東方小傘物語   作:寂しい幻想の刀鍛冶

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第38話 新たな遊戯(3-3)

  ~多々良小傘Side~

 

 

「どうやらチルノちゃん達が動くようですね」

 

「その様ね・・・」

 

戦いの様子を見る限り、今のところはチルノちゃん達が優勢みたいだけど・・・

 

霊夢さんと魔理沙さんの二人は異変解決者、少しでも油断すれば一気に形勢が逆転する可能性もあるわね。

 

  バンッ!   バンッ!    バンッ! 

 バリーンッ! バリーンッ!  バリーンッ!!

 

『見つけたぞー!!』

 

『ッチ、行くぞ霊夢!!』『分かってるわよ!!』

 

鏡の壁を壊しながらチルノちゃんが現れた為、最初の様にならない様にスタンドを出してすぐに攻撃を仕掛けに掛かった。

 

「確かにその判断は正しいわ、相手がチルノちゃんだけだったらね・・・」

 

私がそう思っていると霊夢さんの喉元が斬られた。

 

『うぐぅぅ!?』

 

『なッ、またかよ!?』

 

そう言っている魔理沙さんの背後にアクアネックレスが迫っていた・・・・・・

 

『魔理沙、うしr「バンッ!」ぐはぁ!?』

 

『ッ霊夢!ぐぼばががぼぼ!?』

 

霊夢さんが魔理沙さんにその事を伝えようしたが、チルノちゃんのエンペラーの攻撃でダメージを受けて伝える事が出来ず、アクアネックレスは魔理沙さんに侵入した。

 

 

  ~多々良小傘Sideout~

 

 

 

 

 

  ~第三者side~

 

 

霊夢は痛みに耐えながら魔理沙の事を心配しながらも、今はチルノの方を注意しなければと思い前を向いた。

 

その瞬間、霊夢の、いやスタープラチナの瞳があるものを捉えた。

 

チルノの氷羽の結晶の一つに片手に刃物がはえている男が映っているのを、そしてその男が自身の首に刃物を刺そうとしているのを!!

 

「スタープラチナ!!」 オラァア!!

 

それが大妖精のスタンドだと理解した霊夢は急いで後ろに向かって攻撃した。

 

  スカッ

 

しかし、その攻撃は空中を通り過ぎるだけだった。

 

見間違いかと、もう一度確認した。そこには確かに自身へと刃物を向けようとしているスタンドが映っていた。

 

それを見て霊夢は理解した。大妖精のスタンドの正体を、その能力を!

 

しかし・・・・・・

 

  バンッ! バンッ! バンッ! バンッ!

    ズサッ!!

 

チルノのエンペラーによる攻撃とハングドマンのスタンドの攻撃を同時に受けてしまった。

 

 

    博麗霊夢リタイア!

 

 

今まで受けていたダメージによって霊夢はリタイアしてしまった。

 

 

  ~第三者sideout~

 

 

 

 

 

  ~霧雨魔理沙Side~

 

 

くそっ、霊夢の奴やられたのか!?

 

「はぜろ!アクアネックレス!!」

 

「ぼごがぁ!?!?」

 

チルノの奴、スタンドを喉の中で爆発させやがったな!!

 

私がそう思っているとチルノの奴が腰に下げていたビンを上へと投げて・・・・・・

 

「大ちゃ~ん!!(バンッ! パリーンッ!)」

 

そのビンに向かって弾丸を放って、私を囲う様に割った。

 

『私は鏡の中にいる・・・撃って!!(グサッ)』

 

大妖精の声が聞こえたと思うと左胸を刃物で刺された様なダメージが来た。

 

「ガハッ!?」

 

「アイ・アイ・サー!!(バンッ!)あたいら無敵のコンビだぜ!!」

 

その声と共にチルノの攻撃を受けた私は意識が遠くなっていくの感じながら最後に聞いたのは・・・

 

 

    霧雨魔理沙リタイア、勝者チルノ&大妖精!!

 

 

自分が負けを知らせるアナウンスだった・・・・・・

 

 

  ~霧雨魔理沙sideout~


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