東方小傘物語   作:寂しい幻想の刀鍛冶

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第37話 新たな遊戯(3-2)

 ~霧雨魔理沙Side~

 

 

「っち!」

 

霊夢からの攻撃をスタンドで何とか防いだ。

 

あの様子からして霊夢の口の中にいるスタンド、確か・・・アクアネックレスだったか?それが原因だろう。

 

  バンッ!

 

そう考えていると私の肩が打ち抜かれて。

 

「あたいが居るのを忘れないでよね!!」

 

っち、考えてる暇は無さそうだな。

 

「許せよ霊夢、後で饅頭買ってやるからな!!」

 

『ドラララララララララララララララララァァァアア!!!』

 

私はスタンドで霊夢の首元を一度破壊してチルノのスタンドを取り出した状態にして直した。

 

「なにぃ!?なんて強引なやり方だ!!?」

 

「グハァッ!?た、助かったわ魔理沙・・・・・・」

 

「此処は一旦引くぞ霊夢」

 

『ドラアァア!!!』

 

スタンドに地面を殴らせて砂煙を立ててチルノの前から離れた・・・・・・

 

 

 ~霧雨魔理沙sideout~

 

 

 

 

 

 ~チルノside~

 

 

魔理沙のスタンドが作った煙が晴れるとそこには二人はいなかった。

 

「逃げられたか。一体どこに・・・」

 

「慌てなくても大丈夫だよチルノちゃん」

 

そう言われて後ろを振り向くと大ちゃんが立っていた。

 

「大ちゃん!だけど・・・」

 

「大丈夫、あの人達の居る場所は分かってるから・・・」

 

そう言いながらあたいと目を合わせて大ちゃんが言った。

 

「次で勝ちに行きましょうチルノちゃん!」

 

「分かったよ大ちゃん!」

 

その言葉と共にあたい達は次の作戦を放し始めた・・・・・・

 

 

 ~チルノsideout~

 

 

 

 

 

 ~博麗霊夢side~

 

 

「大丈夫か霊夢?」

 

「えぇ、助かったわ魔理沙」

 

魔理沙の機転で何とか助かったけどこのままいくと負けるわね。

 

「それより霊夢、チルノのスタンドに対して何で動けなかったんだ?」

 

魔理沙の疑問は最もだ。私のスタンドならば返り討ちにすることは余裕で出来るのだから・・・

 

「分からないのよ。本当に何者かに後ろから押さえつけられた様に動けなかったのよ」

 

私の返答を聞いて魔理沙は・・・

 

「多分それは大妖精が何かしたんだと私は思うんだが、どう思う霊夢?」

 

「えぇ、恐らくそいつのスタンドがしたんだと思うんだけど、姿が分からないわ」

 

「そこが問題なんだよなぁ。姿を見つけないと対処の仕様がないぜ」

 

「・・・多分だけど、そいつのスタンドは私ぐらいの大きさの人型だと思うわ」

 

「何故そう思うんだ霊夢?」

 

「私が動けなくなった時に、確かに感じたのよ。後ろから抑えられている感覚を・・・」

 

「だとすると、大妖精のスタンドは姿を消すスタンドって事か?」

 

「えぇ、おそらくその類だと思うわ」

 

その様に話しながらどの様に戦うかを魔理沙と共に考えるのだった・・・・・・

 

 

 ~博麗霊夢sideout~

 

 

 

 

 

 ~多々良小傘Side~

 

 

「あら、霊夢と魔理沙ったら苦戦してるわね」

 

霊夢さん達とチルノちゃん達の戦いを見て紫さんが以外そうな顔をしてそう言った。

 

「まぁ、フィールドが大ちゃんと相性が良かったからでしょうね」

 

私がそう言うと、いつの間にか来ていたフランちゃんが質問してきた。

 

「どう言う事小傘?」

 

「う~んね、簡単に言うと大ちゃんのスタンドであるハングドマンは鏡の中から攻撃する事が出来るスタンドなのよ」

 

「え、てことは・・・」

 

「そう、あのフィールド内にいる限り大ちゃんから逃れる事は出来ない」

 

「つまりあのフィールドでは最強に近いと言う訳ね」

 

紫さんが私の話を聞き、そう纏めた。それに対して私は頷いた。

 

「まぁ、弱点が無いわけではないのだけどね・・・」

 

「え、それって何なの?」

 

フランちゃんが再度質問質問してきたので答えようとしたが・・・

 

「本体・・・でしょ?」

 

紫さんがそう答えた。

 

「えぇ、その通りです。いくらスタンドが強くとも本体を狙われたらおしまいですからね。それに気づけるかが霊夢さん達の運命を分けますね・・・」

 

私はそう言うと戦いへと目を戻すのだった。

 

 

 ~多々良小傘Sideout~


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