【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
今回から機皇帝の登場ですが、この小説では機皇帝の効果は全てTF効果にしました。「何故アニメ版にしないんだ!?」という批判があるのは分かりますが、理由は2つほどあります。
一つ目、グランエル等、アニメ版の効果が今一つ分からない
すぴばるの読者様には教えてもらったので、ほとんど解決したと思ったのですが、今ひとつグランエルが低脳な私には分からかったのです。いえ、分からなかったというより面倒くさかったです。本当はグランエルもアニメ版の方が臨場感のあるデュエルを執筆出来るのですが、本当にシンクロ召喚に頼りにしているデュエリストは私の小説のメインキャラだとレミぐらいなんですよね。響は最悪、融合HEROや上級氷結界、トリシューラで解決できるのでNo problem。
二つ目、アニメ版の∞は「対象をとる効果」の効果を受ける。
これが私がTF効果にしようとした最大の理由です。
つまり、ブレスルやらデモチェやらカステルやら101やら強脱などの汎用カードの効果を受けるんです。あいつらの特徴であるシンクロ体の吸収も《PSYフレームロード Z》などを使えば一発で解決してしまいます。それでは面白くありません。
アニメ版の《ゴースト・コンバート》が有りますが、あれも引いていればというたらればになってしまいますし、TF版の方がコストはかかってしまいますが、全ての効果を無効にして破壊するなので、TF版の方が強いと思いました。
この小説では、ペンデュラムも含めて新規カード・環境にも使われているカードも使っているので、こいつらのためだけに使わないという訳にはいきません。とりわけ強制脱出装置とデモンズチェーン、ブレイクスルー・スキル。普通に強いカードがデッキに入れてあり、しかも手札にあるのに使わないという選択肢を取ることはありません。(ペンデュラムカード自体の登場回数は多くはありません)
以上、2つの理由から機皇帝は全てTF版とさせていただきます。今後、この事に関する事を言われても基本的にはノーコメントとさせていただきます。あしからずご了承ください。】
イエエエエエ!!!最強カードの紹介だ!!!
ダイヤ「なんでそんなにテンションが高いのですか?」
分からん!だけど今は最高にハイッて状態だ!!!!!
ダイヤ「(・・・・・頭を打ちましたのかね?)」
【*注意・・・・作者は別に頭を打ったりとかしていません】
それじゃ最強カードの紹介だ!今回はSNo,39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング!!
ダイヤ「えっ!?そっちですか!?機皇帝じゃないんですか!?」
今回の話を見て機皇帝が活躍したと言える?
ダイヤ「・・・・・・・・・・・・・・」
というわけで今回はホープ・ザ・ライトニング!!コスプレイヤー、ホープの究極形態(作者が勝手に命名)だ!ランク4の《希望皇ホープ》と名のついたモンスターに重ねてエクシーズ召喚出来るぞ!
ダイヤ「ホープと名のついたモンスターですので、エクストラに余裕のある方はホープ→ホープレイ→ホープ・ザ・ライトニングと順に重ねて出しますね」
効果はこいつが攻撃するとき、ダメージステップ終了時までカードの効果を発動できない!ミラフォとかも怖くないぞ!
ダイヤ「リクルーターや最近出ている彼岸とかにも刺さりますね。あとはエクシーズ素材に《希望皇ホープ》と名のついたモンスターがある時にエクシーズ素材を2つ取り除いて攻撃力を5000にできます」
ダリベと状況に合わせて、また相手ターンにでも使えるので相手ターンにも取っておくというのも一つの戦略だぞ!
ダイヤ「第92話、デュエルスタート!」
遊輝 side
「畜生!!」
ガン!!!
悔しそうな表情をしたクロウが壁にグーパンチで叩きつける。
「俺があの時協力するって言っていれば・・・・・・」
「やめろクロウ!もう済んでしまったことだ!」
「じゃあ俺たちはこのまま指をくわえて見てろって言うのか!?」
ジャックがクロウを抑えようとしたが逆効果となってしまいさらにクロウを苛立たせる。
あれから俺は、牛尾さんの事故現場に駆けつけてそのまま救急車と一緒に病院に直行、遊星さんとジャック、遠くでこの状況を見ていたクロウも病院に駆けつけた。牛尾さんは緊急手術となり現在も手術中。俺たちはガレージへの帰っていった。
「遊輝、お前はあの場にいたんだろ?相手がどんなモンスターを使っていたのか分かるか?」
「すまない遊星・・・・・見てなかったんだ」
「そうか・・・・・・」
嘘だ・・・・・・本当は転生者だから機皇帝のことも知っている。だが、俺の目の前に突如現れたあのアリアという女性、あいつが俺の素性を知っていた時点でかなり心が焦ってしまった。あいつが俺を止めたというのが正しい事なんだが、あれで全く周りを見ることが出来なくなってしまったのも事実だ。
「おい遊輝!お前も何で助けられなかったんだよ!!」
「すまない・・・・・訳ありで言えないんだ」
「何でだよ!?」
「やめろクロウ、遊輝だって事情があったんだ」
「だけど遊星!俺たちは本当にこのままこの事件を眺めているだけなのかよ!?」
「誰もこのままじっとしているなんて・・・・・・言ってないだろ!」
そう言って遊星は後ろに振り向いて自身のDホイールに被せていた布を取る。そして、机の上に置いてあったヘルメットを手にする。
「行くぞ皆!」
「おう!」
「任せとけ!」
ガレージの前のシャッターを開き、遊星を先頭に皆がガレージから飛び出す。噴水広場を抜けてすぐ近くのレーンへと入っていき事故現場付近を中心に徘徊する。数分後、俺たちの前に1台のDホイールが走ってくる。
「どうやら来たようだぜ」
「・・・・・」
「よし、なら俺「遊星!悪いけど俺にさせてくれ!」遊輝?」
「頼む!目の前であんな物見てしまったんだ!俺が敵討ちを取らせてくれ!」
「・・・・・分かった」
遊星のDホイールが減速して、俺はすぐにアクセルを回して前へ飛び出る。ゴーストの隣に並ぶとDホイールの画面が光り、強制的にデュエルモードへと変わっていった。
「行くぞゴースト!」
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
遊輝 LP 4000 ゴースト LP 4000
「私ノターン、ドロー」
ゴースト 手札 6枚
遊輝 SPC 0→1 ゴースト SPC 0→1
「私ハワイズ・コアヲ召喚!」
ワイズ・コア 攻0
ゴーストの隣に卵みたいな形をした機械が現れる。やっぱりこれか・・・・・・まぁこれと分かっていて俺はこいつをエクストラに忍ばせたんだけどな。
「攻撃力0のモンスターを攻撃表示・・・・」
「ゴーストは一体どんな手を」
「私ハカードヲ2枚伏セテターンエンドデス」
ゴースト 手札 3枚 LP 4000 SPC 1
【モンスターゾーン】
ワイズ・コア 攻0
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 2枚
「俺のターン!ドロー!」
遊輝 手札 6枚
遊輝 SPC 1→2 ゴースト SPC 1→2
・・・・・これだったら対機皇帝対策でエクストラに入れたシンクロモンスターの出番だな。問題はあいつらが対象を取れるかどうかなんだが、それは出てきてから確認すれば良いし。
「召喚僧サモンプリーストを守備表示で召喚!」
召喚僧サモンプリースト 守1600
「サモンプリーストの効果!手札の魔法カードを捨てて、デッキからLv4のモンスターを特殊召喚する!チューナーモンスター、霞の谷の戦士を特殊召喚!」
霞の谷の戦士 攻1700
中腰で座っているサモンプリーストが呪文を唱えて隣に霞の谷の戦士が現れる。
「チューナー!?ていうことは遊輝はシンクロ召喚をするのか!?」
「だがあいつのエクストラにブラック以外のシンクロモンスターは」
「エクストラは常日頃から変えるものだろ!Lv4のサモンプリーストにLv4の霞の谷の戦士をチューニング!」
☆4 + ☆4 =
「先史時代から存在する超能力者よ!異次元の力を得て王へと君臨せよ!シンクロ召喚!出でよ!PSYフレームロード・Ω!」
PSYフレームロード・Ω 攻2800
霞の谷の戦士が4つの輪となって、サモンプリーストがほの中に入り星になると訳と一つになり一筋の光が放たれる。その光から出てきたのは人型のモンスターで身体をピッタリとしたエナメル性の服で覆われ、金色のスクーターのような機械を操縦して現れた。頭の上には同じく金色のメーターらしき物体が両手から繋がれたコードみたいなものに繋がっている。
「バトル!PSYフレームロード・Ωでワイズ・コアに攻撃!」
「トラップカード、攻撃の無力化!PSYフレームロード・Ωノ攻撃ヲ無効ニシテバトルヲ終ワラセル!」
ちっ・・・・先制パンチはさせてもらわなかったか・・・・・だが大丈夫だ。
「カードを2枚伏せてターンエンド!」
遊輝 手札 2枚 LP 4000 SPC 2
【モンスターゾーン】
PSYフレームロード・Ω 攻2800
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 2枚
「私ノターン、ドロー」
ゴースト 手札 4枚
遊輝 SPC 2→3 ゴースト SPC 2→3
「永続トラップ、スパーク・ブレイカー!1ターンニ1度、自分フィールドノモンスターヲ破壊デキル!」
「自分で守ったモンスターを自分で破壊!?」
「何をする気だ・・・・・」
「フフフ・・・ミセテヤル、ワガ機皇帝ノ力ヲ!ワイズ・コアノ効果発動!コノカードガカード効果デ破壊サレタ時、デッキ・手札・墓地カラコノモンスターヲ特殊召喚スル!出デヨ!機皇帝ワイゼル∞!ワイゼルT!ワイゼルA!ワイゼルC!ワイゼルG!」
機皇帝ワイゼル∞ 攻0
ワイゼルT 攻500
ワイゼルA 攻1200
ワイゼルC 攻800
ワイゼルG 守1200
「合体セヨ!機皇帝ワイゼル∞!」
ゴーストが破壊したワイズ・コアから5機の身体のパーツのような機械が現れて、そいつらが一つとなって合体していき、最後に機皇帝ワイゼル∞が胸に薄い青緑色の「∞」のマークを浮かび上がってポーズを決めた。
「機皇帝ワイゼル∞ハ、コノモンスターシカ攻撃出来ズ、コノカードノ攻撃力・守備力ハ合体シタモンスターノ攻撃力ノ合計値トナル!」
機皇帝ワイゼル∞ 攻/守 0/0→2500/2500
「ソシテ機皇帝ワイゼル∞ガフィールドカラ離レル時、ワイゼルト合体サレテイルパーツハ破壊サレテシマウ」
「一気にモンスターを5体特殊召喚して一つのモンスターになっただと!?」
「だが攻撃力は遊輝のモンスターよりも低い!まだ恐れるほどじゃないぜ!」
「フフフ・・・・・ミセテヤル、シンクロキラーノ機皇帝ノ力ヲ!機皇帝ワイゼル∞ノ効果発動!1ターンニ1度、相手フィールドノシンクロモンスターヲ吸収スル!」
「なっ!?」
「シンクロモンスターを吸収するだと!?」
機皇帝ワイゼルの胸から触手みたいなものが飛び出してPSYフレームロード・Ωにまとわりつき、自身の身体へ吸い込もうとする。
「コノ効果デ装備シタモンスターノ攻撃力分ダケ、機皇帝ワイゼル∞ノ攻撃力ハ上昇スル!」
「つまりPSYフレームロード・Ωを吸収して・・・・・攻撃力は5300!?」
「そうか!あの時、牛尾が言っていたことはこのことだったのか!」
「マズイぞ!この攻撃を受けたら遊輝は・・・」
「フハハ!!機皇帝ワイゼル!!オロカナシンクロモンスターヲ「チェーンしてPSYフレームロード・Ωの効果発動!」何ッ!?」
「1ターンに1度、自分または相手のメインフェイズにこのカードと相手の手札1枚をランダムに選択して次の自分のスタンバイフェイズまで除外する!」
「ナッ!?」
「俺は1番左端の手札を選択!PSYフレームロード・Ωとその手札は俺のスタンバイフェイズまで除外だ!」
PSYフレームロード・Ωが電脳世界のように身体をデータ化して消えていき、相手の手札1枚を手にして除外ゾーンへと消えていった。
「なるほど、これなら対象がいなくなった機皇帝の効果は無意味になって攻撃力も上がらない!」
「さすが遊輝!」
「グヌヌ・・・・ダガ戦闘ダメージハ無効ニナラナイ!機皇帝ワイゼル∞デダイレクトアタック!」
「リバースカードオープン!ガード・ブロック!ワイゼルの戦闘ダメージを0にして1枚ドロー!」
遊輝 手札 2→3枚
「グヌヌ・・・・ターンエンド」
ゴースト 手札 3枚 LP 4000 SPC 3
【モンスターゾーン】
機皇帝ワイゼル∞ 攻2500
ワイゼルT 攻500
ワイゼルA 攻1200
ワイゼルC 攻800
ワイゼルG 守1200
【魔法・罠ゾーン】
スパーク・ブレイカー
「俺のターン!ドロー!」
遊輝 手札 4枚
遊輝 SPC 3→4 ゴースト SPC 3→4
「スタンバイフェイズ、除外されていた2枚のカードは戻ってくる!」
上空に大きな穴が開いてそこからΩとゴーストの手札1枚が帰ってくる。さて・・・・あまり時間も掛けられないしトドメといくか。
「ゴブリンドバーグを召喚!」
ゴブリンドバーグ 攻1400
「ゴブリンドバーグの効果発動!手札のLv4以下のモンスターを特殊召喚して、その後このカードを守備表示にする!ガガガマジシャンを特殊召喚!」
ガガガマジシャン 攻1500
ゴブリンドバーグ 攻1400→守0
ゴブリンドバーグが運んでいたコンテナがレーンの上に落ちて、コンテナが開けられるとダイヤが自前の鎖を回しながら現れる。
「行くぞ!Lv4のゴブリンドバーグとガガガマジシャンでオーバーレイ!」
「ナッ、何ダ!?」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろNo,39!希望を導く戦士!希望皇 ホープ!」
No,39 希望皇ホープ 攻2500
ダイヤとゴブリンドバーグがレーン外側に出来たブラックホールに吸い込まれていき、その中から大きな剣が光りながら現れて変形、ホープが姿を現した。
「よっしゃ!エクシーズ召喚も決まったぜ!」
「バカナ・・・・・ワガデータ二ソンナ情報ハ・・・・」
?情報が無い?もしかしてまだイリアステルは俺の存在を認識していないのか?それだったらこれはこれで好都合と捉えるべきか不都合と捉えるべきか・・・・・まぁ今は関係無いな。
「ダガ!機皇帝ワイゼルト同ジ攻撃力ノモンスターヲ出シテ何ノ意味ガアル!」
「まだだ!希望皇ホープはさらなる進化を遂げる!希望皇ホープでオーバーレイ・ネットワークを再構築!」
「何ダト!?」
★4 → ★5
「ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろSNo,39!雷鳴の速さで闇を斬り裂け!希望皇 ホープ・ザ・ライトニング!!」
SNo,39 希望皇 ホープ・ザ・ライトニング 攻2500
ホープが再び現れたブラックホールに吸い込まれていき、そのブラックホールに雷が打たれる。ブラックホールは雷鳴の光を浴びてピキピキという音が聞こえる。そして、最後に大きな雷を受けたところで完全に割れてホープ・ザ・ライトニングが姿を現した。
「バトル!希望皇 ホープ・ザ・ライトニングで機皇帝ワイゼル∞に攻撃!この瞬間、ライトニングの効果発動!エクシーズ素材に《希望皇 ホープ》と名のついたモンスターが存在する時、オーバーレイ・ユニットを2つ取り除いて攻撃力を5000にする!」
SNo,39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング 攻2500→5000
「攻撃力5000!!」
「これでホープとΩの攻撃が通れば遊輝の勝ちだ!」
「ワイゼルGノ効果発動!攻撃対象ヲコノモンスター二変更サセル!」
「無駄だ!ライトニングが攻撃している時、ダメージステップ終了時まで相手はカード効果を発動出来ない!」
「何ダト!?」
「よってワイゼルGの効果も無効だ!行け!ホープ・ザ・ライトニング!ホープ剣ライトニング・スラッシュ!」
SNo,39 希望皇 ホープ・ザ・ライトニング 攻5000
機皇帝ワイゼル∞ 攻2500
ゴースト LP 4000→1500
ホープの持った大剣が上に大きく振り上げると剣に向かって雷が打たれ、剣は電気を帯びる。その大剣を持ったホープは機皇帝ワイゼルに向かって一刀両断、ワイゼルの身体は真っ二つとなり破壊される。
「バ、・・・・バカナ・・・・機皇帝ガ・・・・」
「ラスト!PSYフレームロード・Ωでダイレクトアタック!
「ウ、ウワアア!!!!!!」
Ωの攻撃をまともに受けたゴーストはDホイールごとレーンから飛び出して地上へと激突、そして爆発した。
ゴースト LP 1500→0
WIN 遊輝 LOS ゴースト
「おい!大丈夫か!?」
「今すぐ病院に連れていって・・・!!」
デュエル後、すぐにレーンから降りてゴーストが墜落した現場へと向かう。煙がモクモクと上がる中、全員が衝撃の事実に気づいてしまう。クロウがゴーストの肩に手をかけると、ゴーストの肩が胴体から離れてしまった。
「お、おい!!これって・・・・」
「ロボットだ・・・・・」
「ど、どういうことだ・・・・・・」
遊輝 side out
No side
周りが雲と青い空が広がる謎の場所、そこに連なる3つの縦長い物にそれぞれ3人が座っている。1人は男の子、もう1人は青年、もう1人は年老いた老人だ。
「バカな!機皇帝が何も出来ずに負けただと!?」
「ケケケッ!プラシドの機皇帝って案外弱いんじゃね?」
「何だと!?」
「よさんかルチアーノ、プラシド。それより問題なのはゴーストを倒したDホィーラー・・・・・」
「あのエクシーズとかいう召喚方法を使うやつ・・・・聞いた事がないぞ」
「面白くなってきたじゃん、僕たちの知っていた歴史には存在しないイレギュラーの存在だよ。今度は僕が相手になってやろうかな・・・・・・」
「あいつは俺の獲物だ!」
「(・・・・・やつがどう歴史を変えていくかじっくりと見さしてもらおうか)」
遊輝 side 〜〜数時間後 ガレージ〜〜
「これはセキュリティが開発している途中のライディングロイドです」
「ライディングロイド?」
俺たちがあの後にセキュリティに通報した後、すぐに狭霧さんが駆けつけてくれた。ひとまずの事情を話した後、ガレージに場所を移した。その後、ガレージにいたアキさんや龍亞・龍可、レミ達と一緒に狭霧さんと怪我が回復した牛尾さんがガレージに来て、今回の犯人の正体について話してくれる。
「簡単に言ったら、Dホイールの違反を取り締まるデュエルロボットだ」
「デュエルロボット!?そんなもの作っていたのですか!?」
「最近はDホイールも身近な物になり、それに伴ってDホイールの犯罪事件も増えたため、セキュリティが極秘に開発していたのですが10日前に何者かによって盗まれてしまったのです」
「まさかこんな事に悪用されるとは・・・・・せめてメモリーチップが生きていれば良かったのだが・・・・」
「遊星さんとスバルさんに解析してもらった結果、デュエルに負けるとデータが消去されるように仕向けられていたので何者かがプラグラムを消去するようにしたのでしょう」
「しかし・・・・・分からない事ばかりだ。極秘に開発していたロボットを奪ったり、ダメージが実体化したりと」
「分からない事ばかりじゃなかったでしょ」
「ああ、あの機皇帝というモンスター・・・・・」
「今回は遊輝の戦術が上手いこと行ったが次からはどうなるのか分からない」
「シンクロモンスターを吸収する・・・・・ゴーストがシンクロキラーと言うのも頷けるわね」
「とにかく、あとは俺たちに任せてくれ。後で礼はさしてもらう」
「では」
全ての事を話し終えた狭霧さんと牛尾さんはガレージから出て行った。
「これからどうなるんだろう・・・・」
「1年後にはWRGPが開かれるのにこんな事が続いたら・・・・」
「心配しなくても俺たちで片付けてやろうぜ」
「そうだな。とりあえず今日は・・・・フワァ〜〜、帰って寝よう」
「・・・・・・遊輝(ニコニコ♪)」
「(ビクッ!!!!!)は、はい!!!」
欠伸をして手を伸ばしたら背中からとてつもなく冷たい視線が突き刺さる。恐る恐る後ろを振り向くと、超スーパーベリーウルトラハイパーな笑顔(目が笑ってない)の龍可が・・・・・・・
「「「「「「「「「(あっ、遊輝終わった・・・・・・・・)」」」」」」」」」
「・・・・・・約束、破ったね(ニコニコ♪)」
「い、いやいやいや!!!!不可抗力不可抗力!!!!今回は仕方ないでしょ!!!(汗)」
「私がどれだけ心配していたと思ってるの?(ニコニコ♪)」
「そ、それは・・・・(とてもそんな風に見えません!!!!(汗))」
「・・・・こっち来て(ニコニコ♪)」
「は、はい!!!」
龍可に誘われて(脅されて)招かれた部屋に入る。カクカクでロボットのように動く俺が部屋に入ると龍可は中から鍵をかけて扉の前に立つ。
「そこに正座(ニコニコ♪)」
「い、嫌だか「正座(ニコニコ♪)」は、はい!!」
「じゃあ・・・・・O☆HA☆NA☆SHIをしよう」
【その後、遊星のガレージから謎の断末魔が聞こえて残りのメンバーが何事もないように近所に話したことは別のお話。遊輝君はこの後、約2時間に及ぶありがたいO☆HA☆NA☆SHIを聞いたとさ】
遊輝「・・・・・・・・・・・・・・」←目が死んでいる&生気がない
紫「な、なかなかな事をしたようね・・・・(汗)」
霊夢「・・・・・こいつ、生きているの?」
ブラック『生きてる!』 ホワイト『生きてる!』
紫「とてもそんな風には見えないわね・・・・・」
霊夢「今回は私と紫でやっていきましょうか」
紫「あの機皇帝っていうモンスター、なかなか面白いわね」
霊夢「肝心の要が対象に取れない、それだけでもかなり除去はし辛い・・・・・・そんな事はないわね」
紫「確かに、最近は対象を取らない除去カードも増えて来ているし何も出来ずに負けるなんてことは無いでしょうね」
霊夢「これがアニメ版効果にしていたら・・・・」
紫「今の現状だと出てきてドヤ顔して次のターンに除去されて終わり、ね」
霊夢「・・・・・やっぱり対象に取られないって強いわね」
紫「次回はデュエルアカデミアの新学期へと突入、軽音部たちによる歓迎会よ」
霊夢「【新入生歓迎ライブ】。次回もよろしくね」