biohazard 狂気の村の真実   作:如月ユウ

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お待たせしました!
タイトルがなかなか決まらなかったので遅くなりました
前作よりも更新は遅めになりますが
それでもいい方はどうぞ!


1話 退路消失

ヨーロッパ

真夜中、森にはヘリが一機飛んでいた。

ヘリには二人のパイロットと一人の男性が乗っていた。

 

「レオンが大統領令嬢を保護したそうよ。ヘリで降下ポイントに行き、そこで待機して。」

 

「了解。」

 

「しかし大統領令嬢を誘拐なんて、ニュースになればマスコミが騒ぐぜ。」

 

修司は無線を切るとヘリのパイロットが話しかけてきた。

 

「そうだな。公になる前に見つかってよかったな。」

 

「あぁ、後はお姫様とナイト様をヘリに乗せて終わりだな。」

 

もう一人のパイロットが隣のパイロットに話す。

 

「なんで大統領令嬢を誘拐したんだ?」

 

「大統領より誘拐しやすかったんじゃないか?」

 

パイロットは笑うと修司は睨む。

 

「悪い悪い、怒るなって。」

 

「冗談だよ冗談。」

 

修司とレオンは大統領一家を護衛する任務に就く予定だったが担当になる大統領令嬢。

アシュリー・グラハムが誘拐された。

レオンは近辺の警官と共にヨーロッパの森の奥へ行きアシュリーを捜索。

 

数時間後、無線からアシュリーを発見し保護したと連絡を受ける。

修司の任務はヘリで降下ポイントに行き

レオンとアシュリーを保護して脱出することだった。

 

「はやく降下ポイントに行って保護しないとな。外は真っ暗だから落ちたらシャレになんない。」

 

パイロットの言うとおり真夜中の森で遭難はしたくない。

雨も降りはじめてる。

 

「もうそろそろ降下ポイントだ。準備しろ。」

 

「了解。」

 

修司は自分が着けている装備の最終確認をするとヘリが急旋回する。

 

「掴まってろ!」

 

「なにがおきた!」

 

「森の中からロケットランチャーが飛んできた。」

 

「ロケットランチャーだと!?」

 

「おいおい冗談じゃないぜ。」

 

修司は下を覗くと森の中からロケットランチャーが発射されていた。

パイロットはロケットランチャーを何とかかわすがヘリの機体尾部にロケットランチャーが被弾してしまう。

ヘリからアラームが鳴る。

 

「メイデイ!メイデイ!こちらAS332!ヘリのケツから火吹いてる!」

 

無線からヘリの機体状況を伝える。

 

「大丈夫なの!?」

 

「メイデイ!メイデイ!こちらAS332!これは冗談抜きでヤバい!墜落する!」

 

ヘリが浮力を失って落下してゆく。

墜落するのに時間はかからないだろう。

 

「冗談じゃない!」

 

修司はヘリの入口に扉を手をかける。

 

「何をするつもりだ!」

 

「このままじゃ墜落する。降りるんだよ。」

 

「ダメだ危険だ!」

 

「墜落して死ぬよりマシだ!」

 

修司は入口を開けて、ヘリから飛び降りた。

木の枝にあたりながら落ちていく。

このままだと地面に落下したら重症を負うだろう。

修司は落下しながら太く丈夫な枝を探していた。

 

修司は腰に装着しているフックワイヤーを取り出し

太い枝に引っかけ、地面すれすれのところで止まった。

 

「ギリギリセーフ…だな」

 

修司は立ち上がってワイヤーフックを枝から外し、元に戻す。

上空を見るとヘリの機体尾部から火が出ており回転して降下していく。

 

「メイデイ!メイデイ!ダメだ!墜落する!」

 

「うわぁぁぁぁぁ!」

 

ヘリが墜落して爆発した。

 

「ロケットランチャーがあるなんて聞いてないぞ。」

 

「とりあえずハニガンに連絡しないと」

 

修司は無線機に連絡しようとしたが

 

「あれ、無線機ない?マジでないぞ!?」

 

どこ探しても見つからない。

 

「おいおいマジかよ…完全に退路絶たれたぞ。」

 

ヘリは墜落、無線機紛失、しかも森の奥地

完全に遭難状態だ。

 

「落ち着け…まだ慌てる時間じゃない。」

 

修司は冷静になろうと自分に言い聞かせる。

「武器の確認だ。慌てるならその後だ。」

 

修司は装備の確認をする。

レッグホルスターに装備しているハンドガンを抜く。

 

「サムライエッジは問題ないな。予備マガジンと弾箱も無くしてない。」

 

サムライエッジ

銃砲店の店長であるボブに貰った銃

ラクーンシティに脱出したあともずっと使い続けた長年のパートナー

ヒップホルスターに装備されたリボルバーを抜く。

 

「スマイソンも問題ない。普通の弾も持って来たがレオンの情報でホローポイント弾も持ってきて正解だったな。」

 

スマイソン

ボブの親友バリーが修司に薦めたリボルバーマグナム

この銃もラクーンシティのあとも使い続けましたパートナー

通常の.357マグナム弾の他に殺傷力を高めたホローポイント弾も装備。

 

「ナイフ、フックワイヤー、ライトも壊れてないな。」

 

リボルバーマグナムを仕舞ってハンドガンを装備する。

 

「人を探そう。」

 

ライトを付けて深夜の森を歩く。

 




ヘリは安定のカプコン製
クリスよりもまだマシですよね?
ナイフだけよりもマシですよね?

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