【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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今回はデュエルが無いのでカードの紹介はありません。

で、今回は告白するんですが・・・・・・彼女いない歴史=実年齢の私にとって、こういう描写を描くのは初めて。告白の仕方とか良く分からないまま執筆してしまいました。話の工程が出来ても台詞に悩んでしまって時間がかかってしまった。これで良いのかな・・・・・


第79話 遊輝、決断の時

遊輝 side

 

 

「ん・・・・んん・・・・・ふわぁ・・・・」

 

瞼を開けて上半身を起こすと、目の前にタンスやら色んな家財道具があった。

 

「ここは・・・・・・部屋に戻ったのか」

 

『主、大丈夫ですか?』

 

精霊状態で擬人化したプラチナがベッドの横で座っていた。

「何とかな・・・・・・足の方も大丈夫か。ダイヤとホワイトの様子は?」

 

『ダイヤはところどころ深い傷はありますが主ほど重症ではないです。ホワイトは擦り傷程度です』

 

「そうか・・・・・・とりあえずよかったと言っておくべきだな」

 

「遊輝っち〜、入るよ〜〜」

 

ノックする音と共に茜が扉を開けて部屋に入ってきた。その手には何やら器を乗せたお盆がある。

 

「大丈夫?あれから半日たったけど」

 

「半日?半日なら大丈夫かな」

 

「何が大丈夫なのよ。両足の骨が折れているのよ」

 

「もう治った」

 

「何を根拠にそんな事言ってるのよ」

 

「いや、ちゃんと見ろよ」

 

布団から右足だけだして茜に見せる。横のタンスの上にお盆を置いて茜は俺の足を観察するように見てくる。

 

「・・・・・何で治ってるの?」

 

「骨折が一晩で治るのは普通だろ」

 

「普通じゃない。とりあえずこれお粥、龍可っちが作ってくれたわ」

 

茜から渡されたお盆を受け取って、それを目の前に起き器を持ってスプーンでお粥を一口救い口に入れる。

 

「うん、美味しい。やっぱ龍可って料理作るの上手いな」

 

「それなら良かった」

 

「そう言えばあの会社どうなったんだ?」

 

「勿論潰れたわ。今頃、ニュース番組で大騒ぎになっているところよ」

 

まぁそうだよな、あんなブラック企業を散々野放しにしていたんだから。警察やら政府やらは対応に追われるだろうな。

 

「あそこにいた人等も今は入院中だけど、何人かはちょっと不味い状態ね」

「そこまでは間に合わなかったか・・・・・」

 

「そんな事より遊輝っち」

 

「ん?何だ?」

 

「いつ龍可っちに告るの?」

 

「ブーーーーーーー!!!!!!!!!!」

 

「きゃああ!!!!汚い!!!!!!」

 

茜に言われた一言にびっくりしてしまってお粥を吐き出してしまった。横にいた茜が直ぐに雑巾を持ってきて吐き出してしまったお粥を代わりに吹いてくれる。

 

「ゲホッ、ゲホッ・・・・・」

 

「何してるのよ!!」

 

「ゲホッ、ゲホッ・・・・・い、いきなり変な事いうな!!!/////」

 

「それよりこれどうするのよこれ!!」

 

「と、とりあえず拭いて拭いて」

 

俺も茜から雑巾を貰ってベッドからでて零してしまったお粥を拭く。かなり遠くまで飛んでしまったらしく、ベッドのはんたいがわにある扉にも多少ついてしまっている。

「あ〜あ・・・・折角龍可に作ってもらったのに、悪い事したな・・・・・」

 

「また龍可っちの所を強調したわね。そんなに龍可っちの事を意識しているの?」

 

「//////い、いや・・・・・これは・・・・・その・・・・」

 

「・・・・・・そこまで意識しているなら告れば良いのに」

 

「////////で、でも・・・・・失敗した時の雰囲気が気まずくて・・・・」

 

「この前も言ったでしょ?龍可っちも遊輝っちを意識しているって。二人は両思いなのよ」

 

「////////・・・・・・・・・・」

 

「そんなにモヤモヤするんだったら早めに言った方が良いわよ。正直、そのままだったら日常生活にも影響があるよ」

 

「//////・・・・・・・・・」

 

「男でしょ!!覚悟を決めて!!」

 

「//////う、うん・・・・・言ってみる・・・・・」

 

「そう・・・・・・というわけでカモ〜〜ン!!!!」

 

「へっ?」

 

「う、うわっ!!!」

 

ドンッ!!!!!

 

茜が扉を開けると何故か龍可が倒れながら部屋に入ってきた。

 

「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

「私知ってたんだからね〜〜、龍可っちが扉越しで遊輝っちの話を聞いてた事を〜(ニヤニヤ)」」

 

「/////////な、何でそんな事を!?」

 

「じゃあ私は抜けるからお二人さんで話を付けてね〜〜(ニヤニヤ)」

 

まだ顔をニヤニヤしながら茜が部屋から出てそっと扉を閉めていく。俺と龍可は亜然としたままでお互いに何を言えばいいのな分からない状態だ。

 

「あ、えっと・・・・・・・・ど、どこから聞いてたの?」

「・・・・・・・わ、割と最初の方から・・・・・」

 

「そ、そう・・・・・・・」

 

これはもう・・・・・・・・覚悟を決めるか・・・・・・・

 

「あ、あのな龍可・・・・・・・」

 

「な、何?」

 

「お、俺、龍可のことが・・・・・・・・すk「待って」?何?」

 

俺が告白をしようとしたところで龍可が俺の口を人差し指を立てて喋らないようにする。そしてベッドの上に乗って俺の方へと近づき・・・・・・

 

「!!!!!!ムムム!!!!(ちょ、ちょっと龍可!?)」

 

いきなり唇を俺の唇に付けた・・・・・・・・いわゆるキスである。ビックリして一旦離れようとしたけど、後頭部を抑えられてしまい離れることができない。

 

「・・・・・・・」

 

「ゴホッ!ゴホッ!い、息が・・・・・」

 

「・・・・・・これが私の気持ち」

 

咳き込む俺をよそにして龍可が俺の身体に抱きついてきた。

 

「私、遊輝が好きだったの。初めて会ってから1ヶ月ちょっとで自然と貴方に惹かれてしまったの」

 

「・・・・・・・・・・」

 

「最初は私も分からなかった。モヤモヤとした気分だなって思っていた。でもフォーチュン・カップで遊輝が傷つく姿を見て私は心を傷めた、そして分かったんだ・・・・・・・遊輝が好きだって」

 

「龍可・・・・・・・・・」

 

自然と俺は両手を龍可の頭に回して抱え込むような体勢になっている。龍可がこんな想いをしていたのに俺はずっと気づかずにいたんだ・・・・・

 

「・・・・遅くなってごめん、だけどこの言葉だけは俺から先に言わしてくれ」

 

「うん・・・・・」

 

一度、龍可から離れて同じ目線になる。

 

「俺は・・・・・龍可の事が好きだ。龍可のいない世界は考えられない。だから・・・・・・俺と付き合ってください」

 

「はい!喜んで!」

 

「オワッ!!」

 

俺の告白の台詞に肯定のサインを言ってくれた龍可はそのまま直ぐに俺の胸に飛び込んだ。反動でベッドに横向きになってしまったが龍可を受け止めるにはむしろありがたいぐらいだった。

 

「それでね遊輝・・・・・」

 

「ん?何?」

 

「私たち付き合う事になったんだし・・・・・・・ね?」

 

「・・・・・・・分かったよ」

 

龍可の意図を読み取った俺はもう一度龍可の身体に両腕を回して抱きつけるような体勢をとる。そして左手で頭を少し抑えて、俺の口と龍可の口を合わせる。

 

「・・・・・・・・・」

 

「・・・・・プハッ、好きだよ・・・・遊輝」

 

「俺もだよ、龍可・・・・・・・」

 

俺と龍可はもう一度抱き合う。これで・・・・・・・良かったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」

 

「「・・・・・・・・・・・」」

 

何か視線を感じるから扉を方へと目を向けるとレミ達が少し扉を開けてこっちを見ていた。龍亞に至ってはビデオカメラでこっちを覗いている。

 

「いや〜・・・・・・お二人さん、アツアツだね(ニヤニヤ)」

 

「・・・・・・・もしかして、見てた?」

 

「もちろん!最初から全部見てたよ!!」

 

「『龍可のいない世界は考えられない。だから・・・・・俺と付き合ってください』だって!!!カッケェェェェ!!!!!!」

 

「龍亞っちのビデオカメラにちゃんと愛の告白を保存しておいたわよ!後で皆にばら撒くから」

 

「・・・・・・・ウガアアアア!!!!!!!そのビデオカメラ寄越せ!!!!!!」

 

「嫌だね!!!」

 

龍亞に撮られた恥ずかしい映像を取り返すべく、鬼の形相で突っ込む。龍亞は既に部屋から出てしまったので俺も部屋から出て龍亞の後を追いかける。

 

「・・・・・・・既にビデオカメラは私の手にあるのに、相変わらず何処か抜けているわね」

 

「良かったね龍可ちゃん〜〜、遂に独り身から彼氏持ちだよ〜〜?」

 

「ねぇ今どんな気持ち?NDK?NDK?」

 

「//////////は、ハゥ〜〜・・・・・・・」

 

 

〜(同日 夜10時)〜

 

 

「はぁ疲れた・・・・・・龍亞のやろう・・・・・帰ったら覚えとけよ・・・・・」

 

シャワーから上がって寝巻きに着替えて愚痴を零す俺。あの後龍亞に逃げられるどころか、あいつ何処に隠し持っていたのかなんか白い球を投げてきて俺の服が粉まみれになってしまった。その粉を調べたら小麦粉だったからもう大変のなんの(何にせよ、洗濯物が増えた事に変わりはないけど・・・・・・)

 

「なんか今日は別の意味で疲れた・・・・・身体がだるいな・・・・・・もう寝よう・・・・・龍可、俺寝るから」

 

「待って、私も寝るから」

 

机の上で何かをメモしていた龍可がメモ帳を閉じて鞄の中に直すと俺と一緒に寝室に入ってきた。

 

「ふわぁ・・・・・・・じゃあ寝るか」

 

「・・・・・ねぇ遊輝」

 

「何?」

 

「これからさ・・・・・・毎日一緒に寝よう?私、遊輝と一緒に寝ると凄い心がリラックスして安心するの」

 

これから・・・・・・毎日龍可と一緒・・・・・・か。悪くないな。むしろ俺も龍可と一緒にいたいよ・・・・・・

 

「いいよ。これからは一緒に寝よう」

 

「ありがとう・・・・・・」

 

俺の返事を聴いた龍可は笑みを浮かべてそのまま目を閉じた。それを確認した俺も眠りにつく。




龍亞「いや〜、お二人さん熱いね〜〜(ニヤニヤ)」

遊輝「////////////」

龍可「////////はぅ〜〜〜・・・・・」

レミ「めでたくカップルにもなったし初デートどうするの?(ニヤニヤ)」

響「やっぱり最初は映画館?それとも動物園?はたまたショッピングモール?(ニヤニヤ)」

奏「やめなさい・・・・・龍可ちゃんなんか頭がショート寸前よ(汗)」

茜「私のキューピットの確立は100%!!どんなカップルもデレッデレにしてあげるわ!」

スバル「・・・・・・・・・・・」

奏「どうしたのスバル?」

スバル「いや・・・・・・俺たち、何か忘れてねぇか?」

レミ「何かって・・・・・・あっ」

茜「次回はファッションショーよ!!」

遊輝「!!!!!!!!」

龍亞「(あ〜・・・・・俺も忘れてた)」

【作者もこの当時、期間空きすぎてストーリーを飛んでしまっていた】」

響「というわけで次回、【花の都のファッションショー お菓子の国にようこそ!】」

茜「次回もよろしくね〜」

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