東方小傘物語   作:寂しい幻想の刀鍛冶

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第33話 スタンド訓練

 ~多々良小傘Side~

 

 

次の日から早速チルノちゃん達のスタンドを制御する特訓を始めた。

 

そうそう、紫さんが帰った後に朱鷺子ちゃんを調べてみると、元々のスタンドが発現している事が分かった。

 

「うぬぬぅぅ~」

 

そう考えているとチルノちゃんが唸っている声が聞こえた。

 

「チルノちゃん!あまり力を入れてはダメよ!あくまでリラックスして、自然の状態で使える様にするのよ」

 

「わかったよ小傘!」

 

そう言いチルノちゃんは水の入った桶へと向かい合った。

 

チルノちゃんのスタンドであるアクア・ネックレスは使いようで強いのよね。

 

しかも、半自立型みたいで命令すればその通りに動くから、意識をあまり集中させなくても動いてくれるはずなんだけど・・・まぁ、そこは慣れね。

 

ちなみにアクア・ネックレスは水分と一体化するスタンドで水蒸気とも一体化する事ができるみたい。

 

しかも、チルノちゃんの能力である冷気を操る程度の能力と相性がいいのよね。

 

チルノちゃんの能力でアクア・ネックレスの一部を凍らせて攻撃するというアクア・ネックレス自体の攻撃力の低さを補う事が出来るのだ。

 

まぁ、チルノちゃんがアクア・ネックレスの操作を上手く出来ていないからそれの修行中な訳だけどね。

 

『オ前ハマズハ気配ヲ察知出来ル様ニナレ!ソウスレバ私ガ対応シテヤル』

 

「わかったのだ~」

 

ルーミアのスタンドは珍しい自我がハッキリしているスタンドでスパイス・ガールと言う。

 

能力はどんなものでも柔らかくすることができる。そして意思を持っており、その意思は過去のルーミアの意思らしい。

 

私にも詳しい事は分からなかったが、先代の博麗の巫女に封印されていたらしい。

 

まぁ、今はルーミアに戦いについて教えているみたいだし心配の必要は無さそうね。

 

『大妖精はスタンドの視覚に対応出来る様にするんだ。そうすれば上手く行く筈だ』

 

「わかりました!」

 

そして大ちゃんの特訓はアヌビス神に任せているわ。

 

大ちゃんのスタンドであるハングドマンは水面や鏡などの鏡の反射光に潜むスタンドである。

 

能力は鏡像に干渉することで実際の対象への攻撃や干渉が可能としている。

 

「ミスティアちゃん、炎の大きさを思う様に出来る様になったかしら?」

 

「はい!出来る様になりました!」

 

「そう、今度は的を用意してあるからそれに当てれる様にしましょうか」

 

「わかりました!」

 

今の会話で言ったようにミスティアちゃんのスタンドの能力は炎を操るスタンドで名前はマジシャンズレッドである。

 

ミスティアちゃんはある程度コントロールできているので、もう少し精密度をあげる訓練をしているわ。

 

「みんな~」

 

「飲み物をお持ちしましたよ~」

 

訓練をしていると朱鷺子ちゃんとリグルとそのスタンドが飲み物を持ってやって来た。

 

リグルちゃんのスタンドはハーヴェスト。

 

約500体からなる、4本の腕を持つ小さな群体型スタンドで、物を集めることを得意としている。

 

たとえば、相手の皮膚を「集める」能力で削り取ることは可能であり、また眼球や頸動脈といった急所をピンポイントで狙えるため高い殺傷力を発揮する事も出来る。

 

さらに眉間から注射針のような器官を出して、酒など集めた液体を相手の体に直接注入する事できる。

 

そして、遠隔操作が可能で数匹やっつけた程度では本体へダメージを与えらない。

 

まさに、ものを集める事を得意とするスタンドと言える。

 

そして朱鷺子ちゃんにはトト神以外にもヘブンズ・ドアーというスタンドが発現していた。

 

能力は対象を「本」にする能力である。

 

基本的に、身体のどこかの部位が薄く剥がれるような形で「本」のページになる。

 

「本」には対象の記憶している「人生の体験」が記されており、記述を読むことで相手や相手の知っている情報を知ったり、ページに書き込むことで相手の行動・記憶を本体の思うとおりに制御することも可能である。

 

「本」状態となった者ははいずることができる程度まで動きが制限される。

 

また、ページを破り取るとその相手はその部分の記憶を失い、体重が急激に減少してしまう。

 

ある程度知能を持った動物や幽霊、また自身にも能力は使用することが可能のスタンドである。

 

二人のスタンドは制御は上手く出来た為、他の子達のサポートに回って貰っているわ。

 

さて、この子達の為にもう少し頑張るとしますかね!!

 

 

 ~多々良小傘Sideout~

 

 

 

 

『はぁ~い、こんにちは』

 

『はぁ、貴方ですか。どうかしましたか?』

 

『例の物が完成したわ。だから今度試そうと思っているの』

 

『わかったわ、準備して置くわ』

 

 

 

 

 

 

 

その頃の霊夢はというと・・・・・・

 

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラァァアア!!』

 

「裁くのは私のスタンドだぁぁア!!」

 

  ドガッ!!?!!

 

「ガハッ!?な、なんてパワーのスタンドだ・・・」

 

 バタンっ

 

妖怪の山で新参の巫女を倒していたのだった。


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