差し伸べられた手   作:カプロラクタム

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その日のうちに投稿するほど逢ちゃんに関して筆が動いています。

もしかしたら今夜もう一話あるかも……?

しかし、オリキャラを動かすのが難しい! 終わり方も難しい!

変に終わらないようにだけはしないようにしたいです。

では、本編開始します。


比企谷八幡は気になり始める

挨拶を逢にした後も俺はまだ布団から出ないでいた。 逢は俺の姿を見て額に手を当て溜息を吐いた。

 

「はぁ。また八幡はそうやって布団に籠る……。」

 

意味はないかもしれないが、俺にだって信念はある。 そう、この布団に籠るというこの行為に俺の信念は溢れている! それを逢に伝えよう。

 

「まぁ、待て逢。 俺の話を聞いてくれ。」

 

「やだ。」

 

あの、逢さん? 対応雑じゃない? 僕たちすごい仲良いでしょ?

 

「頼むから聞いてくださいお願いしますマッカン奢りますから。」

 

もうそれは平謝りである。 因みに謝罪にマッカンは俺にはこうかはばつぐんだ! 他の奴らにはいまひとつなのが多いです(ソースは俺)

 

「マッカンなんていらないよ……。 しょうがないなぁ、八幡の話を聞いてあげる。」

 

こういっていつも逢は俺の話を聞いてくれる。 中学時代は本当に助けられた。 こういう所にトップカーストの力が出てると思う。

 

「なぁ、逢。 セミっているだろ?」

 

「うん。」

 

「例えばアブラセミって言うのは地中に6年いる。 他の生物では3〜17年とバラツキがある。 が、変わらないことがある。 それは成虫の期間が短いということだ。」

 

「そうだね。」

 

「地中の中にずっといて自分の役目を果たす時に地上へ出てそして死んでいく。 俺の布団はこのセミをリスペクトしているんだ。」

 

「つまり?」

 

「布団から出たくないです。」

 

「じゃあ、八幡学校の用意早くしてね〜。 二年生の最初から遅刻は恥ずかしいからね。」

 

そう言って逢は俺の部屋から出て行った。 出て行ったとは言ったがリビングにいるだろう。 何故かって? 俺の最愛の妹、小町は気がきくからリビングに引き止めておくのさ!

 

学校の用意をしている最中、俺は今日見た夢のことをふと考えた。

夢とは言ったが、見た映像は完璧に俺の記憶の中にあることと一致する。

記憶の隅に追いやっていたことが夢に浮かんでくることに疑問を隠せない。 何かあるのだろうか。

 

私気になります!!

 

後、夢の中で幸せに聞こえたあの音は何だったのだろうか。 詳しくはわからない。 それは俺がもう得ているものかもしれないし、まだ得ていないかもしれない。 幸せを得ていると実感するのは簡単じゃないからな。

いや、俺は逢と居れて充実しているが。

 

逢で思い出したが、あいつが俺を起こしに来た理由は家が近いからだ。 逢と知り合った後に知った衝撃の事実で何故か分からないが逢が定期的に起こしにくる。 あれ?俺って勝ち組なのん?

 

全国の諸君、すまなかったな! 俺は美少女に起こしに来てもらっている! フゥゥゥハッハッハァァァァァァ!!!

 

まぁ、今の俺とあいつの関係は親友であって恋人じゃないが。 ……恋人になるにはあいつに重なってる恩が多すぎる。 少しでも対等になれたらって俺が思えたならその時は俺から告白しようと思っている。

 

 

 

× × ×

 

用意を終え、俺はリビングに向かった。 早くしないと逢が起こってしまう。 ……まぁ、惚れてる男としてはそういうのも可愛いと思うわけだが口には出せないし何より怒らせて可愛いと思う以外に得がないからな。

 

逢はリビングに座って待っていた。 やはり、小町が手配したのだろうか。

 

「遅くなってすまん。」

 

「まぁ、遅刻しないくらいだし大丈夫だよ。 早く行こ。」

 

待たせてしまったこともあるし後で逢に何かおごってやろう。

 

あ、そういえば、

「なぁ、逢。」

 

「八幡、どうしたの?」

 

「朝、起こしてくれてありがとな。 本当は俺が起こしてやるくらいじゃないとダメなんだが……。」

 

「別にこれくらい気にしなくていいよ。 家も近いし、好きでやってることだから。」

 

「家が近いというだけで起こしに来てくれるのがありがたいんだよ。

感謝してもしきれない。」

 

「本当にこれくらい気にしなくていいのに……。」

 

そういって逢は顔を背けた。 こういう時の逢は話しかけると良くないのは長年の経験で分かっている。

 

こうして、俺達は学校に向かっていった。

 

 

× × ×

 

学校につき、またいつも通り生活する。 当たり前の日々。

 

言い忘れていたが俺と逢は同じクラスだ。 運が良くていいんじゃあぁ^〜

 

一年の頃は別のクラスで泣きたくなったでござるよ。 俺は孤立するけど、あいつはトップカーストだっただけあってクラスと馴染める。 対照的に俺はトップカーストの話しただけでコミュ能力上がってるわけではないからな。 相変わらず孤立している。

ただ、総武高校はうちの中学からあまり来なかったせいで噂が広まってこないことが唯一の救いだ。

 

ゴシップはロストして、一年生のグレードはフィニッシュし、二年生へリスタートするこのスプリングは実にフレッシュで新鮮な季節だと思うから気持ちをチェンジしていこうと俺は思っていたが、リアルはハードだった。 マジで鬼畜だわ。

 

 

……?あれ?何か俺今意識が高くなっていた気がする。 気のせいかな。 気のせいだよ。 うん、きっと気のせい。

 

二年生になって運良く同じクラスになれたからいいものなれていなかったら本気で辛かったと思う。 どのくらい辛いかというと、

 

今日も朝から通勤通学! とりあえずスマホ使うか〜♪

……?あれ! 充電ねぇ! しかも充電器もねぇ!!!

 

ぐらいの辛さ。 これが一年間とか泣ける。

 

知り合いが一人いるというのはでかいと思う。 本気で逢に感謝の言葉が多すぎて溢れてくるレベル。 だが、逢には友達がたくさんいるんだよなぁ……。

 

なんでこんな奴が俺と付き合ってくれるのだろうか。 中学から思っている疑問をふと思い起こした。

きっかけは朝の夢。 けど、俺は今まで深く聞いてこなかった。 理由は怖かったからだ。 ……関係が崩れるのが。

 

ただ、それもおかしな話だ。 誰かを大切に思うなら誰かを傷つける覚悟が必要なはずだ。 俺はその段階まで行く前で立ち止まっていた。

 

 

少し進んでみようかな……。 この内に秘めた思いを実行しようと決意した。

 




第2話終了です。

最近ポケモン熱がまた湧き始めました。
わたしはメガバシャーモ軸を使うのが好きなのでそればっか使いますが他のも使いたいですねぇ……。 メガゲンガーでも使おうかな。
ボケモン好きな人がいれば気軽にコメント残してください。
後は作品の希望等がありましたら感想にどうぞ。

次回もよろしくお願いしますm(_ _)m

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