ハイスクールヒーローズ-THE ULTIMATE HERO'S-   作:絶狼ゼロ

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OPテーマ
「ウルトラマンパワード」

EDテーマ
「W―B―X」


※今回、多分つまらないと思います。
因みにオリ主達の妹設定は
ストライク・ザ・ブラッド、超電磁砲、シンフォギアです。

あと批判は止めて下さい。
もしもうイヤだという方は回れ右を。

後書き宜しくです。


第5話 再会

前回、リアスの許婚の上級悪魔である、ライザー・フェニックスが現れたが、リアスは断固たる態度でライザーとの婚約を拒否。

 

それでもライザーは懲りず、リアスの眷属を焼き払ってでも連れて行くと言った途端、ケンイチが乱入し、乱闘に発展しそうになった。

しかしなんとか抑えてもらい、レーティングゲームで決着を着ける事となり、ライザーは帰って行った。

 

だが、その直後突如少女達が現れ、自分たちもレーティングゲームに参加させてほしいと言ったのだ!

だが問題は、それだけではなかった!

 

その少女達の名前は、『櫂雪菜』、『左美琴』、『道外翼』というケンイチ達と同じ苗字という事だった!

 

そしてケンイチ達は、脳裏に蘇る前世の記憶が一つの答えを導き出した。

 

それが……妹だった!

 

雪菜

「(すすり泣く)

会いたかった、会いたかったよ!

お兄ちゃん!」

 

美琴

「(すすり泣く)

なんで心配ばっかかけんのよ!

このバカ兄さん!」

 

「(すすり泣く)

いつもいつも、厄介事に巻き込まれて、心配するこっちの身にもなってください!お兄さま!」

 

その問題の妹達はケンイチ達の腕の中で、泣きながら純粋に心配していたことを訴えていた。

リアス達には困惑する以外何も出来なかった。

 

そして、ケンイチ達は完全に悟り、自分達の妹を抱き締めた!

 

鋼賀

「すまない翼、お前にはいつも苦労をかける。」

 

「でもお兄さま!

私はそれでも嬉しいです!お兄さまにもう一度、会うことが出来て!」

 

鋼賀の方は、なんとか収まったようだ。

 

涼太郎

「あ~、美琴?

ワリィなぁ、お前にまた面倒掛けさせちまったな。

ホントにワリィ。」

 

美琴

「いいわよ、会えただけでも嬉しかったから。

でも必ず何か奢ってよね!こっちにはそれぐらいの権利が有るんだから!」

 

涼太郎

「了解だぁ!

その時が来たら、注文しろよ。

但し、多少の遠慮はしてくれよ?

無駄遣いするわけにはいかねぇからな。」

 

美琴

「わかってるわよ、兄さん!」

 

涼太郎の方も落ち着いたようだ。

 

そして、ケンイチの方だが、意外と時間が掛かっていた。

 

雪菜

「ヒック、ヒック」

 

雪菜は完全に泣いていた。

 

雪菜に、ケンイチは優しく頭を撫でた。

 

ケンイチ

「ゴメンな雪菜。

辛かったよな、俺が突然居なくなって、寂しい思いをさせてしまったんだから。

本当にゴメンな、雪菜」

 

雪菜

「ヒック、お兄ちゃん!お兄ちゃん!」

 

なかなか雪菜は泣き止まない。

 

ケンイチ

「今度は約束する。

二度と勝手に消えたりしないからな。」

 

雪菜

「ヒック、約束ですよ、ヒック、お兄ちゃん。」

 

ケンイチ

「ああ、約束だ!」

 

ようやくケンイチの方が収まった。

 

 

ようやく収まった所で、リアスは尋ねた。

 

リアス

「ケンイチ?涼太郎?鋼賀?その子達って、あなた達の妹なの?」

 

ケンイチ

「ああ、似てないってよく言われるけど、ちゃんと血が繋がった妹なんだよ。」

雪菜

「はい、そうなんです!」

 

涼太郎

「俺の方も同じだ。」

 

美琴

「たった一人の血が繋がった兄妹でして」

 

鋼賀

「DNAは、俺達が父親似で、」

 

「私たちが母親似なんです。」

 

この言葉に、リアス達はやっぱり驚く。

 

その隙に、ケンイチは雪菜達にテレパシーを送る。

 

ケンイチ

「(雪菜、美琴、翼、俺達の会話に合わせてくれるか?

俺達が“転生者”だという事は、なるべく伏せておきたいから。)」

 

雪菜

「(はい、お兄ちゃん!)」

 

美琴

「(まっかせて、先輩!)」

「(わかりました、ケンイチさん。)」

 

ケンイチの頼みを直ぐに聞き入れた雪菜達に、ライザーの眷属のミラに敗れたイッセーが漸く目を醒ました。

 

イッセー

「ウゥ、あれ?俺は?」

 

ケンイチ達、リアス達

『イッセー(君)(さん)(先輩)!!!』

 

イッセー

「先輩?部長?アーシア?皆?…ハッ!?

そうだ!あの焼き鳥は!?」

 

グレイフィア

「ライザー様は、既にお帰りなりました、兵藤一誠様。」

 

イッセー

「そうですか…。」

 

 

イッセーがライザーの事を聞いたが、既に冥界に帰った事に一安心した。

 

とここで、イッセーは、

 

イッセー

「あれ!?誰ですか!?このカワイ子ちゃん達!!」

 

雪菜達に気付いた!

 

小猫

「イッセー先輩、顔がイヤらしいです…!」

 

イッセー

「ガァーン!?」

 

意外とイヤらしい顔になっていたか?

小猫にツッコミを入れられて凹むイッセーだった。

 

雪菜

「初めまして、櫂雪菜と言います。」

 

美琴

「左美琴よ。よろしく!」

 

「道外翼です。初めまして。」

 

イッセー

「え?“櫂”?“左”?“道外”?なんで先輩達と同じ苗字?ハッ!?まさか先輩達、この子達に既成事実を!?」

 

ケンイチ達

『んなわけあるかぁ!バカちんがぁぁぁッ!!』

 

デシッ!×2

バキッ!!

 

イッセー

「ギャアアア!?」

 

イッセーは雪菜達の苗字を知り、ケンイチ達が既成事実を作ったと誤解してしまい、ケンイチ達の強烈なツッコミを受けた!

 

イッセー

「痛ぇ…。何もフルボッコは無いですよ先輩…(泣)」

 

ケンイチ

「なんで同じ苗字で答えが既成事実になるんだよ!妹だよ。それも自慢のな。」

 

イッセー

「え、えええええ!?

全然似てないです!?」

 

涼太郎

「ま、当然反応だ。」

 

鋼賀

「心配するな、ちゃんと血は繋がってる。」

 

イッセーは、雪菜達がケンイチ達の妹だという事を知り、当然驚いた反応を取った。

 

グレイフィア

「オホン。

それで雪菜様、美琴様、翼様、レーティングゲームに参加させてほしいとは、どういった事でしょうか?

それと、あなた方が持つ『力』とは?」

 

グレイフィアは本題に入り、雪菜達がレーティングゲームに参加したいという理由を聞いた。

 

雪菜

「簡単な理由ですが、それはお兄ちゃん達の力になりたいのです。」

 

グレイフィア

「それは具体的に言って頂いてよろしいですか?」

 

美琴

「だって兄さん達の友だちが、幸せになれる訳じゃない結婚を迫られて、兄さん達がその人の為に体を張って守ろうとしてるんだから、妹の私たちも一緒に守りたいのよ。」

 

リアス達

『えっ!」

 

「お兄さま達は、いつも色々な人達の為に体を張っていますし、その所為で私たちにも『お人好し』の性格が移ってしまいました。

だから、私たちは、お兄さま達が守りたいモノを、一緒に守りたいのです。」

 

雪菜達の理由は、正に

ケンイチ達の性格が移ったお人好し故のモノだった。

 

グレイフィア

「成る程、理解できました。

では、あなた方の力とは?」

 

雪菜達の理由を知り、考えこんだグレイフィアは、雪菜達の持つ力を知ってから決めようと考えた

 

「では私から。

私の持つ力は、コレです。」

 

翼がそう言いながら、背負っていた剣道の竹刀のケースから、青と白で彩られた刀が取り出された。

この時、ケンイチがテレパシーを送る。

 

ケンイチ

『雪菜、美琴、翼、お前達の、“力を手に入れた”は、“平行世界の自分と重なった”ということにして説明するんだ。そうすれば、俺達もフォローをするから。』

 

雪菜達

『はい、お兄ちゃん(先輩)(ケンイチさん)!』

 

ケンイチのテレパシーを受け取り、翼は己の力を説明する。

 

「コレが私の愛刀、聖遺物《シンフォギアシステム1号のアームド・ギア、“天羽々斬”》です。」

 

リアス達

『シンフォギアシステム?アームド・ギア?』

 

リアス達は、翼の持つ刀がシンフォギアシステムのアームド・ギアと呼ばれる物だという事を初めて知った。

 

「はい。

このシンフォギアシステムと言うのは、遥か昔人間の手によって作られ、適合性の高い人間にこのシステムを装着させて、人間を襲う怪物と戦うように作られた物です。

そしてこのシンフォギアシステムを起動させ装着した後、“奏者”に強力な戦闘力を発揮させます。

更にのその奏者は、戦闘中に歌うことになり、歌の種類によって奏者を含めて半径50メートル以内に居る仲間と認識している者達には『能力上昇』や『治癒能力』、『疲労回復』等の恩恵を受ける事が出来ます。」

 

朱乃

「なんという能力を!?」

 

木場

「それを人間が作っただなんて!?」

 

翼の説明に驚きを隠せない!

更にケンイチ達が補足する。

 

涼太郎

「それと知ってるか?翼が持ってるこの天羽々斬だが、とんでもない伝説的にも有名な物だということを?」

 

イッセー

「す、凄い有名なんですか!?」

 

ケンイチ

「ああ。なんせなあ鋼賀?」

 

鋼賀

「あの“遠呂智(ヤマタノオロチ)”を斬った剣その物でもあるんだからな。」

 

リアス

「や、ヤマタノオロチって、あの首が8つある伝説の蛇じゃない!?」

 

流石にコレは驚かざるをえない!

翼の持つ天羽々斬が、あの伝説の蛇、“ヤマタノオロチ”を斬った伝説の剣その物だと言われれば。

 

「とは言っても、私もこの力が元からあったわけではありませんから。」

 

グレイフィア

「と言いますと?」

 

「なにせ私が天羽々斬を手にしたのは、平行世界の自分が天羽々斬を振るう“防人”だと知った途端にこの力が私に宿ったのです。」

 

小猫

「先輩達と同じ…!?」

 

イッセー

「まさか先輩達の妹さん達は、先輩達と同じ境遇なんですか!?」

 

ケンイチ

「ああ、雪菜も美琴も翼も、俺達と同じで類い希の存在なんだ。」

 

涼太郎

「ただ、俺達や翼と違って美琴と雪菜は、特殊な力で変身するタイプじゃないんだ。そうだよな?」

 

美琴

「うん、私の場合は凄い電撃の使い手で、その世界の私は、超能力使いの中でも現在の段階で最上位の能力者で、たった七人しか居ない最上級能力者“LEVEL5”の第三位で、『電撃姫(エレクトロマスター)』と『超電磁方(レールガン)』の2つの称号を持っているの。」

 

アーシア

「超能力者…ですか!?」

 

翼が己の能力の説明を終えて、次に美琴が己の能力を説明するのだった。

 

美琴

「うん、電気を簡単に操れるし、腕に電気のエネルギーを溜めてコインとか鉄の塊に力を打ちつけることで、それがレールガンになるの。」

 

朱乃

「それは少し興味深いですわ。

同じ雷の使い手として、私も学んでみましょうかしら?」

 

リアス

「朱乃、それはちょっと冗談が過ぎるわよ!?」

 

美琴が己の超能力の力を説明をして、アーシアは驚き、朱乃はちょっとした冗談を漏らして、その朱乃にある意味マジのツッコミをリアスは入れた。

 

美琴

「後電撃の力で、地面にある砂の中から砂鉄だけを集めて、自分なりにチェーンソーを作る事も出来るし、そのチェーンソーを鞭のように扱う事も出来るのよ。」

 

イッセー

「ちぇちぇちぇ、『チェーンソー』!?」

 

リアス

「そんな事まで出来るの!?」

 

美琴

「はい、出来ますよ。」

 

流石に砂鉄によるチェーンソーを作り出すのはワイルド過ぎる。

そのためイッセー達は、驚愕するしか無いのだ。

 

美琴

「後は電気を利用して磁石のように壁にくっついて足場にする事も出来るのよ。」

 

木場

「そんな事まで出来るのか!?」

 

小猫

「最早何でも有りです…。」

 

美琴の能力にリアス達はもう開いた口が塞がらないと言ったようなものだった。

 

朱乃

「それでは、最後にケンイチ君の妹さんの雪菜ちゃんなんですけども…。」

 

雪菜

「はい、“お義姉ちゃん”!」

 

涼太郎、鋼賀

『ん!?』

 

美琴、翼

『へッ!?』

 

リアス達(朱乃を除く)

『えッ!?』

 

朱乃

「あ、あら?」

 

ケンイチ

「だあぁぁッ!?」

 

美琴の説明が終わって最後に雪菜の能力の説明に移ったのだが、雪菜が返事をした後、なんと朱乃のことを“お義姉ちゃん”と呼んだではないか!?

 

コレには流石に誰もが反応しただけでなく、朱乃は明らかに戸惑い、ケンイチはずっこけた!

 

リアス

「あ、あの雪菜と言ったわよね?」

 

雪菜

「そうですが、先輩。」

 

リアス

「なんで朱乃を、“お義姉ちゃん”て呼んだのかしら?」

 

リアスが代表して、雪菜に聞いたのだ。

 

雪菜

「それはお兄ちゃんの“コレ”だと思ったからです。(小指を立てる)」

 

リアス、朱乃

『なッ!?』

 

イッセー達

『え!?』

 

ケンイチ

「オイィィィッ!?

雪菜!俺の未来を縛るような言い方はしないでくれ!!」

 

雪菜

「お兄ちゃん、違うの?」

 

ケンイチ

「違う!断じて違う!仮にそうだったら、既に紹介してるって!」

 

朱乃

「ムスッ!(若干不機嫌)」

 

美琴

「ねえ翼、あの人絶対先輩に気があるわよね?」

 

「恋愛はよくわからないけど、ケンイチさんに視線を浴びせてるのを見ると、そうかもしれないわね。」

 

雪菜の思わぬ天然の爆弾発言に、朱乃は焦ったがケンイチが否定したため、若干不機嫌になる。

その様子を見ていた美琴と翼は確信した。

 

あれは、ケンイチに“脈あり”だと。

 

リアス

「と、とにかくあなたの力を教えてくれるかしら?」

 

話が脱線事故を起こしたため、リアスがなんとか話を戻す!

 

雪菜

「それじゃあいきます。」

 

そう言って雪菜が背負っていた“ギターケース”から、

特殊な折り畳み式の“槍”が取り出され、展開する。

 

リアス

「この槍は?」

 

雪菜

「はい、“神格振動波駆動術式”という、

全ての魔力を無力化する魔力無効化術式が組み込まれた、七式突撃降魔機槍『シュネーヴァルツァー』と呼ばれる物で、通称『雪霞狼』という物です。

そして私は、その世界で“剣巫(けんなぎ)”と呼ばれる“攻魔師”と言う戦士なんです。」

 

朱乃

「ま、魔力無効化!?」

 

リアス

「そんな反則な術式が存在していたの!?」

 

イッセー

「やっぱケンイチ先輩の妹なだけあって、反則だぁ…」

 

雪菜の持つ武器が、あらゆる魔力を無力化する事が出来る術式が組み込まれた槍と聞いて、リアス達は今までで一番驚いた!

美琴と翼の能力は勿論驚いていたが、雪菜の物は明らかに兄であるケンイチと同等の反則能力であった。

 

雪菜

「あと美琴さんに及びませんけど、電撃を利用した攻撃も可能です。」

 

小猫

「本当になんでもありすぎです…。」

 

更には電撃による攻撃も可能と言った雪菜に、絶句であった。

 

するとリアスは、

雪菜の説明を聞いて、“ある部分”が気になったため、聞いてみた。

 

リアス

「そう言えばさっき、あなたは自分を“剣巫”や“攻魔師”と言っていたけど、その二つの肩書きはどういう意味かしら?」

 

雪菜の説明の中に、

“剣巫”と“攻魔師”という単語があったのを思い出し、

リアスは雪菜に聞いたのだ。

 

雪菜

「では先ず、攻魔師の説明からいきます。

攻魔師は、呪術、魔術、仙術などを用いて魔導犯罪者の捕縛、及び魔獣の殺傷を行うという“職業”です。」

 

リアス

「職業って…。」

 

朱乃

「意外とシュールなのですね。」

 

雪菜

「まあ、大層なネーミングで実際に職業と言われたら、

シュールなのも仕方ないですね。」

 

朱乃

「それでは、剣巫と言うのは?」

 

雪菜

「剣巫と言うのは、“剣を持つ巫女”の略でして、攻魔師の肩書きの一つでもあり、優れた戦闘能力と、先ほど説明した呪術、魔術、仙術を駆使して戦う者を、剣巫と言います。」

 

雪菜のこれらの説明受け、やはり彼女はケンイチの妹と言うのは、納得のいくものだった。

 

ケンイチは、ウルトラマンの受け継ぎ、その力は正に最強と呼んでもおかしくないほどの身体能力や有り得ない超能力に、神を超えるほどの光の力を持つ者。

 

そんな妹である雪菜も、兄であるケンイチに負けない力を受け継いだのだ。

(最も、実際は転生による特典なのだが、混乱を招かせないために、

無さそうで有り得そうな事象である

“平行世界の自分と重なる”というふうに捏造をしたのだ。)

 

グレイフィア

「なるほど、お三方の力は把握出来ました。

しかし私の一存では決めかねますので、ライザー様とリアス様のお父様に、魔王サーゼクス様に申請させていただきますので、少々お待ちください。」

 

雪菜達

『はい。』

 

グレイフィアは雪菜達の力を知り、サーゼクス及びリアスの父と、ライザーの父にこの事を話して、決める事にしたのだ。

 

そして五分後、

 

グレイフィア

「サーゼクス様とリアス様のお父様からは、“構わない”とのこと。

またライザー様のお父様は“人間が加わるのは、それはそれで面白い事になる。御自由にやってくれ”にとのこと。

そしてライザー様にも話が行ったところ、“俺の目当ては、あの“ウルトラマン”を名乗る人間を葬る事です。奴の妹が参加しようが問題有りません!”

という風に仰られたので、後はリアスお嬢さまと、ケンイチ様達の許可だけです。」

 

意外や意外、魔王と双方のお父上に、あのライザーまで雪菜達の参加を認めたのだ。

 

まあフェニックス家の方は、ライザーが完全にケンイチ達だけでなく、雪菜達ナメきっているのだからかもしれない。

 

ケンイチ

「リアス、お前の意見を聞かせてくれ。

お前の言葉に、俺達は決める。」

 

ケンイチの言葉に、

リアスは雪菜達を改めて見て聞いたのだ。

 

リアス

「本当にいいの?

死ぬかも知れないのよ?」

 

リアスの言葉に、雪菜達は覚悟と意志をきかせた。

 

雪菜

「私たちは、お兄ちゃん達の護りたい物を護りたいのです!」

 

美琴

「だから、覚悟なんて何時でも有りますよ!」

 

「お兄さまと一緒に護れるなら、防人として本望です!」

 

雪菜達の言葉にリアスだけでなく、朱乃達も心をうたれた。

“やはり、ケンイチと涼太郎、鋼賀の妹である”

 

と言うことが。

 

リアス

「……わかったわ、許可するわ。

あなた達を協力者、及び傭兵としてケンイチ達と一緒の位置で良いかしら?」

 

雪菜達

『はい!』

 

リアス

「という訳よケンイチ、涼太郎、鋼賀。

コレが私の答え。あなた達は?」

 

リアスの答え“受け入れ”だった。

ではケンイチ達は?

 

鋼賀

「翼が決めた事だ。

俺がとやかく言うのは間違っているからな。」

 

涼太郎

「俺も同じだ。」

 

ケンイチ

「雪菜が選んだ道は、雪菜が進むモノだ。

俺が否定するのは、お門違いって奴だ。

だが……無茶すんなよ。(雪菜の頭を撫でる)」

 

雪菜

「はい!お兄ちゃん!」

 

美琴

「さっすが兄さん!」

 

「ありがとうございます、お兄さま。」

 

ケンイチ達は雪菜達の覚悟を尊重したため、決まったのだ。

 

雪菜、美琴、翼は、対ライザー戦のレーティングゲームに参加する事になった。

 

ケンイチ

「と言うわけだグレイフィアさん、雪菜達の参加を俺達とリアスは工程するぜ。」

 

グレイフィア

「わかりました。

では雪菜様達も11日後の深夜、この場所に来てください。」

 

雪菜達

『はい!』

 

グレイフィア

「それでは失礼します、皆様。」

 

雪菜達の参加が決まり、グレイフィアはその事を魔王サーゼクスに報告するため、部室を後にした。

 

ケンイチ

「じゃあ雪菜、美琴、翼、俺達が出会った仲間を紹介するぜ。

みんなが悪魔なのは知っているから、説明は省くって事で良いよな?」

 

雪菜

「はい!お兄ちゃん!」

 

美琴

「りょ~か~い。」

 

「わかりました。」

 

ケンイチ

「先ずは、この部活動の部長且つ、

グレモリー眷属の主で、王(キング)のリアス・グレモリーだ。」

 

リアス

「よろしくね。」

 

ケンイチが代表して、雪菜達にリアス達の紹介を行う。

 

ケンイチ

「で、次は副部長でリアスの親友でもあり、女王(クイーン)の姫島朱乃。」

 

朱乃

「よろしくおねがいしますわね。」

 

ケンイチ

「んで次に、グレモリー眷属のエースで、騎士(ナイト)の木場祐斗だ。」

 

木場

「よろしく。」

 

ケンイチ

「それで“コイツ”なんだが、学園一の変態でグレモリー眷属の唯一の兵士(ポーン)の、兵藤一誠だ。」

 

イッセー

「先輩扱い酷すぎっす!?(泣)」

 

ケンイチ

「ほんで、ちょっとした理由で、シスターから悪魔になったグレモリー眷属の僧侶(ビショップ)の、アーシア・アルジェントだ。」

 

アーシア

「はい。よろしくおねがいします。」

 

ケンイチ

「そして最後は、

この学園のマスコットで、グレモリー眷属の末っ子とも言える戦車(ルーク)の、塔城小猫だ。」

 

小猫

「小猫です…。」

 

雪菜達

『はい!宜しくお願いします!!』

 

ケンイチの紹介で、リアス達と雪菜達は挨拶をしあった。

 

とここで?

 

雪菜

「ところでお兄ちゃん。」

 

ケンイチ

「どうした雪菜?」

 

雪菜がケンイチに問いかけた。

 

雪菜

「この小猫ちゃんて子、撫でて良いですか!!(目がキラキラ)」

 

ケンイチ

「は?」

 

小猫

「え…?」

 

全員

『へ?』

 

なんと雪菜が小猫を撫でたいと言い出した!

 

ケンイチ

「え~と雪菜?

お前、何を…「ちょっと!ズルいわよ雪菜!!抜け駆けするなんて!!」アバァーッ!?(吹っ飛ぶ)」

 

ケンイチが雪菜に聞こうとしたら、

なんと美琴も同じような事を考えていたのか、雪菜に抗議した!オマケにケンイチ君を吹っ飛ばした!

 

雪菜

「美琴さん!?

別に私は抜け駆けなんて!て言うか、何で美琴さんがそんな事を!」

 

涼太郎

「オイオイオイオイ!?美琴!?お前もかい!」

 

美琴

「良いじゃない兄さん!こんな“愛くるしさ”オーラ丸出しの子はどうしても撫でたくなっちゃうのよ!」

 

涼太郎

「オイオイ…(頭を抱える)」

 

美琴と雪菜………このふたりは勿論、翼もだが、兄達の繋がりで知り合い、とても仲が良い幼なじみ同士の友だちなんだが、可愛いモノに関しては……目が無い。

 

そして、この子(翼)も……

 

鋼賀

「全く、相変わらずだなぁ。

翼、お前ももう卒業し…「ちょっと雪菜!美琴!そういうのは私が先よ!」…お前もか(左手で顔を押さえる)」

 

やっぱり翼同じ考えだった。

 

雪菜

「翼さん!なんで後から入ってきて割り込みをするんですか!?」

 

「割り込みではなく、呼び名が“早い順”という事を考えればよ。だから必然的に私が先なるのよ!」

 

美琴

「ちょっと翼!それはおかしいわよ!?」

 

と言い合っている。

 

(しかしまあ、なんとも可愛いモノを見ると、こうも人は変わるのか?というかモノではなく“人”なのだが、そもそも人ではなく“悪魔”なんだがどう言い表せば良いのか?)

 

ケンイチ

「痛ぇ…あ~イテテテ」

 

リアス

「ちょっと大丈夫ケンイチ?」

 

ケンイチ

「ああサンキュ、ふぃ~。あー小猫?」

 

小猫

「はい…」

 

ケンイチ

「あー、雪菜達に撫でさせてやれないかな?」

 

美琴に吹っ飛ばされたケンイチが復活して、小猫に撫でさせてもらえないか頼んだ。

 

小猫

「……少しなら良いです。」

 

ケンイチ

「そうかサンキューな。

雪菜!美琴!翼!

小猫から許可がでたぞ。」

 

とケンイチが言った途端!

 

ビュン!!

小猫

「にゃぁッ!?」

 

全員

『ッ!?』

 

雪菜

「可愛いです~(ナデナデ)」

 

美琴

「う~ん!“小猫”って名前なだけあって、猫の如く可愛い~(スリスリ)」

 

「体が小さい分更に愛くるしさが倍増です!(ナデナデ)」

 

小猫

「にゃぁ~!?」

 

アララララララ!?

雪菜達がケンイチの言葉に瞬時反応し、小猫に飛び付いて撫でたり頬ずりをしたりと、我慢していた物を爆発させた。

 

暫くの間小猫は雪菜達にもみくちゃされていた。

 

その後、ケンイチ達にとリアス達に抑えられて小猫はやっと解放されたのだ。

 

その後はリアスの指示で本日の部活動は終わり、全員が帰宅するが、勿論雪菜達はケンイチ達の住む家に一緒に向かったのだ。

 

そして到着後、ケンイチ達は改めて、何故雪菜達が此処に…“この二次元世界”に居るのかという事である。

 

ケンイチ

「じゃあ本題に入るか。

雪菜、美琴、翼、どうしてこの“世界”に?」

 

ケンイチが雪菜達に代表して聞いたのだ。

 

その時、雪菜達は………泣いていた。

 

コレにはケンイチ達は戸惑う。

 

と雪菜達は訴えた。

 

雪菜

「グスッ、解らないのお兄ちゃん!」

 

美琴

「だって私たち!兄さん達が死んだって聞いて!

“自殺”したんだよ!!」

 

ケンイチ達

『ッ!?』

 

「たった一人の家族が死んだと聞かされたら!心が堪えられるわけ無いじゃないですか!!」

 

雪菜達の訴えに、

ケンイチ達は黙り込む。

 

雪菜達がこの世界に居る理由は、正しくに“神の悪戯”が引き起こした、ケンイチ達を死なせた事が原因だったのだ!

 

たった一人の家族である兄の死を聞かされ、妹は精神が崩壊し……自殺を図ってしまったのだ。

 

ケンイチ

「それは本当にすまない!でもどうやって転生と特典を?」

 

雪菜

「私たちの魂を拾い上げてくれた存在がいるの。」

 

だがその時、自分達の魂を拾い上げた者が居たという。

 

ケンイチ

「誰なんだ?」

 

ケンイチはまさか、あの“ロリ神が!”かと思ったが雪菜の口から思いがけない名が出た!

 

雪菜

「確か、“ウルトラマン”だった筈なんだけですけど。」

 

涼太郎

「なに!?」

 

鋼賀

「ウルトラマン、だと!?」

 

その言葉に鋼賀と涼太郎は驚愕した!

その瞬間にケンイチは驚く間もなく、答えが導かされた!

 

ケンイチ

「まさか!?

“ウルトラマンノア”が!?」

 

涼太郎

「確かに、ウルトラマンノアなら有り得る!」

 

鋼賀

「ウルトラマンの中でも神の領域に立つ存在のウルトラマンノアならば!」

 

ケンイチ

「雪菜達はウルトラマンノアに転生させられたと言うことか。」

 

雪菜

「はい。

その時にお兄ちゃん達が違う世界で生きているって聞いたとき、私たちもその世界に行かせてくださいって言ったら、快く了承してくださいました。」

 

ケンイチ

「そうか。(何時かウルトラマンノアにお礼を言いたいな。)」

 

涼太郎

「それで、あの時はなんとか会話を合わせたが、“特典の力”はどういう風に貰ったんだ?」

 

涼太郎の問いに、美琴が答えた。

 

美琴

「あーそれね!

名前が同じだからって理由でね、ウルトラマンノアがくれたの!」

 

鋼賀

「そんな理由で!?有りかよ…。」

 

「まあ、“神はなんでも有り”というものです、お兄さま。」

 

という理由なのだ。

“神よ、それは有りか!?”

 

そして転生界では?

ロリ神こと“転神子”はというと?

 

転神子

「キャァァァァ!?

ごめんさァァァァい!?」

 

ウルトラマンノア

「このバカちんがァァァァ!!」

 

ゼウス

「自業自得だ転神子よ、罰を受け入れなさい!!」

 

ウルトラマンノアの“ライトニング・ノア”に追いかけられながら逃げ回っていたのだ!

 

勿論理由は、ケンイチ達を勝手に死なせたことで、雪菜達に辛い思いをさせた事による“天罰”だった。(笑)

 

 

そしてケンイチ達の方に戻る。

 

雪菜

「と言うわけでお兄ちゃん、何か言うことが有りますよね?」

 

美琴

「兄さんも、有るわよね?」

 

「勿論お兄さまも有りますよね?」

 

ケンイチ達はというと、情報交換が終わった後、妹たちによって正座させられていたのだ!

 

ケンイチ

「本当にスマン!(土下座)」

 

涼太郎

「すんません!!(土下座)」

 

鋼賀

「返す言葉も有りません!(土下座)」

 

妹たちの“黒いオーラ”に、兄達は完全謝罪モードだった!

 

意外と理不尽な怒りだが、心配していたのは本当なんだから、返す言葉が無いのだ。

 

すると雪菜達は黒いオーラを消して、ケンイチ達にこんな甘え形をしたのだ。

 

雪菜

「じゃあお兄ちゃん、一緒に“お風呂”に入ってくれますか?」

 

ケンイチ

「な゛、ナニ!?」

 

美琴

「それ良いアイデア!良いよね兄さん!」

 

涼太郎

「いやまてまてまてまて!?何でそんな事になる!?」

 

「私も…その、お兄さまの背中を流したいです。」

 

鋼賀

「つ、翼!?お前まで、何故!?」

 

なんと!一緒にお風呂に入ろうと言ってきたではないか!?

 

ケンイチ

「いやあのなぁ、一応高校生であってだな!」

 

雪菜

「ダメ…ですか?

(目がウルウル、涙目)」

 

ケンイチ

「グハァ!?」

 

ケンイチは雪菜を説得しようとしたが、“涙目攻撃”という毒にやられた!

 

美琴

「良いでしょ?兄さん?(涙目)」

 

涼太郎

「ウグッ!?」

 

「それともお兄さまは、私を疎ましく思っているのですか?(ウルウル攻撃)」

 

鋼賀

「うッ!?」

 

流石の涼太郎と鋼賀も自分達の妹に、そんな目で見られたら、負ける確率、100%である。

 

という訳で、結局今日の風呂は兄妹一組による交代制なったのだ。

 

その後、晩御飯を取ろうとしたら、リアスから連絡が入り、

「明日雪菜達を連れてこの場所に来るように。合宿を行うから、学校は明日から10日間、公欠扱いにしておいたわよ」

とのこと。

 

とりあえずは、レーティングゲームの事も有るため、納得したのだ!

 

余談だが、就寝の時間の時に、ケンイチのベッドに雪菜が潜り込んだ為、次の日の朝ケンイチが起きたら、隣に雪菜が居たため、盛大に転げ落ちたのだった!

 

つづく!!

 




次回予告
(BGM:牙狼~savior in the dark~サビ)

ザルバナレーション

兄妹、良いもんだったなぁ。
おっと明日から特訓か?
こりゃあ鋼賀達が先生になるしかねぇな。
と言うか作者!
俺の出番も寄越せ!

次回 修行

ん?涼太郎!
ベルトのスロット、片側が無いぞ!?

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