【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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最強カードの紹介!!

祈「お、お久しぶりです」

海外編は休んでもらっている、祈で〜す。

祈「お、親に反対されました・・・・・」

普通に考えたら反対されるよな。年越しを海外、しかも子供だけで行くんだから。年越しの瞬間は?

祈「・・・・寝てました」

それが健全な小学生の態度だ。俺も小学生の頃は寝ていたし。高校辺りから年越しの瞬間を起きていたのは。

祈「そ、そうですか・・・・・・」

そろそろ行くぞ!今回は拷問車輪!

祈「永続罠の1枚で相手の攻撃と表示形式を止めるカードです」

おいこらそこ。「デモチェの方が強ぇじゃん」とか言ってないか?こいつにはスタンバイフェイズに500ポイントのバーンがあるんだぞ。だからロックデッキにはほぼ欲しいカードの1枚だな。(なお、確定で入れるとは言ってない)

祈「だ、第78話、デュエルスタート!」


第78話 究極進化!アマテラスとスサノオ降臨!

遊輝 side

 

 

ドカーーーーーーーン!!!!!!!!!

 

「・・・・出たなクズ野郎」

 

「・・・・・・やはりここに来たのは君だったね」

 

ステンレスの扉を思いっきりぶち破って屋上へと飛び出す。夜のパリで季節も冬、風がビュービューと強く吹いて周りのにはかなり寒いだろうが今の俺には関係ねぇ。とにかくあいつの行動・態度に頭が沸騰しそうなほどキレている。全ての原因は俺の目の前に立っているあのクソ社長だ。

 

「君のおかけで会社は崩壊寸前だよ。用心棒達に君たちを来ないように頼んだはずなんだが」

 

「・・・・・その用心棒ってやらは今頃俺の仲間とデュエルしているところだ。俺はな、仲間達に託されたんだよ。お前をぶっ倒すと!!!」

 

「フン、ちょうどいい。私も非常に気分が悪くてね!!人1人を殺ろうとしたところだ!!」

 

俺とあのクソ社長がデュエルデスクを展開してデッキをセットする。

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

遊輝 LP 4000 立中 LP 4000

 

「先行貰うぜ!ドロー!」

 

遊輝 手札 6枚

 

フム・・・・・・・あいつが何をしてくるか分からないし、派手に動くよりかは安全策で手札を温存したほうがいいな。

 

「ガガガマジシャンを召喚して、カード1枚セット。これでターンエンド!」

 

 

遊輝 手札 4枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

ガガガマジシャン 攻1500

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

「私のターン、ドロー!」

 

立中 手札 6枚

 

「私は魔法カード、悪夢の鉄檻を発動!」

 

「ふぇっ?」

 

「これによりお互いのプレイヤー攻撃出来ず、君の2回目のエンドフェイズにこのカードは破壊される!」

 

予想外のカードに怠けそうな声を出してしまい、その間にも俺たちの周りに大きな鉄織が囲むように現れる。悪夢の鉄檻?こいつ、何をする気なんだ?

 

「さらに永続魔法、悪夢の拷問部屋を発動!!」

 

「・・・・はっ!?悪夢の拷問部屋!?」

 

「君が戦闘ダメージ以外でダメージを受けた時から、さらに300ポイントのダメージを与える!!」

 

俺の後ろに大掛かりな装置が出てきて、その装置の横に二人の悪魔のような奴らが出てきた。さらにいつのまにか俺の右足がその装置と鎖で結び付けられていた。こいつのデッキ・・・・・・まさかバーン!?

 

「カードを3枚伏せてプロミネンス・ドラゴンを守備表示で召喚してターンエンド。プロミネンス・ドラゴンは私のエンドフェイズ毎に500ポイントのダメージを相手に与える!」

 

プロミネンス・ドラゴンの吐いた火の玉が俺に襲いかかってくる。

 

「ぐうう!!!!!!」

 

『マ、マスター!』

 

遊輝 LP 4000→3500

 

「さらに永続魔法、悪夢の拷問部屋の効果により君はさらに300ポイントのダメージを食らってもらう!」

 

「ギャアアアアア!!!!!!」

 

遊輝 LP 3500→3200

 

さらに後ろにいた悪魔2人がプロミネンス・ドラゴンの効果ダメージを受けて膝を曲げてしまった俺に対して、容赦なく鞭で叩いてくる。

 

 

立中 手札 0枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

プロミネンス・ドラゴン 守1000

【魔法・罠ゾーン】

悪夢の鉄檻

悪夢の拷問部屋

伏せカード 3枚

 

 

「ハァ・・・・ハァ・・・・・痛みが実体化してやがる・・・・・」

 

「気づいたようだね?私は既にサイコパワーを使っている。貴様にはたっぷりと痛い目にあって貰らわないといけないからな」

 

「タチ悪いぜ・・・・・ドロー!」

 

遊輝 手札 5枚

 

・・・・・・この手札だったら攻める方を選ぶな。

 

「リバースカードオープン!速攻魔法、サイクロン!悪夢の鉄檻を破壊だ!」

 

フィールドにサイクロンが吹き荒れて、周りにあった大きな檻が破壊されていく。

 

「さらに魔法カード、ガガガボルト!お前の真ん中の伏せカードを破壊する!」

 

「チェーンで破壊される伏せカードオープン!永続罠、拷問車輪!さらにチェーンでリバースカードオープン!永続罠、宮廷のしきたり!」

 

「!?拷問車輪に宮廷のしきたりだと!?」

 

「宮廷のしきたりの効果により、このカード以外と永続罠の破壊は無効となる!そして拷問車輪はモンスター1体を選択して、攻撃を無効にして表示形式を変えることも出来ず、私のスタンバイフェイズ毎に500ポイントのダメージを与える!対象はそのマジシャンだ!」

 

ダイヤの後ろに突如として拷問車輪が出てきて、ダイヤを捕まえてセットされてしまう。両腕は伸ばされてしまい身動きも取れない。

 

『グッ・・・・・・・・・』

 

「大丈夫か!?」

 

『わ、私は大丈夫です・・・・・』

 

クソッ・・・・・・何とかしてあれを外してやらないといけないが宮廷のしきたりがウザいな・・・・

 

「君が発動したガガガボルトは宮廷のしきたりの効果で破壊されない。フフフ・・・・・ここはひとつ、思考を懲らそう(パチン)」

 

・・・・・ガチャン!!

 

「な、何だ!?」

 

突然地面から手錠付きの鎖が2本飛んできて、俺の両腕に取り付けられる。鎖は地面に刺さっていて、両腕にも若干の拘束をされた。

「貴様の腕に取り付けたものはただの手錠さ。ただし、そいつには高電圧の電流が流れる仕組みになっている」

 

「!?」

 

「君がダメージを受けた時にはその鎖から電流が伝わって君の身体へと流れるだろう」

 

「この野郎・・・・やることが汚ねぇぜ・・・・」

 

「フフフ・・・・・私の会社を大きくボロボロにしたのだからそれくらいは受けて貰わないと!!」

 

あの野郎・・・・・・・とことんムカつく奴だぜ!!

 

「(とりあえずあのプロミネンスだけでも破壊しにいこう)ドドドウォリアーを召喚!このカードは☆6だが、攻撃力を1800にすることで妥協召喚できる!」

 

ドドドウォリアー 攻2300→1800

 

「そしてガガガマジシャンの効果発動!Lvを1から8まで任意の数字に変更できる!」

「リバースカードオープン!罠カード、ブレイクスルー・スキル!ガガガマジシャンの効果を無効にする!」

 

「っ!!」

 

ガガガマジシャンの前に謎の腕が時空を突き破って捕まえる。拷問車輪で拘束されているのにその上からさらに拘束を掛けられた。う〜ん・・・・・・痛いな。しかし攻撃だけはしておかないと。

「バトル!ドドドウォリアーでプロミネンス・ドラゴンに攻撃!」

 

ドドドウォリアー 攻1800

プロミネンス・ドラゴン 守1000

 

「構いませんね。これくらいの犠牲など必要経費です」

 

「んのやろう・・・・カードを1枚伏せてターンエンド」

 

 

遊輝 手札 2枚 LP 3200

【モンスターゾーン】

ガガガマジシャン 攻1500

ドドドウォリアー 攻1800

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

「では、私のターン」

 

立中 手札 1枚

 

「そしてこのスタンバイフェイズ、永続罠、拷問車輪の効果で貴様は500ポイントのダメージだ!」

 

『グワアアア!!!!!!!』

 

「アアアア!!!!!!!」

 

遊輝 LP 3200→2700

 

「そして効果ダメージを与えたことで永続魔法、悪夢の拷問部屋の効果発動!さらに300ポイントのダメージだ!」

 

「ガアアアア!!!!!!!!」

 

遊輝 LP 2700→2400

 

拷問車輪が回転を始めダイヤが上の針に巻き込まれるかのように高速で回転をさせられる。俺は地面から流れてくる高電圧の電流が流れてきて、またしても膝を折ってしまう。そこに容赦なく後ろの2人が再び鞭を打ってきた。

 

「ゼェ・・・・ゼェ・・・・・ハァ・・・・・・・」

 

「まだ死なせはしませんよ?タップリと痛みを味わってから死んでもらいます」

 

「ハァ・・・・ハァ・・・・・」

 

い、今のは・・・・やばかった・・・・・意識が少し飛びそうだったぜ・・・・・

 

「魔法カード、アカシック・レコード。デッキからカードを2枚ドロー、その代わりドローしたカードがこのデュエル中に使われていたらゲームから除外されます」

 

立中 手札 0枚→2枚

 

「・・・・フフフ、私が引いたカードはカードカー・Dと魔界の足枷!」

 

「ま・・・・魔界・・・・の足枷だと!?」

 

「装備魔法、魔界の足枷を貴様のマジシャンに装備!」

 

拷問車輪で固定されているダイヤの両足にさらに鉄輪が付けられる。鎖の先には大きな鉄の玉がある。

 

「装備モンスターの攻撃力と守備力は100になり、さらに装備モンスターのプレイヤーは私のスタンバイフェイズ毎に500ポイントのダメージを与える!」

 

ガガガマジシャン 攻/守 1500/1000→100/100

 

「カードカー・Dを召喚。そのまま効果発動!このカードをリリースして2枚ドロー、そしてエンドフェイズになる」

 

立中 手札 2枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

なし

【魔法・罠ゾーン】

悪夢の拷問部屋

拷問車輪 《ガガガマジシャン》

宮廷のしきたり

魔界の足枷 《ガガガマジシャン》

 

 

「(ハァ・・・・ハァ・・・・大丈夫かダイヤ?)」

 

『(わ、私は・・・・大丈夫です・・・・・そ、それよりもマスターの方が・・・・)』

 

「(心配するな。しかしあいつ、意図的にダイヤを狙っているのか?ドドドウォリアーじゃない辺り嫌らしいぜ)俺のターン、ドロー!」

 

遊輝 手札 3枚

 

「再びガガガマジシャンの効果発動!」

 

「手札からエフェクト・ヴェーラーの効果発動!ガガガマジシャンの効果をエンドフェイズまで無効にする!」

 

「オウフっ!?」

 

エフェクト・ヴェーラーが現れてダイヤにキスをして帰る。キスされたダイヤは照れたような表情になる。

 

「貴様のデッキのキーカードがそのモンスターってことくらいは知ってますよ。だから、貴様とそのモンスターにはたっぷりと痛めつけてやらなくちゃいけないからな!!」

 

「(やっぱりあいつ、意図的にやってるのか・・・・・)バトル!ドドドウォリアーでダイレクトアタック!」

 

立中 LP 4000→2200

 

伏せカードもなく、手札からの発動もないのかあいつ素直にドドドウォリアーの攻撃を受けた。

 

「(ダメージを食らったとはいえ・・・・・こっちが不利なのに変わりはない。それにこの伏せカードにこの手札、バーンじゃあまり意味ない攻撃反応型ばかりだからな・・・・・)ターンエンド」

 

 

遊輝 手札 3枚 LP 2400

【モンスターゾーン】

ガガガマジシャン 攻100 《魔界の足枷》

ドドドウォリアー 攻1800

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「(フフフ・・・・少し痛みを上げましょうか)私のターン、ドロー」

 

立中 手札 2枚

 

「スタンバイフェイズに拷問車輪と魔界の足枷の両方の効果!500ポイントずつダメージを与える!」

 

『アアアアアアア!!!!!!!!!!』

 

「オワアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」

 

拷問車輪が回転、さらに魔界の足枷から流れてくる謎のエネルギーによってダイヤにもダメージが入り、俺も地面から流れてくる電流でダメージを受けてしまう。

 

遊輝 LP 2400→1900→1400

 

「ハァ・・・・ゼェ・・・・ハァ・・・・・(あ、あれは・・・・ヤバイ・・・・・・)」

 

ダメージを受けて膝をついてしまい、なかなか立つことが出来ない。

 

「さらに永続魔法、悪夢の拷問部屋の効果で300ポイントずつ、600ポイントのダメージだ!!」

 

背後に構えていた二人の悪魔みたいな奴らの手には巨大なハンマーみたいなものがあり、俺の足目掛けて振り被る。

 

「(ハァ・・・・ちょ、ちょっと・・・・待て・・・あれは)」

 

ガアアアアン!!!!!!!ガアアアアン!!!!!!!

 

「アアアアアアア!!!!!!!!!!」

 

遊輝 LP 1400→1100→800

 

「アッ・・・・・・ガッ・・・・・」

 

振り下ろされたハンマーが俺の両足を思いっきり叩いた。その時はハンマーの音が大きすぎて分からなかったが、立ち上がろうとした瞬間に足に電撃が走ったような鋭く、そして重りを付けられたような痛みをズキズキと感じる。

「(ち、ちくしょう・・・・・・両足の骨が・・・・・・)」

 

「・・・・・チッ、悪運の強い奴め。カードを1枚伏せてターンエンドだ」

 

 

立中 手札 1枚 LP 2200

【モンスターゾーン】

なし

【魔法・罠ゾーン】

悪夢の拷問部屋

拷問車輪 《ガガガマジシャン》

宮廷のしきたり

魔界の足枷 《ガガガマジシャン》

伏せカード 1枚

 

 

「ガッ・・・・・・グッ・・・・・・・・」

 

何とか足に鞭を入れて無理矢理でも立つ事は出来たが、正直いってバランスが取れない・・・・・・

 

『ハァ・・・・ハァ・・・・マ、マスター・・・・身体・・・・』

 

「(ゼェ・・・・ゼェ・・・・俺の事は良いから自分の心配をしろ)」

 

『し、しかし・・・・ハァ・・・さ、先ほどの音・・・・・』

 

「(き、気のせいだ・・・・ゼェ・・・・待ってろ、今すぐ解放してやる)俺の、ターン!!」

 

遊輝 手札 4枚

 

勢いよくドローしただけでも足の踏ん張りが利かずにフラついてしまう。・・・・・・!?あれ!?何でこんなカード入ってるの!?・・・・・あぁ、響とデュエルした時に入れたのか・・・・でもこいつ、この場面だと何とかなりそうだな・・・・

 

「ガ、ガガガマジシャンの効果発動!Lvを6にする!」

 

ガガガマジシャン ☆4→☆6

 

さ、三度目の正直でようやく効果が通ったぜ・・・・・とりあえずここはあいつに託す!

 

「Lv6のドドドウォリアーとガガガマジシャンでオーバーレイ!」

 

☆6 × ☆6 = ★6

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!白夜の地に輝く純白の太陽よ!天空の世界から降臨して、この世界の光の神となれ!エクシーズ召喚!輝け!ホワイト・サン・ドラゴン!!」

 

ホワイト・サン・ドラゴン 攻2400

 

ブラックホールから白い太陽が昇ってきて、徐々に変形していきホワイトが姿をあらわす。一瞬俺の方を向いたが直ぐに相手に睨みを利かす。

 

「ハァ・・・・ハァ・・・・・(ホワイトなら破壊耐性を持っている。これで何とかなる!)バトルだ!ホワイトでダイレクトアタック!」

 

「リバースカードオープン!永続罠、拷問車輪!!」

 

「何だと!?」

 

ホワイトの攻撃の前にホワイトの上空から拷問車輪が降ってきて、ホワイトの動きを止める。

 

『ギャアアアア!!!!!!!アアアア!!!!』

 

「フッフッフッ・・・・・・逆転のつもりで出したドラゴンも拷問車輪の餌食になってしまったら意味がない・・・・次のターンに貴様は敗北する!!」

 

「ぐっ・・・・・ターンエンド・・・・・・」

 

 

遊輝 手札 4枚 LP 800

【モンスターゾーン】

ホワイト・サン・ドラゴン 攻2400

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「私のターン、ドロー!」

 

立中 手札 2枚

 

「これで貴様は終わりだ!!永続罠、拷問車輪の効果で500ポイントのダメージ!さらに永続魔法、悪夢の拷問部屋の効果で300ポイント、合計800ポイントのダメージだ!!」

 

ホワイトについてある拷問車輪が回転を始め、ホワイトが悲鳴に近い叫び声をあげてしまう。

 

『ギャアアアア!!!!!!!!!!!!』

 

「フハハハハ!!!!!!!これで私の勝ちだ!!!」

 

「・・・・・・・・ライフ見ろよ」

 

「なん・・・・・だと!?」

 

遊輝 LP 800→800

 

「どういうことだ!?何故ライフが減ってない!?」

 

「・・・・・・手札のハネワタの効果を発動した。こいつは手札から捨てることで、このターンに受ける効果ダメージは無効になる!」

 

驚嘆するあいつの前で俺はハネワタのカードを見せる。俺の前にハネワタの影が出てピョンピョンと跳ねる。響メタにピンポイントで刺したカードが役に立つとはな。しかし・・・・・・・ホワイトには痛い思いをさせてしまったことに変わりはないな・・・・・すまん。

 

『(ギャアアアア・・・・・・・・)』

 

「(・・・・・・もちろん!こんなクソ野郎に負けてたまるか!!)」

 

「チッ・・・・・それでも1ターン逃れたことにしか代わりがない。カードを1枚伏せてターンエンド(私が伏せたのは魔法の筒。次のターン、確実に攻めてくるところをこいつで吹っ飛ばす!!)」

 

 

立中 手札 1枚

【モンスターゾーン】

なし

【魔法・罠ゾーン】

悪夢の拷問部屋

拷問車輪 《対象なし》

宮廷のしきたり

拷問車輪 《ホワイト》

伏せカード 1枚

 

 

「(1回は防げたが・・・・・・問題はこの後なんだよな・・・・・どうやってあの拷問車輪を突破するか・・・あのカード、間違いなく攻撃無効系かモンスター破壊系だろうが・・・それ以前に・・・・)グッ・・・・・」

 

足の痛みに耐えられずに右足の膝を折ってしまう。さっきからズキズキとしてた両足の痛みがさらに酷くなっていく。正直言って、脚はもう・・・・・限界に近い・・・・・

 

「(持ってあと・・・・・3分ってところか・・・・3分であいつを倒す方法は・・・・)」

 

『(・・・・・・・汝)』

 

「(・・・・?なんだ今の声?)」

 

突然、脳に響くような感じで声が聞こえたので辺りをキョロキョロと見渡す。だけど、あのクソ野郎以外の姿が全く見えない。

「(・・・・気のせいか?)」

 

『(汝・・・・・我はここだ・・・・・)』

 

「(・・・・気のせいじゃねぇな。何処にいる?)」

 

『(汝の胸ポケットだ・・・・・)』

 

「(胸ポケット?)」

 

脳に響く声の言う通り、胸ポケットを探って手に握り出す。握っていたのは海外に来る前にダイヤから渡された赤い宝石だった。

 

「(もしかして・・・・お前か?)」

 

『(そうだ・・・・・汝、汝は脚の痛み程度で弱音を吐くほどなのか?)』

 

「(はっ?)」

 

『その程度でよくシークレットシグナーの長を務めていたな・・・・)』

 

「(おいちょっと待て、俺は長じゃねえぞ。なんかあいつらが勝手にリーダーにしただけだ)」

 

『(引き受けたのは汝だろ・・・・・汝は脚の痛みで音をあげるほど志が弱いのか?)』

 

「(・・・・・・・・・・)」

 

『(汝には帰りを持っている仲間・・・・・そして大事な人がいるのだろう?)』

 

「(・・・・・・・・・・・そうだな。いるぜ、大切な人が)」

 

『(なら汝のすることはたった一つ・・・・・・)』

 

「!!グッ!!」

 

「な、何だ!?」

 

『(汝は・・・・・勝たなきゃならない・・・・汝に託す・・・・ルビーと生命の力を・・・・)』

 

手に持っていた宝石が突然赤く光りだして、ピキピキと割れていく。そして、光が収まると割れてしまった宝石の代わりに2枚のカードが手に握られていた。

 

「(・・・・・・・なるほどね、お前は俺に託したと。足の痛みも若干引いてくれたようだな)」

 

「・・・・・どうやら何もなかったようだな。さぁ再開しよう・・・・・貴様への敗北へのカウントダウンを!!」

 

「勝手に敗北って決めつけるなよ・・・・・・・・いくぜ、シャイニングドロー!!!!」

 

遊輝 手札 4枚

 

「(・・・・シャイニングドローって恐ろしいな!)魔法カード、手札抹殺!互いのプレイヤーは手札を全て捨てて、捨てた枚数分ドローする!」

 

遊輝 捨てたカード

・ガード・ブロック

・攻撃の無力化

・ハーフアン・ブレイク

 

 

立中 捨てたカード

・宮廷のしきたり

 

「(・・・・・来たぜ。お前の力、早速使わせてもらうぜ)ゴブリンドバーグを召喚!ゴブリンドバーグは召喚時、手札からLv4以下のモンスターを特殊召喚する!チューナーモンスター、ヴァイロン・プリズムを召喚!」

 

ゴブリンドバーグ 攻1400→守0

ヴァイロン・プリズム 攻1500

 

「Lv4のゴブリンドバーグにLv4のヴァイロン・プリズムをチューニング!」

 

☆4 + ☆4 = ☆8

 

「極夜の地に潜む漆黒の太陽よ!暗黒の世界から舞い降りて、この世界の闇の神となれ!シンクロ召喚!染まれ!ブラック・サン・ドラゴン!」

 

ブラック・サン・ドラゴン 攻1000

 

ホワイトの隣に上空から漆黒の太陽が舞い降りてきて、徐々に変形していき今度はブラックが出てきた。

 

「今更そんなモンスター出して何になるんかね?」

 

「関係ねぇ・・・・・・これが俺の、俺たちの進化だ!!!!魔法カード、未来へと登りし太陽!!!」

 

俺とあいつのフィールドの真ん中にエクシーズ召喚時に出てくるブラック・ホールが巨大化して出てきて、周りの者を吸い込むかの如く、強烈な勢いで吸い込みを始めた。

 

「な、なんだ!?」

 

「自分フィールドにブラックとホワイトが存在してライフが1000以下の時、自分のフィールド・墓地のカードを全て除外して2体を究極進化させる!!!」

 

俺とあいつの中間地に出来たブラックホールが肥大化していき、俺のフィールド、そして墓地のカードを吸い込んでいき、最後に二つの太陽へと戻ったブラックとホワイトがブラックホールに消えていく。二つの太陽を飲み込んだ瞬間、大きな爆発が起きた。

 

「白銀の太陽と暗黒の太陽、二つが交わりし時、生命を生み出す太陽神へと生まれ変わる!!世界を希望の光に導け!!究極進化!!降臨せよ!!白銀太陽神 ホワイト・アマテラス・ドラゴン!!暗黒太陽神 ブラック・スサノオ・ドラゴン!!」

 

『・・・・・・ギャアアアアアアアア!!!!!!!』

 

『・・・・・・ガアアアアアアアア!!!!!!』

 

白銀太陽神 ホワイト・アマテラス・ドラゴン 攻4000

暗黒太陽神 ブラック・スサノオ・ドラゴン 攻4000

ブラックホールからさっき入った2つの白と黒の太陽よりもひと回り大きい太陽が出てきて、それぞれが変形を始めていく。白い太陽の方はCX化したホワイトのエンジン部分らしきものがさらに巨大化、炎で燃えており、身体も白と灰色・水色から白と青・赤の3色に変わった。黒い太陽はブラックの/バスターにあるエンジンが電気でバチバチと溜められており、黒・白・灰色から黒・青・黄色の3色に変わっている。2体ともかなりデカく、本当の神のように見えてくる。

 

「な、なんだ・・・・・このモンスターは・・・・」

 

「お前に教えるつもりはない。未来へと登りし太陽は使用後、ホワイトのオーバーレイ・ユニットとして下に加えられる」

 

白銀太陽神 ホワイト・アマテラス・ドラゴン OVR 0→1

 

「ラスト!!ブラックでダイレクトアタック!!」

 

ブラックの背中にあるターボエンジンらしきものが活発に動きだして、勢いを付けたブレスが相手に放たれる。

 

「フハハハハ!!!!!リバースカードオープン!!罠カード、魔法の筒!!これで貴様の負け『バリーーーン!!!!』なっ!?」

 

ブラックの攻撃があいつの前に出てきた筒の中に入ったが、何事もなかったのように魔法の筒を貫通して攻撃を続けた。

 

「ブラックとホワイトはカード効果の対象にはならねぇ!!そのまま攻撃続行!!ブラック・サン・フルバースト!!」

 

 

立中 LP 2200→0

 

 

WIN 遊輝 LOS 立中

 

「か、勝った・・・・・・・ハァ・・・・・」

 

デュエルが終わると俺の両手・両足を拘束していた手錠や鎖が外れ、そのまま両膝を地面に付いた。

 

「(足の骨が・・・・・・もうこれ以上は言うこと気かねぇか)」

 

「く、クソ・・・・・こんな所で・・・・・」

 

あのクソ社長は負けたショックなのか、向こうで勝手に膝を付いている。何かブツブツ言っているが聞き取る気力が残ってない。

 

「貴様のせいで・・・・貴様のせいで・・・・・」

 

「デュエルに負けたのはテメェの実力だ。これでこの会社も終わりだな」

 

「私は認めんぞ・・・・・こんな所で負けなんか・・・・・・」

 

そう言いながら何かのカードをデスクにセットする。社長の手にはサイコ・ソードらしき物体が見えてくる。・・・・・あれ、これ俺ヤバくね?

 

「死ねえええええ!!!!!!!」

 

「やられるのはお前だ!!!」

 

バコン!!!!!

 

社長が剣を持ちながら俺に向かって走ってきたところを何処から来たのか、スバルが横っ飛びで社長の顔面に蹴りを入れた。

 

「大丈夫遊輝っち!?」

 

後ろにはいつの間にか茜がいて、俺の身体を支えてくれてた。

 

「あ、あぁ・・・・なんとかな・・・・お前らいつの間に来たんだ?」

 

「ついさっきよ。丁度、遊輝っちが勝ったところで屋上に付いたのよ」

 

「ガハッ・・・・ゴホッ・・・・・・」

 

「もうお前は終わりだぜ。下に茜の母さんが呼んだ警察が控えているぜ」

 

「なん・・・・だと・・・・」

 

「何だっけ・・・・・誘拐・強盗・殺人未遂とか色んな罪があったとか言ってたような言ってなかったような・・・・」

 

「はっきりせぇや・・・・・」

 

髪の毛をポリホリと書きながらうやうやに答えるスバルに思わず突っ込んでしまった。そのあと直ぐに警察官が来て、あの社長を連行して行った。

 

「・・・・・ハァ〜〜、これで終わったか」

 

「やれやれだぜ・・・・・で、お前はどうするんだ?」

 

スバルが俺の右手を肩に掛けて立たせてくれる。

 

「?どうするってどういうことだ?」

 

「1人で歩けるのか?それとも補助が必要なのかってこと」

 

「あ〜あ・・・・ごめん、補助が必要。あと強烈に眠気が襲ってきた」

 

「無理も無いよね。両足の骨が折れているよ遊輝っち。おまけにあの社長に散々やられたのでしょう?」

 

「散々ではないが・・・・・酷い目にはあったな」

 

「とりあえず寝たいなら寝とけよ。俺たちで運ぶから。後処理も茜の母さんが引き受けてくれるみたいだし」

 

「すまん・・・・・」

 

スバルに体重を掛けて俺を重くなった瞼を閉じる。




遊輝「・・・・・・・・・・・」

魔理沙「よっ!久しぶりだぜ!」

フラン「お兄様!!!」

♪♪♪♪♪〜〜〜〜〜♪♪♪♪

遊輝「作者待てやこらあああ!!!!なんでここに魔理沙とフランがいるんだよ!!!!!」

だってお前、本編だと重症で寝ているんだぜ?で、こっちのメインキャラが遊輝のオリカ紹介ってのも可笑しいし。

魔理沙「それで呼ばれたぜ!!」

フラン「この人がお兄様に合わせてくれるって言ってくれたから魔理沙に付いてきたの!!」

遊輝「おかしいでしょ!?俺、ピンピンしてるのになんで呼んだの!?」

今回の内容、今までの4戦よりも薄く感じたから後書きで少し厚くしようと思った。あとはノリだ!(キリッ)じゃあ、そういうことで〜〜。

遊輝「ノリじゃねぇよ!!!逃げるな!!!!!」

魔理沙「細かいことは気にするな!!」

フラン「私はお兄様とお喋り出来たら何でもいいよ♪」

遊輝「(・・・・あとで覚えてろよ・・・・・・)」

魔理沙「というわけで今回の後書きは私、霧雨魔理沙と!」

フラン「フランドール・スカーレットがお送りします!!」

遊輝「ハァ・・・・・・・」

魔理沙「今回の相手、あんなデッキあるんだな〜〜」

フラン「私でもあれはちょっと嫌だな・・・・」

遊輝「あれはまだ優しいよ・・・・あのデッキの高速バージョンで対策無しで当たってたらマジで殺られてたわ」

魔理沙「あんなのを高速で殺られてたら顔がポカーンとしてしまいそうたぜ」

フラン「じゃあ今回ではお兄様のオリカの紹介!まずは白銀太陽神 ホワイト・アマテラス・ドラゴン!」




白銀太陽神 ホワイト・アマテラス・ドラゴン ★12
光属性 ドラゴン族 攻4000 守4000
光属性☆12モンスター×5
自分フィールド上に「暗黒太陽神 ブラック・スサノオ・ドラゴン」が存在しない場合、このカードの②③④の効果は無効になる。
①このカードはX召喚及び「未来へと登りし太陽」の効果でしか特殊召喚出来ない。
②このカードは魔法・罠・モンスター効果の対象にはならず、カード効果では破壊されない。
③このカードの特殊召喚成功時、このカードと「暗黒太陽神 ブラック・スサノオ・ドラゴン」以外の表側表示で存在するカードの効果を全て無効にする。
④このカードにX素材が存在する場合、このカードは以下の効果を得る。
・このカードがフィールド上に存在する限り、相手は1ターンに1度しか魔法・罠・効果モンスターの効果を使用できない。
・このカードがフィールド上に存在する限り、相手は1ターンに1度しかモンスターを召喚・特殊召喚・反転召喚できない。





魔理沙「光属性☆12モンスターを5体も素材とか、重すぎるだろこのカード」

遊輝「一応、現状のモンスターで5体以上いるにはいるんだが、物理的に出せないし、出したところで相方がいないとただの4000の攻撃力を持ったモンスターだからな。後で紹介する専用魔法カードで出さないと無理」

フラン「でも効果は凄いよね。カードの対象にもならなくて破壊されず、相手の行動を凄い制限しているよね」

遊輝「そこは素直に強いと思う。相手が対象するモンスターを出そうと思うと、その準備段階、またはそれだけで行動が終わってしまうからね」

魔理沙「次は暗黒太陽神 ブラック・スサノオ・ドラゴンだぜ!」



暗黒太陽神 ブラック・スサノオ・ドラゴン ☆12
闇属性 ドラゴン族 攻4000 守4000
闇属性チューナー2体+闇属性モンスター3体
自分フィールド上に「白銀太陽神 ホワイト・アマテラス・ドラゴン」が存在しない場合、このカードの②③④の効果は無効になる。
①このカードはS召喚及び「未来へと登りし太陽」の効果でしか特殊召喚出来ない。
②このカードは魔法・罠・モンスター効果の対象にならず、カード効果では破壊されない。
③このカードは1ターンに2度まで攻撃することが出来る。
④このカードが相手モンスターを戦闘で破壊した時、破壊したモンスターの攻撃力または守備力の高い方のダメージを相手に与える。



フラン「さっきのホワイトと違ってこっちは攻撃的な効果ね」

遊輝「作者曰く、2枚共ロマンカードにしようとした時、『矛のブラック・盾のホワイト』をイメージして作ったんだって」

魔理沙「2回攻撃にバーンか。最低でも4000の2回だから8000。ゲームエンドには持っていけるぜ」

遊輝「ただ、これもホワイトと一緒で相方がいないとただの4000のモンスターなんだけどね。こっちの方がまだ出しやすいと思われるから、2体にはこんな縛りをつけたんだ」

フラン「最後はこの2体を出す専用カード、未来へと登りし太陽!」


未来へと登りし太陽 通常魔法
このカードの発動に対して魔法・罠・モンスター効果は発動できない。
①自分フィールド上に「ホワイト・サン・ドラゴン」と「ブラック・サン・ドラゴン」が存在して、自分のライフポイントが1000ポイント以下の時のみ発動できる。
自分のフィールド・墓地のカードを全てゲームから除外して、自分のエクストラデッキから「白銀太陽神 ホワイト・アマテラス・ドラゴン」と「暗黒太陽神 ブラック・スサノオ・ドラゴン」2体を特殊召喚する。その後、このカードを「白銀太陽神 ホワイト・アマテラス・ドラゴン」のエクシーズ素材として下に重ねる。





魔理沙「条件は少し厳しいけど、使ったらあの2体が出てほぼ勝ちだぜ」

【これ考えた当時、エア・フォースなんてカード無かったんや・・・・・(汗)】

遊輝「超融合と一緒で使ったらチェーン出来ない。これはありがたい」

フラン「どうして?」

遊輝「これ発動して無効化にされた時のショックが大きすぎる・・・・ライフ1000以下だから次のターンに何かされたら死ぬし。ただ・・・・」

フラン「ただ?」

遊輝「じつはこの2体をこの話で出す必要があった「遊輝、多分それは言ってはいけないとおもうぜ」お、おう・・・・・(汗)」

魔理沙「さて次回は・・・・・・・遊輝の愛の告白だぜ〜〜(ニヤニヤ)」

遊輝「!!!!!!////////」

フラン「お兄様顔真っ赤〜〜」

遊輝「///////う、うう・・・・・・・」

魔理沙「次回、【遊輝、決断の時 】」

フラン「次回もよろしくね♪」

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