【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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最強カードの紹介!!

遊輝「ここに来たのは1年振りくらいか?」

多分そうかな?間に東方projectの作品を先に完結させたし。

遊輝「ほんっと死にそうだった・・・・・・というか俺無事に帰ってこれたのか不思議だぜ」

おかけで空を飛べるようになったじゃないか

遊輝「それおかけでって言うのか・・・・・・まぁ空を飛べるようになったのは嬉しいけど」

それじゃ最強カードの紹介に行きましょう!!今回は針虫の巣窟!!

遊輝「通常罠の1枚で、デッキトップ5枚を墓地に送れる。墓地肥やしのデッキには欲しいカードだな」

【シャドール】が全盛期の頃に制限になったが、今では無制限なので墓地を肥やすデッキには是非ども入れたいね!

遊輝「第83話、ライディングデュエル、アクセラレーション!!」


第83話 スピードの世界でのデュエル

遊輝 side

 

 

・・・・・・ブオオオオ!!!!!

カチッ!カチッ!

 

「・・・・・1分12秒と1分13秒。スバルが1/100で勝ったな」

 

「え〜、同時に見えたけど?」

 

「コンマの世界で争う世界なんだ。0.01秒でもかなり大きい方だ」

 

ストップウォッチで測っていたところを響に突っ込まれたがそう返した。Dホイールの世界は厳しい、ほんのちょっとでも早くなる為にはかなりの努力が必要、遊星にそう教わった俺はとにかくスピードを大事にした。Dホイールの世界において、トップスピードを維持し続けることはかなり難しい。だが、このスピードを維持し続ければ、例えアマチュアの俺たちでもプロと一進一退の勝負が出来る。タイムだってそうだ、さっきのは1/100秒差と言っていたけど、それを距離に置き換えたら1m近くも離れている。この差はかなり致命的だ。

そんな事を思っていたら、さっきまで走っていたスバルとレミがゆっくりとしたスピードで帰ってくる。

 

「スバル絶対スタートの時に何かしたでしょ!明らかにスタートダッシュした後の距離おかしかったよ!」

 

「だから少しDホイールを弄った以外何もしてねぇって!」

 

「何かしてるでしょうが!!」

 

「お前ら何してるんだよ・・・・・とりあえず次は俺のタイムアタックだから誰か測ってくれ」

 

「私が測るわよ」

 

奏が手を挙げたので、ストップウォッチを奏に渡して自分のDホイールに乗り込む。エンジンを掛け、スタート地点までゆっくり移動して止まる。そしてシグナルの合図で一気に飛び出す。

俺たちは今、アカデミア(主に校長が)作ってくれたDホイールのレース場でトレーニングをしている。WRGPの出場が決まったので練習は必要。レミも分かってくれているので部活の時間を削って練習している。(レミの能力使えば練習時間なんて無限でもあるんだが)

そんな邪念を思いながらラストコーナーを曲がり一気にスパートをかける。

 

ブオオオオ!!!!!!!!キュウウウウ!!!

 

スタート地点を超えたところでブレーキを掛けてDホイールを止める。う〜ん・・・・・調子が上がらない。最近Dホイール乗らんとデッキばっかり弄っていたからな。

 

「タイムは!?」

 

「1分04秒!!」

 

「(あれ?自己ベスト?)」

 

おっかしいな〜・・・・・・・今日は全然スピードに乗れている気がしなかったんだけどな・・・・・・・後でDホイール見てみるか。

 

「次は私と奏のライディングデュエルだね!」

 

元気はつらつに言ってDホイールに乗り込む響。相手である奏もストップウォッチをベンチに置き、Dホイールに乗ってスタート地点までゆっくりと走る。

 

「「フィールド魔法、スピード・ワールド2!セットオン!」」

 

Dホイールを駐車スペースに戻してその反対場にあるピッドに移動して電子器具を触る。響と奏の前にシグナルの表示が出てそれぞれエンジンを鳴らす。

「行くよ奏!」

 

「負けないわよ!!」

 

「「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」」

 

響 LP 4000 奏 LP 4000

 

シグナルが青になったのと同時に2人はエンジンをフルスロットルにして飛び出す。最初のスタートダッシュは響が成功。奏と1m近くの差が開いた。

 

「(やっぱり奏の今後の課題はスタートダッシュだな。今日は調子悪いみたいだし、実際加速も良くないな)」

 

奏得意のスタートダッシュ後の急加速だが今日はそれが見られず、そのまま響が第一コーナーを曲がる。

 

「私のターン、ドロー!」

 

手札 6枚

 

響 SPC 0→1 奏 SPC 0→1

「氷結界の御庭番を守備表示で召喚!カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

 

響 手札 3枚 SPC 1 LP 4000

【モンスターゾーン】

氷結界の御庭番 守1600

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

奏 手札 6枚

 

響 SPC 1→2 奏 1→2

 

「(また固いモンスターが出てきたわね。手札のカウンター罠も多いし、盤石の状態までゆっくりとしよう)チューナーモンスター、神秘の代行者 アースを召喚!」

 

神秘の代行者 アース 攻1000

 

奏のDホイールの隣にアースが出てくるが、相変わらず欠伸をしながらDホイールの横を付いている。

 

「また眠そうな顔をして・・・・ほんっと良く寝るわね」

 

『だって眠いんだもん・・・・・今すぐにフワァ・・・・』

 

「今はダメよ。アースの効果でデッキからヴィーナスを加えるわ。カードを4枚伏せてターンエンド」

 

 

奏 手札 2枚 SPC 2 LP 4000

【モンスターゾーン】

神秘の代行者 アース 攻1000

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 4枚

 

 

響が先にスタート地点まで戻ってきてそのまま突っ走る。奏も響の後を追うように走っていく。

 

「また嫌がらせのようなフィールドね!私のターン、ドロー!」

 

響 手札 4枚

 

響 SPC 2→3 奏 SPC 2→3

 

「SPーエンジェル・バトン!SPCが2つ以上ある時、カードを2枚ドローしてその後手札を1枚捨てる!」

 

出たよ、RDのデュエリストなら絶対に入れるSP。あれ強すぎだからな。天使の施しなのにコストが軽すぎるんだよね。

「E・HERO エアーマンを召喚!効果でデッキから・・・」

 

「リバースカードオープン!罠カード、奈落の落とし穴!」

 

「な、奈落の落とし穴!?」

 

「攻撃力1500以上のモンスターが召喚・特殊召喚した時にそのモンスターを破壊してゲームから除外する!」

 

エアーマンが現れた所に大きな落とし穴が出来て、エアーマンが吸い込まれていく。

 

「何で奈落の落とし穴なんて入れているのよ!!」

 

「カウンター罠だけじゃ防げないと思ったのよ!!RDだとSPCを大事にしないといけないし!!」

 

「計算が色々と狂っちゃったよ!!エアーマンの効果は有効だからアナザー・ネオスを手札に加えてターンエンド!」

 

 

響 手札 4枚 SPC 3 LP 4000

【モンスターゾーン】

氷結界の御庭番 守1600

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

奏 手札 3枚

 

響 SPC 3→4 奏 SPC 3→4

 

「創造の代行者 ヴィーナスを召喚!」

 

創造の代行者 ヴィーナス 攻1600

 

「ヴィーナスの効果!ライフを500ポイント払う毎に神聖なる球体を特殊召喚出来る!1500ポイント払って3体を守備表示で特殊召喚!」

 

神聖なる球体 守500 ×3

 

「Lv2の神聖なる球体2体とLv2の神秘の代行者 アースをチューニング!」

 

☆2 + ☆2 + ☆2 = ☆6

 

「オゾン層にいる天使が稲妻の光を帯びて龍を呼び覚ます。惑星の叫びを受け舞い降りろ!シンクロ召喚!天空の使者!ライトニング・エンジェル・ドラゴン!」

 

ライトニング・エンジェル・ドラゴン 攻2300

 

コース中央の上空に雷雲が出来て、ライトニング・エンジェル・ドラゴンがその中から舞い降りてくる。練習用RDといえど、やっぱりてをぬく訳にもいかねぇしな。奏が持っている響のバックも怖いし、そうなるわな。

 

「これでバトル!ライトニング・エンジェル・ドラゴンで氷結界の御庭番に攻撃!」

 

「リバースカードオープン!カウンター罠、攻撃の無力化!これでライトニング・エンジェルの攻撃を無効に!」

 

「カウンター罠、雷の矢!ライトニング・エンジェル・ドラゴンがフィールドにいるから攻撃の無力化の発動を無効にして破壊する!」

 

攻撃の無力化のカードをライトニング・エンジェル・ドラゴンが雷に纏った矢で撃ち抜き破壊する。そのままもう一つの矢で今度は御庭番も破壊していった。

 

「ヴィーナスでダイレクトアタック!」

 

響 LP 4000→2400

 

ヴィーナスの攻撃を受けた響はDホイールのバランスを少し崩したが直ぐに整える。しかし、そのちょっとした好きに奏が加速して響に追いつく。

 

「やっと追いつく事が出来たわ。ここから一気に追い抜くわよ!」

 

「やれるならやってみたら?私だってそう簡単に抜かれるほどヤワじゃないわ!!」

 

「言ったわね!カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

奏 手札 1枚 SPC 4 LP 2500

【モンスターゾーン】

創造の代行者 ヴィーナス 攻1600

神聖なる球体 守500

ライトニング・エンジェル・ドラゴン 攻2300

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 3枚

 

 

「奏有利の展開になってきたわね」

 

「あぁ、ライトニング・エンジェルのおかけで罠カードも気にせずにいけるしこのまま奏が押すか?」

 

「いや、分からんぞ」

 

ピッドで観戦をしているレミとスバル。奏有利の展開に双眼鏡で見ていた俺が待ったをかける。

 

「何が起こるか分からないのがデュエル。特に慣れていないRDだと尚更な」

 

「それもそうね。響は手札を5枚もあるし」

 

「それにライトニング・エンジェルには魔法カードを無効に出来ないという弱点だってある。SPCが5個ならこのターン、対処される可能性がある」

 

「私のターン、ドロー!」

 

響 手札 5枚

 

響 SPC 4→5 奏 SPC 4→5

 

「(・・・・・これは上手いこと行けばこのターンに勝てる!)SPーハイスピード・クラッシュ!SPCが2つ以上ある時、自分フィールドのカードと相手フィールドのカード1枚を破壊する!選択するのは私の伏せカードと奏の右側のカード!チェーンでSPーサイクロン!SPCを2つ取り除いて真ん中のカードを破壊!」

 

「!!(魔宮の賄賂を使っても意味がないし、神の警告も破壊されてしまう!!)」

 

響 SPC 5→3

 

奏が破壊されたカードは・・・・・・賄賂と神の警告か、これは痛いな。伏せカード1枚でターンが戻ってこれるか心配になってきたぞ。

 

「(でも私の伏せカードは攻撃の無力化!まだなんとか・・・・)」

 

「SPーシンクロ・デフューズを発動!」

 

シ、シンクロデフューズ?あれ何だっけ?

 

「?シンクロ・デフューズ?遊輝、あのカードの効果分かるか?」

 

「いや・・・・・俺もちょっと」

 

「SPCが2つ以上ある時、このターンのエンドフェイズまで相手フィールドのシンクロモンスターのコントロールを得ることが出来る!」

 

「はっ!?」

 

「えっ!?コントロールを得る!?」

 

「私が選択するのはもちろんライトニング・エンジェル!!」

 

響が発動したカードから沢山の白い鎖みたいなものが飛び出してライトニング・エンジェルの身体に巻きつく。そのまま力任せで奏のDホイールから離れて響のDホイールへと拘束されながら無理矢理動かされた。

 

「ラ、ライトニング・エンジェル・ドラゴンが!!」

 

「その代わりに攻撃が出来ないんだけどね。墓地にいるフィッシュボーグーランチャーの効果発動!墓地のこのカード以外のモンスターが水属性モンスターだけの場合、墓地からこのカードを特殊召喚する!」

 

フィッシュボーグーランチャー 攻200

 

囚われているライトニング・エンジェルの隣に水が浮かび上がって、両手に刀を備えた見た目がダイバーみたいなモンスターが浮上してきた。

 

「(フィッシュボーグーランチャーか・・・・・よく入れてたな。でもあいつって水属性のシンクロモンスターにしか使えないんだろ?グングもアイスもチューナー以外に水属性モンスターをしていたんだけど)」

 

「SPーエレメンタルチェンジを発動!SPCが3つ以上ある時、自分フィールドのモンスター1体の属性をエンドフェイズまで私が宣言した属性に変える!」

 

「(あ〜、なるほど。それでライトニング・エンジェルを奪ったのか)」

 

「ライトニング・エンジェルを選択!私が宣言する属性は水!」

 

ライトニング・エンジェル・ドラゴン 光属性→水属性

「☆6の水属性となったライトニング・エンジェルに☆1のフィッシュボーグーランチャーをチューニング!」

 

☆6 + ☆1 = ☆7

 

「クレパスの奥地に眠る水の龍がオーロラの光で蘇る。永遠に降り積もる雪を降らせ!シンクロ召喚!放て!アイス・スプラッシュ・ドラゴン!」

 

アイス・スプラッシュ・ドラゴン 攻2500

 

拘束されたライトニング・エンジェルとフィッシュボーグーランチャーが一つになって、今度はコース中央が凍り付けになり、その氷が突き破られてアイス・スプラッシュが雄叫びをあげてフィールドに舞うように現れる。

 

「アイス・スプラッシュのシンクロ召喚成功時の効果でその手札1枚を墓地に送る!」

 

「くっ!」

 

送られたのは・・・・・・・・SPーシフト・ダウンか。次のターンになれば2枚ドローというわけだったのか。

 

「さらにアイス・スプラッシュの効果発動!自身を選択してそのLv×200ポイントのダメージを与える!ウォーター・フォール!!」

 

奏 LP 2500→1100

 

アイス・スプラッシュの二度目の雄叫びにより奏が通れるであろう道の上に大きな雨雲が出来て、大量の水がスコールのように降り注ぐ。奏はDホイールを上手く操って土砂降りになることは防いだ。

 

「寒い!!真冬に全身水浴びとかやったら死んでしまうよ!」

 

「それが私の戦術なんだから!チューナーモンスター、氷結界の風水師を召喚!」

氷結界の風水師 攻800

 

「Lv7のアイス・スプラッシュにLv3の氷結界の風水師をチューニング!」

 

☆7 + ☆3 = ☆10

 

アイス・スプラッシュと風水師が一つになると、いつもの光の輪にならずに大きな丸いサファイアとなり、ピキピキと光を漏らしながら割れていく。

 

「サファイアの宝玉が輝きし時、水の龍が覚醒する。海に永久に続く流氷を導け!シンクロ召喚!!凍らせ!!水玉霊 サファイア・アイス・ドラゴン!!」

 

水玉霊 サファイア・アイス・ドラゴン 攻2800

 

『・・・・・・ギャアアアア!!!!!!!』

 

上空に出来たサファイアがピキッと二つに割れて、その中から再び雄叫びをあげながらサファイア・ドラゴンが現れた。

 

「あれが響のドラゴンの進化ね」

 

「どんな効果になってるんだ?」

 

「サファイア・ドラゴンはシンクロ召喚成功時、相手フィールドのカード1枚をゲームから除外する!その最後の伏せカードを除外!フローリングアイス!」

 

サファイア・ドラゴンが吠えた芳香によって奏の最後の伏せカードが凍らされて吹き飛ばされた。最後は・・・・・攻撃の無力化か。でもアイス・スプラッシュの効果で攻撃出来ないんだろう?どうするんだ?

 

「サファイア・ドラゴンの効果発動!このターンの攻撃を放棄して、自分フィールドの水属性モンスター1体を選択!選択したモンスターのLv×300ポイントのダメージを与える!」

 

「!?ま、またバーン!?」

 

「永遠に降り積もる雪に埋もりなさい!アイス・フォール!!」

 

サファイア・ドラゴンが上空に駆け上り、奏の上にに行くと、円を描くように自分の身体をゆっくりと回し始め、その中央にまたまた分厚い雲が奏の上空に出来上がる。Dホイールで300km/h近いスピードを出しているのにも関わらず、サファイア・ドラゴンに誘導されるかのように移動する雲から雪崩のような勢いとスピードで雪が大量にふってきた

 

「ちょっ!?ま、待っキャアアアアア!!!!!!!」

 

奏は大量の雪が降ってくるのを見て慌ててブレーキをかけてしまった。それが逆効果をもたらし、大量の雪は一瞬にして奏とDホイールを中心に積らせる。2分後、雲が晴れて出来上がったのは奏の形をした雪だるまだった。

 

奏 LP 1100→0

 

 

WIN 響 LOS 奏

 

 

 

 

 

 

「何やってくれるんだよ・・・・・」

 

「勝つためにやった戦術なんだからいいでしょ!」

 

「疲れるのは俺なんだぞ・・・・・ハァ、やっと路面が乾いた。しんどかった」

 

「奏、大丈夫?」

 

「ハックション!!!!さ、寒い・・・・・(ブルブル)」

 

「ピッドにいたら風邪引いてしまうから一旦部屋に入って身体を温めおいた方がいいぞ」

 

コースに積もった大量の雪を俺が能力で太陽を何個も作られせて30分かけてようやく溶かし、路面を乾かすことが出来た。一方、ウォーターフォールとアイスフォールを受けて、全身ずぶ濡れの奏は口をガタガタ言わせながら響に連れられて控え室に戻っていった。全く・・・・・・真冬のこんな時期にあんなコンボは受けたくないな・・・・・

 

「次は俺とレミだな」

 

「先週の授業で負けたから今日はそのリベンジだね」

 

「お前いつもそんなこと言ってねぇか?」

 

大体、授業でレミとスバルがデュエルすると9割方スバルが勝つんだよな。勝因はチートドローだけど・・・・・・

「(そう考えたら、何で俺、今実技トップにいるのかな?前回はスバルだったけどここんところスバルと入れ替わりでトップになってるから・・・・・・)」

 

「「フィールド魔法、スピード・ワールド2!セットオン!」」

 

そんな事思っていたらいつの間にか二人ともスタート地点でデュエルの準備をしていた。目の前にある機械を触り、二人の前にシグナルを表示させる。

 

「それじゃいくか!」

 

「「ライディングデュエル!アクセラレーション!」

 

レミ LP 4000 スバル LP 4000

 

ブーストしてスタートするレミとスバル。スタートダッシュはほぼ互角のように見えるが加速の技術がスバルの方が上回っているので少しだけスバルが飛び出し第一コーナーを曲がる。

 

「先行貰い!ドロー!」

 

スバル 手札 6枚

 

スバル SPC 0→1 レミ SPC 0→1

 

「E・HERO オーシャンを召喚!カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

 

スバル 手札 3枚 SPC 1 LP 4000

【モンスターゾーン】

E・HERO オーシャン 攻1500

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

レミ 手札 6枚

 

「ドローフェイズにリバースカードオープン!永続罠、フルスロットル!」

 

「げっ!?もう握っていた!?」

 

「互いのスタンバイフェイズに俺はSPCをもう一つ増やすぜ!」

 

スバル SPC 1→2→3 レミ SPC 1→2

 

スバルのHEROはやはり魔法カードに頼る傾向がある。罠融合もあるにはあるがそれだけじゃ足りないと本人が考えた結果、「SPCを無理矢理増やせばいいじゃないか」という結論で入れたフルスロットル。実際、かなり強く、SPCがないと放てないSPを毎ターン使えるんだからね。

 

「(しかもこんな時に手札事故だし!!あのカード破壊出来ない!)ドラグニティーパルチザンを守備表示で召喚!カードを3枚伏せてターンエンド!」

 

 

レミ 手札 2枚 SPC 2 LP 4000

【モンスターゾーン】

ドラグニティーパルチザン 守800

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 3枚

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

スバル 手札 4枚

 

スバル SPC 3→4→5 レミ 2→3

 

少しずつSPCに差が出てきて、レミとスバルにも距離が出てきたか・・・・・SPCが5つだとこのターン融合は出来るな。

 

「SPーオーバー・ブースト!俺のSPCを4つ増やす!その代わり、エンドフェイズにSPCは1になるけどな!」

 

スバル SPC 5→9

 

オーバー・ブーストを発動した事によりスバルはさらにDホイールを加速される。

 

「SPー増援!SPCを3つ取り除いて、デッキからLv4以下の戦士族モンスターを手札に加えるぜ!」

 

スバル SPC 9→6

 

「俺はエアーマンを加えてそのまま召喚!エアーマンの効果によりデッキからプリズマー手札に加えるぜ!さらにSPースピード・フュージョン!SPCが4つ以上ある時に融合するぜ!フィールドのエアーマンとオーシャンで融合!現れろ最強のHERO!E・HERO アブソルートZero!」

 

E・HERO アブソルートZero 攻2500

 

「また面倒くさいモンスターを出してきたわね!!」

 

「面倒くさいとか言うな!SPーシフト・ダウン!SPCを6つ取り除いて2枚ドローするぜ!」

 

スバル SPC 6→0

手札 1枚→3枚

 

シフト・ダウンを使った事で今度は逆にスバルのDホイールが減速していき、レミに追い抜かれる。あいつ、オーバー・ブーストのコストを逆手に取ったな。これでエンドフェイズにSPCが1になっても痛くもない。

 

「バトル!Zeroでパルチザンに攻撃!瞬間凍結!!」

 

「リバースカードオープン!攻撃の無力化!」

 

「流石に通らないか。カードを2枚伏せてターンエンド!エンドフェイズにオーバー・ブーストの効果でSPCを1にするぜ!」

 

 

スバル 手札 1枚 SPC 0→1 LP 4000

【モンスターゾーン】

E・HERO アブソルートZero 攻2500

【魔法・罠ゾーン】

フルスロットル

伏せカード 3枚

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

レミ 手札 3枚

 

スバル SPC 1→2→3 レミ SPC 3→4

 

「SPーおろかな埋葬!SPCを2つ取り除いて、デッキからファランクスを墓地に送るわ!」

 

「それにチェーンでリバースカードオープン!アクセル・ゾーン!相手がSPを使った時、俺のSPCを6つ増やすぜ!」

 

「はっ!?」

 

レミ SPC 4→2 スバル SPC 3→9

 

あいつ、本当にSPCを増やすカード好きだな・・・・(汗)これでオーバー・ブーストの分は帳消しか。

 

「何いきなりSPCを増やしているのよ!!ドラグニティードゥクスを召喚!」

 

ドラグニティードゥクス 攻1500→1700

 

「ドゥクスの効果!墓地からファランクスを装備!そしてファランクスの「リバースカードオープン!速攻魔法、SPーサモンクローズ!!」はっ!?」

 

「SPCを3つ取り除いて発動できる!手札を1枚捨てて1枚ドロー!このカードを発動したターン、相手は特殊召喚出来ない!!」

 

「何ですって!?」

 

スバル SPC 9→6

 

出た、エンジェル・バトンに次ぐチートカード。手札1枚交換とSPC3つという結構軽い条件で相手の特殊召喚封じるとか駄目だろ。俺もデッキに入れているけど・・・・・・・

 

「(このターン全く動けないじゃない!!せっかくドゥクスを引いたのに!!)ターンエンド!」

 

 

レミ 手札 1枚 SPC 2 LP 4000

【モンスターゾーン】

ドラグニティーパルチザン 守800

ドラグニティードゥクス 攻1900

【魔法・罠ゾーン】

ドラグニティーファランクス 《ドゥクス》

伏せカード 2枚

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

スバル 手札 2枚

 

スバル SPC 6→7→8 レミ SPC 2→3

 

「SPーミラクル・フュージョン!SPCを3つ取り除いて、墓地のプリズマーとエアーマンで融合!現れろ!E・HERO The シャイニング!!」

 

スバル SPC 8→5

E・HERO The シャイニング 攻2600

 

「リバースカードオープン!罠カード、スリップ・ストリーム!私のSPCが相手よりも少ない状態の時、次の私のスタンバイフェイズにSPCを相手と同じようにする!」

 

「関係ねぇぜ!シャイニングの攻撃力は除外されている《E・HERO》の数×300ポイントアップする!」

 

E・HERO The シャイニング 攻2600→3200

 

「これでバトル!Zeroでパルチザンに攻撃!瞬間凍結!!」

 

Zeroの攻撃によって凍り付けにされたパルチザンが一刀両断されて粉々になる。

 

「シャイニングでドゥクスに攻撃!オプティカル・ストーム!」

 

E・HERO The シャイニング 攻3200

ドラグニティードゥクス 攻1900

 

レミ LP 4000→2700

 

「よっしゃ!ようやくダメージ与えたぜ!これでターンエンド!」

 

「エンドフェイズにリバースカードオープン!針虫の巣窟!デッキの上から5枚を墓地に落とす!」

 

レミが自分の上から5枚を確認してそのまま墓地に落とす。俺は手前にある機械を使って何が落ちたのか確認する。

 

 

・ドラグニティアームズーミスティル

・ドラグニティーブランディストック

・ドラグニティーアキュリス

・ドラグニティーピルム

・ガード・ブロック

 

 

「・・・・・・強すぎだろ(ボソッ)」

 

 

スバル 手札 1枚 SPC 5 LP 4000

【モンスターゾーン】

E・HERO アブソルートZero 攻2500

E・HERO The シャイニング 攻3200

【魔法・罠ゾーン】

フルスロットル

伏せカード 1枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

レミ 手札 2枚

 

スバル SPC 5→6→7 レミ SPC 3→7 (スリップ・ストリーム)

 

さて、これでSPCが7つに並んだか。ドローできるとはいえここでSPCを使わないだろうな。とにかくあのドローが何だったのか・・・・・・

 

「SPーデッド・シンクロン!!SPCが5つ以上ある時、墓地のチューナーモンスターとそれ以外のモンスターを除外することでシンクロ召喚出来る!」

 

「なっ!?墓地でシンクロだと!?」

 

おいおい・・・・・クロウとデュエルしたらそんな事日常茶飯事だぞ。お前なんかどれだけ墓地融合しているだよ(汗)

 

「私はLv6のドラグニティーミスティルとLv2のドラグニティーパルチザンをチューニング!」

 

☆6 + ☆2 = ☆8

 

「嵐が吹き荒れる時、竜の渓谷の救世主が舞い降りる。龍の騎士と共にこの楽園を救え!シンクロ召喚!吹きあれろ!フェザー・ウィング・ドラゴン!」

 

フェザー・ウィング・ドラゴン 攻2800

 

コース中央に大きな竜巻が巻き起こり、上空に向かってフェザーがクルクルと回転しながら現れる。

 

「この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズにゲームから除外される!フェザーの効果!シンクロ召喚成功時、墓地のドラゴン族モンスターを好きな数だけ装備出来る!墓地のファランクスとアキュリスを装備!」

 

フェザーの方向でコースに穴が開いてファランクスとアキュリスがフェザーに装備される。

 

「さらにフェザーの効果!墓地の風属性モンスター1体をデッキに戻してフィールドのカード1枚を手札に戻す!ドゥクスをデッキに戻して、その伏せカードを手札へ!」

 

「くっ!(ミラーフォースが!)」

 

「さらに装備されているファランクスの効果!このカードを特殊召喚する!」

 

ドラグニティーファランクス 攻500

 

「Lv8のフェザー・ウィングにLv2のファランクスをチューニング!」

 

☆8 + ☆2 = ☆10

 

「エメラルドの宝玉が輝きし時、風の龍が覚醒する。大空の時の流れを取り戻せ!!シンクロ召喚!!吹き荒れろ!!風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン!!」

 

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻3000

 

フェザーとファランクスが一つになり、今度は大きなエメラルドがフィールドに現れる。そのエメラルドからゴオオという音とともにピキピキと真っ二つに割れる。エメラルドから台風並みの風とともに中から刀を構えたフェザーが現れた。

 

「エメラルド・ドラゴンの効果発動!シンクロ召喚成功時、墓地のドラゴン族モンスターを好きな数だけ装備出来る!墓地のファランクス・アキュリス・ブランディストック・パルチザン・ピルムを装備!」

 

エメラルドが地面に刀を突き刺すとそこから地割れが起きて、その出来た地割れから5体のドラゴン達が出てきてエメラルドに吸収されていった。

 

「エメラルドの攻撃力は装備されているカードの数×100ポイントアップする!」

 

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻3000→3500

 

「さらにエメラルドの第2の効果!装備カード1枚を墓地に送ることで、相手フィールドのモンスター1体の効果を無効にして攻撃力と守備力を0にする!」

 

「何だと!?」

 

「対象はシャイニング!タイムリフレックス!」

『時よ・・・・・・過去へ・・・・・・』

 

エメラルドが胸にあるぶら下げていた時計を手に持ち、上へかざすす。コース上空の雲の流れや風が完全に止まる。そして、エメラルドが時計にあるスイッチを押すと、上空に大きな時計が現れて逆回りで回転していく。すると止まっていた雲が逆方向に進み、コース中央のコンクリート部分がどんどんと土に、周りには木々が生い茂っていく。その流れに乗るようにシャイニングの身体も小さくなっていき、やがて赤ちゃんみたいなサイズまで縮んでしまった。

 

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻3500→3400

E・HERO The シャイニング 攻3200→0

「バトル!エメラルドでシャイニングに攻撃!時空・封殺斬!!」

 

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻3400

E・HERO The シャイニング 攻0

 

スバル LP 4000→600

 

「ぐううう!!!!!シャイニングの効果で除外されているエアーマンとプリズマーを手札に加える!」

 

「関係ないわよ!ブランディストックを装備しているモンスターは2回攻撃が出来る!今度はZeroに攻撃!時空・封殺斬!!」

 

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻3400

E・HERO アブソルートZero 攻2500

 

スバル LP 600→0

 

 

WIN レミ LOS スバル

 

 

デュエルが終わった二人はピッドまで移動してDホイールを止める。

 

「お疲れさん、レミ、デッド・シンクロンはいつ引いたんだ?」

 

「手札に握っていたのよ。あの時のドローカードはレギオンだったから「攻めれるかな?」と思って」

 

「なるほどね。ちゃんと計算してスリップ・ストリームを使ったんだ」

 

「まさかこっちのSPCを利用されるとは・・・・・」

 

「スバルもスバルでよくSPCを管理してたな。あんだけSP使っているのに次のターンには10になってたぞ」

 

「でもやっぱりあれも引かなければ意味が無いんだよ。もっとSPに頼らないデッキ構築にしないと」

 

「(チートドローの持ち主がよく言うぜ)」

 

「あっ!!もうこんな時間!!私用事があるから帰るね!!」

 

「俺も帰るぜ。この後、修理の依頼に来る人がいるから」

 

「分かった。気をつけて帰れよ」

 

慌てて帰れレミに注意喚起を促す。「分かってるよ!」というレミの声はDホイールの音で消されてそのまますっ飛んで行った。

 

「(さて・・・・奏の様子を見て、ここの片付けが終わったら俺も帰るか)」

 

そう決めた俺はピッドにある電源ボタンを押して、控え室に移動する。

 




文「皆さん初めまして、幻想郷のブン屋こと、射命丸文です」

紫「八雲紫よ。よろしくね」

遊輝「というわけで今回はこの二人に来てもらいました」

レミ「・・・・・・・鴉?」

文「私は鴉天狗ですよ」

スバル「天狗!?!?」

奏「紫さんは・・・・・」

紫「スキマ妖怪よ。普通に妖怪と思ってくれたらいいわ」

響「(遊輝の仲間って人外ばかり・・・・・(汗))」

文「それにしても良いものを見せてくれましたね〜。これはネタになりますよ」

紫「乗り物に乗りながらデュエルなんて思いもつかなかったわ」

遊輝「(でしょうね。俺も転生する前にアニメで見たときは「何これ?」でしたから)」

レミ「まぁ・・・・・とりあえずオリカの紹介に行こう。今回はSPーエレメンタルチェンジ」


SPーエレメンタルチェンジ
自分のSPCが3つ以上ある時に発動出来る。
自分フィールド上のモンスター1体を選択して、選択したモンスターの属性をこのターンのエンドフェイズまで自分が宣言した属性にする。


文「属性を無理矢理変えるカードですね」

スバル「凄くたらればの強いカードだな。俺だと属性融合に使えるけど」

響「SPCを消費しないのが良いよね!消費するんだったら私も入れてないよ!水属性縛りのシンクロモンスターが多い私には嬉しいカードだよ!」

奏「次は・・・・・・・アカデミアでLIVEね」

紫「(あら、面白そうね)」

レミ「タイトルは【LIVE FES in アカデミア】(あれ?こんな大事にせずに小さなLIVEの予定なんだけど・・・・」

遊輝「次回もよろしく!」

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