【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
龍可「お久しぶりです」
2015年10月の禁止・制限改訂が出て、まぁ当たり前と言えば当たり前だがプトレマイオスが禁止になったな。
龍可「あれは・・・・・強すぎたわね」
強すぎたんだけど・・・・実は2話先のデュエルで恭輔が使うんだよね(汗)
龍可「・・・・・それって大丈夫なの?」
いや、思いっきりアウト。さすがに禁止カード使うわけにはいかないし、またプランを練りなおさないといけない。
龍可「ライトロード使いの私からすれば光の援軍の準制限と混沌帝王の制限解除は凄く嬉しいわね」
今の世の中、カオスライロよりクラブレライロの方が強くて・・・・・
龍可「でもあれってライフ4000じゃ・・・・」
そこなんだよな・・・・3回しか使えないし。まぁこんなことしてないで最強カードの紹介にいこう。
龍可「今回はオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!今やっているアニメのエースカードね」
モンスター効果はモンスターを戦闘で破壊した時の超過のダメージが2倍になる。これが地味に効くんだよね。
龍可「ペンデュラム効果はペンデュラムモンスターの戦闘ダメージを0にする効果とエンドフェイズに自身を破壊して攻撃力を入れ1500以下のペンデュラムモンスターをサーチする効果よ。どっちも同名カードで1ターンに1度しか使えないわ」
サーチ効果なんか2回も発動したらそれだけでペンデュラムスケールがそろってしまうわな。ペンデュラム版のクリッターと考えれば強さは分かるよな。今では色んなカードに派生しているけど、ひょっとしてコスプレイヤー、ホープの遺伝を受け継いでいるのかな?
龍可「第86話、アクションデュエル!スタート!」
遊輝 side
「デッケェ!!!このブルーアイズの銅像スゲェな!!」
「うるせぇぞスバル。もう少し静かにしろ」
「龍亞君と龍可ちゃんも何回かきているのでしょう?羨ましい〜〜」
「来てるって言われても内部見学なんて一度もしたことねぇけど」
それぞれ、歓喜やら不満やら色々と言いたいこと言って建物の奥へと進んでいく。そこには素人には分からない大型の機械がたくさんあり、その機械をポチポチといじる研究者が数人いる。
ここは海馬コーポレーションの実験室の一つ。俺は時々、ここで海馬コーポレーションのテストプレイヤーとして色んな事をしている。まぁ、基本的にはエクシーズモンスターが基本だが、ここ1ヶ月は違う。
「それで、なんで私たちを呼んだの?」
「師匠、面白いものって何ですか?」
今回呼んだのは軽音部+祈と恭輔だ。龍亞と龍可もテストプレイヤーとして登録されており、時々俺の相手をしてもらったりアシスタントをしているが、ここ最近は龍亞が多いな。他に遊星やら呼んでも良かったけどあんまり多くしたらダメだと上層部に言われた。
「とりあえず、定期的にここでデュエルして欲しいんだよ」
「ここでデュエル?それだけ?」
「それだけ。とりあえず手本見せるから」
「て、手本・・・・ですか?」
「何でデュエルするのにわざわざ手本を見なくちゃいけないの?」
「とりあえず見てから文句言え。龍亞〜、準備体操の相手してくれ」
「おkおk」
「?準備体操?何で?」
「身体動かすから」
レミの質問を適当に流して龍亞とペアになり準備体操を始める。
「龍可ちゃんは見た事あるんだよね?デュエルに準備体操必要なの?」
「これは必要です。身体動かす事が多いので」
「龍可ちゃん自身がやった事は?」
「私はないです。体力的に無理なので」
「体力的に?デュエルに体力ってそんなに大事ですか?」
「・・・5・6・7・8。はい終了」
皆の質問を龍可に答えてもらっている間に準備体操を終わらす。その後、研究者から2つの機械を手に取って一つを龍亞に渡す。それはシンプルなデザインをした、人から見ればタブレットみたいなものである。それを左腕につけてあったリストバンドに装着出来るか確認、そのまま装着する。
「よっし、こっちは大丈夫」
「俺もOK!」
「・・・・それ、何?」
「デュエルデスク」
「えっ?でもどこにモンスターや魔法カードをセットするのよ?」
「こうやって使うんだよ」
タブレット型のデュエルデスクにある一つのボタンを押す。するとタブレットから電波らしきものが飛び出て縦長に伸びる。
「へぇ〜、これソリッドビジョンで出るのか。スゲェな」
「遊輝!!早くしてよ!!」
スバルが感心深く近寄ってきたが、龍亞に急かされるので急いでここに入ってきた扉とは違う別の扉を開けて部屋に入る。
遊輝 side out
龍可 side
私たちは大きなガラス窓の向こう側にいる遊輝と龍亞のデュエルをこれから見学する。龍亞と遊輝はすでに対峙している。
「このデュエルフィールド、やけに広いわね。天井も高いし、1対1のデュエルのためにこんなにスペースが必要なの?」
「その内分かりますよ」
「それじゃ発動します!!アクションフィールド、《マジカル・ブロードウェイ》!!」
1人の研究者の声がこの部屋内に響き渡る。すると、遊輝と龍亞がいる部屋が光輝き、フィールドがアメリカの街にありそうなブロードウェイのような場所になる。
「なっ!?何これ!?」
「どうなってるんだ!?ソリッドビジョンでここまで再現できるのか!?」
「それじゃ・・・・やるぞ!」
「戦いの殿堂に集いしデュエリストたちが」
「モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い!」
「フィールド内を駆け巡る」
「見よ!これがデュエルの最強進化系!!」
「「アクショーン、デュエル!!」」
RUA LP 4000 YUHKI LP 4000
遊輝と龍亞がポーズを決めながら決めセリフを言う。すると、二人の上空で球体状になっていたものがカードとなってフィールド内に散らばった。私たちの目の前に電波のライフ表示が映る。
「・・・・・龍可さん、あれ言う必要ありますか?」
「何か・・・・必要みたい」
「先行もっらい!!!」
その一言を言った龍亞がいきなりジャンプして建物の上に乗り、そのままフィールドにあるソリッドビジョンの上に乗り移って走り出す。
「龍亞君!?何してるの!?ドローしてよ!!」
「あれはあれであってますよ。このデュエル、先行ドローはないです」
「いや、だからって走る必要ありますか!?」
「俺はD・ボードンを守備表示で召喚!」
D・ボードン 守1800
龍亞の隣にスケードボードになったボードンが現れて一緒に走る。
「頼むぞボードン!そりゃ!」
「「「「「「の、乗った!?!?!?」」」」」」
龍亞がジャンプしてボードンに乗り込み、スケードボードを乗っているように操る。そして建物に向かってジャンプして1枚のカードを手に取る。
「アクションカードゲット!!カード1枚伏せてターンエンド!」
龍亞 手札 3+1枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
D・ボードン 守1800
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
「モ、モンスターに乗れるの!?てか龍亞君デュエルしてるの!?」
ボードンに乗ったままフィールド内を駆け回る龍亞。見学しているこっちからだと皆騒いでいるが私はもう慣れたことで何も言わずにデュエルを見る。遊輝はフゥ〜と息を吐いて龍亞の様子を見ていた。
「(慣れたらサマになるもんだな)俺のターン!ドロー!」
遊輝 手札 6枚
「青のPゾーンにオッPセット!」
「「「「「「ペ、ペンデュラムゾーン?」」」」」」」
「そしてEM シルバー・クロウを召喚!」
EM シルバー・クロウ 攻1700
「そりゃ!!」
遊輝の隣に狼が現れて、遊輝もジャンプして建物の屋上へと登っていく。
「シルバークロウ!!あのチョロマカ動くボードンに攻撃!シルバークロウは攻撃宣言時、ダメージステップ終了時まで自分フィールドの《EM》モンスターの攻撃力が300ポイントアップする!」
EM シルバークロウ 攻1700→2000
シルバークロウが龍亞に向かって噛みつこうと攻撃をしたところで、龍亞が手札から1枚のカードをディスクにセットした。
「アクションマジック、回避!シルバークロウの攻撃を無効にする!そうりゃ!!」
ボードンに乗った龍亞は壁まで登っていき、シルバークロウの攻撃をジャンプしてかわす。
「よ、避けた!?」
「あれってさっき拾ったカードだよね!?使っていいの!?」
「えぇ、フィールド内に散らばっているアクションカードを1枚だけ拾って手札に加えることが出来ます。そして、好きなタイミング・・・・速攻魔法と同じタイミングで手札から発動することが可能です」
「だから先ほどから師匠たちはフィールド内を駆け回っているのですね・・・・・・・」
「チッ・・・・・カード1枚伏せてターンエンド。エンドフェイズ時、PゾーンのオッPの効果発動!このカードを破壊して、デッキから攻撃力1500以下のペンデュラムモンスターを手札に加える!俺は慧眼の魔術師を加えるぜ!シルバークロウ!!」
デッキから1枚のカードを加えたところで遊輝もシルバークロウを呼んで背中に乗り込み、走り出す。
遊輝 手札 4枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
EM シルバークロウ 攻1700
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード1枚
「ねぇ龍可ちゃん。ペンデュラムゾーンとかペンデュラムモンスターって何?」
デュエルを見ていたところにまたレミさんが質問をしてくる。
「私もあまり知りませんよ。まぁ・・・・・次の遊輝のターンになれば凄いことになります」
「俺のターン!ドロー!」
龍亞 手札 4枚
「チューナーモンスター、D・スコープンを守備表示で召喚!スコープンは守備表示の時、Lv4はになる!」
D・スコープン 守1400
☆3→☆4
「Lv3のボードンにLv4のスコープンをチューニング!そうりゃっ!!」
ボードンがシンクロ素材となるため、龍亞はボードンから飛び降りて建物から大ジャンプする。
☆3 + ☆4 = ☆7
「世界の平和を守るため、勇気と力をドッキング!シンクロ召喚!レベル7!愛と正義の使者!パワー・ツール・ドラゴン!!」
パワー・ツール・ドラゴン 攻2300
龍亞が乗っていたボードンが3つの星になり、横に出てきたスコープンが4つの輪になってボードンの3つの星を囲む。白い光がその輪の中を通り抜けるように光り出してパワー・ツール・ドラゴンが出てきた。ボードンが素材となって、ジャンプした龍亞は壁を蹴ってそのままパワー・ツール・ドラゴンの背中に飛び乗った。
「パワー・ツールの効果発動!デッキから装備魔法1枚をランダムに手札に加える!パワー・サーチ!」
龍亞のデッキがシャッフルされてランダムに飛び出した1枚のカードを手に取り、そのままディスクにセットした。
「装備魔法、ダブルツールD&Cを装備!装備モンスターは自分のターンの間、攻撃力が1000ポイントアップする!」
パワー・ツール・ドラゴン 攻2300→3300
「バトル!パワー・ツールでEMシルバークロウに攻撃!クラフティ・ブレイク!!」
パワー・ツール・ドラゴン 攻3300
EM シルバークロウ 攻1700
遊輝 LP 4000→2400
パワー・ツールの攻撃が遊輝の乗っていたシルバークロウにあたり爆発、その爆風に飲まれて遊輝も飛ばされてしまうが、そのままの勢いを利用してビルの間にあったアクションカードを手に入れ、さらにディスクに手をかける。
「フィールドで破壊されたペンデュラムモンスターは墓地の代わりにエクストラデッキに行く!速攻魔法、イリュージョン・バルーン!モンスターが破壊された時、デッキトップ5枚を見てその中の《EM》モンスター1体を特殊召喚して、残りをデッキに戻してシャッフルする!」
めくれたカード
・龍脈の魔術師
・EM リザードロー
・天空の光彩
・EM ペンデュラム・マジシャン
・デモンズ・チェーン
「俺が選択するのはEM ペンデュラムマジシャン!!こいつは特殊召喚成功時、自分フィールドのカードを2枚まで選択して破壊、デッキから破壊した枚数までの《EM》モンスターを手札に加える!ただし、同名モンスターは1体まで、ペンデュラムマジシャン自身はサーチできない!ペンデュラムマジシャン自身を破壊して俺はEM ドクロバット・ジョーカーを手札に加える!」
「(確か万能サーチカードだったはず・・・・・)俺はこれでターンエンド!ダブルツールD&Cの効果でパワー・ツールの攻撃力は元に戻る!」
龍亞 手札 3枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
パワー・ツール・ドラゴン 攻2300
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
ダブルツールD&C 〈パワー・ツール〉
「ちょっと・・・・・ペンデュラムモンスターって何よ?」
「は、破壊されてもエクストラデッキに行くってどういうことですか?」
「多分このターンに全て分かりますよ」
「俺のターン!ドロー!」
遊輝 手札 6+1枚
「(それじゃ・・・・せっかくだしやりますか)レディースアンドジェントルメーン!!!」
「な、何だ!?」
建物の屋上に立った遊輝が突然大声で観客を引きつけるような言葉を話しかけてきた。両手を大きく広げてこれから何かマジックでもするかのごとく、その顔とても楽しみを持たせるような笑顔で満ちている。
「それでは、本日ここに来ていただいているお客様にとっておきの召喚方法を教えてあげましょう!!」
「し、師匠・・・・・さっきの攻撃で頭を打っておかしくなっちゃった・・・・」」
「恭輔君、多分それは言ってはいけない」
「(あっ、これ俺も乗った方がいいな)とっておきの召喚方法〜〜?」
何かを感じとった龍亞も心にもこもってない棒読みに近い言葉をかける。
「でも何事も準備は大事ですね。そこで私はEM ドクロバット・ジョーカーを召喚します!」
EM ドクロバット・ジョーカー 攻1800
遊輝の目の前にピエロのような格好をしたモンスターが現れる。そのモンスターは頭に被ってあったシルクハットを手にとって、自らの手をその中に入れると1枚のカードが握られていた。
「ドクロバット・ジョーカーは召喚時、デッキからこのカード以外の《EM》モンスター、《魔術師》Pモンスター、《オッドアイズ》モンスターのいずれか1枚を手札に加えられます!私はこの効果で貴竜の魔術師を加えます!そして私は赤のPゾーンに賤竜の魔術師を、青のPゾーンに慧眼の魔術師をセッティング!」
遊輝のディスクの両端に2枚のカードがセットされると、賤竜の魔術師と慧眼の魔術師が現れて、天から光が降り注いでいるように見える。2体のモンスターの下には2と5の数字が見える。
「これでLv3と4のモンスターが同時に召喚可能となりました!」
「同時に・・・・召喚?」
「そんな事出来るわけないでしょ!!通常召喚は1回だけよ!!」
「ノーノー、私は通常召喚とは一度も言っていませんよ?しかし、これではせっかくのペンデュラム召喚が生かされません。そこで私は一つ目のマジックを披露したいと思います!皆様、慧眼の魔術師にご注目を!!アン・ドゥ・ドロワ!!」
パチン!ドロン!!
「「「「「「「か、変わった!?」」」」」」」
遊輝がカウントのタイミングで指をパチンと鳴らすと、慧眼の魔術師が消えて代わりに全く別のモンスターがPゾーンにセッティングされていた。そのモンスターの下には8という数字がある。
「慧眼の魔術師は反対側のPゾーンに《魔術師》カードか《EM》カードがある時、このカードを破壊することで代わりに他の《魔術師》カードをPゾーンにセットできます!私はこれでデッキからスケール8の竜穴の魔術師をPゾーンにセッティングしました!さらに竜穴の魔術師の効果を発動!もう片方のPゾーンに《魔術師》カードがある時、手札のPカードを墓地に捨てる事でフィールドの魔法・罠を1枚破壊します!私は貴竜の魔術師を捨てて、パワー・ツール・ドラゴンに装備されたダブルツールD&Cを破壊します!」
竜穴の魔術師の杖から魔法攻撃ができて、パワー・ツールに装備されたダブルツールが破壊されてしまう。
「くっ!!」
「そしてPゾーンにはスケール2の賤竜の魔術師とスケール8の竜穴の魔術師が存在する!これでLv3から7までのモンスターが同時に召喚可能!!揺れろ!!魂のペンデュラム!!天空に描け光のアーク!!ペンデュラム召喚!!現れろ俺のモンスター達!!」
賤竜の魔術師と竜穴の魔術師に大きなペンダントみたいな物が出てきて、その間を振り子運動する。そして、2体の魔術師の間に大きな穴が開いて、4つの光がその中から出てくる。
「エクストラデッキからEM ペンデュラムマジシャン!EMシルバークロウ!慧眼の魔術師!そして雄々しくも美しく輝く二色のまなこ!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」
EM ペンデュラムマジシャン 攻1500
EMシルバークロウ 攻1700
慧眼の魔術師 攻1500
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻2500
4つの光から出てきたのはさっき龍亞や遊輝自身が破壊したモンスターやペンデュラムゾーンにいたモンスター達だった。いつ見ても凄いよね、このペンデュラム召喚って。
「なっ・・・・」
「ど、どうやって4体ものモンスターを同時に・・・・・」
「私が先ほど行ったのはペンデュラム召喚というものです」
「ペンデュラム召喚?」
私の隣で混乱している皆に向けて遊輝が説明を始めた。
「ペンデュラム召喚とはこのデュエルディスクの両端にあるペンデュラムゾーンにこのペンデュラムモンスターを2枚セットする事から始まります」
「・・・・・あれ?よく見たらそのモンスターカード可笑しいわね。モンスターなのに下半分は緑色になっている」
「ペンデュラムモンスターは普通にモンスターとして扱う事もできますが、このようにペンデュラムゾーンに置いたカードは魔法カード扱いとして扱われます。そして、それぞれのペンデュラムモンスターにはスケールというものが存在します」
「スケールって・・・・・その2体のモンスターの下にある数字の事ですか師匠?」
恭輔が遊輝の隣にいる賤竜の魔術師と竜穴の魔術師を指差して質問をする。
「その通りでございます。ペンデュラム召喚とはこのスケールの間にあるレベルを持つモンスター・・・・・この場合、スケールは2と8ですので3から7までのモンスターが手札・エクストラデッキから同時に特殊召喚されます」
「同時に!?ていう事は手札にあるモンスター全て出す事が出来るの!?」
「その通りです!もちろん、手札からモンスターを出すという事は手札が尽きるというデメリットもありますが、ね」
「あと、一つ気になったんだけど・・・・」
「ゆ、遊輝さん、エクストラデッキから特殊召喚というのは?
「おっと失礼、ペンデュラムモンスターにはスケールを持つ事とは別にもう一つ特徴があります。フィールドで破壊されたペンデュラムモンスターは墓地に行く代わりに表側表示のまま、エクストラデッキに置かれます」
「墓地に行かずにエクストラデッキ!?」
「ということは破壊されてもまたペンデュラム召喚してフィールドに戻るのかよ!?」
「ただし、『墓地に行く代わりに』ですのでデッキや手札・除外ゾーンの場合は全く無意味ですけど。それと召喚自体を止める神の警告などを打たれてしまったら墓地に送られます。それとエクシーズ素材になってしまっても墓地に行きます」
「対策取ってなかったら何回も戻ってくる・・・・・不死身ね」
私も最初にペンデュラム召喚見たときは驚いたわね。ペンデュラムモンスターはエクストラデッキに溜まっていく、つまり後半になればなるほどペンデュラムモンスターは溜まっていき、召喚する幅が広がっていく。レミさんの言った通り、対策をとってなければ不死身だわ。
「では、デュエルを再開しましょう!ペンデュラムマジシャンの効果!今回は自身と慧眼の2枚を破壊して、デッキから2枚の《EM》モンスターをサーチします!私はドクロバット・ジョーカーとシルバー・クロウを手札に加えます!さらにPゾーンの賤竜の魔術師の効果!もう片方のPゾーンに《魔術師》カードが存在する時、エクストラデッキに表側表示である《魔術師》Pモンスターか《オッドアイズ》Pモンスターを手札に加えます!私は慧眼の魔術師を手札に加えます!」
遊輝 手札 4枚→7枚+1枚
「・・・・・手札が増えているんだけど?(汗)」
「さらに墓地に送った貴竜の魔術師の効果!自分フィールドのLv7以上の《オッドアイズ》モンスターのLvを3つ下げて墓地から守備表示で特殊召喚します!」
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン ☆7→☆4
貴竜の魔術師 守1400
オッドアイズの前に7つの星が出てきて、そのうち3つが消えて白いフードとコートが繋がった服を着た女性の魔術師がオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンの前に出てきた。
「そして何と!!この貴竜の魔術師はペンデュラムモンスターと同時にチューナーモンスターでもあるのです!!」
「チュ、チューナーだと!?」
「私はLv4のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンにLv3の貴竜の魔術師をチューニング!」
☆4 + ☆3 = ☆7
「二色の眼を持つ龍よ!魔術師と同調し紅蓮なる炎の力を手に入れろ!シンクロ召喚!レベル7!オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン!!」
オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン 攻2500
貴竜の魔術師が3つの輪になって、その中にオッドアイズが4つの星となり中に入る。それら全てが一つになると、火山が噴火を起こすようなビジョンに代わり、その火山の中から身体が赤くなったオッドアイズが現れた。
「オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンの効果発動!シンクロ召喚成功時、自分のPゾーンのカード1枚特殊召喚出来る!」
「な、何だって!?」
「その代わり、メテオバーストはこのターン攻撃できませんけど。俺は竜穴の魔術師を守備表示で特殊召喚!」
竜穴の魔術師 守2300
オッドアイズの咆哮でPゾーンにいた竜穴の魔術師の身体が起き上がり、フィールドに降りてきた。
「さて、これでLv7のモンスターが2体並びました!Lv7のオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンと竜穴の魔術師でオーバーレイ!」
☆7 × ☆7 = ★7
今度はオッドアイズと竜穴の魔術師がその間に出来たブラックホールに吸い込まれていき、爆発が起きる。
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!二色の眼を持つ龍よ!魔術師と共にその戦慄なる雄叫びで全てを凍らせ!エクシーズ召喚!ランク7!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!!」
オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン 攻2800
ブラックホールから吹雪がフィールドに吹き荒れて、その中心から今度は身体を青くしたオッドアイズが姿を現した。
「すげぇ・・・・1ターンにあれだけ展開したのに手札も減ってない・・・」
「これが・・・・ペンデュラム召喚の強みですね」
「バトル!EM シルバークロウで攻撃!」
「何を企んでいるのか仕方ないけど迎え「この瞬間、オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンの効果発動!」はっ!?」
「自分または相手の攻撃宣言時、このカードのオーバーレイ・ユニットを取り除いてその攻撃を無効にする!!」
オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン OVR 2→1
シルバークロウがパワー・ツールに突っ込もうとしたけど、その前にオッドアイズが間に入り攻撃を止めさせた。
「こ、攻撃を止める!?それがなんの意味があるんだよ!!」
「その後、墓地から《オッドアイズ》モンスターを特殊召喚する!さっきオーバーレイ・ユニットとして墓地に送ったオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンを特殊召喚!!」
「!?や、ヤッベ!!」
攻撃を止めたオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンのいた場所に穴が開いてオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンが現れた。龍亞はそんな事に目をくれずにパワー・ツールに乗ってフィールドを駆け回る。
「ではバトルフェイズ続行!オッドアイズ・メテオバーストで攻撃!!灼熱のストライクバースト!!」
「リバースカードオープン!聖なるバリア〜ミラーフォース〜!」
「おやおや、それは困りましたね・・・・では、第二のマジックをお見せしましょう。ワン・ツゥー・・・・・スリー!!」
パッ!!
フィールド全体がライトによって照らし出されて、フィールド内を彩らせれる。そして、龍亞の発動したミラーフォースは破壊されてしまった。
「!?な、何今の!?」
「アクションマジック、イルミネーション!1ターンに1度、モンスターを破壊するカード効果を無効にします!」
「マジで!?」
「よってバトル続行!オッドアイズ・メテオバーストでパワー・ツールに攻撃!灼熱のストライクバースト!!」
オッドアイズ・メテオバーストがフィールド内を動き回っているパワー・ツールを射程に捉えて攻撃をする。そのままパワー・ツールはオッドアイズ・メテオバーストの攻撃を受けてしまった。
「これでパワー・ツールは破壊されてダイレクトアタックで遊輝の勝ちになるわね」
「まだですよ」
「まだ?どういうこと龍可ちゃん」
「まだ終わってないってことですよ。フィールドをよく見てください」
『・・・・グオオオオオ!!!!!!!』
「!!!!お、おい、今のは・・・・」
スバルさんが驚いたような表情でフィールドを指差す。そこには全くの無傷で立っているパワー・ツールと龍亞がいた。
「な、何で!?確かにさっき破壊されたよね!?」
「・・・・やっぱり手にしてたか」
「アクションマジック、大脱出!!このターンのバトルフェイズを終了させる!!」
皆見えてなかったみたいだけど、私は龍亞が動き回っている間にソリッドビジョンで上空に出来た青い道の上でアクションカードを手にしている龍亞が見えた。だからまだ続くと確信したわ。
「これはこれは、相手もなかなかのテクニシャンでしたね。では、メイン2に入ってLv4のシルバークロウとドクロバット・ジョーカーでオーバーレイ!」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!ランク4!昇竜剣士マジェスターP!」
昇竜剣士マジェスターP 守2000
ブラックホールから今度出てきたのはユニコールの背中に乗った竜剣士だった。相変わらず手が尽きないわね遊輝も。龍亞も龍亞でまだまだ楽しんでいるみたい。
「昇竜剣士マジェスターPはエクシーズ召喚成功したターンのエンドフェイズにデッキからPモンスターを手札に加えます」
「それだけ回してまだ手札にカード加えるの〜〜?というか俺のターンまだ〜〜?」
「急にテンション下げるな・・・・私はカードを2枚伏せてターンエンド!そしてマジェスターPの効果で私は相克の魔術師を手札に加えます!」
遊輝 手札 6枚 LP 2400
【モンスターゾーン】
オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン 攻2500
オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン 攻2800
昇竜剣士マジェスターP 守2000
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 2枚
【ペンデュラムゾーン】
赤:賤竜の魔術師 スケール2
青:なし
「やっと俺のターンだよ!ドロー!」
龍亞 手札 4枚
「メテオバースト!!」
龍亞のターンが始まったのと同時に遊輝はオッドアイズ・メテオバーストの背中に乗ってフィールドを再び走り始める。
「そして今引いたのはハーピィの羽根箒!」
「ハ、ハーピィの羽根箒!?!?」
「あ、あれって禁止カードでしょ!?何で龍亞君使ってるの!?」
「このデュエルは遊輝の前世の禁止・制限を採用しているのですよ。その世界だと大嵐は禁止カードでハーピィの羽根箒は制限カードなんです」
「げ、解せぬ・・・・・(汗)」
「な、納得いかないですね・・・・・(汗)」
「相手の魔法・罠ゾーンのカード全てを破壊する!」
フィールドに吹き荒れた突風により、遊輝の魔法・罠ゾーンのカードは全て破壊されてしまった。もちろん、Pゾーンも魔法カードなのでセットされていた賤竜の魔術師も破壊されてしまう。
「破壊されたペンデュラムカードはエクストラデッキにいく!」
「関係無い!パワー・ツールの効果!パワー・サーチ!魔法カード、ジャンクBOX!墓地からスコープンを攻撃表示で特殊召喚!スコープンの効果!手札からD・ビデオンを特殊召喚!」
D・スコープン 攻800
D・ビデオン 攻1000
ジャンクBOXの効果によりスクラップ場からスコープンが、スコープンの効果により隣にビデオンが現れる。
「Lv4のD・ビデオンにLv3のスコープンをチューニング!」
☆4 + ☆3 = ☆7
「世界に希望の橋を架けるため、勇気と力をカスタマイズ!シンクロ召喚!レベル7!機械竜 パワー・ツール!」
機械竜 パワー・ツール 攻2300
スコープンの輪の中にビデオンが入り、今度は身体が黒い機械竜 パワー・ツールが現れる。普通のパワー・ツールに乗っている龍亞は建物にたどり着いた時に「よっ」という声を出して背中から降りる。
「じゃあここから反撃するぞ!パワー・ツール・ドラゴンでサーチした装備魔法、団結の力を機械竜 パワー・ツールに装備!攻撃力の計算は後回しにして、機械竜 パワー・ツールの効果!装備魔法を装備した時1枚ドロー!
龍亞 手札 2枚→3枚
「魔法カード、D・スピードユニット!手札のリモコンをデッキに戻してマジェスターPを破壊!」
リモコンが機械の発射口にセットされて発射、マジェスターPを破壊した。
「そして1枚ドロー!」
龍亞 手札 1枚→2枚
「(良いのきた!)墓地のD・ビデオンをゲームから除外してチューナーモンスター、D・スマホンを特殊召喚!」
D・スマホン 攻100
「出たなモバホンもどきめ!!」
「スマホン?」
「き、聞いたことがないディフォーマーですね・・・・・」
スマフォ型のモンスターが変形して人型となって現れる。そのモンスターを見た遊輝は皮肉混じりでそんなことを言った。まぁ・・・・確かに展開力は恐ろしくなったわね。龍亞、遊輝の講義を聞いて「俺、2つ目のディフォーマー作る!!」とか張り切っていたわね・・・・
「スマホンの効果!攻撃表示の時、ランダムで出た1〜6の数だけデッキトップをめくり、その中の《ディフォーマー》カードを手札に加える!ダイヤ〜ル、オン!!!」
スマホンの胸のスマフォ型の機械が光り始め、数字が画面に写る。出た数字は4。
「4だから4枚めくる!1枚目、D・リペアユニット!2枚目、ジャンクBOX!3枚目、D・モバホン!4枚目、魔導師の力!俺はモバホンを手札に加えてそのまま召喚!」
D・モバホン 攻100
「モバホンの効果!ダイヤ〜ル、オン!!」
龍亞の隣に出たモバホンの胸の数字が点滅を始め、少し経ったところで5という数字に止まる。
「5が出たから5枚めくる!1枚目、巨大化!2枚目、D・リモコン!3枚目、王宮のお触れ!4枚目、死者蘇生!5枚目、D・ラジカッセン!ラジカッセンを特殊召喚!」
D・ラジカッセン 攻1200
「Lv4のラジカッセンとLv1のモバホンにLv1のスマホンをチューニング!」
☆4 + ☆1 + ☆1 = ☆6
「広大な大地を見守るため、獣の神が駆け抜ける!シンクロ召喚!レベル6!獣神ヴァルカン!!」
獣神ヴァルカン 攻2000
「ヴァ、ヴァルカン!?」
「ヴァルカンの効果発動!シンクロ召喚時、自分と相手の表側のカード1枚を手札に戻す!俺はヴァルカンとアブソリュート・ドラゴンを選択!」
ヴァルカンがオッドアイズ・アブソリュートを掴み、自身と一緒に上空に放たれたように飛んで行った。
「ぐっ!!」
「団結の力の効果で機械竜パワー・ツールの攻撃力は1600ポイントアップ!」
機械竜 パワー・ツール 攻2300→3900
「バトル!機械竜 パワー・ツールでオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンに攻撃!
機械竜が遊輝に乗っているオッドアイズ・メテオバーストに向かって手に装着してある武器で切りつける。斬りつけた瞬間に謎のバリアが貼られて、遊輝への衝撃が緩和されていく。
「アクションマジック、奇跡!この攻撃でメテオバーストは破壊されず、俺のダメージは半分になる!」
機械竜 パワー・ツール 攻3900
オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン 攻2500
遊輝 LP 2400→1700
「あああ!!!!勝てると思ったのに!!!(手札はステープランだから何もできない!!アクションカードを探しにいこう!)ターンエンド!!パワー・ツール!!」
エンド宣言したのと同時に、今度は龍亞がパワー・ツールに乗り込んでアクションカードを探し始める。一方、龍亞のターンが終わった遊輝は建物の屋上へと降りる。
龍亞 手札 1枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
パワー・ツール・ドラゴン 攻2300
機械竜 パワー・ツール 攻3900
【魔法・罠ゾーン】
魔導師の力 〈機械竜〉
「では、私のターン!ドロー!」
遊輝 手札 7枚
「さて、それでは本日のこの素晴らしいデュエルも終わりとしましょう!」
「ラスト宣言!?」
ドローしたカードを確認した後、直ぐに遊輝は両手を上げて、高らかにファイナルターンと宣言した。
「まずはマジックカード、オッドアイズ・フュージョン!このカードには素晴らしい効果があるのですがそれはまた次回に。フィールドのオッドアイズ・メテオバースト・ドラゴンと手札の慧眼の魔術師で融合!二色の眼を持つ竜よ!魔術師と融合し雷鳴の轟きとともにいざ行かん!融合召喚!オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン!!」
オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン 攻2500
オッドアイズ・メテオバーストと手札にあった慧眼の魔術師が融合されて雷鳴の音がフィールドに鳴り響く中、身体を緑色にしたオッドアイズ・ドラゴンがフィールドに現れる。
「ボルテックス・ドラゴンは融合召喚時、相手の攻撃表示モンスターを手札に戻すことができます!」
「!?や、やっべ!?(あ、アクションカードあった!!)」
「ですが、今回私はその効果を使用いたしません」
「はっ!?」
「何で効果使わないのよ!?攻撃力で機械竜に勝てないよ!」
「慌てないでください。マジックカード、ペンデュラム・コール!手札のシルバークロウを捨てて、デッキからカード名が異なる《魔術師》ペンデュラムモンスターを2枚サーチします!私は2枚目の竜穴の魔術師と相克の魔術師を手札に加えます!続いて、赤のPゾーンにEMドクロバット・ジョーカーを、青のPゾーンに相克の魔術師をセッティング!」
遊輝のフィールドに今度はドクロバット・ジョーカーと相克の魔術師がPゾーンに同時に現れる。モンスターの下にある数字には3と8がある。
「これでLv4から7までのモンスターが同時に召喚可能!今一度揺れろ魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!もう一度現われろ!!手札から竜穴の魔術師と相克の魔術師!!そしてペンデュラムゾーンからオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」
竜穴の魔術師 守2300
相克の魔術師 攻2500
オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン 攻2500
上空に出来た大きな振り子はゆっくりと振って、再び穴が開いて同時にモンスターが召喚された。
「相変わらずペンデュラム召喚って凄いよ遊輝!!こんなに走り回らずにもっとゆっくり見たいよ!!」
「それはそれは、お褒めにいただき光栄です。では、本日健闘なさった龍亞さんのためにもっと凄いものをお見せしましょう!」
「もっと凄いもの?」
「まずは下準備です!Lv7の竜穴の魔術師と相克の魔術師でオーバーレイ!」
☆7 × ☆7 = ★7
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!再び現われろ!!オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン!!」
オッドアイズ・アブソリュート・ドラゴン 攻2800
「そんなモンスターを今更出したところで何になるっていうんだ!!」
「お楽しみは・・・・・これからだ!!!Pゾーンの相克の魔術師の効果発動!1ターンに1度だけ、自分フィールドのエクシーズモンスターをそのランクと同じ数値のレベルとして扱いエクシーズ素材にする!!」
「なっ!?」
「エクシーズモンスターを素材にしてエクシーズ召喚!?」
「俺はLv7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとランク7のオッドアイズ・アブソリュート・ドラゴンでオーバーレイ!!」
☆7 × ★7 = ★7
2体のオッドアイズがフィールドに出来たブラックホールに吸い込まれていき、フィールド内で今までの比にはならないほどの巨大な爆破が起きる。
「2体のドラゴン族モンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!!二色の眼の龍よ!!その黒き逆鱗を震わせ、刃向かう敵を殲滅せよ!!エクシーズ召喚!!いでよ、ランク7!!怒りの眼輝きし龍!!覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン!!」
覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン 攻3000
フィールドで起きた大きな爆発の中から黒い翼が広がっていき、そこから紫色の蛍光色みたいなものが光る。煙が晴れると、身体が黒く染まって一回り大きくなり、両肩の部分に大きなブースターを備えたオッドアイズが遊輝の後ろにいた。
「な、なんだあのモンスター・・・・・」
「フィ、フィールドにいるだけで凄い圧倒されます・・・・・・」
「オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンの効果発動!!エクシーズモンスターを素材としてエクシーズ召喚に成功した時、相手フィールドのLv7以下のモンスターを全て破壊して、破壊したモンスターの数×1000のダメージを与える!!」
「なっ!?」
『・・・・(ピキーン)ガアアアア!!!!!!』
オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンが咆哮を挙げると、闇の波動がフィールド全体に広がり2体のパワー・ツールを破壊していった。
「うわああああ!!!!!!!!!」
龍亞 LP 4000→2000
さらに、その衝撃だけで龍亞も吹っ飛ばされてしまった。龍亞だけでない、龍亞の近くにあった建物も衝撃で全て破壊されてしまう。
「そして、この効果が通った時、オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンはこのターン、3回攻撃できる!!」
「ちょっ!?あのモンスター強すぎでしょ!?」
「モンスター破壊して相手にダメージ与えた上で3回攻撃!?」
「ラスト!!覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンでダイレクトアタック!!」
「つぅ・・・・アクションマジック!!イリュージョン・ダンス!!攻撃表示のモンスターを守備表示に変更する!!」
「おやおや・・・・では、最後のマジックといきましょう!!みなさん、ご一緒にカウントを数えてください!!」
「?か、数えたらいいのね」
「それではいきましょう!!」
「「「「1・2・・・・・・・3!!!!!」」」」」
バーーーーーン!!!!!!!
龍亞が発動したアクションマジックは覇王黒竜の後ろにいたボルテックス・ドラゴンが出した電気ショックみたいな物で破壊されてしまった。
「オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴンは1ターンに1度だけ、魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、エクストラデッキの表側表示のPモンスターをデッキに戻すことでその発動を無効にして破壊します!!」
「うっそ!?」
「バトル続行!!覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴンの攻撃!!反旗の逆鱗 ストライク・ディスオベイ!!」
覇王黒竜が、牙で地面を削りながら龍亞に向かって突進していき、龍亞に近づいたところでその牙を龍亞に振り上げた。
「う、うわああああ!!!!!!!!」
龍亞 LP 2000→0
WIN 遊輝 LOS 龍亞
「以上、本日のデモンストレーションデュエルのアクションデュエルと私のエンタメデュエルでした!!」
最後に遊輝が頭を下げて右手を横にして執事のような挨拶をする。その隣では2体のオッドアイズが咆哮を上げていた。
龍可 side out
遊輝 side
「よっと、龍亞、大丈夫か?」
「だ、大丈夫って聞くならあんな攻撃しないでよね、いててて・・・・・・」
リアル・ソリッド・ビジョンシステムが消えて、上からジャンプして降り、龍亞の方に行く。覇王黒竜の攻撃を食らった龍亞はしかめっ面をしているが大した怪我は無さそうだ。
「にしてもあとちょっとだったのにな〜・・・・・アクションカードいつ拾ったの?」
「アブソリュートを戻された時だ。正直、メテオバーストを戻されていたら届かなかったよ」
「あーーー!!!!やっぱりあっち戻すべきだったか!!!!!」
「お疲れ2人とも」
「すげぇデュエルだったな!!!」
「師匠!!凄いデュエルでした!!」
二人でデュエルの総括をしていたところで実験室の方に待機していた龍可達がこっちのデュエル場へと入ってくる。
「それにしても驚くことばっかりだったわね・・・・・ペンデュラム召喚にエクシーズモンスターを素材にしたエクシーズ召喚・・・・」
「あ、あと・・・・このデュエル自体も変わったルールで面白かったです」
「遊輝、このデュエルって何なのよ?」
「これはアクションデュエル。リアル・ソリッド・ビジョンシステムを使ったライディングデュエルとは全く違ったエンターテイメントを目的としたデュエルなんた」
「エンターテイメントを目的とした?」
「アクションデュエルはお客さんと盛り上がって初めて意味をなすと俺は思ってるんだ。最後の最後までドキドキしてただろ?」
「確かに!!アクションカード1枚で凄い魅了していてこっちのワクワクが止まらなかったよ!!」
「そうだね。アクションデュエル中はこうやってフィールド内に散らばったアクションカードを探しながらデュエルをしなくちゃいけない。普通のデュエルと違って体力・洞察力が必要となっていくよ。まぁ細かいルールは習うより・・・・慣れろだろ?誰かしてみたい?」
「俺!!!俺がやりたい!!」
「私も!!!!」
「スバルと響か・・・・・じゃあルールを教えるからそれ以外は実験室に戻って」
デュエルディスクを龍亞からもらって、俺のデュエルディスクと2つ、2人に渡す。龍亞と龍可は先に実験室に戻り、レミ達もそれに続いて戻っていく。
「・・・・・・以上だ、OK」
「大丈夫!!」
「俺もいけるぜ!!」
「じゃあよろしくお願いします」
実験室にいる研究者にそう言葉をかけて俺も実験室に戻る。すでに2人のいるフィールドには新たなフィールド魔法が発動してある。
「行くぜ!!」
「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が」
「モンスターとともに地を蹴り、宙を舞い!」
「フィールド内を駆け巡る!」
「見よ!これがデュエルの最強進化系!」
「「アクショーン、デュエル!!」
遊輝「本日のゲストは・・・・・何故2回目?霊夢と射命丸です」
文「なかなか面白いデュエルでしたね〜。良いネタになりますよ」
霊夢「あんた、あんな事やって恥ずかしくないの?」
遊輝「アニメの主人公がやってるのを真似ただけ、ていうか本当になんでお前ら?アリスとか慧音さんとかまだ出ていない人いっぱいいるだろ」
霊夢「あとの人たちは基本的にデュエルを知らない人たちでしょ」
文「そういう人たちだとわからない事が多いみたいなので、デュエルがある回ではデュエルを知っている人たちを中心に来るようになりました」
遊輝「ふ〜ん・・・・・」
スバル「お〜い、そろそろ入っていいか」
遊輝「あっ、ごめん。忘れてた」
響「忘れないでよ!!」
龍亞「これで遊輝とアクションデュエルで2勝6敗だぜ・・・・そろそろ連勝ぐらいしたいな」
奏「随分贅沢な悩みね」
龍可「私はその前にアクションデュエルするための体力つけなくちゃ・・・・」
祈「あ、あれは見るからにしんどそうですからね・・・・フィールド内を縦横無尽にずっと駆け回っていて」
恭輔「デュエルというより体力勝負ですね」
レミ「それにしても人が多いね。こんなに人が多いのは初めてじゃない?」
文「あややや、私は皆さんとこうやって和気藹々としている方が楽しいからいいですよ」
霊夢「私は・・・・・少し苦手ね」
奏「霊夢さんって黙々と一人でやってるイメージがありますね」
スバル「それにしてもあの覇王黒竜強かったな」
遊輝「あれ、出すのがすっごく大変だけどな・・・・」
恭輔「次回は・・・・・・ちょっと前後してしまいましたけど龍南さんとのコラボ回でのこっちでのその後の生活ですって」
響「げっ!?」
祈「タ、タイトルが【メイド達のカップケーキショップ 前編】」
遊輝「ぜ、前編!?後半もあるのかよ!?」
レミ「いや、私も初めて聞かされたけど・・・・・合計4話執筆するらしい」
奏「う、嘘!?」
文「(あややや・・・・面白いことになりましたね)」
霊夢「次回もよろしくね」