ハイスクールヒーローズ-THE ULTIMATE HERO'S-   作:絶狼ゼロ

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OP
ウルトラマンパワード

ED
飛び立てない私に、あなたが翼をくれた
※ど~も~!
新年!
明けまして!
おめでとうございま~す!!
(ゼアス&ナイス風)

赤龍帝ドライグ
白龍皇アルビオン
堕天使コカビエル

登場!!(戦う相手)

という訳で、新年早々短いですが、
気に入ってくれている方は、また宜しく御願いします!


第7話 夢-ドリーム-

ケンイチ

「なんだなんだ?

随分薄気味悪い場所に俺は居るな。

此処何処だ?」

 

ケンイチは訳が解らぬまま、さまよっていた。

 

故に彼が今居る場所が、冥界だということを彼はまだ知る由もなかった。

 

しかし

次の瞬間彼は、遂に自分が冥界に居ることを自覚する!

 

???

「神如きが!

魔王如きが!

堕天使の親玉如きが!

我らドラゴンの決闘に入るな!!」

 

???

「介入したということは、我らドラゴンに消されたいと見たぞ!悪魔!天使!堕天使!覚悟を決めてもらうぞ!」

 

突如デカい声が聞こえた!!

ケンイチ

「な゛!?あれは

赤龍帝、

ウェルシュ・ドラゴン

“ドライグ”!

それに白龍皇、

バニシング・ドラゴン

“アルビオン”!

それに戦っているのは、三大勢力じゃないか!?

 

そういえば原作じゃ冥界で三大勢力が戦争をしていたな!

そこに二天竜が突然乱闘しながら現れて、三大勢力に決闘の邪魔をされたから

神や魔王、総督に牙を向いたんだよな!

そうなると、

てことは…俺はタイムスリップをしちまったのかぁぁぁぁ!?」

 

なんと、ようやくケンイチは状況を理解したが

彼が昔の冥界に

タイムスリップしたこと自体に驚愕だ!ケンイチはどうしたものか考えた。

 

何故俺が昔行われていた冥界の戦争に居るのか?

 

ただ単に俺に見物客として、何者かが俺を招いたのか?

 

それとも、まさか俺がこの戦争の歴史の一部だとでも言うのか!?

 

しかしそうこう考えている内に、

三大勢力は二天竜によって劣勢に追い込まれた。

 

故に、神と魔王が

重傷を負ったのだ!!

 

ケンイチ

「ッ!?チィ!

考えてる暇なんぞ無ぇ!」

 

ケンイチはそう言いながらも、懐の内ポケットを手探りで確認して、

フラッシュプリズムが有るのを確認してから取り出し、

天にかざしながら

もう一つの魂の名を叫ぶ!

 

ケンイチ

「ウルトラマンッ!

パワァァァドォォォッ!!」

 

フラッシュプリズム

のスイッチを押して、体が瞬く間に青白い光に包まれ、

二天竜と三大勢力の戦いに介入する!

 

 

一方、

二天竜の猛攻に、

三大勢力は最早風前の灯火だった。

 

そんな三大勢力に、二天竜は追い討ちをかける!

 

サーゼクス

「ッ!みんな!

防御体制に入れ!」

 

アザゼル

「決して気を緩めるな!待てば必ず勝機が来る!!」

 

ミカエル

「だから、希望を捨ててはなりません!」

 

この時、致命傷を負った神と魔王に変わって、

後々の未来で魔王・ルシファーを襲名する

サーゼクス・グレモリー

と、後々の天使の長となる神の側近

大天使ミカエル。

そして、

現在の堕天使総督の

アザゼルが

生き残った兵達に気合いを入れさせるが、圧倒的な力を前に、

悪魔も、天使も、堕天使も、幹部クラスを除いて戦意を失っていた。

 

そして

二天竜の攻撃が、

三大勢力を襲う!

 

 

サーゼクス

「(最早此処までか…。

父上、母上、グレイフィア、ミリキャス、リアス、不甲斐ない息子を、夫を、父を、兄を許してくれ…。)」

 

アザゼル

「(くそ!なんてこった!このままじゃ共倒れだ!何か手はねぇのか!?)」

 

ミカエル

「(主よ、私には皆を護る事が出来ませんでした。お許し下さい!)」

 

サーゼクス達が諦めかけたその時!!

 

バラキエル

「ッ!?あれは何だ!?」

 

堕天使の

“神の子を見張る者(グリゴリ)”

の幹部・バラキエルがこの戦場に向かって来る青き発光体を見つけた!

 

そして!!

 

ドォォォン!!

 

ドライグ

「ヌオォォォッ!?」

 

アルビオン

「ドライグ!?」

 

ドォォォン!!

 

アルビオン

「グオォォォォッ!?」

 

青き発光体が

二天竜に体当たりを放った!

 

サーゼクス

「何だ!?」

 

アザゼル

「何だありゃ?」

 

ミカエル

「この輝かしき光はいったい?」

 

三大勢力が青き発光体に注目した途端!!

 

(グワンギュンギュンギュンギュンギュンギュゥゥンッ!!)

[所謂ウルトラマンの変身音]

 

ウルトラマン

「シュワッ!!」

 

光が輝きを増すと共に、ウルトラマンが現れた!!

 

それも、今まで

2メートルの体だったが、

今回初めて本来の大きさである

55メートルであった!

 

サーゼクス

「何だ!?あの巨人は!?」

 

アザゼル

「おいおいおいおいなんだありゃあ!?」

 

ミカエル

「見たことがありません!

あの巨人はいったい!?」

 

流石に、

巨人=ウルトラマンの出現は予想外であるため、

 

三大勢力は驚愕した。

 

そして二天竜は、

 

ドライグ

「何者だ貴様!」

 

アルビオン

「貴様もドラゴンの決闘に介入するか!!」

 

ドライグとアルビオンが、

巨人=ウルトラマンに向かって言い放つ!

 

ウルトラマン

「…俺は、人間を愛した光の戦士、

『ウルトラマン』だぁぁぁぁぁッ!!」

 

ウルトラマンは、

今この戦場に居る者達すべてに、自分の名を轟かせた!!

 

サーゼクス

「人間を愛した…」

 

アザゼル

「光の戦士…」

 

ミカエル

「ウルトラマン…」

 

現時点三大勢力のトップが、ウルトラマンという存在に、心を奪われていた。

 

ドライグ

「ほう、“人間を愛した”…か。

あんな脆弱な種族を心から愛した者が居るとはな?」

 

アルビオン

「うむ、ならば何故下等生物人間の守護者が、この戦争に介入するか?」

 

所々で、人間を見下している

ドライグとアルビオンは、ウルトラマンに問う。

 

ウルトラマン

「悪いな!

俺は別に、“人間の守護者”になったつもりはない!

人間の持つ素晴らしさと、限りのない無限の可能性を知ったから、人間とともに歩んでいるだけた!!何よりも俺は!

その人間が生み出した可能性“そのもの”でもある!!」

 

ドライグ

「面白い、人間が生み出した可能性の体現者がどれほどのモノか!!」

 

アルビオン

「試させて貰おうではないか!!」

二天竜が赤と青の炎を、ウルトラマンに向けて放った!

 

ウルトラマン

「シャッ!ヘアッ!!」

 

ウルトラマンは二つの炎を、両手を前に突き出して、敵の火炎などを無力化する防御技、

“ハンドシャットアウト”

の構えを取り、二天竜の攻撃を迎え撃った!!

 

ウルトラマン

「シュワッ、フアヤァッ!!」

 

更にそこから

二天竜の火炎を、

気力エネルギーを利用して、両手で吸収する!

 

ドライグ

「何ッ!?」

 

アルビオン

「我らの炎を、防いだだけでなく、吸収しただと!?」

 

驚くドライグとアルビオンだが、

ウルトラマンは更に、吸収した火炎を

玉状にして、撃ち返した!!

 

ウルトラマン

「お返しだ二天竜!!

マグナム!!

シュゥゥトォォッ!!」

 

玉状の攻撃は、

マグナムシュートとして撃ち返された

 

ドライグ

「ヌオォォォッ!?」

 

アルビオン

「ドライグ!?」

 

ウルトラマン

「シュワッ!!」

 

ドライグにマグナムシュートを叩きつけた後に、

アルビオンには、

接近して首を掴み、ヘッドロック体制に入る!

 

アルビオン

「グアッ!?

な、何だこのバカ力は!?」

 

ウルトラマン

「フアヤァッ!!」

 

アルビオン

「グオォォォォッ!?」

 

更に其処から、

見事な一本背負いに持っていき、

アルビオンにダメージを与えた!!

 

この光景は、三大勢力にとっては信じ難いモノだった!

 

二天竜を相手に優勢状態に持ち込む者が現れたのだから!

 

そして、ウルトラマンからマグナムシュートを受けたドライグが立ち上がったが、マグナムシュートは強力な技である為、足が覚束ない!

 

ドライグ

「バカな!?

俺は“力”のドラゴン!!なのに何故、

力で圧倒される!?」

 

ウルトラマン

「シャッ!ダラァァァッ!!」

 

アルビオンを投げ飛ばした後、ドライグが立ち上がった事に気付いたウルトラマンは、助走して

1000メートルの高さに大ジャンプし、右足に電撃を纏わせて飛び蹴りを放った!!

 

ウルトラマン

「ウルトラッ!!

パワァァァドッ!!

キィィィックッ!!

ダラァァァッ!!」」

 

この技は、ウルトラマンパワードが持つ幻の必殺技、

“パワード・キック”

だ!!

[PSのコンパチシリーズ、ザ・グレイトバトルⅥを参照]

ドライグ

「ヌオォォォッ!?」

 

パワード・キックを受けたドライグは、見事に吹っ飛び……………力尽きた。

 

アルビオン

「ドライグ!?

なんということだ!

我が宿敵が!?

己ぇぇぇぇッ!!」

 

宿敵、ドライグが

ウルトラマンに倒された…、それによりアルビオンは怒り狂ってウルトラマンに全力の火炎を放つ!!

 

ウルトラマン

「メガッ!

スペシウゥゥゥムッ!!

光線ッ!!」

 

対してウルトラマンも、両腕を左右に開き、拳を握り締め、その両腕を腰に移動させ、光エネルギーをチャージして、両腕を十字に組んで放つ己が持つ必殺技、

メガ・スペシウム光線で対抗した!

 

両者はぶつかり合うが、馬鹿丸出しのくだらない理由でドライグと乱闘していたアルビオンに対し、

ウルトラマンは常に、罪無き命とかけがえのない仲間達を護る為に戦う彼が………負ける筈がなかった!

 

ぶつかり合う二つの攻撃だが、

アルビオンの能力は

“相手の力を奪う”だが、ウルトラマンには意味をなさなかった!

 

どれだけ能力を行使しても、

一向にウルトラマンの力は減らない!

それどころか、逆に押されている!

 

アルビオン

「何故だ!?

何故我の力が通用しない!?」

 

ウルトラマン

「簡単だ白きドラゴンよ!!

最後まで諦めず、

不可能を可能にする!

それが!

“ウルトラマン”だぁッ!!」

 

アルビオン

「バカな!?そんな理由で我等ドラゴンが、敗れるのかぁぁぁぁッ!?」

 

メガ・スペシウム光線は炎を押し切り、

アルビオンに直撃し……前のめりに倒れ、力尽きた!

 

ウルトラマン

「シュワッ!」

 

アルビオンが倒れたのを見たウルトラマンは、光線の体制を解いた。

 

サーゼクス

「な!?なんという力だ!?」

 

アザゼル

「俺達3つの勢力が力を合わせても苦戦したにもかかわらず、たった一人でだと!?」

 

ミカエル

「まるで、救世主のようです…!」

 

それぞれが感想述べる中、ウルトラマンが此方を向く!

 

三大勢力

『ッ!?』

 

次は自分達かと思ったが、

 

ウルトラマン

「シャッ!」

 

ウルトラマンは胸の前で、両腕をクロスして、2メートルになり、三大勢力の前に立った!

 

ウルトラマン

「悪魔、天使、堕天使に告ぐ。

今すぐ戦争を停止し、勢力を引け!」

 

三大勢力

『何ッ!?』

 

ウルトラマンの予想外の言葉に、三大勢力は驚いた。

 

ウルトラマン

「このままお前たちが戦争を続ければ、取り返しのつかない泥沼に足を踏み入れるぞ!」

 

ウルトラマンの警告に現時点三大勢力のトップは、実はウルトラマンの言うとおり、勢力を引き、休戦体制を取ろうとしたのだ。

 

だが、その休戦に納得のいかない者が、必ずいる!

 

コカビエル

「ふざけるなぁッ!!

戦争止めろだと!?

何様のつもりだ!

二天竜を倒したからといって調子に乗るな!!

貴様なんぞ、我等こそが真の最強である堕天使の敵ではない!!」

 

堕天使の

“神の子を見張る者”の幹部コカビエルが、ウルトラマンに逆ギレを起こし、

光の槍を形成して向かって行った!

 

アザゼル

「止せコカビエル!?」

 

コカビエルを止めようとしたアザゼルだが、聞く耳無し!

 

コカビエル

「死ねぇぇぇぇぇッ!!」

 

ウルトラマンに槍を突きつけようとした途端!!

 

コカビエル

「ッ!?グアァァァァァァァァァッ!?」

 

ウルトラマン

「………(拳を寸止めさせた)」

 

ウルトラマンの放った寸止めによる風圧に、コカビエルが吹き飛ばされた!

 

コカビエル

「グアァァァァァァァァァッ!?」

 

巨大な岩に激突し、

コカビエルは全身が複雑骨折を起こし、

額に傷が出来ていた!

 

ウルトラマン

「もう一度言う、

今すぐ戦争止めろ!」

 

この行為に、三大勢力は休戦と同時に、ウルトラマンの怒りを買うわけにはいかないと誓った。

 

所謂、ウルトラマンに勝てない、ということである。

 

ウルトラマン

「最後に、人間を見下す者に忠告する。

人間は、この宇宙で、最も可能性に満ちた種族だ。

上辺だけで、人間を下等生物と判断する奴に、人間は決して負けない!

よく覚えておけ!」

 

ウルトラマンはそれだけを言うと背中を向け、

 

ウルトラマン

「シュワッチ!!」

 

空を飛び、見えなくなった。

 

その後、瀕死の魔王により、

二天竜は体をバラバラにされ、

瀕死の神によって、セイクリッド・ギアになり

神と魔王は力尽き、命を落とした。

 

そして、三大勢力はこの事実を隠蔽し、

改めて戦争を停止した。

 

 

一方、

 

ウルトラマン

「ああは言ったは良いけど、どうやったら目が覚める?」

 

現実世界にどう帰るか、模索中であった。

 

すると?

 

「…た………て」

 

ウルトラマン

「ッ!?なんだ?

何か聞こえる…。」

 

突如聞こえた途切れ途切れの声に

ウルトラマンは

ウルトライヤーを使い、耳を研ぎ澄ます。

 

ウルトラマン

「だ……か……け………だ……か…すけ…だ……かたすけ…

ッ!?そうか、そういう事か!!

だがどうすればいい?助けに行こうにも、場所は何処だ?」

 

声の意味を理解した

ウルトラマンだが場所が解らない!

 

その時、ウルトラマンの左手の

パワードブレスレットから一筋の光が出た!

 

そしてその光は、

特殊な穴を作り出した!

 

更に穴ができた事で、声が更に聞こえた!

 

“誰か!たすけてぇぇぇぇぇッ!!”

 

ウルトラマン

「ッ!?あの穴の向こうか!!よし!今行くぞ!

シュワッチ!!」

 

ウルトラマンは、自分に聞こえた助けを求める声に、直ぐさま駆けつけるべく、

穴の中に飛び込んだ!!

 

その行いが、

彼の仲間の一人に、

大きな影響を与えるとも知らずに……。

 

つづく!

 




次回予告
(BGM:ウルトラマンパワード)

(ザルバナレーション)

昔の三大勢力と二天竜の戦争を止めたのが、ウルトラマンだったのか!?
コレが真の歴史なのか!?

ん?女の子が襲われているぞ!

しかも襲っているのは、黒い骸骨タイツを率いる怪人と宇宙人じゃねぇか?

大変だ!!

ウルトラマン(ケンイチ)、あの女の子を頼むぜ!!

次回、命

こ、この子は、
朱乃嬢ちゃんか!?

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