東方小傘物語   作:寂しい幻想の刀鍛冶

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第9話 終わらない冬(3)

 ~魂魄妖夢side~

 

 

っく、やり難い!

 

私の不意打ちを防ぐだけでなく、戦いなれている!!

 

傘を妖力で強化して盾にするとは!

 

 ッキン!

 

お互いの刀を弾く力を利用してお互いに距離をとった。

 

「・・・貴方なかなかやるわね」

 

「そちらこそ・・・」

 

「ここからは弾幕で勝負で行くわよ!化符「雨四光」!」

 

相手がスペカを宣言すると共に傘を上に放り投げた。

 

すると傘の内側から弾幕が雨の様に降り注ぎ始めました。

 

その弾幕の中を刀を構えて攻撃してきた。

 

それを受け止めても、すぐに下がった。

 

その後すぐにその場に弾幕が降ってきた。

 

っち、あくま自身はこちらの動きを止める為のものというわけか!本当にやりずらい!

 

こちらも使うしかありませんね!

 

「っく、だったらこちらも、斬符「剣戟"梅木"」!」

 

そう私はスペカを宣言した。

 

 

 ~魂魄妖夢sideout~

 

 

 

 

 

 

 ~多々良小傘side~

 

 

っちょ、何なのよこの子!?私の弾幕を斬っているんだけど!?しかも近づけないし!?

 

このままでも仕方がないのでスペカを終了させ、相手の子と距離をとった。

 

「やりますね。貴方・・・」

 

「お褒めに預かり光栄です」

 

今の状況で勝つにはこれしかない!

 

「だけど、負ける気はないわよ!水符「鯉は滝を上りて竜となる」!」

 

「それは此方も同じです!斬符「剣戟"櫻花"」!」

 

私は相手に向かって水の弾幕を放ち、落ちて来た傘を掴んだ。

 

その間にも、相手は私の弾幕を次々と先程よりも早く斬り捨てていく・・・

 

そして私は傘を楯の様に構えて相手に向かって突き進む。

 

傘はある程度妖力で固くしてあるので相手の剣戟を防いだ。

 

「っなんだとぉ!?」

 

相手が驚いている間に相手の刀の間合いに入り、相手の視界を傘を突きつける事で無くした。

 

そしてそれに相手が戸惑っている隙に素早く相手の首元に峰打ちを放った。

 

「っぐぁ!?」

 

「おっと、強かったなこの子も・・・」

 

ふぅ、疲れた疲れた。だけど少し気になるのよね~。

 

「ここのところ時々誰かに見られている気がするし、今も見られている気がするけど・・・・・・気のせいかしらね?」

 

っとそんな事より今はこの子を運ばないとね。

 

そう思い私はこの子を背負って奥へと進んだ。

 

 

 ~多々良小傘sideout~

 

 

 

 

 

 

 ~???side~

 

 

ふふふ、あの子ったら意外と面白いわね~。

 

前の異変から時々見ていたけれで、その事に気が付いていたなんて・・・

 

しかも、今も私が見ているのに気が付いていたみたいね。

 

成るべく気配や妖気が出ない様にしていたつもりだったのだけれど・・・

 

実力もあるようだし今度会いに行こうかしらね。

 

 

 ~???sideout~


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