【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
第4章では新たに敵のオリキャラも出ます。イリアステルとは関係を持たずに独自で行動していると思ってください。
おまたせしました。では第4章、イリアステル編、始まり始まり〜
第91話 新たなる戦い
遊輝 side
「・・・・・そうそう、それで」
「スバル、・・・・・の曲のセッションお願い」
「OK」
「遊輝、この曲のこの部分一緒にしてくれない?」
「う〜ん・・・・・この音域歌えるかな?」
4月の初め・・・・・・・
3月の下旬に部内で1週間の休みが終わったのち、4月1日から練習が再開された。今は2週間後にある新入生歓迎会に向かってセッションを合わせているところだ。
「・・・・うんうん、じゃあね」
軽音部の部室の窓側で電話をしていたレミがボタンを押して会話を止め、こっちに戻ってくる。
「どう?」
「行けそうだって」
「そうか、じゃあ心配はないな」
ガチャッ
「部活中にすまない」
「皆さん、元気にしてますか?」
「あっ、狭霧さんと牛尾さん」
「チース」
ポカッ!
「あいてっ!!」
「お前はもう少し目上の人に対する言い方を学べ!」
牛尾さんにチースって挨拶をしたら頭をどつかれた。別にいいじゃん、そこそこ仕事関係で付き合っているんだし。
俺たち、シークレットシグナーとセキュリティ、主に狭霧さんと牛尾さんとは一種の協定みたいな物を結んでいる。理由は俺たちの能力が危ないからだ。セキュリティとしても面倒事は避けたいので、俺たちは街中で何か危ないことやそれに近いことが起きたら能力を使っていい、その代わりにセキュリティや街に奉仕作業を頼まれたらやるように言われている。だから、ちょっとした事件で俺たちの力が必要になった時には駆けつけなくちゃいけない。その相手の90%が牛尾さんと狭霧さんというわけだ。
「それで、今回はどんなご用件で?」
「今回は奉仕作業ではなくて、注意勧告です」
「注意勧告?」
「最近、Dホイーラーを無差別に襲っている事件は知っているだろ?」
「あ〜、ここ数日で5人近くのDホイーラーがデュエルを挑まれてクラッシュまで追い込まれているあの事件か?」
「そうだ。さすがにこれ以上の犠牲者を増やすわけにも行かないから、事件が解決するまで夜中のDホイールの走行を禁止した」
「犯人は通称、ゴースト。それ以外の情報は今の所何も・・・・」
「とにかく、しばらくは夜にレーンでの練習はしないようにしろよ。じゃあな」
それだけを告げて狭霧さんと牛尾さんは部室から出て行った。ふむ・・・・恐らくだけど、この後か前に遊星たちのガレージにも寄ったようだな、ていうことは・・・・今夜か。
「ゴーストか・・・・・私たちも気をつけないといけないわね」
「大丈夫だって!私たち、アカデミアの優勝メンバーなんだから!」
「井の中の蛙だぞ、それ」
「はいはい、とにかく今は練習練習!歓迎会までもう直ぐなんだから!」
パンパンと手を叩くレミの合図でそれぞれの楽器を持ち直す俺たち。
・・・・・・そうだな、とりあえず牛尾さんを助けに行くか。
『パパ!』 『パパ!』
「どわあ!?」
ズッガーン!!
突然目の前に現れたブラックとホワイトに驚いてしまい、座っていた椅子が滑って背中から転けてしまう。
「い、いててててて・・・・・・」
「な、何してるのよ・・・・(汗)」
「ちょ、ちょっとな・・・・どうしたお前ら?」
『パパ!』 『遊ぼ遊ぼ!』
「へぇ〜、この2人喋れるようになったんだ」
『なったなった!』 『来た来た!』
「春休みの中盤あたりぐらいからかな?遊ぶのは部活終わってから、それまで待ってて」
『うん!』 『分かった!』
そう言って2人は消えて言った。ああは言ったものの、夜はあの出来事があるし・・・・・これは今日は寝れないかも(汗)
〜〜(その夜)〜〜
「(・・・・・・龍可を説得するのに時間がかかってしまった(汗))」
晩飯を食べて龍可が風呂に入っている間にこっそり出ようとしたら龍亞に捕まってしまい、2人、特に龍可に説得させるのにとんでもなく時間がかかってしまったよ(汗)。ちゃんと時間通りには帰ってくるからって言っても言うこと聞いてくれないし(汗)
ピーポーピーポー
「セキュリティのサイレン・・・・あの上のコースか」
セキュリティのDホイールから鳴り出したサイレンの音が耳に聞こえ辺りを見回すと上のコースで赤のランプの点滅が目に入った。すぐにDホイールの画面でコースを確認して上へと登るコースを探す。
「(・・・・次の所を右だ?誰だ?)」
コースの確認を終えて前を見ると、さっきまでなかったはずのDホイールが1台俺の前を走っていた。周りは夜なので暗くてよく分からなかったが車体の色が赤のDホイールだった。
「(いつの間に俺の前を走っていたんだ?画面を見たあの数秒間で別ルートから来たというのか?)」
ピカーーーーーン!!!!!!!!!
「!!!!クッ!!」
ギュルルル!!!!!!!
突如目の前に現れたDホイールから謎の光が放たれる。その光を不意に浴びた俺は目を眩ませてしまい、咄嗟に急ブレーキをかける。Dホイールの車体を90度近く横に回転させてブレーキをかけることに何とか成功して止まる。そのままヘルメットを取り、俺の前に走っていたDホイールの方を見る。相手のDホイーラーも俺が止まってヘルメットを取ったところを見てからヘルメットを取り、素顔を表した。そして思った。
「(・・・・・・・綺麗だな)」
率直な感想だった。髪は青色で腰まである長髪、髪の毛でこんな表現はおかしいのだが透き通っているような髪の毛だ。顔は小顔で目の瞳も水色に近い。身体も細く胸がある。このことからおそらく、この人は女性と予測できる。
「ダメだよ、君はこれから起きることを傍観者として見ていないといけないよ」
こっちが見とれている間に向こうからそう話してきた。その言葉を聞いた俺も慌てて視線を相手の身体から顔へと帰る。
「誰だお前?」
「そうね・・・・・・あなたの敵でもあるし、味方でもある・・・・そんなところかな」
「なんじゃその中途半端な答えは?」
「完璧な答えなんか求めたらダメだよ・・・・・・・・転生者の遠藤遊輝君?」
「・・・・・・・何故俺の名前と素性を知ってる?」
「あれ?驚かないの?おかしいな〜〜、私が期待していたリアクションと違う反応が返ってきてビックリだよ」
「内心はビビってるさ。俺の五感がビンビンと危険信号を放ってる」
おれの素性がバレたときは心臓が凄い脈絡で破裂しそうだった、今でもバクバクしている。そして、改めてあの女性と対峙してわかる・・・・・・こいつはかなりヤバイ、何がヤバイかは上手いこと表現できない、だが、俺の本能がとにかく告げている、こいつはかなり強いと・・・・・・・・
「ちえっ、つまらない反応ね・・・・・」
ドカーーーーーン!!!!!!!!!!!
女性がプイッと顔を振り向いたところで別のDホイールレーンから大きな爆発音が聞こえてきた。遅かったか・・・・・
「あら?もう終わったの?早いわね、仕方ない、私はこれで帰るわ」
「待てや!」
ピュッ!スカッ!
Dホイールに乗って帰ろうとしていた謎の女性を俺は手のひらで作った小さい太陽を後頭部めがけて放つ。
「もう・・・・レディに対して失礼じゃないかしら?」
「せめて名前ぐらい名乗れ、これでイーブンにしろ」
「仕方ないわね・・・・・・・・・・私の名前はアリア、アリア・リューベックよ」
「・・・・アリア」
名前を告げたアリアという女性はDホイールにまたいだあと、ヘルメットを被りエンジンを付ける。そして何かを思い出したような仕草をしてこっちに振り向いた。
「そうね・・・・親切なアリアさんはもう一つ情報を教えてあげるわ。私はイリアステルと関係は持ってないわ、私は私自身で・・・・・・・・・・・
この世界と精霊世界、2つの世界の王となってみせるわ」
俺にそう言い放ったアリアはDホイールで走って行った。すでに爆発の起きたレーンには救急車がサイレンを鳴らしながら走っている。
「(2つの世界の王・・・・・・・こりゃ下手したら、イリアステルよりもヤバイかもしれないな)」
すでに俺の知らないところで知らない戦いが始まっているかもしれない・・・・・・・・
・・・・・ビー!ビー!
「・・・・遊星からか」
Dホイールに遊星からの連絡が入ったことを見て、俺はヘルメットを被り牛尾さんの事故現場へと走っていった。
遊輝「え〜と・・・・本日は初登場、上白沢慧音さんです」
慧音「上白沢慧音だ、種族はワーハクタクで普段は人里にある寺子屋で教師をしている。専門は歴史だ」
響「ワーハクタク・・・・・・?」
遊輝「・・・・これ言っていいの?」
慧音「構わない、下手に分からないままにするよりかは真実を伝えた方がいい」
遊輝「分かりました。ワーハクタク・・・・簡単に言ったら半分人間、半分野獣だね」
スバル「・・・・お前の仲間に人間はいないのか?(汗)」
遊輝「霊夢がいるじゃん」
奏「1人だけでしょ!?」
慧音「それにしても響!お前テストが赤点ばっかと遊輝から聞いたぞ!!」
響「ドキッ!」
慧音「そういう奴は・・・・・」
響「はっ!?ちょっ!?な、何!?」
慧音「こうだ!!」
ドシン!!!!!
響「いったああああああああ!!!!!!!!!!!!」
遊輝「出た!慧音先生の頭突きや!!!」
レミ「お、音が可笑しかった(汗)・・・・・・・・・・」
慧音「これから響には補習をやらないといけないな」
響「嫌だ!!!!」
バコン!!!
響「♪「××〒°$¥○♪☆8¥8|!?!?!る」く」?」←悶絶している
奏「ウワァ・・・・・(汗)」
遊輝「次回はついに機皇帝が出るぞ!【VS機皇帝! 現れろ!ホープ・ザ・ライトニング!】」
スバル「次回もよろしくな!」