Infinite Pandora   作:曾羅

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投稿が遅れた理由?
アーナス様がイケメンで洸君がリア充なのが悪いんです。
気づいたら東亰ザナドゥ13時間プレイしてました。
でもまだ4話が終わったところです。何故かって?ゲームセンターでけもみみフィーぐるみとか言う素敵アイテムを見つけたからさ!
いやぁ大変でしたよ14万稼ぐの。たしかパーティは7人でしたよね。
全員分集めるまではと魔界皇子に頑張ってもらいました。
所でけもみみフィーぐるみの商品化はいつになるんですかね?


レゾナンスでのひと時

「これが娑婆の空気という奴か」

 

「山田先生の趣味って意外に渋いよね…」

 

最近の俺たちがハマっているのはもっぱら山田先生が持ってくるマンガという本なのだがこれがやたら渋い。

ものすごく線が濃い男たちだったり、あり得ないぐらい筋肉がごつごつしてる男たちのバトルマンガだったりとあちらではシャロンちゃんが決して見せないようなものばかりだった。

男たちの友情や戦いに影響受けたアリスは以前からもそうだが最近は一層難しい言葉を使いたがる。それもどこかずれているが…

 

「アリスちゃんは難しい言葉を知ってるんだね…」

 

「さぁ!行こうじゃないか俺たちのレゾナンスへ!」

 

学園が放課後を迎えてから数十分後。

校門に集合した俺たちはそれぞれ無駄に遠くを見つめていたり、恥ずかしそうに立っていたり、年甲斐もなくはしゃいでいたり随分と対照的だった

 

「所でオズ君はどうするの?対策があるって言っていたけど…」

 

「ふむ、そうだな。周りに人もいないしいいだろう」

 

叔父さんがいいぞ。というと俺はそれに合わせて体を変化させる。

武装を展開するように全身を変化させる。イメージするのは以前の姿

 

「え?」

 

「こんな感じかなぁ」

 

「ようし!オズの準備も終わったしそれじゃぁしゅっぱーつ!」

 

「ちょ!?え!?せ、説明は?」

 

「気にするな!そのあたりはノリでごまかすんだ!」

 

15歳だったころの姿に変化した俺の姿を見てシャルちゃんは驚いているが説明が面倒だからオスカー叔父さんが勢いでごまかしていく。

そのままの勢いで叔父さんが車に乗り込んでいく

 

「叔父さん運転できるの?」

 

「できるぞ!ペーパーだから実際に運転するのは数年ぶりだがな!」

 

え?

3人で同時に同じ顔をした瞬間何かに押し付けられるような感覚に教わると同時に車が急発進しはじめた

 

「「「うあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

「ハハハハハハハハハ!」

「おぇ」

「っう」

 

急発進から始まった叔父さんの運転はひどいの一言に尽きた。

器用に法定速度ギリギリを常に維持しながらカーブを曲がるものだから酔いが激しい。

一応、ISとして激しい動きには耐性があったはずだが何故かそれらが機能せずに全身に衝撃を受けてしまう。

途中で慣れてきたのかアリスは楽しみ始めたけど俺とシャルちゃんはレゾナンスにつくころには完全にダウンしていた。

 

「どうしたんだ。二人とも情けないぞ!」

 

「今のは楽しかったぞ!もう一度できないのか!?」

 

「次は帰りだな!」

 

アンコールを所望するアリスに驚きを感じていると叔父さんが告げる事実にどうしようもない恐怖を感じてしまう。

あぁ、そうか行きがこれなら帰りもこれなのか…

これは大変だぞ。となりでシャルちゃんが世界の終りのような顔をしてしまっている。

 

「おい!あれはなんだ!」

 

「お?あれはクレープ屋か?」

 

「よし食うぞ!」

 

ようし、パパ何でも買っちゃうぞー。とアリスを肩車しながらクレープ屋に叔父さんが突撃をしはじめた。

最初は戸惑っていたアリスも最近ではすっかり慣れて叔父さんと仲良く問題を起こしている。

俺とシャルちゃんは二人に続いてクレープ屋へと近づいていく。

 

「むぅ、肉はないのか?」

 

「さすがに肉のクレープはないんじゃないかなぁ」

 

「オズ!見てみろ納豆クレープなんてものもあるぞ。日本のクレープ屋はすごいな」

 

「それは危ないんじゃないかな…」

 

クレープ屋の前で涎を垂らしながら肉の文字を探してるアリスと納豆クレープなんて地雷商品をみて興奮している叔父さんたちは、

周りからも注目されていて先ほどからものすごい視線を感じる。

それに恥ずかしがっているのか少しシャルちゃんが委縮してしまっている。

せっかくのお出かけだからもっと楽しんでほしいなぁ

 

「ねぇねぇシャルちゃんはどれにするの?」

 

「ぼ、僕?そうだなぁ、じゃぁストロベリーにしようかな」

 

それからは四人でレゾナンスの中をはしゃぎながら見て回った。

最初は戸惑っていたシャルちゃんも次第に慣れていき、今はもう完全に気を楽にしている。

アリスは見かけた料理をすべて食べようとしてオスカー叔父さんはそれらを買いシャルちゃんは段々と気になるものをみつけると目ざとく反応したオスカー叔父さんがそれらを買っていった。

オスカー叔父さん…楽しそうだからいいけどお金は大丈夫なのかな…

そんな調子で4人で遊んでいたら日も暮れて

 

「む?もうこんな時間か。適当に夕飯を食べて帰るとするか」

 

「飯の時間か!速く行くぞオズ!!」

 

こういう時この国では宴もたけなわというのだろうか。俺たちはそのまま騒ぎながらレストラン街へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

「いやー。助かったよエコー」

 

何故私は鋏を買いに来たのについてきただけのはずなのですが服も買っているのでしょうか…

 

「せっかくレゾナンスに来たから鋏だけだともったいないよねー」

 

女は買い物が好きとはよく聞きますが出不精な姉もそれに違わず買い物が好きなのでしょう。

鋏から始まって食器や洋服、靴などからアクセサリーなども見て回りもうすでに日は沈んでしまいました。

 

「姉さん。そろそろ帰らないと駄目ですよ。」

 

「ん?もうそんな時間か。ならせっかくだからご飯もここで食べようか」

 

そういうと姉さんは私の意見を聞かず私の手を引いて歩き出します。

普段ならばしょうがないと受け入れるところですが私の心はいま別の事に意識が向いてるのでこけそうになります。

 

「どうしたの?珍しいね」

 

「わかりません。なぜか落ち着かないというか…」

 

私はむりやり落ち着いたフリをすると姉さんの足に合わせて歩き出します。

レストラン街に入るとやたらと目立つ四人組を見つけ…

 

「え?」

 

私のほんのわずかな動揺。隣にいた姉さんも気づかなかったほどですが、その四人組の中の一人は私の声に反応したのでしょうか

振り返ると初めて見るのに泣きたくなるほど懐かしい顔。

 

「エコちゃん?」

「エコーです。」

 

??。初めて会う?はずなのにどうして私は彼が私の名前を間違えるとわかったのでしょうか?

私の返しを聞いて少年の隣を歩いていた黒髪の少女もこちらを向くと「ほぉ」とつぶやいて笑っていました。

私が私の行動に疑問を感じていると、頭の中からまるで塞がれていた蓋がとれたかのように昔の記憶が溢れてきた。

 

エコーはナイトレイ公爵家にお仕えする者です。

巻き込まれて死んだとしてもエコーは知りませんからね。

貴方が言ったから無関心でなければそれはもう無関係ではないと

オズ様

 

私が今まで生きてきた記憶とは違うもう一つの記憶。

ドルダムとしてノイズの副人格。そしてオズ様と出会いエコーとして自分を見つけた過去。

 

「…私は。」

 

「あれーエコちゃんじゃないか。エコちゃんもここにいたんだね!」

 

全てを思い出して涙を流す私にオズ様はなんでもないように。

まるで久しぶりに会った友人に声をかけるようにとても軽い声で挨拶してきました。

 

「…どうして貴方はそんな反応が薄いんですか。」

 

「まぁ叔父さんもいたりしたから他にもいるかもとは思ってたから」

 

「オズs」

「オズ!さっさとしろ!貴様らもだ!」

 

感動の再開に水を差してきたのは涎を垂らしながらレストラン街に遭った焼肉のチェーン店に入ろうとしてたアリスさんだった。

貴方少し前はなんかシリアスな笑みを浮かべてたじゃないですかなんで周りにお花を出しながらのほほんとしてるんですか

 

「ふむ、懐かしの再開だ。せっかくだから君たちも一緒にどうかね。奢ってあげるよ」

 

「…えっと」

 

オスカー様にそっくりな方が私たちに気づいて微笑みながらも誘ってきます。

先ほどオズ様も叔父さんがいると言っていましたが彼は本物なのでしょうか…

ならば私はどうするべきなんだろう。

オズ様と一緒にいたい。けれど以前の私はオスカー様に攻撃するノイズを止められなかった。

そんな私に…

 

「フフフフフ、迷える子羊を一名追加だー!」

 

悩む私を担ぎ上げるとオスカー様を回り込んで笑いながら私と姉さんを無理矢理店の中へと持って行ってしまった。

あ、遠巻きに見ていた人が警備の方を呼ぼうとしています。これはなかなかに危ないのではないでしょうか。

 

「肉だ!肉をもっとよこせ」

 

「あ、アリスちゃん野菜も食べないと駄目だよ」

 

「む、むぅ」

 

「本当にいいんですか?奢ってもらっちゃって」

 

「いいぞ!いいぞ!エコー君のお姉さんなら無碍にするわけにはいかんしな」

 

ど、どうしてオスカー様はそんなことを言うのでしょうか…

エコーはオスカー様に恨まれてもいいのですが…

 

「私は気にしていないぞ。それに大事なのはこれからどうするかだ」

 

「…なら、これからはもっと自分に正直になります。」

 

お肉を食べながら私は決める。

以前は私は自分がしたいことすら見つけられなかった。

とりあえずは自分のしたいことを自分で見つけましょう。

 

「あのオズ様。」

 

「ん?」

 

「今はどこに住んでるのですか?」

 

「今はIS学園にいるよ。聞いたことない?0組の噂」

 

「…あの噂は本当だったんですか。ということはアリス様たちも?」

 

「うん。今の俺はアリスの専用機だからさ」

 

ど、どういうことなのでしょうか…

今のオズ様はどう見てもいつものオズ様です。

 

「色々とあるんだよ」

 

笑いながらオズ様は説明してくれます。

なるほど無人機と融合ですか。

そういえばさっきからオズ様は一口も料理に手を出していません。

それが原因だったのですか。

 

「私たちもIS学園に通っているんです。また会いに行ってもいいですか?」

 

「!!もちろんだよ。いつでも来てよエコちゃん!」

「…エコーです。」

 

毎回名前を縮めるオズ様にいつものように訂正をする。

それがとてもうれしくて楽しい。

今ようやく私の中の時計は動き始めたのだろう。

私は心の奥から込み上げる感情を素直に受け止める。

自然と口を綻ばせながらさらに続けていく。

 

「貴方はちゃんとそこにいるんですね。」

 

 

また一緒にお祭りに行きましょう。

そうしたらまたあの羽を私にくれますか?

私は、あなたの隣に居たいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

「君たちもIS学園に戻るのか。なら私たちと一緒に帰るか?」

 

「「え?」」

 

「いいんですか?じゃぁお言葉に甘えようかな」

 

食事も終わり帰ろうとする私たちにオスカー様が提案しますが。その瞬間オズ様とオスカー様の娘というシャル様の顔色がどんどんと青くなっていきます。

せっかくだからと提案に乗ろうとする姉を止めようと思いますが

こうなったオスカー様を止めることはできないでしょうから諦めてついていくと

 

「ふ、二人ともさっきは結構食べてたよね…」

 

「う、うん。袋は多めに用意しとこうか…」

 

 

 

もう一つ決めました。

二度とオスカー様が運転する車には乗りません。

私はそうIS学園の寮の前で袋に顔を突っ込みながら決意しました。




東亰ザナドゥをプレイして驚いたこと。
東京ザナドゥじゃなかったんだ…

以前ネタバレには寛容って言いましたよね。
確かに寛容なんですけど
私はゲームの前情報って奴には厳しいんですよ。
そういうのってゲームの中で知りたいですし、楽しみが半減しちゃうと思うんですよねぇ
ファルコムさんの軌跡シリーズとかは前情報を知って友人と考察するなんてことも楽しいんですけど
それ以上に あ、こいつパーティに入るんだ…
っていう知ってしまった感が辛いです。

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