短編とかチラシの裏   作:ハーミット紫

2 / 2
女我様ヒロインのSSが読みたいです安西先生…


思いつきFate

「これは……」

 

最近は物騒な事件が多く、部活も程々に帰路についた。

気まぐれでいつもと違う帰り道を選択したら、超絶美人のパツキンのねーちゃんがこちらを凝視して固まっていた。

しかし、それもほんの数秒のことで我を取り戻したであろう超絶美人はこちらに歩を進めた。

 

「少年よ。名を聞かせてもらっても?」

 

周りに人影は無く、間違いなく俺に話しかけているのだろう。

 

「…深山祐一です」

 

彫刻を思わせる整った顔立ちに自身に満ちた風貌。

彼女は立っているだけで一枚の絵画を思わせた。

 

「ユウイチ…良い名だ。

これほど妾好みの男は、妾の国にも存在しなかった!」

 

薬でもキメてるのかと疑うほど芝居がかった喜び方をする人だ。

赤い目を細めて嬉しそうに笑う。その姿に目を奪われる。

しかし、いきなりに顔に嫌悪が差した。

 

「チッ、無粋ね。折角見逃してやろうと思っていたのに、身の程を弁えないとはこのことね。

ユウイチ、妾の後ろに」

 

彼女は俺を庇うように前に出て、虚空を睨んだ。

 

「?」

 

どうしたのだろう?

突然のことに驚いていたが、後ろ姿も美人だと俺は呆けていた。

 

「ユウイチよ、誓ってくれるかしら。妾はユウイチを何があっても守るわ。だから妾が夫となることを」

 

あっ、これ詐欺だわ。そう確信した。

俺みたいな地味な奴にこんな美人が靡くわけがない。つまり美人局だ。

最近はこんな外国美人を使うとか、危うくときめくところだったわ。

 

「盗み見とは感心しなわね。

妾の夫を襲おうとするとは万死に値するぞ女狐。姿をみせなさい」

 

そんな俺の思考を余所に、彼女は良く通る声で辺りに呼びかけた。

いつのまにか両手には煌びやかな剣が握られていた。

 

「あら、心外ね。

そこな坊やが不相応なものを持っていたから、私が有効活用してあげようと思っただけなのに」

 

何処からともなくローブに身を包んだ女性が現れ、こちらに語りかける。

 

「たわけが!

魔術師風情が許可無く妾の夫に触れようなどと…身の程を知りなさい」

 

「尊大な御嬢さんね。

けれどいいわ今夜は引いてあげる。盤石には届かなくなってしまったけれども他で補うことにしましょう。

坊や。そこのお嬢さんにせいぜい感謝することね。せっかく助かった命ですもの」

 

「チッ…虚像か。魔術師のしそうなことだ」

 

不敵に笑い、ローブの女は闇に溶けるように消えていった。

一体どうなっているんだと呆気にとられていると、彼女はこちらに向き直る。

 

「まったく、折角の出会いがあの魔術師のせいで台無しね。いずれ報いは受けてもらうわ」

 

「これは一体…」

 

彼女はまだ剣を両手にしている。

詳しい訳でないのにそれが最高峰の剣だと理解できる。それほどまでに存在感を醸し出す剣を何処からともなく取り出した目の前の美人に、虚空から現れたローブの女。

理解の追いつかない状況に戸惑う。

 

「説明が必要よね。分かっているわ。けれどこんな所で話をするのも無粋だし…ついて来てくれるかしら?」

 

「…どこへ行くんだ?」

 

「此度の聖杯戦争の妾のマスター、遠坂凛の家によ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




橘祐一

原作における正規のアサシンのマスター枠の人は聖杯戦争前にキャスターに令呪を奪われて殺される。
という設定を見て、折角だから参戦してもらおうとオリ主をぶち込んでみました。魔力があるただの一般人。

ギルガメッシュ
女我様ヒロインの書いてみたいけど難物過ぎるぅ……旧アーチャーの要素混ぜて書きヒロイン要素を増やしたろ
で思いついたネタです。
妾と書いてワタシと読む。我と書いてワタシと読むのほうがいいかもしれない。
当然アーチャーなのでマスターはあの人。父親の遺産を見つけれたようです。
ぶっちゃけエミヤさん召喚してるほうが色々と上手く行くはずなので遺産を見つけてしまったのはうっかりなのだろう。
ステータスは旧アーチャーを参考に、メインは終末剣エンキ。奉る王律の鍵がサブ武装的な感じ。



しかし、作者は四次と五次しかFate分からないのできっと先が掛けない。プロトFateはファンタズムか空の境界のBDどっちかについてきた特典BDみたいなので見た程度の知識。聖杯大戦は買ったけど積んでる。
他作者さんのFate二次創作見ながらそんな設定増えたかと驚く日々です。
月姫とかのが二次書くならやりやすいかもしれない。殺人貴とアーパー吸血姫のコンビ大好きですしおすし。
ちなみこの聖杯戦争は

ブラウニー&青セイバー
赤い悪魔&女我様
さくライダー
ダメット&兄貴
筋肉少女隊
柳洞寺の夫婦
愉悦部

にオリ主アサシンコンビでお送りしますん。
旧アーチャーが持ってる例の宝具から察しはつくであろうあのアサシンです。
全然詳しくないのに四次五次以外に手を出すスタイル。なので続かない。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:5文字~500文字)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。