ハイスクールヒーローズ-THE ULTIMATE HERO'S-   作:絶狼ゼロ

5 / 15
OP
「W-B-X」


ED
「雷牙~Tusk of thunder~」

今回遂にライザー出現!
だがクライマックスには、予想だにしない出来事が!!

と言うわけで、新たなオリキャラ登場です!

そして後書きよろしくです!!


激闘フェニックス!/見参妹達!?
第4話 フェニックス


生徒会と対決した超次元によるバトルドッジボールから3日が経った朝の4時、ケンイチ、涼太郎、鋼賀は、日課であるトレーニングを行っていた。

 

近くの公園で彼らは、準備運動をする。

 

涼太郎はブランコの一番上に飛び乗り、そこに膝で挟んで腹筋を行う。

 

鋼賀は調節可能な鉄棒で、自分の背丈よりも更に高い最上部の位置に調節して、懸垂を行う。

 

そしてケンイチは、腕立て伏せをやっているが、ただの腕立て伏せではなく、なんと逆立ちをしながら腕立て伏せなのだ!

 

この三人、やはり化け物クラスの体力だ!わざわざ自分から危険な事をしているのだから、もうミラクルマンである。

それを10分感行い、次はランニングに入る。

 

そしてランニング中に?

 

リアス

「ほら!だらしなく走らない!」

 

イッセー

「ハア、ハア、はい。ハーレム王に!俺はなる!!ハア、ハア、」

 

偶然リアスとイッセーを発見。

 

ケンイチ

「ん?イッセー!リアス!」

 

イッセー

「へッ?」

 

リアス

「あら、ケンイチ!涼太郎に鋼賀も!

何してるのよ?」

 

イッセー

「あ、お、おはようございます先輩方!」

 

涼太郎

「おう、おはよう!」

 

 

鋼賀

「見ての通り、俺達の日課のトレーニングだ。」

 

リアス

「あら、なら付き合っても良いかしら?

イッセーの特訓をやっているのだけど、イッセー一人じゃあ、なんか寂しいのよ。」

 

ケンイチ

「良いぜ。二人も良いよな?」

 

鋼賀

「ああ、イッセーは眷属で唯一の兵士だ。鍛えない訳にはいかないな。」

 

涼太郎

「俺たちもイッセー専用のメニューを作ってやろうぜ。

徐々にハードに極めていく感じに。」

 

イッセー

「ううう、ありがとうございます先輩方!俺の為にそこまで考えてくれるなんて!!」

 

リアス

「ありがとう三人とも。じゃあイッセーに合わせてあげて。」

 

ケンイチ

「よっしゃあ!行くぞ!涼太郎!鋼賀!イッセー!」

 

二人

『応ッ!!』

 

イッセー

「はいッ!」

 

リアス

「ふふ。これで特訓が楽しくなるわね」

 

というわけでリアスの《イッセー強化作戦》に、ケンイチ達は動向した!

 

しかしやはり、イッセーには難しかったか?

 

腕立て伏せをリアスに乗って貰った状態で、15回までしかできなかった。

 

それに比べて、ケンイチ達はやはり化け物級だ!

 

 

ケンイチは逆立ちによる腕立て伏せをしており、涼太郎は鉄棒に膝をかけて腹筋をしており、鋼賀はその隣で、鉄棒を最上部に調節して懸垂をしている。

 

しかも三人は既に、千回を超えていた!

 

故にイッセーは絶望感に見まわれた!

 

“やっぱり先輩達に勝てない”と。

 

ウルトラマンである半分人間と半分宇宙人のケンイチはともかく、人間である涼太郎と鋼賀に、新人とはいえ悪魔であるイッセーが体力で人間に負けているのだ。

 

それから特訓は6時半まで続き、それぞれが帰宅して、朝食と登校の準備をする。

 

そして朝食を取り終えて、ケンイチ達は学校に向かうが、ケンイチにはイヤな予感がしていた。

それから時が流れて放課後、ケンイチ達は旧校舎に向かう途中に、

 

ケンイチ達

『ッ!?』

 

何かを感じ取った!

 

涼太郎

「おい鋼賀、ケンイチ!この感じ…!」

 

鋼賀

「ああ、間違いないだろう。」

 

ケンイチ

「来やがったな、『焼き鳥野郎』が!

急ぐぞ、二人共!」

 

二人

『応ッ!!』

 

ケンイチ達は駆け出し、部室へ急ぐ。

 

ケンイチ

「みんなッ!?」

 

部室へ到着したケンイチ達は扉を開けると、そこに居たのはオカ研のメンバーにもう一人、メイド服と呼んでもいい物を着ていた女性が居た。

 

リアス

「来てくれたわね!ケンイチ!涼太郎!鋼賀!…グレイフィア、コレでこれで全部員は揃ったわよ。」

 

リアスが、ケンイチ達が来た事に安心感が出たような声を出し、メイド服を着たグレイフィアと言う女性に部員が全員揃った事を言った。

 

グレイフィア

「お嬢さま、もしかして此方の方々が、“サーゼクス”様への報告に有った協力者の人間ですか?」

 

リアス

「ええ、その通りよ。」

 

グレイフィアがケンイチ達を見て、リアスに確認を取り、リアスは肯定した。

 

グレイフィア

「初めまして櫂ケンイチ様、左涼太郎様、道外鋼賀様、

私はグレモリー家に仕える者で、リアスお嬢さまの兄であり、現四大魔王の一人である“サーゼクス・ルシファー”様の女王(クイーン)の駒を持つ、

グレイフィアと申します。」

 

グレイフィアがケンイチ達に自己紹介を行った。

 

涼太郎

「おっと、こいつはご丁寧にどうも!

俺は左涼太郎、協力者でございます。」

 

鋼賀

「初めまして、道外鋼賀であります。」

 

ケンイチ

「俺は櫂ケンイチだ。

まあ宜しく頼んますわ、グレイフィアさん。」

 

三人は簡単に自己紹介を行った。

 

ケンイチ

「んで、この状況は?」

 

ケンイチが訪ねる。

 

グレイフィア

「お嬢さま、ここは私がご説明致しましょうか?」

 

リアス

「いいえ、私が言うわ。

ケンイチ、涼太郎、鋼賀、それからイッセーにアーシア、実は…」

 

リアスがそこまで言った途端、ケンイチ達の後ろに魔法陣が出現する!

 

ケンイチ達がバックステップで下がると、その魔法陣から炎が舞い上がる!!

 

「フェニックス…!」

 

おそらく木場か小猫が吹いたか?

 

そして確信するケンイチ達!

 

ケンイチ

「(やはり来たな、ライザー・フェニックス!)」

 

そして炎が消えると、明らかにチャラいホスト風の男が現れた!

 

ライザー

「ふぅ~、人間界に来るのは久し振りだなぁ。

会いに来たぜ?

愛しのリアス。」

 

明らかにチャラいこの男に、ケンイチ達は暫くは派手に出ないようにタイミングを見計らうのだ。

 

イッセー

「だ、誰!?」

 

イッセーとアーシアは、何者かわからない為、戸惑っていた。

 

グレイフィア

「櫂ケンイチ様、左涼太郎様、道外鋼賀様、兵藤一誠様、アーシア・アルジェント様、この方はライザー・フェニックス様と言いまして、上級悪魔“フェニックス家”のご三男様でございます。

そして、グレモリー家の次期ご当主様の“婚約者”様でございます。」

 

イッセー

「えええええ゛ッ!!」

 

イッセーが驚きの声を上げた!

 

そして、

 

ライザー

「さあ、今すぐ式場を見に行こうぜリアス。」

 

リアス

「何度も言うわライザー!

私はあなたとは結婚しないわ!」

 

ライザー

「ああ、何度も聞いたさ。

けどそうも言ってらんないだろう?

だからこの縁談が出てきたんじゃないか。」

 

ケンイチ

「(クソッ!見ただけでもうウゼェ!

“子安武人”さん ボイスで、そんなチャラい言い方してんじゃねぇ!(怒))」

 

リアスとライザーが言い合っている中で、ケンイチは全く関係ない事を考えていた!

 

なにを考えているんだケンイチ君!?

 

リアス

「いい加減にしてちょうだい!

何度だって言うわよ!

私が心身共に尽くすと決めた者でないと結婚する気は無いわ!」

 

ライザー

「でもそれじゃあ、自分のお家の潰すか、泥を塗ることになるんじゃ無いのかい?

俺はそうさせたく無いから、こうして人間界まで来ているんだがな?」

 

ケンイチ

「(ああクソッ!

今すぐコイツにスペシウム光線をぶちかましてェッ!!)」

 

涼太郎

「(抑えろケンイチ!)」

 

鋼賀

「(まだ俺等が出しゃばる訳にはいかない!

耐えるんだ!)」

 

ケンイチ

「(クソがッ!!)」

 

ライザーとリアス言い争いを見て、いてもたってもいられず、ケンイチはウルトラマンに変身しようとするが、親友二人になんとか抑えられている!

 

リアス

「家を潰すつもりも無いし、泥を塗るつもりだって無いわよ!!

だから今すぐ立ち去りなさい!!」

 

リアスが凄い怒気を上げて、ライザーにキレる!

 

一言で説明するなら、大戦争で多くの柱とも言うべき貴族悪魔が死んでいったりだとか、家系が途切れたりしているのだという。

その為、純血種を繁栄させるため、このような縁談が有るのだが、普通に考えて、定められた未来は、本当に“幸せ”というわけでは無いのだ!

 

ライザー

「俺もなリアス!

フェニックス家の看板を背負ってるんだ!こんな所で泥を塗られる訳にはいかないんだよ!!

君がその気なら、俺は君の眷属全てを焼き払ってでも冥界に連れて帰らせて貰うぞ!」

 

遂にライザーもキレかかった!

このまま一触即発が発生した途端!

 

イッセー

「こ、コイツッ!?」

 

ケンイチ

「だったらやってみろやゴラァッ(怒)!!」

 

リアス達、涼太郎、鋼賀

『ッ!?』

 

遂にケンイチが乱入!!

その言葉に全員が反応した!

 

リアス

「ケンイチッ!?」

 

朱乃

「ケンイチ君ッ!?」

 

イッセー、木場、小猫

『ケンイチ先輩ッ!?』

 

アーシア

「ケンイチさん!?」

 

涼太郎、鋼賀

『あ゛あ゛!バカァッ!?』

 

ライザー

「あん?何だ貴様は?人間が何故こんな場所にいる?それも三人も居るとはなぁ?」

 

ライザーはケンイチ達を見て、睨んでビビらそうとしたのか?炎の羽を出すが、そんな物でケンイチが臆する訳がない!!

 

ケンイチ

「んなことたぁどーでもいい!!

テメェ!俺だけならまだしも、俺の友を、仲間を、後輩を焼き払うと言ったな!この沸点の低い不死鳥如きが、もう一度と焼き払うと言ってみろ!俺がテメェを“殺す”ぞ!!」

オマケにケンイチは既に臨戦態勢だった!

 

リアス

「ケンイチ!?ダメよ!いくら貴方でも、相手は不死身「それがどうしたリアス!」!?」

 

ケンイチを止めようとしたリアスだが、ケンイチは続ける!

 

ケンイチ

「たとえどんな事があっても、他人の未来を勝手に縛るような行いは、絶対にあってはならない!

それが親であろうと、親族であろうとな!!」

 

ケンイチは力強く言い放った!

 

ライザー

「貴様ぁ、何様のつもりだ!此処で消し炭にしてくれるわ!人間風情が!!」

 

ケンイチ

「上等だぁ!かかって来いよ!

この焼き鳥野郎が!!表へ出ろォッ!!」

 

ア゛ア゛ア゛ア゛!?今度はコッチがバトル勃発寸前へ!?

 

コレにはリアスはおろか、朱乃達眷属まで、オロオロしだした!

不死身と呼ばれしフェニックスの名を持つライザーに一歩も引く所か、逆に立ち向かっているである!

 

故にリアスは、ライザーがケンイチは恐らくこの世界で間違い無く最強の存在である『ウルトラマン』と言うことを知らない!

 

 

グレイフィア

「ライザー様、ご自重ください。

ケンイチ様も。

これ以上争いが続くなら、私も黙ってはおりません!」

 

グレイフィアが仲裁に入った。

これによりライザーは、手を引いた。

 

ライザー

「最強の女王である貴方を相手にするなんて、俺もバカではない。

わかりました。」

 

ケンイチ

「チッ!しゃーねーな!」

 

グレイフィアの介入によって、なんとか乱闘になるのを封じたのだ。

 

漸く散っていた火花が、グレイフィアの介入によって消え、ライザーとケンイチは下がった。

 

グレイフィア

「やはりリアスお嬢さまは、断固たる姿勢を取られておいでですね?

こうなることは、既に予想しておられました。

双方のお父上とサーゼクス様の提案として、

“レーティングゲーム”で決着をつけて下さい。」

 

リアス

「なんですって!?」

 

レーティングゲーム……それは成人を迎えた悪魔同士がお互いの眷属と共に闘うと言う、一種の娯楽に近い物だ。

 

しかし本来、それは成人を迎えた“悪魔”だけが出来る物。

 

まだリアスは成人を迎えていない為、本来は出来ないが、

 

リアス

「どういうつもりよグレイフィア!」

 

グレイフィア

「先ほど言った通り、こうなることを見越した上です。」

 

ライザー

「しかしよろしいんですか?成人していないリアスがレーティングゲームを行うのは?」

 

グレイフィア

「今回は、“非公式”の物であるため特別問題はありません。」

 

非公式だから問題は無いのだという。

 

涼太郎と鋼賀、そしてケンイチはなんとかリアス達の力になれないか、工夫をこらしていた。

因みにイッセーは、朱乃達にレーティングゲームの詳細と駒の意味を知り、あることに気付いた。

 

イッセー

「ちょ、ちょっと待って!駒の“数”って!」

 

そしてライザーはリアスにこう訪ねる。

 

ライザー

「リアス、念の為聞くけど、この人間三人を除けば、君の下僕は五人だけでいいのかな?」

 

リアス

「だったら何かしら?」

 

ライザー

「フッハッハッハッ!!笑わせてくれるよ!」

パチン!(指を鳴らす)

 

突如が指を鳴らすと、ライザーの魔法陣が出現する!

 

ライザー

「此方は駒が、フルに揃って居るだよ!」

 

其処に現れたのはライザーの下僕だが、明らかに“問題”が有った!

 

それは!

 

イッセー

「び、美女と美少女だけだと!?」

 

そう、その問題は、“美”が付く程の女性達と少女達だった!

 

イッセー

「こんなことが……あって良いのかよ!?(泣き崩れる)」

 

己が夢と言う名の野望を、このライザー・フェニックスが既に手にしている。

 

その事に、イッセーは、崩れ落ちた。

 

ライザー

「おいリアス、君の下僕君が泣き崩れているんだが?」

 

リアス

「…その子の目標、“ハーレム”なのよ。」

 

ライザー眷属の金髪少女

「キモいですわ…。」

 

ライザー

「ほお……ユーベルーナ!」

 

ユーベルーナ

「はい、ライザー様。」

 

イッセーが泣き崩れた理由を聞き、理解したライザーは己の眷属の女王、ユーベルーナを呼び寄せ、

そして!

 

ケンイチ達、リアス達

『ッ!?』

 

なんと仮にも婚約者の立場の者が己の眷属に、それも普通に“口づけ”をしやがった!

 

イッセー

「なッ!?」

 

ライザー

「君にこんな事が出来るかな?まあ出来ないよなぁ?ハッハッハッ!」

 

この時ケンイチは、否!

ケンイチだけじゃない!涼太郎と鋼賀、そして朱乃達も同じように考えていた!

“コイツ(この男)にリアス(部長)は不釣り合い過ぎる!”

そしてイッセーがキレた!

 

イッセー

「デメ゛ェッ!?

俺が一番やりたい事をやってんじゃねぇよ!!」

 

そう怒りを爆発させて……てどこにキレてやがるイッセー君!?

そもそもハーレムに成りたいなら、変態行動やいかがわしい発言を大声でするもんじゃない!

 

イッセー

「テメェと部長は不釣り合いなんだよ!!

だから部長はぜってー渡さねえ!

ブースデッド・ギア!!」

 

なんとイッセーは、

ブースデッド・ギアを起動させる!

 

ライザー

「下級悪魔風情が、そこの人間もそうだが、何様のつもりだ?立場をわかっているのか!」

 

イッセー

「立場なんぞ知ったことか!!俺は!!」

 

リアス

「イッセー!止めなさい!!『リアス・グレモリー様の兵士だって事だけだ!!』ッ!?」

 

イッセー

「部長はテメェなんかにはもったいなさすぎなんだよ!!何がフェニックスの眷属だ!

この場で全員ぶち倒してやる!」

 

イッセーがそう言うと、飛び出した!

 

これに対しライザーは、指示を出す。

 

ライザー

「ミラ、向かい撃て!」

 

ライザーの眷属陣から、棍棒を持った一人の小柄な少女が現れた!

 

イッセー

「こんな小さな子が相手かよ?やり辛いぜ。(ドゴッ!!)ガアッ!?」

 

とイッセーは油断していたため、棍棒で腹を突かれ、天井に叩き付けられ、落下した!

 

アーシア

「イッセーさん!?」

 

リアス

「イッセー!?」

 

イッセーの惨状にリアスとアーシアが駆け寄る。

 

ライザー

「ふん!赤龍帝の力を宿していながらこの程度だとわな?

俺の下僕で一番弱いミラを相手にできないとわ、笑わせてくれるよ!ハッハッハッ!!」

 

ライザーが完全に勝ち誇って高笑いして、ライザー眷属も釣られて笑っているのだ!

 

しかし皆さん、何か忘れていませんか?

そう!とても仲間思いで、後輩達を弟や妹のように可愛がる、彼(ウルトラマン)を!

 

リアス

「ライザー…!

許さない、私のかわいい下僕を!」

 

ドオォォォォンッ!!

 

全員

『ッ!?』

 

リアスがキレた瞬間、この場に轟音が響いた!

 

ミラ

「ガハァッ!?」

 

ケンイチ

「…………」

 

その正体は、壁に叩き付けられたミラと、拳を突き出したケンイチだった!!

 

(BGM:ウルトラマンギンガのテーマ)

 

ケンイチ

「確かに弱いな。

悪魔で有りながら、思いっきり油断しすぎている。」

 

ライザー

「ミラッ!?貴様ッ!!何をした!」

 

己の下僕を、不意打ちとはいえ人間によって叩き伏せられて、ライザーは遂にキレた!!

 

ケンイチ

「見て解らないか焼き鳥!俺は後輩を“かわいがって”もらったから、同じやり方で返したんだかな?」

 

ライザー

「貴様ぁ!もう許さん!!消し炭にしてくれる!死ねぇ!!」

 

ケンイチのその言葉に完全にキレたライザーが、ケンイチに向かって火炎弾を放った!!

 

リアス、朱乃

『ダメッ!避けてェッ!!』

 

リアスと朱乃が同時に叫んだ瞬間!

 

鋼賀

「ハアアアアアッ!!」

 

鋼賀が牙狼剣を引き抜いて割って入り、火炎弾を文字通り“叩き斬った”!

 

ライザー

「な!?ナンだと!?」

 

ライザーとその眷属には、信じがたい光景だった!!

 

人間が、悪魔の攻撃を防いだのだ!

 

涼太郎

「たくよぉ、本当貧乏くじになりやすい俺たちの身にもなってくれよケンイチ?」

 

鋼賀

「全くだ。

幾ら友とはいえ、フォローにも限界があんだから。」

 

ケンイチ

「すまねぇな、怒りが爆発しちまったから、止まれなくてな。」

 

涼太郎と鋼賀は、ケンイチの行動に注意するのだ。

 

涼太郎

「ああグレイフィアさん?」

 

グレイフィア

「は!?はい、何でしょう?」

 

かなりデカい騒動だったのにもかかわらず、グレイフィアは止めなかったいや、“止められなかった”のだ。

涼太郎に声をかけられ、こう聞かれたのだ。

 

涼太郎

「そのレーティングゲーム、俺達も参加出来ませんかね?」

 

全員(ケンイチ、鋼賀を除く)

『ッ!?』

 

このレーティングゲームに、ケンイチ達が参加出来ないか?であること。

 

グレイフィア

「公式戦のレーティングゲームは不可能ですが、今回のような非公式戦なら助っ人として参加可能です。」

 

涼太郎

「なるほど、なら面白い戦いが出来るな、ライザーさんよ?」

 

ライザー

「なんだと?どういう意味だ人間!」

 

涼太郎の言葉にライザーは理解出来ない。

 

鋼賀

「ライザー・フェニックス、お前は“不死身”の力、そして俺達の友、櫂ケンイチは“無敵”の力、この2つは、どっちが最強だと思う?」

 

リアス達

『ッ!』

 

ライザー

「何ッ!“無敵”だと!?この人間(ケンイチ)がか!?」

 

涼太郎

「ああ、それに言っとくがケンイチは只の人間じゃねぇぞ。

俺と鋼賀は人間だが、ケンイチはある意味では“異星人”、それも宇宙の平和を護り、命や仲間を愛し、罪無き者をこの身に代えてでも護り、どんな狂暴な怪獣や凶悪星人を相手に闘い抜いた“宇宙警備隊隊員”であり、その実力はその宇宙警備隊の本拠地、『M78星雲』において一時期は究極の戦士とも呼ばれ、地球では人間の大人達に“平和の守護神”、子供達に“地球を愛した無敵のヒーロー”という二つの称号を愛する地球人から与えられ、そしてその“守護神”と“無敵のヒーロー”に相応しい名前を与えられた英雄!」

 

鋼賀

「そして…その勇者の名は!」

 

ケンイチ

「“ウルトラマン”だぁぁ!!!!」

 

木場達

『ッ!』

 

朱乃

「宇宙…!?」

 

リアス

「警備隊…!?」

 

今リアス達はケンイチの力の正体を擬似的にだが、知ったのだ。

 

ライザー

「おい人間!それは本当なのか?」

 

ケンイチ

「ああ。

最も俺が力を手にしたのは、平行世界の“俺”が“ウルトラマン”だと知ったときだ。

そりゃあ勿論驚いたけど、それを知った途端俺は“その世界の俺”と重なった事により、ウルトラマンの力を手にしたのでな。」

 

ライザー

「ならば証拠を見せてみろ!!なってみせろ!!

お前がその最強の戦士“ウルトラマン”だと言うのなら!!」

 

ケンイチ

「上等だぁ!

刮目しろよ不死鳥!

そしてフェニックスの下僕に魔王の女王!

人間を愛した光の戦士を!!」

 

ケンイチがそう言うと制服の内ポケットからフラッシュプリズムを取り出し、勇者の名を叫ぶ!

 

ケンイチ

「ウルトラマン!パワァァァドォォォッ!!」

 

フラッシュプリズムのスイッチを押した!

そしてケンイチは、神々しく輝く光に包まれた!!

その光にライザーとライザー眷属は眩しさ目を背ける!

そしてグレイフィアも悟った!

この力は確かに不死身だけで無く、魔王、天使長、堕天使総督をさえも纏めて倒せる物だが、同時に温かさも感じた!

 

そして、光が晴れたそこにはケンイチではなく、“ウルトラマンパワード”が立っていた!

 

[BGM:光の戦士‐THE ULTIMATE HERO‐]

 

ライザー

「こ、コレがウルトラマン、だと!?」

 

グレイフィア

「凄まじい力と光、そして信念と正義!

なんて波動を!?」

 

ライザーとライザー眷属は勿論、グレイフィアも驚愕する。

 

ウルトラマンがこれほどの存在感を醸し出すとは。

 

そしてウルトラマンはケンイチに戻る。

 

ケンイチ

「これでわかったか!」

 

ライザー

「いいだろう!

お前とはレーティングゲームで決着を付けてやろう!そこの人間二人もだ!必ず来い!

グレイフィアさん、奴らのレーティングゲーム参加を承諾してください!

面白いと思いますからね!

不死身VS無敵、どちらが強いかハッキリしようじゃないか!!」

 

ケンイチ

「上等だぁ!お前の翼をへし折ってやる!」

 

グレイフィア

「わかりました。

しかし助っ人が入ると言えど、リアスお嬢さまは未経験、そのため修行期間を与えます。

よろしいですねライザー様?」

 

ライザー

「ええ良いでしょう!

少しは楽しませて貰いたいですからね!」

 

グレイフィア

「わかりました。」

 

ライザー

「しっかり下僕君を鍛えておきたまえ。

それじゃあ意味が無いからなぁ?

それじゃあまた逢おうぜ?

愛しのリアス。」

 

ケンイチ達がレーティングゲームの参加が決まった!

 

それにより、

ケンイチとライザーには因縁が出来上がった!

 

そしてライザーは、リアスに眷属達を鍛えて置くようにと言った後、己の眷属と共に帰って行った。

 

リアス

「ケンイチ…。」

 

ケンイチ

「リアス、俺は、いや俺たちは前に言ったぜ?

“俺たちはお前達の力になる”ってな。

約束は、守るから。」

 

リアス

「ありがとう…(少し嬉泣き)。」

 

ケンイチ達がお人好しだから、こんなにも関係無い筈の自分を助けようとしている。

この時リアスの胸が熱くなった。

 

グレイフィア

「ではお嬢さま、期間は10日間と言うことでよろしいですか?」

 

リアス

「ええグレイフィア!

ケンイチ達が…私たちの力になってくれるなら、

10日間で十分よ!!」

 

リアスの目には、もう迷いはなかった!

その目は正に、決意を新たにした者の目だった!!

 

グレイフィア

「わかりました。

では11日後の深夜に、此処へお集まりください。」

 

リアス

「わかったわ!みんな、問題ないわね!」

 

朱乃達

『はい!部長!!』

 

朱乃達も同じ決意の目をしていたのだ!

ケンイチ達が共に闘ってくれる、これほど心強い味方は、魔王以外に居ない!

 

恐れる物は、何もない!

 

グレイフィア

「では私は、サーゼクス様へ報告致しますので、失礼します。」

 

リアス

「ええ。」

「(小声)お兄さまに宜しく言って置いて、“お義姉さま”。」

 

グレイフィア

「(小声)ええ、あなたも、良い人を見つけたわね、リアス。」

 

リアス

「なッ!?」

 

グレイフィア

「では皆様、失礼いたします。」

 

グレイフィアが“義妹”をからかった後、サーゼクスの下に帰還しようとしたその時!

 

 

バタンッ!!

『ちょっと待ったーーーーー!!』

 

全員

『ッ!!』

 

突如扉が開き、

それぞれ制服が異なる3人の少女達が現れた!

 

リアス

「あなた達、どこの生徒!?」

 

朱乃

「一体此処へ何のようですの?」

 

リアスと朱乃が、少女達に質問する。

 

一方でケンイチ達は、“違和感”を感じていた。

 

この少女達、初めて会った気がしない!

そう!まるでずっと一緒に居た、懐かしい感覚。

 

黒髪の少女

「その“レーティングゲーム”、私たちにも参加させてください!」

 

全員

『ッ!?』

 

なんと少女は先の会話をすべて聞いていたのか!!

 

茶髪の少女

「あたし等の腕は、結構良いものよ!

そこの3人に引けを取らないほど!」

 

青髪の少女

「一応私たちは、いずれこの学校に転校しますし、人間を超える力を手にしていますし、戦闘経験も積んでいます!」

 

話が急すぎる!

兎に角、今わかるのは、彼女たちは自分たちが悪魔だという事を知っていると言うことだ!

 

リアス

「あなた達、何者!?」

 

リアスが警戒する。

そして,グレイフィアと朱乃達も同じように。

 

黒髪の少女

「私の名前は雪菜、“櫂雪菜”と言います!」

 

茶髪の少女

「あたしは“美琴 ”、“左美琴”よ!」

 

青髪の少女

「私の名前は“翼”、“道外翼”と言います!」

 

リアス

「ケンイチ達と、同じ性の名前!?」

 

ケンイチ達

『ッ!?』

 

リアスは勿論、グレイフィアと朱乃達も驚いたその時!

ケンイチ達の脳裏に、前世の記憶が蘇る!

 

(ケンイチ達の記憶の中)

 

黒髪の少女

「お兄ちゃぁーん!」

 

茶髪の少女

「兄さぁーん!」

 

青髪の少女

「お兄さまー!」

 

(現実に戻る)

 

そしてケンイチ達は、思い出した!

 

自分たちの前世には、たった一人の家族が居たことを!

 

ケンイチ

「ゆ、雪菜…なのか!?」

 

涼太郎

「マジで、美琴なのか!?」

 

鋼賀

「本当に、翼なのか!?」

 

木場達

『先輩?!』

 

朱乃

「ケンイチ君?」

 

リアス

「涼太郎?」

 

グレイフィア

「鋼賀様?」

 

3人の様子が変になり、心配したリアス達だが、次の瞬間!

 

ギュッ(少女達がケンイチ達に抱き付いた!)

 

リアス達

『ッ!?』

 

この光景に驚くが次の言葉にもっと驚いた!

 

「やっと見つけました!“お兄さま”!(半泣き)」

 

美琴

「探すの、苦労したのよ!何か奢ってよね!“兄さん”!(半泣き)」

 

雪菜

「ようやく、見付けました!“お兄ちゃん”!(半泣き)」

 

リアス

「兄!?てことは!?」

 

朱乃

「ケンイチ君達の、妹さん!?」

 

 

いま、ケンイチ達は予想だにしなかった“妹達”と再開した!

 

つづく!!

 




次回予告
(BGM:ウルトラマンバワード)

(ザルバナレーション)

フェニックス野郎とレーティングゲームで闘う事になったが、まさか急展開!

鋼賀達の妹!?
初耳だぜ!?

次回 再会

いいもんだなぁ、
兄妹の“絆”ってのは。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。