「…………おかあ、さん…………?」
リンはまだ信じられなものを見るかのようにその女性に問いかけた。
「……リン、大きくなったね。前にも一回来たんだけど、まだ顔を見せられない理由があってね」
クセのあるブロンドヘアーとその紅い瞳。リンの髪は父譲りの茶色も混じっているが、ひと目で親子とわかるし、またはその若々しさから姉妹と間違えられるかもしれない。
レイラのような凛とした声とはまた違い、芯がありながら子供のような朗らかさのあるその声は確かに昔聞いた母の声だった。
「ううっ……お母さん……」
「ほれほれ、胸に飛び込んできていいんだぞ」
その一言で心の堤防は決壊し、ギルドナイトたちと対面しているという緊迫感にも関わらず泣きながらメイの胸へ飛び込んでいった。
「うわあああああっ、お母さんっ!今ままで何してたのさ!ずっと、ずっと死んじゃって思ってたのに……!」
「ごめんね。簡単にはこっちに顔を出せない理由があったから……」
「お母さんっ……!お母さんっ!」
幼い子供のように泣き止まないリンをそっと抱いて、メイはやれやれとため息をつきながらその頭を撫でた。
「メ、メイ……」
メイの顔を見て驚いたのはリンだけではなく、共に狩場を渡り歩いたバルドゥスとブルックも呆然と立ち尽くしていた。
メイは二人に「詳しくはまたあとで話すよ」とだけ笑いかけると、ほとんど身長差のないリンの肩に手を回しながらジャンの方を向いた。
「やあ、ジャン・マーカット。幾度かのギルドナイトへの勧誘の時以来じゃないか」
「……メイ・シルヴェール本人で間違いないな」
「もちろん、正真正銘メイ・シルヴェール本人さ。“あの狩り”の時、なんとか逃げ延びてね。まああんたらの差金だったことは見当がついていたから、身を隠しながらこの機会をうかがっていたのさ」
「ぐっ……、しかし何故だっ……!ハンターズギルドとしてはギルドナイトの汚職などもみ消したいはずだ!なぜ素直に貴様らの提示した証拠品を評議会にかけ、私の拘束を決定した!?あいつらの得になることなど一つも無いはずだ……!」
ジャンの言うとおりで、内輪の汚職を認め、それを評議会にかけるということは自分たちハンターズギルドの立場を悪くするだけだ。現物を受け取り次第それを処分してしまうのが最も懸命な判断といえる。
「それは私の協力者のお陰だね」
そう言ってメイはレイラの方を見てニカッと笑った。それに対してレイラもニヤリと不敵に笑い返した。
「今となっては言わずと知れたG級ハンター【白銀の鋼刃】こと、レイラ・ヤマブキ。その子はここら一帯とは大きく離れた地方から来た異郷のハンターなんだ。当然ハンターズギルドの体系も大きく異なっていてね。もちろん別組織というわけではないんだがその実はほとんどそれぞれが独立をしていると言っても過言ではないんだ。そしてその双方はお互いに監視し合ってバランスが崩れないようになっているんだ」
そんな異郷の地の出自のハンターであり、今となっては大陸中に名が通っているレイラが、異郷の地のハンターズギルドに少し情報を流せば当然調査の目が入る。
「そしてもう一人の協力者がこれまた強力でねえ……」
そう言ってメイが手を置いたのは、青アフロの男、ダフネの肩だった。
「この人はダフネ・フランク。──こう見えて“古龍観測所の所員だ”」
「なにぃっ……!?」
この言葉にはジャンも驚きを隠せなかった。
「……こうなっては隠す必要もありませんね」
そう言ってダフネは普段人前で絶対に取らない鎧の篭手を外した。
「……なるほどな」
「あらあら~……」
カイトとギルドマネージャーがその篭手の中からあらわれた手を見て納得の表情をした。
それもそのはず、ダフネの指は四本指なのだ。これはギルドマネージャーや村長と同じ竜人族である証拠だ。
「尖った耳は普段このアフロに隠れてるから見えませんが、私は竜人族であり、古龍観測所所員でもあります」
「く、クソッ……!そういうことかっ……!」
ジャンが焦るのも当然である。
ハンターに大きく関わる組織として、ハンターズギルド、王立書士隊、そして古龍観測所の三つが挙げられる。
ハンターズギルドは王立書士隊に、王立書士隊は古龍観測所に、そして古龍観測所はハンターズギルドに対して抑止力を持つことで力のバランスを取っている。
つまりハンターズギルドは古龍観測所からの圧力には弱いのである。
今回ハンターズギルドがジャンの拘束に乗り出したのは古龍観測所所員のダフネの口添えがあったからに他ならない。
「ま、というわけだジャン。私は駆け足で先に来たけど、もうすぐギルド本部のギルドナイトたちが来る。これ以上罪状を増やしたくなければおとなしくしていることだね」
メイがはっきりとジャンの敗北を言い渡した。
ギルド本部が動いたとなればジャンとて逃げ延びることは出来ない。
「私達はあんたに色々と言いたいことがあるけど、その辺りは法の目のもとで堂々と言わせてもらう。そういわけで今はドンドルマにお帰り願うよ」
「ぐぬううっ……!こんなところで……、こんなところでっ……!」
「素直に諦めることだね。今のあんたにできることはないよ」
「貴様ァッ……!」
ジャンの部下のギルドナイトたちは既に自分たちの行く末を悟り武器を収めていた。
しかしジャン本人だけは未だにホーリーセーバーを抜身でメイの方に向けていた。
「刺し、違えてでもっ……!!」
「……!」
「お、お母さんっ!」
ジャンはホーリーセーバーを握ってメイの方に突進した。
メイはリンの前に立ちふさがり背中の大剣に手を伸ばした。
メイの大剣が振り下ろされるよりも早くにジャンがその懐に飛び込む。そんな未来が見えた矢先だった。
横から飛び込んだカイトのホーリーセーバーがジャンのそれを弾き飛ばし、そのまま肘鉄をジャンの顔面にお見舞いした。
「がぁっ!」
床に叩きつけられたジャンがその体を起こそうとすると、その喉元にはホーリーセーバーの剣先が向けられていた。
「諦めて縄につけ。お前の目論見はもう失敗に終わったんだよ」
「ぐっ、クソォォッ……!」
カイトたちに縛り上げられたジャンたちが、遅れて村に到着したギルドナイトらに身柄を確保されたのはそれから数時間後の事だった。
◇ ◇ ◇
ジャンがギルドナイトに連れて行かれたあともしばらくは集会所は騒然としていたが、今は大分その落ち着きを取り戻していた。
「まあ、なんだ……。久しぶりだなメイ」
「バルドゥスもブルックも元気そうでよかったよ」
「それはこっちのセリフである」
「確かにな」
「まあ、それもそっか」
幼馴染三人はテーブルを挟んで少しの酒を入れながら、お互いの再開を喜んでいた。
メイの知り合いは他にもたくさんに村におり、そのみんなと再開の挨拶を交わしては握手をしたり抱き合ったりしていた。
「それで、あの轟竜戦で逃げ延びた後、お前はどこに行っていたのだ」
「そうだね、その話をするか」
メイは酒を一杯口にし、隣で泣き疲れて寝てしまったリンの頭を撫でながら話を始めた。
「あの後、ドンドルマのギルドナイトの差金だと踏んだ私は、とりあえずこっちの地方から離れる事を考えた。西に西に逃げてミナガルデまでついてね。そこから更に移動して港から船に乗って遠くに逃げたんだ」
ミナガルデとは西シュレイド地方の街である。切り立った岩の中の僅かな平地一杯に作られた都市で、周辺にはモンスターも多く、それだけ聞くと住みにく場所である。しかし、だからこそモンスターを迎撃する設備が豊富で、必然的にハンターも集いその安全性を増させている。
ハンター以外の人々も多く住み、商人などもよく行き交う非常に活気のある都市の一つである。
「それで、船に乗ってついた先がモガの村っていう遥か離れた土地の港町でね。そこで私は話題の【白銀の鋼刃】と古龍観測所所員の二人に出会ったんだ」
「もう八年も前のことですか」
「なんかついこの間のことみたいだよねー」
ダフネとメイが「時が経つのは早いものだ」と笑った。
「まあそこで特にレイラと意気投合しちゃってね。まあお互いに名前だけは一人歩きしていたハンター同士だったから、っていうのもあるんだろうね。ある日私は自分の置かれている状況を二人に話したんだ。そうしたら二人は近いうちに武者修行のためにドンドルマに向かう予定があるっていうんだ」
「ダフネに関しては古龍観測所の所属が変わっただけのようだったがな」
「武者修行も兼ねていたことには間違いはない……」
「とまあ、私の身の上を聞いた二人はその件についての調査を引き受けてくれたんだ」
「古龍観測所所員としてギルドナイトの横暴は見逃せませんから……」
「それで私はレイラの出身地だって言うユクモ村っていう温泉の有名な村を紹介されてね。レイラに手を回してもらって、別人として向こうのギルドに登録させてもらったんだ。まあお世話になったユクモ村のみんなにだけは正体を明かしていたけどね。それから七年としばらくの月日が流れた頃にレイラたちから文が届いてさ。『そろそろ事が動きそうだ』っていうから私もこっちに戻ってきて、姿を隠しながらドンドルマ周辺の村で潜伏生活を始めたんだ」
「そしてつい先日に、カイトから聞いていた汚職の証拠品の隠し場所と、ダフネに書いてもらった古龍観測所からハンターズギルドに向けた調査の要請書を同封してドンドルマの近くにいるメイさんのところまで届けてもらってわけだ」
それがこの八年間のメイの潜伏の一部始終だった。
そんな語りを終えたメイに向けてカイトが口を開いた。
「俺から聞きたいことが二つあるんだけど、いいか」
「はいはい、なんなりとどうぞ」
「一つ目は、この間ラインハルトが負傷した時に『いにしえの秘薬』をくれたのはあんただろ。なぜこの村に来ていたんだ?」
「え、そうだったんか」
さらっとカイトの口から出たその事実にラインハルトは驚きを隠せなかった。
「おお、気がついていたかー。あの時は旦那の……、コルトの墓参りに来ていたんだ。命日ってわけじゃないけど、さすがに一度も行ってないのはまずいなあって、思いつきでね。身を隠すべき立場をわきまえてください、ってダフネには呆れられたけどね」
「誰かにバレたらとヒヤヒヤしましたよ……」
「あははっ、まあまあ。それで、二つ目っていうのは?」
「……二つ目は、この八年間のあんたのしてきたことは、復讐のためなのか?」
「……」
リンはカイトに罪は無いといったが、メイがどう思っているかはわからない。どんな理由があっても自分はメイの夫であるコルトの死に関わった人間の一人なのだから。
「……復讐、の気持ちがゼロなんて言ったら嘘になっちゃうね」
「……」
「でも、そんな事はどうでもいいんだよ」
「ど、どうでもいいって……」
「確かに八年前に親友のローザが死んだ時も五年前にうちの旦那が死んだ時も悲しみと怒りがこみ上げたよ。でもね、そこで復讐の鬼になったところで誰も救われないんだ。考えてみなよ。八年前のあの日、私達を殺しきれなかったような甘い奴らだぞ。復讐なんかしたって喜びはしないさ。だからこれはただのケジメのための八年間だったんだ」
「ケジメの、ための……」
「そうさ、ケジメさ。生真面目すぎるが故に間違ってしまった親友と旦那のための尻拭いを、代わりに私がしようって思っただけ。まあ、実際のところ殆どレイラとダフネがしてくれちゃったんだけどね。これだけは一生かかっても返せない借りになってしまった」
「いえいえお気になさらず」
「うむ、気負われても私達が困る」
「そういうわけにはいかないんだけどね……。まあ、私からは以上だよ。私としては、君がとてもいい目をするようになったことが何よりも嬉しいよ」
そう言ってメイはカイトの黒い瞳を覗きこんだ。
少年の頃のカイトの濁った瞳ではなく、そこには力強い意志が見えた。
「リンの、お陰なんだ。リンと出会えて俺は変われた……」
「そっかそっか、それは良かったよ。もうこの子に寝る前のお話を聞かせてやる必要はないってことだね」
未だに机に突っ伏して寝ているリンの頭をメイはもう一度なでた。
◇ ◇ ◇
その後の話で昔ラインハルトをクシャルダオラから守り、ラインハルトにハンターになるきっかけを持たせたのがメイとコルトの二人であったことが判明した。
ラインハルトのドスタワーという奇抜な髪型はメイのセンスであったということだ。
そうして思い出話も落ち着き始めた頃、いよいよ“本題”に戻り始めた。
「この村に接近しつつあるクシャルダオラ及び峠に出没するティガレックスの対処のことであるが」
バルドゥスがそう切り出すと、その場のハンター全員が真剣な表情に変わった。
「メイと先ほどの本部のギルドナイトは峠を越えてきたはずだが、そこにヤツの姿はあったか?」
「いいや、運良くか悪くか、大型のモンスターとは全く遭遇しなかったね」
「そうか……。しかしやはり油断はできぬ。村人を引き連れて峠を越えるのは最終手段である」
「そうなるとやっぱりティガレックスとクシャルダオラのどっちも相手にしなきゃいけないわけだ。そこで私が思うにティガレックスの相手は、カイト、リン、そしてバルドゥスとブルック、あんたらがやるべきだと思う」
「なっ……!」
「それはどういう……」
「あんた達四人は少なからずあのティガレックスに因縁があるだろう。適役だとは思うが」
「まっ、待つのだメイ……!俺達はあの日以来ハンターは引退しておる。とてうもじゃないが……」
「引退したとは言ってもギルドから除籍はしていないんだろう?何よりその肉体だ。ハンターを引退したまま惰眠を貪っていては維持できない身体……、おそらく狩場には行かずともトレーニングだけは続けていたんだろ」
「ぬう、それは……」
「……そうだったのか親父……」
自分の父がただの腑抜けになってしまったとばかり思っていたガウはそのことに少しばかり驚いた。
「それとも何だ、【銀竜殺し】と【黒狼の眼】とまで呼ばれた二人が、よもや下位レベルまで落ちた轟竜を相手に恐れをなしているのか?」
ニヤニヤとしたメイにそこまで煽られてはバルドゥスもブルックも黙ってはいられない。
「ムムッ……。いいだろう、やってやろうではないか……!」
「この眼、衰えていないことを証明してやろう……!」
「よしよし、十分だ。やっぱり二人はこうでなくてはな」
メイに上手く乗せられた中年二人はカイトがかつて見たことがないほどにやる気に満ち溢れていた。
「そして対クシャルダオラにはレイラ、ガウ、ダフネ、ラインハルトに向かってもらう」
「お、俺ですか……?」
まさか自分が名指しされるとは思っていなかったラインハルトは困惑した。
「しかし、俺はこの通りまだ怪我は全快とも言えないですし……。なんならメイさんの方が適役では……」
「いや、私は一応こっちでは死亡扱いになっていてギルドから除籍されている。事が解決したのもついさっきで除籍取り消しの手続きにはまだ時間がかかるからな。今回は君を一応パーティーメンバーとしては登録するが、実際に狩りに参加して貰う必要はない。いつも一緒に狩りをしてきた君なら他の三人の実力は分かっているだろう。君が参加しなくても平気だ」
「じゃ、じゃあ俺は何をすれば?」
「ペンと羊皮紙を大量に持って行くといいさ。君の将来の夢は王立書士隊なんだろう?」
「……!」
「精々頑張ってくれよ、未来の王立書士隊隊員くん?」
「お、おおっ……!」
バルドゥスとブルックに続いてラインハルトまでもをやる気にさせてしまったメイは人の心の湧きたて方をよく心得ているのだろう。
そうして采配が決まったところでおずおずと手を挙げる影があった。
「あ、あの……。私だけお仕事が無いのですが……」
対ティガレックスのメンバーにも対クシャルダオラのメンバーにも名前が無かったフローラがちょっと落ち込んだような顔でメイの方を見た。
「私の実力では、役不足ってことなんでしょうか……」
たしかにこの場にいるハンターたちはみな軒並み実力が高く、それを除いてもリンやラインハルトのように狩りについていく理由もない。
自分がメンバーに選ばれていないのは当たり前のことだが、それでも気持ちは沈んでしまう。
しかしそれに対するメイの回答は予想外のものだった。
「いやいや、フローラちゃんには別の仕事を任せたいんだよね」
「べ、別の仕事ですか……?」
「そう。さっき言ったとおり今の私はハンターでもなんでもないんだ。だから危険地域に武器も持たずに行くのはちょっと心もとなくてね。ぜひとも調べたいところがあるんだけど、その護衛役として君を雇いたいんだ」
「わ、私を護衛に、ですか……」
「や、やっぱり狩りに出たいかな……?」
メイとしては怪我人のラインハルトの代わりにフローラをクシャルダオラの撃退に向かわせたかったのが本当のところだが、ティガレックスと違い今回のクシャルダオラは上位認定を受けており、フローラのハンターランクでは参加することが出来ない。
さすがに無理があったかな、とメイはおそるおそるフローラの顔をのぞき込んだがその心配は無用であった。
「わ、私が【赤眼の獅子】の護衛をできるなんて光栄です!ぜひともやらせてください!」
メイ本人にはそこまでの自覚は無いが、【赤眼の獅子】ことメイ・シルヴェールは多くのハンターにとって目標であり憧れとなる人物の一人だ。そんなハンターの護衛を任せられるなど、フローラにとっては光栄以外の何物でもなかった。
「ま、まあフローラちゃんがいいならこれで決定するよ。各々準備を整えて出発は明日の早朝にしよう。今日はゆっくりと休むことを優先させるんだよ」
メイのその言葉でその場はお開きとなった。
結局最後まで寝たままだったリンをメイが背負って運んでいく様は、ポッケ村に久々に見られた仲良し親子の姿だった。
3(tri)以降のステージ、つまりはモガの村やユクモ村のある地方に関してのお話を少し。
3以降はステージも登場モンスターも大きく変更があり、プレイヤーの間では2ndG以前を旧大陸、3以降を新大陸と暫定的に呼ぶ流れがありました。
生態系が大きく異なっているという点でモガの村やユクモ村がドンドルマやポッケ村とは大きく離れた場所に存在していることは間違いないのですが、新大陸と旧大陸という呼称は4Gの発売で大きく揺らいでしまいました。
というのは4の世界観はキャラバン隊が各地をめぐり様々な拠点で狩りをする、というものですが、生態系としては新大陸のものが多く存在します。
とはいえ旧大陸のモンスターも追加されていた4の時点で「実は新大陸と旧大陸は陸続き(つまり同一大陸)」説は出ていました。
その説をほぼ決定づけたのが、4Gにおけるドンドルマの追加。
キャラバン隊が行ける範囲でドンドルマが存在するということはつまり新大陸や旧大陸という概念はなく、同じ大陸の別の地方なのではないかという説が最有力なものになりました。
なので今回は、メイが八年前に逃亡していた際に船に乗ってモガの村に向かっていますが、これは別の大陸であっても同じ大陸であっても、遠くに移動しただけ、ということにして矛盾が出ないように表現をぼやかしました。
(ただこの説で疑問が残るのは、公式の大陸地図にモガやユクモの文字はなく、該当するような遠く離れたスペースが存在しないということですね。ドンドルマなどから離れて大陸の最南端に移動しても2ndG以前の新旧砂漠地帯が広がっていますからね……。)
そんなこんなで今回のまとめとしては
・レイラはユクモ村出身
・ダフネは古龍観測所所員
・メイはユクモ村に逃げ延びていてた
といったところでしょうか。
次回からは狩り編に入ります。
ちなみに受付嬢シャーリーがギルドナイトと関わりがあるように匂わせたのは公式小説のオマージュです。
公式小説内でミナガルデの酒場で働いているベッキーが実はギルドナイトである、と書かれているシーンがあります。実際ベッキーの給仕服と同じ見た目であるメイドシリーズはギルドナイトシリーズと性能が全く同じなんですねえ……。