東方小傘物語   作:寂しい幻想の刀鍛冶

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第31話 幻想郷の変化

 ~多々良小傘Side~

 

 

「それではお願いしますね慧音さん」

 

「あぁ、任せておけ。お前が信用している者の薬だからな安心できる」

 

鈴仙さんの頼みごとを行うために私は早速寺子屋に行き、慧音さんに永遠亭の薬を渡し事情を説明しました。

 

そして、慧音さんは快く引き受けてはくれましたが、私への信頼度が高くないですか?

 

朱鷺子ちゃんの時も感じたけど・・・・・・これで大丈夫なの?いや本当に・・・

 

「それでは失礼しますね」

 

「あぁ、また何かあったら相談してくれ」

 

慧音さんと挨拶を交わして私は寺子屋を後にしようとしたが・・・・・・

 

「あ、小傘お姉ちゃんだ!」「本当だ!」

 

「あら、元気そうね貴方達」

 

寺子屋で勉強をしている子供たちが集まって来た。

 

その子達は私の店に親と共に来ているので知っている。

 

「小傘お姉ちゃん!また今度授業してよ!!」

 

「楽しみにしているからね!」

 

そう言うと子供たちはまた遊ぶために走り去って行った。

 

そう、私は一度慧音さんが病気で授業ができなかった時に私が授業をした事があった。

 

「はは、懐かれているな小傘」

 

「そうかもしれないわね・・・・・・でも、それで妖怪を恐れなくなってしまっては大変な事になるわよ慧音さん・・・」

 

「・・・確かにそうかもしれんな。一応授業では教えてはいるが、注意して置くとするよ」

 

「そう、それじゃあね」

 

「あぁ、またな」

 

そう慧音さんと言葉を交えて私は今度こそ寺子屋を去った。

 

寺子屋を出てから暫くして、アヌビス神が声を掛けて来た。

 

『おい小傘』

 

「どうかしたかしらアヌビス神?」

 

『この前から考えていたんだが・・・・・・』

 

「何を考えていたんの?」

 

『幽波紋についてだ。お前が幽波紋に目覚めるまで、俺をはじめ他の幽波紋が此処幻想郷に現れなかった。これはあっているな?』

 

「え、えぇ・・・。紫さんも知らなかったみたいだし・・・・・・」

 

『そこから俺はこう考えた。お前が幽波紋に目覚めた事で、幻想郷に幽波紋がひかれ始めているのではないかとな』

 

「・・・それじゃあ、私や朱鷺子ちゃん以外にも幽波紋使いが居るかもしれないと言う事ね?」

 

『その通りだ。一応注意して置けよ』

 

「分かったわ」

 

その様な会話をアヌビス神と話していると私の店に着いた。

 

「朱鷺子ちゃんただいま~」

 

「小、小傘さーん!?大変でーす!!?」

 

そう言いながら朱鷺子ちゃんが私へと抱きついて来た。

 

「ど、どうしたの朱鷺子ちゃん?何があったの?」

 

「そ、それは・・・チルノちゃん達が幽波紋使いになったんです!!」

 

『「な、何ですってー!?(なんだと!?)」』

 

それを聞き私とアヌビス神は驚いたのだった・・・

 

 

 ~多々良小傘Sideout~


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