【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
茜「こっちで初登場!栗城茜だよ!!」
テスト前の投稿だがそんなの知っちゃこっちゃねぇ。俺はテスト前に行ったLIVEで全てを使い果たし、燃え尽きた。
茜「あれが初LIVEだったんでしょ?良く当てたわね」
正直、諦めかけていたけどもう一回ツアーをやると知った時は必死になったよ。そしたら当たった。そっからはもう、LIVEの事しか頭に入ってなかった。
茜「それはともかく、もうすぐ夏休みなんだからさ〜、楽しもうよ」
ん〜、まぁそうだね。最強カードの紹介に行くぞ!
茜「今回はドラグニティの神槍!去年でたドラグニティ専用の装備魔法だね!」
攻撃力アップとか罠耐性はあるけど、正直これらはオマケ。真の効果はデッキから《ドラグニティ》のチューナーモンスターを装備カードとして装備できる!
茜「これのおかけでファランクスを装備して直ぐシンクロ、アキュリスを装備して破壊などの手段がすごく楽になったよ!」
ただ、こんな新規を出すんなら「渓谷返せ!!!!」という気持ちが・・・・・・実際、私も渓谷が制限になった時にドラグニティを崩してしまいました。
茜「第82話、デュエルスタート!」
遊輝 side
冬休みという海外遠征が終わってネオドミノシティに帰ってきてから2週間・・・・・・
まぁ、登校初日は色々と注目の的だったよ。どんな感じだったとか、お土産何なのかとか。そういう事も終わり今は普通に過ごしている。ただ、一つだけ海外といく前と変わった事はある。それは・・・・・・
「こ・・・・こしゅ・・・・・こしゅが・・・・・・」
「・・・・・・イナバウアーみたいな避け方をするから腰がやられるんだろうが」
呆れた表情でうつ伏せになって涙目のレミの背中に手を差し出して緑の光を浴びさせる。
「だいたいお前、能力で時間を止めれるんだろ?止めて逃げたらよかったじゃねぇか」
「あんな一瞬でそんな芸当まだ出来ないよ・・・・」
「いてててて・・・・・遊輝、次は私の治療もお願い」
「お前らほんっと・・・・俺の出番がないじゃねぇか」
「はっ!!ほっ!!そうりゃ!!アイス・マジック3!アイスコーリング!!」
「グラビティアップ!」
「ちょっ!?」
ズーーーーン!!!!
「お、重い!!!身体重い!!!ギブギブ!!!」
「う〜ん・・・・・やっぱりまだ20倍より上は使えないな」
右手で何かの仕草をするスバルに、その仕草のおかけで立ち上がる響。「よっと」という声が何もない草原に響き渡る。海外公演が終わった後、軽音部全体でとにかくリアルファイトをする事が多くなった。元々、俺が暇を見つけて少しずつ鍛えていくのをレミ達は見ていただけなんだが、パリで襲撃された所を見たり、乗り込んだりした結果、『自分達も鍛えておく必要がある』と言いだして俺の訓練に付き合いだしたのだ。
ちなみに、海外遠征が終わってちょっとシグナーの能力が変だな〜と思ってダイヤに確認を取ってみたら『能力が追加されている』とか言った。まず響、水にプラスして氷や冷気も完全に習得。あいつが本気でやれば半径2kmは氷河期みたいな事になる。
スバルは生き物・草などのいわゆる生物全般を操れるようになった。植物を使って攻撃したり、昆虫やら動物の感情・考えなどが分かってしまう。本人曰く、「ありがた迷惑な能力だ・・・」とか言ってた。
奏は雷に加えて今度は光も操れるようになった。これがまった強くて、自分自身が光になって逃げたりするというから達悪い。はっきり言って、シークレットシグナーの能力の中で最強の能力だと思う。ただ、奏本人の運動神経があまりにも残念すぎるので能力を上手く使いこなせてないのがネックだ。
その奏よりも性質上、最も悪い能力を得てしまったのがレミだ。時・・・・・時間を操る事が出来るようになってしまった。あいつ自身、自分の判断で時を止めて色んな事を出来る。ただ、時を操る事が出来るって言っても未来や過去に行くという芸当は流石に出来ないらしい。
ラストは俺なんだが・・・・・なんていうか、うん・・・・・生命を操る事が出来るようになった。こうやって自分や他人にも回復をしたりするのがよく使われて、正直いらなかった・・・・・だって自分の回復力で補えるんだもん・・・・・まぁ、もう一つだけ特徴があるんだけど・・・・・
そんなこんなで軽音部内でリアルファイトをする日が海外遠征の後から多くなって行ったんだ。まぁ俺も自分一人でやるよりは楽しいし、実践練習にも役立てるからありがたいよ。そんなある日・・・・・
「はっ?ギター買え?」
「そう。あんたもそろそろ自分専用のギターを持った方がいいよ」
いつもの通りに部室に着いて練習の準備をしていた時に突然、レミがそんな事を言い出した。
「何でギター買うの?」
「自分専用のギターを持った方が良いのよ。馴染みやすいし、それに最初に買ったギターが自分のプレイスタイルにも凄く影響を及ぼすのよ。あんたもそろそろそういう時期だからね」
「いや・・・・別にこの部室にあるギターだけで良いじゃん」
「言っとくけどここにあるギターとベースの9割8分私の私物だからね」
「マジで!?」
レミの私物という単語に驚いてしまう。だってこの部室にあるギターって20本近くあるんだぜ!?ベースだってレミと時々俺が弾くくらいなのに15本もあるし!?
「お前、ここにあるギターとベース全部買ったの!?」
「1本や2本は買ったけどあとは全部貰い物よ」
「嘘だろ!?30本近くもどうやって貰うんだよ!?」
「バイトの報酬」
「納得」
確かレミって新しく作った楽器のテストプレイヤーのバイトしてるとか言ってたな・・・・・それでか(汗)
「奏も自分のギターを使ってるよ。今何本あるの?」
後ろに振り返ってレミが奏に問いかけると奏が「う〜ん」と声をあげて考える仕草をとる。
「何本だったかな・・・・・アコギもクラシックとフォークで1本ずつあるし、エレキだと・・・・・3本かな?」
「そんな持ってるの!?」
「本格的にやろうと思えば1人最低10本近くは持つよ。流石に初心の頃にギターを買ってもらうのは気が引けたし、もうそろそろいいでしょ」
そりゃ始めた頃よりかは少し上達したかな〜とは思うけど・・・・・・・まぁ確かに自分のギターが欲しいなって思う時もあるし、この機会に買えばいいか。
「そうだな。買うか」
「んじゃあ、次の日曜日に私の家に来て」
「あぁ、そう言えばお前の父さん、楽器関連の会社の社員だったな」
「そうそう。コネ気かして安くしてもらうよ。ん〜、そうだね・・・・・念のために50万は持って来といて。4本買ってもらうつもりだから」
・・・・・・・・・ギターって高いね、うん。
〜〜(日曜日)〜〜
「・・・・・で、何でスバル達も来ることになったんだ?」
「俺は家にある電子ドラムが使い物にならなくなったから買い物」
「私はキーボードの視察。グランドピアノは無理があるし」
「私も折角だからギターを見ようかなって」
レミの家の前まで行くといつもの通りにスバル達がいた。(いつもの通りという表現もおかしい気がするが・・・・・)言われた通りにカバンには50万という大金を入れてきている。
「お前、電子ドラムなんてあったか?この前上がった時にはそんな物一切見当たらなかったが」
「普段はガレージにしまってあるんだよ。あそこしか電子ドラムを置ける場所がないし」
「でも使い物にならなくなったってどういう事?スバルなら直せるでしょ?」
奏の言ったその一言で何故かスバルの背中きら哀愁が漂い始めた。
「・・・・・・・この前、修理に来たお客さんが足を滑べらせて冷蔵庫に当たってその冷蔵庫が電子ドラムを踏み潰した」
「うん、ツッコミ所満載だけどあえて突っ込まないでおく」
何か色々とツッコミたかったがあえて突っ込まない。突っ込んだら負けのような気がしたからだ。
「お待たせ〜。ごめんね待たせて」
玄関の扉が開いて、レミがコートを着ながら家から出てきた。背中には何やらギターかベースを入れるケースを背負っている。
「それ何だ?」
「これはテストプレイした楽器。今日返却しなきゃいけないからね。さぁてと、行くわよ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はい着いた」
えっ、えらい早く着いただって?かれこれ10分は歩いたよ。
まぁそんな訳で目的地に着いた。目の前には7階建てくらいのそこそこ高いビルだ。ネオドミノシティだとこれでもまだ低い方だけどね。とりあえずビルの中に入って目的のフロアを探す。
「え〜と・・・・・・ギターは2階か。ドラムも同じ階だな」
「待った待った、2階なんて行ったら品揃え悪いよ。5階に行くよ」
「5階?5階って・・・・・・関係者以外立ち入り禁止」
「関係者」
「あっ、はい、そうですね」
自分自身に指を指して納得してしまった俺。直ぐにエレベーターに乗ってレミが社員証みたいなIDカードを取り出して、ピッと音が鳴るとエレベーターが動き出す。そのまま5階についてエレベーターが開くと、目の前にカウンターみたいなものがあった。
「あっ、レミさん。お疲れ様です」
「お疲れ〜。これ、今日返すやつ。レポートは中に入ってあるから」
「分かりました。お父様があちらでお待ちになっております」
受付嬢にギターを渡したレミは、そのまま受付嬢が指した手の方向を見る。ガラス張りの扉の奥にスーツ姿の男の人が手を振っている。俺たちはその人の方へと歩き、扉の前で立ち止まる。全自動で開いた扉を通り過ぎると、レミのお父さんの姿が見えてきた。
「お父さん、彼が言っていた人よ」
「遠藤遊輝です。よろしくお願いします」
「どもども。全く音楽と関係なかった君がギターを買ってくれるなんて私は嬉しい限りよ。所で後ろの子達は?」
「俺は電子ドラムを買いに来ました」
「私はキーボードの視察」
「私もギターの視察を」
「いや〜、若い人たちがこうやって楽器に興味を持ってくれるのはありがたいね。近頃はボカロ曲ばっかでパソコン一つで音楽を奏でる時代になってしまっ「お父さん!!早く案内しなさいよ!!」わ、分かった・・・・(汗)」
レミのお父さんがなんか感慨深そうに長〜い話になりかけたところをレミが活をいれて止めた。
「じゃあギターはこっち。電子ドラムはギターの奥にあるから」
レミのお父さんが案内してくれた部屋には大量のギターが壁に飾られていたり、立てかけてあったりしていた。数自体は数えられないが、部屋がそこそこ大きいので300近い数はあるのではないだろうか?
「それじゃ、私は別の仕事に行くから買いたい商品やキープしておきたい商品はこのスタッフに言ってくれたまえ」
レミのお父さんがそう言ったあと、この部屋から出て行ってしまった。スバルと響は既に奥の部屋へと行ってしまい、奏も勝手にギターを手に取りだす。
「それで、どんなの買えばいいんだ?」
「う〜ん・・・・とりあえず本命のギターを決めない事には2本目の種類も決まらないよね。好きなギター選んだらどう?そこからだったら私もアドバイスして選ぶし」
フロアに沢山あるギターを1個1個手に取って見ていく。デザインを見ながら気に入ったものは手にとって自ら弾いてみて、合わなかったら元に戻す。そんなこんなでフロアを半周する。
「(自分に合うギターってなかなか見つから・・・・・!!!!こ、これは!!)」
ふと目に入った1本のギターを見つけ、そいつを手にとってデザインを確かめる。・・・・・・間違いない!!これだ!!!
「これ!!!これ欲しい!!!」
「?・・・・あ〜、なるほどね」
俺が見つけた一本のギター、それを見てレミは何故か納得したような表情を浮かべた。
「何でこれが欲しいの?」
「だってこれ桜井さんが使っているギターの大量生産モデルだもん!!」
「・・・・・・本当にミスチル基準だね」
俺が指指したギターは俗に言う『ブルーフラワー』と呼ばれるギターで、ギター全体が明るい青色で塗装されて花が描かれている。ミスチルファンなら誰もが知っている桜井さんもライブで使っているギターなのだ!まさかこんな所で見つかるとは思わなかった!!本命のギターを手に取ってピックを借りて近くに置いてあるアンプに繋いで音を確かめるように弾き始める。
♪♪♪♪〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪♪♪
「・・・・・・・・ミスチル好きだけあるね。何か遊輝のプレイングと合う気がするわ」
「ほんとそうね。これなら本命に出来るんじゃない?いくらなの?」
「10万円・・・・・まぁ手頃な所だよね。これ本命にする?」
「もちろん!」
「じゃあこれキープ」
レミが言ったキープという言葉を聞きつけ、後ろにいたスタッフが台を転がして来る。その台にはギターを乗せるために柵が何個か取り付けてあるのでギターを立てかけて移動する事が出来る。俺は台にギターを置いて次のギターを探す。
「あとはエレキが2本、アコギがどちらか1本ね。あれはテレキャスターだから、基本的なストラトキャスターは必須として・・・・・・今はレスポールかな?」
「ごめん、ギターの種類を言われても分からないんだけど」
「めちゃくちゃ簡単に言ったらあんたが手にしたのは大きく分けてオールマイティーだから、ロック系が強いやつとポップ系よりのギターを選んでもらうってこと、アコギはあとで選びましょう。これなんかどう?」
レミに手渡された黒色のギターを手に取って軽くチューニングをして弾く。
「(・・・・・あっ、これいいわ)これ良いな。とりあえず考えておく」
「んじゃ・・・・・・・」
〜〜数時間後〜〜
「まぁこんなところかな?」
「おい、6本も買うことになってしまったぞ。最初の予定はどうした」
台に置かれた2本のアコギと4本のエレキを指差す俺。当の本人は何も知らないような素振りをしている。スバルの方は目的の物を既に決めていたらしく直ぐに買ったらしい。響は本当に見るだけだったが、奏も結局1本買うか本気で悩んでしまう始末だ。
「んで、これ全部でいくら?」
俺が近くにいるスタッフにそう問いかけると、電卓をポチポチと押し始めた。全ての金額を打ち終わったところで電卓の金額を提示してきた。・・・・・・エッ?
「・・・・・・58万(汗)」
スタッフが提示した金額に額から汗が流れてしまう。圧倒的な予算オーバーなんだが・・・・・・・(汗)これどうすればいいの?俺、今から銀行に降ろしに行くの?
「幾らだったのよ?・・・・58万円?じゃあ・・・・」
レミがスタッフから電卓をスタッフから取って50万という金額を打つ。
「これでどう?」
「う〜ん・・・・8万ですか。55万ならまだ妥協出来ますが」
「これが予算って言ってお父さんに通したのよ。何とかならないの?」
「そんな事言われましても・・・・・・う〜ん・・・・・」
「まけてやってもいいじゃないか坂口さん。こうして楽器に触れる若者が増えてくれたらこっちとしても嬉しいですし」
レミがスタッフと値引きの交渉をしていたところにいつの間にか戻ってきてたレミのお父さんが割って入って値引きさせるように促す。
「しかし葵さん、いくら娘さんの友達とはいえ8万円は大きいですよ」
「 8万円の埋め合わせぐらい、君には容易いことだろ?」
「簡単に言わないでくださいよ・・・・・・いつもいつも上司に胃が痛い思いで話しているのですよ」
「そんな事ないじゃないか。この前だって、○○さんとそこのイタリアンで」
「わあああ!!!!!な、何でそれを知っているのですか!?」
「(・・・・・・あ〜、うん、蛙の子は蛙だな)」
レミのお父さんがスタッフに色々と危ないネタを持ちかけて俺はそう思った。レミの性格は親から引き継いだのね・・・・・(汗)
「う〜ん・・・・じゃあこうしましょう!!デュエルで勝てば50万円にしますよ!!」
「・・・・・・45万(ボソッ)」
「よ、45万にしますよ!!その代わり僕が勝てば58万払ってもらいますからね!!」
流石デュエル万能説・・・・・何事もデュエルで解決する便利な世界・・・・・にしても、いつの間に45万になったんだ?50万じゃなかったのか?
「よし、じゃあレミ、よろしく」
「ハァ・・・・結局私に回ってくるのね」
この事を予期していた(らしい)レミはデュエルデスクを取り出す。スタッフに連れられて俺たちはエレベーターに乗り、屋上へと行く。屋上には休憩用のベンチがあるが、中央に大きくデュエルフィールドが書かれており、レミとスタッフが対峙する。
「それじゃやりましょうか」
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
レミ LP 4000 坂口 LP 4000
「先行貰うわよ!ドロー!」
レミ 手札 6枚
「(・・・・・そう言えば最近忙しくて調整してなかった。帰ったらこのカード抜かないと)シールド・ウィングを守備表示で召喚して、2枚伏せてエンド」
レミ 手札 3枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
シールド・ウィング 守900
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 2枚
「私のターン、ドロー!」
坂口 手札 6枚
「切り込み隊長を召喚!」
切り込み隊長 攻1200
「切り込み隊長の効果により私は手札からチューナーモンスター、音響戦士ドラムスを特殊召喚!」
音響戦士ドラムス 攻700
スタッフの前に切り込み隊長が出てきて、切り込み隊長が剣を引き抜き何かのポーズを取ると後ろからドラムとシンバルを身体にしたモンスターが音を鳴らしながら走ってきた。へぇ〜、音響戦士のデッキか。どんな使い方するんだろうな〜と思っていた矢先、レミの伏せカードが1枚オープンしていた。
「リバースカードオープン!ゴッドバード・アタック!シールド・ウィングをリリースして、切り込み隊長とドラムスを破壊する!」
シールド・ウィングが真っ赤に燃え上がって切り込み隊長とドラムスの2体を破壊していった。
「あんたの考えは読めるんだからね!ドラムスで地属性にしてナチュル・ビーストにシンクロ召喚しようとしたみたいだけどそんな事させないから!!」
「(なにそれ、こぇ・・・・)」
「くそっ・・・・カードを3枚伏せてエンド!」
坂口 手札 1枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
なし
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 3枚
「私のターン!ドロー!」
レミ 手札 4枚
「魔法カード、壺の中の魔術書!互いのプレイヤーは3枚ドローする!」
レミ 手札 3枚→6枚 坂口 1枚→4枚
「魔法カード、おろかな埋葬!デッキからファランクスを墓地に送る!そしてドラグニティーパルチザンを召喚!」
ドラグニティーパルチザン 攻1200
「パルチザンの効果発動!手札の《ドラグニティ》と名のついた鳥獣族モンスターを特殊召喚してこのカードを装備カードとして特殊召喚したモンスターに装備する!手札からドラグニティープリムス・ピルムを特殊召喚!」
ドラグニティープリムス・ピルム 攻2200
パルチザンの雄叫びで後ろからピルムが現れて、パルチザンがピルムの腕にくっ付く。
「本当ならピルムの効果を使いたいけどタイミング逃しちゃってるからしょうがないわね。このままバトル!ピルムでダイレクトアタック!」
パルチザンを鷲のように操って、ピルムは相手そのまま攻撃する。
坂口 LP 4000→1800
「うっ・・・・リバースカードオープン!罠カード、無抵抗の真相!相手のダイレクトアタックで戦闘ダメージを受けた時、手札のLv1モンスターを見せることでその見せたモンスター特殊召喚!さらにデッキからも同名モンスター1体を特殊召喚する!私は音響戦士ベーシスを見せて、このカードを守備表示で特殊召喚!」
音響戦士ベーシス 守400 ×2
相手のフィールドに今度はベースをモチーフにしたモンスターが2体出てきて、愉快に音を鳴らす。はは〜ん、音響戦士を中心にしたシンクロデッキみたいだな。にしてもベーシスしか、嫌なモンスターが出てきたな。あいつはレベルを自由に変えることが出来たな。
「また面倒くさいモンスターを・・・・」
レミもベーシスの効果を分かっているためかかなり嫌そうな顔をしている。
「カードを2枚伏せてターンエンド!」
レミ 手札 1枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
ドラグニティープリムス・ピルム 攻2200
【魔法・罠ゾーン】
ドラグニティーパルチザン 《ピルム》
伏せカード 3枚
「私のターン、ドロー!」
坂口 手札 5枚
「私も魔法カード、おろかな埋葬!デッキからレベル・スティーラーを墓地に送る!そして音響戦士ピアーノを召喚!」
音響戦士ピアーノ 攻900
ベーシス2体の間にピアノをモチーフにしたモンスターが自身でピアノを弾きながら現れる。これはあれだな・・・・・今はないけど他のカード渡せば面白そうなデッキになりそうだな。
「音響戦士ベーシスの効果発動!1ターンに1度、手札の枚数だけ私のフィールドにいる《音響戦士》モンスターのレベルをこのターンの終わりまで上げる!私の手札は3枚!私が選択するのはベーシス!」
音響戦士ベーシス ☆1→☆4
「さらにもう一体のベーシスの効果も発動!選択するのはレベルが上がったベーシスだ!」
音響戦士ベーシス ☆4→☆7
「墓地のレベル・スティーラーをレベルが7になったベーシスのレベルを一つ下げて特殊召喚!」
レベル・スティーラー 攻600
音響戦士ベーシス ☆7→☆6
「音響戦士ピアーノの効果発動!私のフィールドの《音響戦士》モンスターの種族を変えることが出来る!私はLv6のベーシスを選択して悪魔族に変更する!」
音響戦士ベーシス 機械族→悪魔族
「☆1のレベル・スティーラーに☆6の悪魔族となった音響戦士ベーシスをチューニング!」
☆1 + ☆6 = ☆7
「シンクロ召喚!デーモン・カオス・キング!」
デーモン・カオス・キング 攻2600
デーモン・カオス・キング!?また珍しいモンスター出してきたな!?ジャックが時々使ってるがそんなにデュエルで活躍しているところ見てないぞ!?
「さらにデーモン・カオス・キングのレベルを1つ下げてレベル・スティーラーを特殊召喚!」
デーモン・カオス・キング ☆7→☆6
「Lv1のレベル・スティーラーにLv3の音響戦士ピアーノをチューニング!」
☆1 + ☆3 = ☆4
「シンクロ召喚!アームズ・エイド!」
アームズ・エイド 攻1800
出た、Lv4のシンクロモンスターはまだこいつしか出回っていないので色んな所で出張するアームズ・エイド。相変わらず口上はないのか。
「アームズ・エイドの効果発動!このカードを装備カード扱いでデーモン・カオス・キングに装備!装備モンスターの攻撃力は1000ポイントアップして、装備したモンスターが相手モンスターを破壊した時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」
デーモン・カオス・キング 攻2600→3600
あ〜と・・・・・これでデーモン・カオス・キングで攻守が逆転したら・・・・あれ?ライフが0じゃね?レミの負けじゃね?
「バトル!デーモン・カオス・キングでドラグニティープリムス・ピルムに攻撃!」
デーモン・カオス・キングがゆっくりとピルムに近づき、その途中で何かの波動をピルムに向かって放たれる。その波動を受けたピルムは少し苦しんだ表情になる。
「デーモン・カオス・キングの攻撃宣言時、相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力と守備力を入れ替える!」
ドラグニティープリムス・ピルム 攻/守 2200/1600→1600/2200
「リバースカードオープン!ガード・ブロック!この戦闘で受ける戦闘ダメージを0にして1枚ドローする!」
レミ 手札 1枚→2枚
デーモン・カオス・キングが悪の波動みたいなものを口から出してピルムは破壊したが、その衝撃波はレミの前に出来たバリアによってレミ自身のダメージには通らなかった。
「しかしアームズ・エイドの効果で2200のダメージは受けてもらう!」
レミ LP 4000→1800
「これくらいどうって事ないわよ!!」
「(手札のカードで伏せる物はないしこのままエンドだな)ターンエンド」
「エンドフェイズに速攻魔法、サイクロン!左側の伏せカード破壊!」
「!!(次元幽閉が!!)」
坂口 手札 3枚 LP 1800
【モンスターゾーン】
音響戦士ベーシス 守400
デーモン・カオス・キング 攻3600
【魔法・罠ゾーン】
アームズ・エイド (デーモン)
伏せカード 1枚
「私のターン!ドロー!」
手札 3枚
「ドラグニティードゥクスを召喚!」
ドラグニティードゥクス 攻1500
「ドゥクスの効果!墓地にあるLv3以下の《ドラグニティ》ドラゴン族モンスターをこのカードに装備する!ドラグニティーファランクスを装備して、ファランクスの効果!自身を特殊召喚!」
ドラグニティーファランクス 攻500
『・・・・・・・・・・・・』
相も変わらず無口なファランクスがドゥクスから離れてフィールドで現れる。でもこの様子だと今回のこいつの出番は少なくなりそうだな。
「Lv4のドゥクスにLv2のファランクスをチューニング!」
☆4 + ☆2 = ☆6
「竜の渓谷を守りし赤い騎士が、楽園の窮地に立ち上がる。竜の絆で駆け抜けろ!シンクロ召喚!カモン!ドラグニティナイトーヴァジュランダ!」
ドラグニティナイトーヴァジュランダ 攻1900
ドゥクスとファランクスが一つの光となって出てきたのはミリトゥムが乗った赤い龍こと、ヴァジュランダだ。ドラグニティのシンクロモンスターとして結構有名だな。ヴァジュランダと言うことはこの後にまだ続くのか?
「ヴァジュランダの効果!このカードもシンクロ召喚時、墓地のレベル3以下の《ドラグニティ》ドラゴン族モンスターを装備する!墓地のファランクスを装備して、装備魔法、ドラグニティの神槍を発動!」
!?神槍!?あいついつの間にそんなカード当てたんだ!?あれって確か昨日発売のパックに入ってたんだぞ!?
「装備モンスターの攻撃力はレベル×100ポイントアップして罠カードの効果を受けない!」
ドラグニティナイトーヴァジュランダ 攻1900→2500
「くっ・・・・しかもヴァジュランダで攻撃力が倍に(だけど私の伏せカードは攻撃の無力化!次のターンになればデーモン・カオス・キングで倒せる!)」
「ドラグニティの神槍の第二の効果!デッキから《ドラグニティ》のチューナーモンスター1体をこのカードを装備したモンスターに装備する!私が選択するのはドラグニティーアキュリス!」
「なっ!?」
ヴァジュランダが持っていた槍を天空に突き刺すとその上空で竜巻が起こり、その中からアキュリスが出てきてヴァジュランダに装備される。
「これでヴァジュランダの効果発動!装備状態のアキュリスを墓地に送って攻撃力を2倍にする!ソウル・アブソーブ!」
ドラグニティナイトーヴァジュランダ 攻2500→5000
「さらに装備状態で墓地に送られたアキュリスの効果!フィールドのカード1枚を破壊する!私が選択するのはその最後の伏せカードよ!」
「ぐっ!!(攻撃の無力化が!!)」
「バトル!ヴァジュランダでデーモン・カオス・キングに攻撃!風雷の槍!」
ヴァジュランダがデーモン・カオス・キングを狙い澄まし、槍を投げる。投げられた槍は途中で風と雷の力で攻撃力が上がり、デーモン・カオス・キングの心臓を打ち抜いた。
ドラグニティナイトーヴァジュランダ 攻5000
デーモン・カオス・キング 攻3600
坂口 LP 1800→400
「ぐわああああ!!!!!!!」
「そしてリバースカードオープン!罠カード、シンクロ・デストラクター!シンクロモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した時、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える!」
wow・・・・・・・オーバーキル過ぎるだろ・・・・(汗)ヴァジュランダが最後に相手に近づいて、相手の心臓に槍を撃ち抜くのようなポーズを取る。
坂口 LP 400→0
WIN レミ LOS 坂口
「V!!」
右手を突き出してVサインをするレミ。それを見た相手は「はぁ〜」とため息をつく。
「分かりましたよ・・・・あれ全部で45万にまけます」
「これで良しね。じゃあ遊輝、あとはあんただけよ」
「はいはい」
俺はカバンの中に入れていた50万円入りの封筒を取り出して、その中から5万円を出してスタッフに渡す。
「はい、ピッタリ45万」
「えっ?・・・・・・あ、ありがとうございます。君、こんな大金を良く親が許してくれたね」
「あっ、え、え〜と、その・・・・・俺、親がいないのです」
「あっ、ご、ごめんね。気を悪くしちゃって。となると・・・・この45万って」
「俺のお金です」
その言葉を聞いたスタッフはとてつもなく驚いた。そりゃそうだろうな。親無しの子供が45万という大金を持っているのだから。だが、俺の預金口座にはこれの10000倍以上のお金がまだ眠っているのだが、それは言わないでおこう。
「これで交渉成立だね。流石に6本全部持って帰るのは無理があるから好きなギターを1本だけ持って帰るかい?あとのギターはこっちが君の家まで配送してあげるよ」
「何から何までありがとうございます。じゃあ・・・・・・ブルーフラワーは持って帰ります」
最初に見つけて、すっかりお気に入りとなったブルーフラワー。これからはこいつ中心で頑張って行くか。
遊輝「というわけで後書きですが、これからの後書きには東方projectのキャラ(作者が執筆した小説に出てきたキャラのみ)が来ます!最初は主人公ペア!」
霊夢「博麗霊夢よ」
魔理沙「2回目の登場!霧雨魔理沙だぜ!」
「「「「・・・・・・・・・・」」」」
霊夢「何よあんた達、さっきからジロジロ見て」
レミ「いや・・・・・変な服着てるなって」
スバル「魔理沙のその服なんかなんか魔法使いっぽいし」
魔理沙「ぽいじゃなくてちゃんとした魔法使いだぜ!」
響「えっ!?魔法使いって存在するの!?」
奏「あと霊夢さんのその服・・・・・もしかして巫女?」
霊夢「そうだけど」
奏「ず、随分、露出度の高い服を・・・・(汗)」
霊夢「・・・・・正直、こっちの世界きて少し恥ずかしかった」
レミ「(ですよね〜(汗))」
遊輝「それじゃ今回の話について色々言っていきましょう」
魔理沙「遊輝ってもしかして金持ち?」
遊輝「いきなりそこ!?」
スバル「確かにそれが疑問だよな。急にギター買うって言われて2日後に50万を用意出来るなんてそう簡単には出来ないぜ」
レミ「あんた、貯金いくら?」
遊輝「言えません(主に霊夢がいるから・・・・)」
響「デュエル何だけど、なんか相手のデッキ色々と変わってややこしかった・・・・」
奏「レミってなんかお見通しのようにデュエルしてたけどもしかして分かってたの?」
レミ「そうよ。何回か社員とデュエルしていたし」
魔理沙「だけどあのドラグニティってモンスターは凄かったな!龍と鳥が一心同体で戦っている姿がカッコよかったぜ!」
霊夢「相手のデッキも興味深いね。音響戦士ってところがなんか音楽会社の社員みたいだね」
遊輝「次回はRD二本です」
霊夢「?RDって?」
遊輝「ライディングデュエルです」
響「【スピードの世界でのデュエル】次回もよろしくね〜」