東方小傘物語   作:寂しい幻想の刀鍛冶

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第39話 遊戯の終わりと事件の香り

  ~第三者side~

 

 

「くそ、私達が負けるなんて・・・」

 

「戦う場所が悪かったわね・・・」

 

霊夢と魔理沙の二人は戦うためのフィールドから出た後、妖精コンビに負けた事を悔しがっていた。

 

そこにチルノと大妖精がやって来た。

 

それを見た霊夢は大妖精へと確認のための質問をした。

 

「アンタのスタンドの能力は鏡の・・・いえ、鏡像ができるものの中から現実世界へと干渉する事ができる能力ね」

 

「えぇ、私のスタンドであるハングドマンは鏡像へと干渉して攻撃するスタンドです」

 

その話を横で聞いていた魔理沙は・・・

 

「はぁ~、それじゃあお前にとってあのフィールドは格好の狩場みたいなものだったわけか」

 

「これで分かったでしょ、スタンドでの戦闘ではスタンド同士の相性だけでなく、戦う場所によっても勝ち負けが決まるという事が・・・」

 

そう言いながら紫が小傘と共に霊夢達の方へとやって来た。

 

「小傘(小傘さん)!!」

 

妖精組は小傘の下へと駆け寄って行った。

 

「頑張ったわね二人とも」

 

小傘は駆け寄って来た二人の頭を撫でながら、労いの言葉を掛けた。

 

その間紫と霊夢達は・・・

 

「えぇ、理解できたわ。力押しじゃあどうしようもなく、情報戦が必要になって来る事がね」

 

「まったくだぜ!」

 

「ふふ、それだけわかっていれば十分ですわ」

 

その様な話をしていると、鳥居の方から慧音が掛けて来た。

 

「す、済まない霊夢、すぐに人里に来てくれ!!」

 

それを見て霊夢はまた厄介な事が起きたと感じたのだった・・・

 

 

  ~第三者sideout~

 

 

 

 

 

  ~多々良小傘Side~

 

 

「なんですって!?人里の人間が溶けた状態で発見されたですって!?」

 

「あぁ、一応生きてはいるのが、身体が解けていて動けなくなっていて事情を聞こうにも話す事がままならないんだ!!」

 

「それなら私のクレイジーダイヤモンドの出番だぜ!急いで向かうぞ!!」

 

「私も行くわ!朱鷺子ちゃんもついて来て頂戴!他の皆は此処の後片づけをしておいて!!」

 

「わ、わかりました!!」

 

  『『はい!!』』

 

まったく、久しぶりに宴会に参加してみたら人里で大変な事が起きるなんて!

 

人が溶けているなんて普通じゃないわよ!

 

そう考えながら皆して人里に向かおうとした時に・・・

 

「待ちなさい貴方達」

 

「何よ紫、人里で事件が起きてるから早く向かわないといけないんだけど!!」

 

「だから止めたのよ。私が送ってあげるからこのスキマを通って行きなさい」

 

そう言うと紫さんがスキマを開いてくれた。

 

「そうならそうと早く言いなさいよ!」

 

そう言いながら霊夢さんはスキマを潜って行った。

 

その後を慧音さんと魔理沙さんが追いかけるように潜って行った

 

「紫さんありがとうね!私達も行くわよ朱鷺子ちゃん!!」

 

「はい!」

 

紫さんに感謝をしながらスキマを潜ったのだった・・・

 

 

  ~多々良小傘Sideout~


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