biohazard 狂気の村の真実   作:如月ユウ

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修司「さて、言い訳を聞こうか」

作者「ま、待て!違うんだ!他の小説を書いていたがこの話を書くのを飽きたことは決して」

修司「言い訳ご苦労」

作者「ちょ、マイン先生はマジミンチになるから」

パスュ

作者「アッー!」

チュドーン

修司「続きをどうぞ」


14話 希望を持て

「大丈夫かルイス!」

 

レオンはルイスに駆け寄る。

 

「大丈夫だといえるかわからないが…」

 

「待ってろ手当てする」

 

「レオン、アシュリーがヤバい。」

 

下を見ていた修司は邪教徒達がアシュリーを連れ去ろうとしているのを見ていた。

セミオートライフルを構えて邪教徒の頭を撃つ。

 

「俺のことは後でいい。はやくアシュリーを助けろ」

 

「だがルイス」

 

「レオン、ここから狙撃して」

 

修司はセミオートライフルを置いた。

 

「何をするんだ?」

 

「なにって?」

 

修司は助走をつけて走ると

 

「ここから飛び降りるんだよ!」

 

跳躍してアシュリーがいる下の階におりた。

 

「さて…うちのお嬢様を返して貰おうか」

 

レオンが上の階で援護して修司はアシュリーを拘束している拘束具を破壊した。

 

「シュウここから援護する!アシュリーを連れて行け!」

 

「アシュリー行くぞ」

 

アシュリーの手を掴んで教邪徒達が出てきた扉にはいって鍵をしめた。

 

「大丈夫だったかアシュリー」

 

「えぇ…なんとかね」

 

「はやくレオンと合流しよう」

 

マガジンを抜いて残弾数を確認してハンドガンに戻した。

別の扉に行く途中でスピネル一つを拾った。

扉を開けると邪教徒が一人、鉄格子の奥に一人いた。

 

「俺から離れるなよ」

 

少しでも安心させるさせるように手を握った。

独りで心細かったのか強く修司の手を握りしめた。

邪教徒が二人に気付いて近付くがハンドガンを片手で構えて撃った。

邪教徒一人程度なら片手で撃っても問題ない。

レバーを押すと鉄格子があがっていく。

その音で反応した邪教徒がこっちに来た。

膝を撃って転ばせて頭部に9mm弾をお見舞いした。

 

「また鉄格子か」

 

レバーではなくハンドルを回さないと進めないようだ。

しかも二重の鉄格子なので開けるが大変である。

 

「アシュリーは左のハンドルを頼む」

 

「わかったわ」

 

手を離すと二つのハンドルを回した。

ゆっくりと鉄格子が動いていき二人が通れるようになる。

進む前に棚を調べると2500ペセタがはいっていた。

左に扉が右には道が続いていた。

 

「どっちから行く?」

 

「右だな」

 

右に行くと扉があったので扉を開けた。

 

「暗いわね」

 

「ライトを持ってるのか?」

 

アシュリーは首をふったので仕方なくベルトに装着しているライトを付けた。

埃が被っていて何年も使っていないことがわかる。

ライトを頼りに進むと暖炉に何か石板のようなものが取り付けてあった。

 

「それは?」

 

「模様があるからどこかにはめるのか?」

 

取り付けてある石板を拾っておくことにして扉を開けた。

余談だが棚には1800ペセタとヴェルベット・ブルーを見つけて扉のすぐ近くにあるテーブルにスピネルが置いてあった。

道なりに歩くと開けた場所についた。

 

「行き止まり?」

 

「これはなんだ?」

 

台座のような物が置いてあり一部欠けていた

 

「パズルみたいね」

 

「スライドして動かせるようだ」

 

適当にずらしていくと紋章のような絵柄になっていった。

先程拾った石板をはめると目の前にある扉が開かれた。

 

「はいって大丈夫かな…」

 

「わからないが行くしかない」

 

奥の部屋に進むと甲冑の石像の胸に紋章が取り付けてあった。

 

「これって」

 

「待て」

 

アシュリーが触ろうとしたが修司が腕を掴んだ。

 

「罠かもしれない。まずはなにかあるか調べてみよう」

 

「そうね…ごめんなさい」

 

部屋を調べるとスピネルと金の腕輪を見つけたがそれ以外のものはなかった。

 

「これを取るしかないか」

 

紋章を取ると修司達がはいってきた扉が閉じられた。

突然部屋に置いてあった甲冑が動き出す。

 

「やっぱり罠か!」

 

ハンドガンを撃つがびくともしなく近付いてくる。

修司の後ろにいるアシュリーは甲冑の石像が動き宝箱が現れるのに気付いた。

 

「これは?」

 

開けると蛇のオブジェが置いてあり拾うと扉が開いた。

 

「ナイスだアシュリー!」

 

アシュリーの手を掴んで甲冑の剣や斧を避けて走る。

 

「あいつらなんなの!」

 

「俺が知りたい!」

 

幸い甲冑は走ることが出来ず歩いて追いかけることしか出来なかった。

二人との距離はどんどん離れていく。

 

「ここまでくれば大丈夫かな?」

 

「さあな」

 

埃まみれの部屋を出ると左側の扉を開けた。

右の扉みたく埃はなく小綺麗な部屋だった。

なにかあるか調べてみると一冊の日記を見つけた。

 

「どうやら執事の日記のようだな」

 

日記を流し読みをして次のことがわかった。

この土地を領地にしていたサラザール家は代々からプラーガを封印していた。

だがサドラーを信仰していたラモン・サラザールが封印していたプラーガの封印を解いてしまい自身にもプラーガを植え付けた。

中枢神経に寄生したプラーガを取り除くには死ぬしかないということ。

執事は後悔をしているが最後までサラザール家に仕えると書いて日記は終わった。

 

「ねぇシュウ…私を撃って」

 

日記を読み終わるとアシュリーが力なく修司に触れた。

「落ち着けアシュリー。まだ決まった訳じゃない。この日記だけで決めつけるのははやすぎる」

 

「私はあんな化け物になりたくないの!」

 

「ダメだ」

 

「お願いシュウ、私を」

 

「いい加減しろ!」

 

修司の一喝でビクンと震える。

 

「いいか、自分から死ぬなんて言うな。どんな絶望な状況であっても生きているならまだ希望がある」

 

「けど…」

 

「ここで死ねはもう家族に会えない。だが生きていれば治る方法があるかもしれない」

 

「本当にあるの…?」

 

「それはわからない。だが俺がお前とレオンを助ける。それだけは絶対だ」

 

「ありがとう…シュウ…」

 

アシュリーの頭に手をポンと置いた。

 

「俺達の任務はお前を無事に家に帰すことだからな。絶対に死なせないから安心しろ」

 

「うん、頼りにしてから」

 

修司の言葉で元気を取り戻したようだ。

 

「これにさっき見つけたこれをはめるのか?」

 

レバーがついた台座にはくぼみがあった。紋章をはめ込むと

 

「回せそうだ」

 

台座のレバーを動かすと壁が動き出して梯子を見つけた。

 

「ここをのぼればレオンがいる階に行けるな」

 

「ようやく合流出来るのね」

 

梯子をのぼりきり近くに3300ペセタとスピネル、ヴェルベット・ブルーを拾った。

 

「シュウ」

 

扉の鍵を開けようとアシュリーに呼び止められる。

 

「最後まで私のこと守ってくれる?」

 

「当たり前だろ」


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