Pip-Boy 3000
戦前にロブコ社が開発した個人携行型ウェアラブルデバイス。
主にVaultへと入居した住民へと配られており、Vault住人を象徴する端末である。
機能としては、装着者の状態管理、四次元空間への荷物収納、ホロテープの再生、動画再生、GPSでの地図機能が主であるが、軍用として転換することも視野に入れていたのだろうか、暗号解析、無線傍受等の機能、敵味方識別装置、レーダー、更にV.A.T.S.(Vault-tec.Assisted.Targeting.System)と呼ばれる戦闘補助機能も盛り込まれている。コンピュータへのハッキングも、このPip-Boyを経由して行われる。
各地に点在するコンピュータ同様にカラーではなく、緑色の線画や文字が画面に表示される。画面はCRTのディスプレイ。
一度装着すると自動で神経接続され、無理に取ろうとすれば命に関わる。これはPip-Boy依存の各センサーやナノマシン類が体内へと介入されるため。
V.A.T.S.もその一つで、ナノマシンが大量の脳内麻薬を分泌することにより、体感時間を遅らせ、攻撃時の判断をアシストしているようだ。
ちなみに、V.A.T.S.が搭載されているのは一部のモデルのみで、最近のVault住人が持つ廉価版モデルにはV.A.T.S.が搭載されていない。理由としては、V.A.T.S.使用時に、使用者への多大な負荷がかかるため。連続しての使用は推奨されず、V.A.T.Sも一度使うと時間をおく必要がある。
廉価版はコスト削減の為にV.A.T.S.、四次元ポケット等がオミットされている。
クロエがドッグ・ミッチェルから譲り受けたモデルはPip-Boy 3000 バージョン1.0という珍しい初期型で、最新型に比べて様々な機能が足りていない。
これ以降のPip-Boyには互換性があり、他の最新バージョンのPip-Boyのパーツを組み合わせることによってソフトウェアどころか外装までアップデートできる。
ちなみに、最新のバージョンには網膜へ投影する拡張現実機能が搭載されている。
この最新バージョンは軍用として開発されたが、実戦配備される前にグレート・ウォーが起きてしまった。
レザーアーマー(偵察仕様)
クロエが普段着ている軽量の革製アーマー。
通常のレザーアーマーとは異なり、軽量化されているために防御力は低い。
そのかわり、腰回りにポーチ類が増設されており、長期の旅などに特化した造りになっている。
レザーアーマーとは言っても、ベースとなったものがレザーアーマーなだけで、至る所がレザーではない。
クロエはこの上から灰色のポンチョ(どう見ても擦り切れたマントだが本人は断固としてそう言っている)を着ている。これはちょっとしたウェイストランド流のおしゃれである……らしい。
リュック
軍用のバックパック。
彼女がこの世界に来る前に米軍から強奪したものであり、この世界には一つしか現存しない。
KELTY社製のMAP3500という3DAYバックパックで、無線機などを固定することもでき、ハイドレーションポケットや各部が強化されているなど、軍用にふさわしいものである。
カラーはTANカラー。
キャンティーン
軍用の水筒。それだけ。
スペックオプス・9㎜ピストル
前述の9㎜ピストル(ハイパワー・ブローニング)のバレルを、ウルフホーン農場で手に入れたカスタムバレルに交換したもの。
極低温処理されたバレルは非常に高い強度を誇り、精度も向上させる。
一番の売りはマズルに逆ネジが切られている事であり、各種アタッチメントを装着できる。直径が太いサプレッサーだとアイアンサイトが埋もれてしまうので注意。
なお、9㎜ピストル用の拡張マガジンも取り付けているため、近距離での攻撃力は増している。
サプレッサーの効果はわずかに音を小さくする程度のものであり、過度な期待はしてはいけない。
マークスマン・バーミンターライフル
バーミンターライフルに狙撃用のスコープを載せたもの。
倍率は6倍固定で長距離に対応しているが、使用弾薬の関係上、中距離までの運用が好ましい。
スコープには暗視機能が付いており、暗い場所では自動で赤外線を投影してスコープ内の景色を照らす。自動で光量を調節するため、丁度いい光量で周囲を確認することが出来る。
電源は核分裂バッテリーなので、長くに渡ってに光り続ける。