは予想外だぜ…って言うかあれ全員一夏の知り合いかよ!?かっー、やっぱ女性校に一人だけって言うのは最高だな!」

 

「何をやっているんだ…貴様らは…」

 

自分の格好に無頓着なアリスを慌てて着替えさせていると店の入り口から随分と軽い口調の男と随分と懐かしい声が聞こえてきた

 

「…エリオット?」

 

「何をそんな呆けている。事前に連絡は入れてただろう」

 

「エリオット!」

 

「だからやめ…でかい!?」

 

そういえば今はジャックの姿をしているんだった。

学校側に言われて身体測定をしたときはオズの姿の時は164cm。ジャックの姿だと180cmだった。

今の姿だとエリオットよりも大きいから俺はそのままエリオットを押し倒すように抱き着いた事になった。

…やめて。そこのお客さん別に俺はそっち系の趣味はないです。だから顔を赤らめないで…

 

―――――閑話休題―――――

 

「まったく…お前は相変わらずの落ち着きのない奴だな」

 

あの後買い物を終えたアリスたちと合流し自己紹介を終えた俺たちは近くの店でお茶をしようということになり店に入り席に着いたエリオットはすぐに顔を顰めながら苦言を呈してきた。

 

「しょうがないじゃん。久しぶりだったんだからさ」

 

「久しぶりで大の大人に押しつぶされてたまるか」

 

「うーん…」

 

「鈴?どうしたのか?」

 

「いや、久しぶりってオズって自立AIなんでしょ?なんでそんな機密の塊みたいなやつと知り合いなの?」

 

「ぐっ、そ、それは…」

「ま、まぁ色々?あるんだよ」

 

「なにかわけありのようですわね」

 

詳しく聞かないでもらえると嬉しいです…

そう締めくくると同時に注文していた料理が届いてきた。

 

「世の中には不思議な出会いというのものあるということですよ。」

 

エコちゃんが皆を説得し始める。

なんか最近エコちゃんが説得すること多くないかな?

 

「気のせいです。あとエコーです。」

 

「さすがにモノローグまで突っ込みが来るのはびっくりだよ…」

 

 

「そういえばリーオやギルバードたちはいないのか?」

 

「うーん、多分こっちに来た人達って条件があるんだよね。そう考えるとギルとリーオ達は条件を満たしてないから来てないんじゃないかな」

 

「そうか…」

 

リーオ達がいないとわかったとたんにエリオットの奴は顔を伏せた。

やはりあんな別れ方をしたら何か思うこともあるのだろう

 

「まぁ。会えるかわからないことを考えてもしょうがないか。オズ連絡先はどうなっている」

 

「うーん。一応俺もアリスも機密の塊みたいな存在だから携帯とかそう言った通信機器はまだなんだよねー。持ってもアリスは使えないだろうし…」

 

「ならばこれを使うといいぞ!」

 

「あ!叔父さん!ありがとう…って!?」

 

「ハッハッハ!ナイスリアクションだぞ!」

 

そういえば連絡手段かぁ。俺はISだからIS通しを使った通信はできるんだけどそれだと一般人と連絡がつかないんだよねぇ…

叔父さんと連絡するときは特殊な通信機器でISから直接通信するから必要性もなかったんだけどエリオットがこんなに近くにいるんだ。平和なこの世界で以前はできなかったけれどもっと仲良くなりたい。

そんなことを考えていたら突然新品であろう携帯を渡いつの間にか後ろに立っていた叔父さんに渡され素直に受け取ったけれど…

なんで叔父さんがここに!?

 

「む?デュノア教諭?仕事はよろしいので?」

 

「あぁ!超特急で終わらせた!なにやら面白い出会いがあったようだな!!」

 

ラウラの質問に俺とエリオットを交互に見て笑顔で続ける。

 

「アリスちゃんはともかくオズはこういった通信機器の知識やらについても吸収が早いからな前々から考えてはいたんだ。ちょうどいい機会だためしにその携帯をやろう」

 

「本当に!?叔父さんありがとう!」

 

 

積もる話もあったから本当はもっと楽しみたかったけれど今回の目的は臨海学校での水着の購入であるし

こんなにIS学園生が密集していると話題になってしまい店にも迷惑をかけるということで今回は寂しいがこれでお開きということになった。

 

「それじゃぁエリオット!また(・・)な!」

 

「あぁ。またな!」

 

以前は果たせなかった目標。

子供っぽい。純粋な願い。叶うことのなかった想い。

臨海学校から帰ってきたら必ず果たそう。この地には何のしがらみもない。

必ず笑顔でお茶会をして時には喧嘩をして。

大切な、心からの―――友となろう。

 

きっとエリオットもそう思ってくれるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思ってくれるといいなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば俺は今回も車で来たんだが…」

 

「「「「「「「「「電車で帰ります」」」」」」」」」




この作品なんですけど今更なんですけど一夏ハーレムは形成されません。
箒、セシリア、鈴でハーレムは形成されていますが
シャルロットに関してはloveではありません。淡い恋心って感じですかね
前者3人の方が押しが強いので身を一歩弾いてる感じです。
ラウラに関しては完全に異性の友人というものです。
私自身、男と女の間で友情は成立すると考えているので
これから先もこの2人はこのスタンスを貫く予定です。

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