東方小傘物語   作:寂しい幻想の刀鍛冶

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2016/04/19の18:24に少し修正しました。


第20話 偽物の月(6)

~多々良小傘Side~

 

 

ふぅ、何とかなったわね。

 

「ひ、姫!ご無事ですか!!!」

 

「あら、永琳。私は大丈夫よ」

 

あれ?なんか外の世界の雑誌に載っていた・・・なーす?の恰好に似ている人が輝夜姫に駆け寄っていた。

 

「あら?小傘じゃない」

 

「何言っているの霊夢。ってあら、本当にいるわね」

 

その人の後を追う様に霊夢さんと紫さんがやって来た。

 

「二人とも久しぶりですね」

 

「なに、アンタまた異変に頭突っ込んでいたの?」

 

「はい、今回は紫さんに頼まれまして・・・」

 

私の返答を聞いて霊夢さんは紫さんをジト目で見つめた。

 

「アンタ小傘が言っている事って本当なのかしら?」

 

「えぇ、本当の事よ。それにしても此処まで来るの意外と速かったわね?」

 

「そうですか?」

 

こうして三人で話していると・・・

 

「おい、私の事を無視するな」

 

あ、妹紅さんの事忘れかけてた(汗)

 

「初めましてね、博麗の巫女をしている博麗霊夢よ」

 

「ふふ、私は八雲紫ですわ」

 

「そうか、私は藤原妹紅だ、この竹林に住んでいる」

 

三人がお互いに自己紹介をしていると向こうの方で話をしていたえいりん?さんが話し掛けてきた。

 

「貴方ね私の術式を破壊したのは・・・」

 

そう言いながら弓を構え始めていた・・・

 

「ま、待ってください!先ずは話し合いましょう何故このような事をしたのか!!」

 

そう言うと弓を降ろした。

 

「そうね簡単に言うと・・・」

 

 ~キングクリムゾン!!~

 

「そ、そんな、それじゃあ私達がしていたことは・・・」

 

「無駄足だったという事ですわ」

 

お互いに話し合いをして博麗結界があるから大丈夫ということで話は終わった。

 

だけど、なんか時が飛ばされた様な気がするんだけど・・・気のせいかしら。

 

あ、そうだった。

 

「あぁ、すいません。此処に来る途中にあった石でできた仮面を壊してしまいました・・・」

 

「え、・・・あぁ、壁にかけてあったのね。別にいいわよ」

 

「そうはいきません!お詫びにこれをどうぞ」

 

そう言いながら私は赤い石を差し出した。

 

「あら、そう言う事なら貰って置くわね」

 

「それよりアンタ、どうやって術式を破壊したのよ?」

 

「そう言えばそうね。どうやったの?」

 

「あぁ、それは・・・

 

 

            ~※~説明中~※~

 

 

    て訳なのよ」

 

「私の使っていた矢にそんな力があったなんて・・・」

 

「不思議な事があるものね~」

 

「まぁいいわ、私は早く帰って寝たいわ」

 

「それなら私が送ってあげる」

 

そう言い紫さんはスキマを霊夢さんの足下に開いた。

 

「え?」

 

その言葉を残して霊夢さんはスキマへと消えて行った。

 

「そう言えば、魔理沙さん達を見ませんでしたか?」

 

私がそう聞くと紫さんが答えてくれた。

 

「あぁ、あの子達ならアリスって子の家に居るわよ」

 

帰る事はできたみたいね・・・

 

「そうですか・・・」

 

「貴方も送ってあげるわ」

 

紫さんがそう言った瞬間何かを感じて前に一歩出た。

 

するとさっきまで居た所にスキマが開かれていた。

 

「あら、躱されちゃった。っていうか相変わらず勘が良いというか何というか・・・」

 

そう言いながら今度こそ私の店に繋がるスキマを横に開いてくれた。

 

「それじゃあさようなら」

 

そう言い私はスキマを潜ったのだった。

 

 

 ~多々良小傘Sideout~

 

 

 

 

 

 

 ~八意永琳side~

 

 

はぁ、まさか今回の事が全くの無駄骨だったみたいね・・・

 

それにしても、あの子に向かって矢を放った覚えがないのだけれど・・・

 

 

 ~八意永琳sideout~


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