【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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最強カードの紹介〜〜。

響「前の話に私が出るべきでしょ」

順番ぐらい守ろうぜ。というかいきなり文句かよ。

響「だって話的に私がここでビシッと解説を」

じゃあ最強カードの紹介に行くぞ!!

響「話を逸らさないで!!」

今回は真紅眼の黒龍〈レッドアイズ・ブラックドラゴン〉!!初期のカードなのでファンの人も多いはず!!

響「☆7の通常モンスター、私から見ればブルーアイズの方が強いのにな・・・・・」

それ言っちゃダメだ。☆7の闇属性・ドラゴン族・通常モンスターということで、様々な恩恵を受けることが出来るぞ!七星の宝刀・銀龍の轟咆・王者の看破など・・・・・・

響「じゃあ第76話、デュエルスタート!!」



【*今回、相手は外人なので本来は片言な日本語にしようと全てカタカナ表記にしましたが、あまりにも見づらいので、日本語と簡単な英語を混ぜた形になりました。ご了承ください】


第76話 宝玉覚醒!!エメラルド・ドラゴン!!

レミ side

 

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

レミ LP 4000 手下3 LP 4000

 

相手はなんか片言な言葉しか話せない外国人。多分途中で何を言ってくるのか分からなくなるから一瞬も油断出来ないわね。

 

「ドロー」

 

手下3 手札6枚

 

「ク、ククククク・・・・・・・」

 

最初のターンにドローしたカードを見て相手がいきなりクスクスと笑いだした。

 

「何笑ってるのよ。さっさとやりなさい」

 

「可哀想なgiriだ・・・・Meながらgoodな手札だよ・・・・。黒竜の雛を召喚!」

 

黒竜の雛 攻800

 

「こ、黒竜の雛!?」

 

相手が出してきたカードを見て驚いてしまう。確かあのカードって伝説のデュエリスト、城之内さんの切り札を呼ぶ・・・・・・

 

「黒竜の雛のeffect!このカードをリリースしてMeの手札から真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)をSpecial召喚します!」

 

真紅眼の黒竜 攻2400

 

黒竜の雛の卵にヒビが入り、雛自身が光り輝く。光が収まると、紅の目をした漆黒の龍が相手の後ろにいた。まさか本当にあの真紅眼の黒竜を持ってるだなんて・・・・

 

「フフフ、これこそがlegendカード、真紅眼の黒竜です!」

 

「だけど先行1ターン目だし、それに2400ならまだなんとかなるわよ!」

 

「マジックカード、黒炎弾!このターンのレッドアイズのattackを放棄してyouにレッドアイズの攻撃力のダメージを与えます!」

 

「なっ!?」

 

レッドアイズが口に大きな黒い球を作り、私に飛ばす。

 

レミ LP 4000→1600

 

「ぐうううう!!!!」

 

「1枚伏せてendで〜す」

 

 

手下3 LP 4000 手札 2枚

【モンスターゾーン】

真紅眼の黒竜 攻2400

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「うっ・・・・グッ・・・・」

 

いててて・・・・・1ターン目から派手にやられたわね。黒炎弾とは予想外だった・・・・

 

「私のターン!ドロー!」

 

レミ 手札 6枚

 

「魔法カード、調和の宝札!手札のドラグニティーファランクスを墓地に送って2枚ドロー!ドラグニティーレギオンを召喚!」

 

ドラグニティーレギオン 攻1200

 

「レギオンの効果!召喚時、墓地のLv3以下の《ドラグニティ》と名のついたドラゴン族モンスター1体をこのカードに装備する!ファランクスを装備!さらにレギオンのもう一つの効果!装備モンスターを墓地に送って相手のモンスター1体を破壊する!」

 

レギオンに付いたファランクスが突進してレッドアイズを破壊する。

 

「よし!」

 

「・・・・フフフ」

 

『・・・・ギャアアアア!!!!!!!』

 

「!?な、何でレッドアイズがいるのよ!?」

 

砂埃が収まる前に何かの雄叫びがあがり砂埃が完全に収まるとさっきレギオンの効果で破壊したはずだったレッドアイズが無事だった。

 

「トラップカード、レッドアイズ・スピリッツ!Meのcemetryから《レッドアイズ》モンスターをSpecial召喚します!」

 

「なっ!?」

 

そ、そこまでしてレッドアイズを残すのね・・・・・完全にキーカードね。しかし今の手札だとどうしようにも出来ないわね・・・・

 

「カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

 

レミ LP 1600 手札 3枚

【モンスターゾーン】

ドラグニティーレギオン 攻1200

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「ドロー」

 

手下3 手札 3枚

 

「マジックカード、龍の霊廟。デッキからドラゴン族モンスターをcemetryに送りま〜す。そしてそれがnormalモンスターだった場合、もう一体ドラゴン族モンスターをcemetryに置けます」

 

ようは条件付きの愚かな埋葬2回分ね・・・・・墓地肥やしが早いこと・・・・・

 

「Meが1回目に送るのはもちろん真紅眼の黒竜!normalモンスターだから2体目として真紅眼の飛竜(レッドアイズ・ワイバーン)をcemetryに送りま〜す」

 

っ、・・・・嫌なカードを墓地に送られたわね。これで2体目のレッドアイズを出す準備は万端なのね。

 

「ではattack phase!レッドアイズでその小さな鳥人間に攻撃!」

 

「ダメージは通さないわよ!リバースカードオープン!ガード・ブロック!戦闘ダメージを0にして1枚ドロー!」

 

レミ 手札 3枚→4枚

 

「uum・・・・・無駄打ちでしたか。Meはこれでendで〜す。真紅眼の飛竜の効果は使いませ〜ん」

 

 

手下3 手札 2枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

真紅眼の黒竜 攻2400

【魔法・罠ゾーン】

なし

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

レミ 手札 5枚

 

で、こんな時に・・・・・竜の渓谷を持って来るカードが1枚も無いと・・・・・・ハァ・・・仕方ない。手札にドゥクスがあるみたいだし、こっちから行くか。

 

「魔法カード、おろかな埋葬!デッキからドラグニティーピルムを墓地に送る!そしてドラグニティードゥクスを通常召喚!」

 

ドラグニティードゥクス 攻1500

 

「ドゥクスの効果で墓地からファランクスを装備!そしてファランクスの効果で自身を特殊召喚!」

 

ドラグニティーファランクス 攻500

 

「Lv4のドゥクスにLv2のファランクスをチューニング!」

 

☆4 + ☆2 = ☆6

 

「竜の渓谷を守りし赤い騎士が、楽園の窮地に立ち上がる。竜の絆で駆け抜けろ!シンクロ召喚!カモン!ドラグニティナイトーヴァジュランダ!」

 

ドラグニティナイトーヴァジュランダ 攻1900

 

ファランクスとドゥクスが一つになって現れたのは私のデッキの軸となるシンクロモンスター、ヴァジュランダだ。

 

「ヴァジュランダの効果!シンクロ召喚時、墓地からLv3以下の《ドラグニティ》と名のつくドラゴン族モンスターをこのカードに装備する!もう一度ファランクスを装備!そして解除!Lv6のヴァジュランダにLv2のファランクスをチューニング!」

 

☆6 + ☆2 = ☆8

 

ファランクスが2つの輪になってその中にヴァジュランダが入ると私の上を中心に風が吹き荒れる。

 

「嵐が吹き荒れる時、竜の渓谷の救世主が舞い降りる。龍の騎士と共にこの楽園を救え!シンクロ召喚!吹きあれろ!フェザー・ウィング・ドラゴン!」

 

フェザー・ウィング・ドラゴン 攻2800

 

吹き荒れる風が徐々に竜巻のように渦巻き、その中心となる目からフェザーが姿を現し、私の隣へと舞い降りてきた。

 

『今回は・・・・・なるほど、レッドアイズですか』

 

「そうよ。油断の隙もないかね。気を付けて倒すわよ」

 

『分かりました』

 

「何をしているのですか〜?Meのターンになったのですか?」

 

「そんな訳ないでしょ!フェザーはシンクロ召喚時、墓地のドラゴン族モンスターを任意枚数このカードに装備する!ファランクスとピルムを装備!さらにフェザーのもう一つの効果!墓地の風属性モンスター1体をデッキに戻すことでフィールドのカード1枚を手札に戻す!」

 

「!?」

 

「墓地のドゥクスを戻してレッドアイズを手札に戻す!ウィンドセプション!」

 

フェザーが左手の刃を地面に突き出すとそこから竜巻が再びできて、レッドアイズがその中に巻き込まれて遥か彼方へと飛ばされていった。

 

「Nooooo!!! み、Meのレッドアイズが!!!」

 

「バトル!フェザーでダイレクトアタック!ストーム・ウィングブレイク!」

 

手下3 LP 4000→1200

 

これで形成逆転!!墓地のレッドアイズもフェザーの攻撃力には勝てない!

 

「カードを1枚伏せターンエンド!」

 

 

レミ 手札 2枚 LP 1600

【モンスターゾーン】

フェザー・ウィング・ドラゴン 攻2800

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

ドラグニティーファランクス 〈フェザー〉

ドラグニティーピルム 〈フェザー〉

 

 

「グヌヌ・・・Meをangryにさせた事を後悔させます!ドロー!」

 

手下3 手札 4枚

 

「速攻マジック、手札断殺!互いのplayerは手札を2枚捨てて2枚ドローします!」

 

手札断殺?手札抹殺じゃないの?あっちの方が手札交換としては優秀だと思うけど。たまたまこっちも2枚あったからあれだけど・・・・・

 

「マジックカード、死者蘇生!Meの墓地からレッドアイズを復活しま〜す!!」

 

「あんにゃ!?」

 

あいつの後ろに光の球が出てきて、光輝く。光ぎおさまるとさっき倒したはずのレッドアイズが姿を現した。あっちゃ〜・・・折角倒したのに・・・・・でもフェザーには及ばな『レミ様、それはフラグというものです』

 

「・・・・・あんた、いつその言葉を知ったの?」

 

『色々と』

 

「答えになってないわよ!!」

 

「Meはマジックカード、破天荒な風を発動!Meのレッドアイズの攻撃力をyouのend phaseまで1000ポイントUPします!」

 

真紅眼の黒龍 攻2400→3400

 

「うげっ!?」

 

『私の言った通り「そんなこと言ってる場合じゃない!!!!」

 

「バトル!レッドアイズでそのドラゴンに攻撃!黒炎弾!!」

 

真紅眼の黒龍 攻3400

フェザー・ウィング・ドラゴン 攻2800

 

レミ LP 1600→1000

 

「ぐうう!!!ふぇ、フェザーの効果!装備されているドラグニティーピルムを墓地に送ってこの戦闘では破壊されない!」

 

「Oh、なかなかタフなドラゴンですね〜。But!Meのレッドアイズにはかないません!!カードを伏せてendです!!そしてendphaseにcemetryの真紅眼の飛竜(レッドアイズ・ワイバーン)の効果発動!」

!!こ、ここで使ってくるの!?

 

「墓地のこのカードを除外してMeのcemetryから《レッドアイズ》と名のついたモンスターを特殊召喚しま〜す!Meがcemetryから特殊召喚するのはもちろん真紅眼の黒龍!!」

 

奴の前に穴が開き、幽霊とかした真紅眼の飛竜がレッドアイズを墓地から上げて何処かに飛んで行った。・・・・よく持ち上げたわね。

 

「Meはこれでターンエンドで〜す!」

 

「じゃあエンドフェイズに罠カード、針虫の巣窟!デッキトップ5枚を墓地に送る!」

 

 

・テラ・フォーミング

・調和の宝札

・ドラグニティアームズーミスティル

・ドラグニティーブランディストック

・ドラグニティーアキュリス

 

 

「(う〜ん・・・・・微妙ね)」

 

「では、endで〜す」

 

 

手下3 手札 0枚 LP 1200

【モンスターゾーン】

真紅眼の黒龍 攻3400

真紅眼の黒龍 攻2400

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

レミ 手札 3枚

 

とりあえず、何であいつがあのタイミングでレッドアイズを出したからだね・・・・・やられるのが分かって出すということは次のターンに決めに来る。つまりあの伏せカードは何か妨害する奴ね。じゃあ無事に出来るかって言われると・・・・・・フリーチェーンだったら不味いわね・・・・・・

 

「考えてもしょうがない!!フェザーの効果発動!墓地のドラグニティードゥクスを戻して、その伏せカードを破壊する!」

 

これで安全に攻撃出来て「カウンタートラップ、リ・バウンド!」はっ!?

 

「このカードはfieldのカードが手札に戻る効果を発動した場合、その効果を無効にして相手の手札かfieldのカード1枚ずつ墓地に送ります!」

 

「なっ!?」

 

「Meはこの効果でyouのドラゴンを墓地に送りま〜す!」

 

相手の発動したカードにキョトンとしている間にフィールドに突風が吹き荒れてフェザーと私の手札のカード1枚を飛ばしていった。

 

「ふぇ、フェザー!!!」

 

「これでyouのドラゴンはお亡くなりになりました〜。youのドラゴンも墓地に送られたらfieldに残れませんしね〜」

 

「ぐっ・・・・・・モンスターをセットしてターンエンド」

 

真紅眼の黒龍 攻3400→2400

 

 

レミ 手札 2枚 LP 1000

【モンスターゾーン】

伏せモンスター 1体

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

「ドロー!」

 

手下3 手札 1枚

 

「これでMeの勝ちが決まりで〜す!レッドアイズで伏せモンスターにattack!!」

 

レッドアイズが私の前にいる裏守備表示モンスターに攻撃をする。攻撃対象になったことで裏側にセットしたカード・・・・・・・ドラグニティーミリトゥムが膝を追った状態で姿を現した。壁となっていたミリトゥムもあっけなくレッドアイズの攻撃で黒焦げになってしまう。

 

「これでfinish!レッドアイズのattack!黒炎弾!!」

 

「終わるはずがないでしょ!!リバースカードオープン!鎖付きブーメラン!レッドアイズの攻撃を無効にして守備表示に変更する!」

 

真紅眼の黒龍 攻2400→守2000

 

あ、危なかった・・・・・攻撃無効カードと装備カードに出来るからという理由でこれを入れたけどそれが命拾いになったわけね・・・

 

「Oh・・・・これではこのターンにはfinish出来ませんね・・・・ではあまりやりたくはない手ではありますがマジックカード、馬の骨の対価。守備表示のレッドアイズを墓地に送り、2枚ドローします」

 

手下3 手札 0枚→2枚

 

「Uhmm・・・・・カードを2枚伏せてendで〜す」

 

 

手札3 手札 0枚 LP 1200

【モンスターゾーン】

真紅眼の黒龍 攻2400

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「このターンでは決めれませんでしたが、次のターンにはyouはgame overで〜す!!」

 

「そんなの!!まだ決まったわけじゃないでしょ!!」

 

「ではやってご覧さな〜い」

 

「当たり前でしょ!!ドロー!!」

 

レミ 手札 3枚

 

「来た!!ドラグニティードゥクスを召喚!!これで・・・・」

 

「カウンタートラップ、神の宣告!!MeのLPを半分にしてドゥクスの召喚を無効にします!!!」

 

手下3 LP 1200→600

 

ドゥクスが召喚されそうなところで上空から雷が落ちてドゥクスが黒焦げになり破壊される。

 

「ぐっ・・・・・だったら死者蘇生!!これで」

 

「カウンター罠、王者の看破!Lv7の以上の通常モンスターがいる時、相手の発動したマジック・トラップを無効にして破壊しま〜す!!」

 

「えっ・・・・・・・・」

 

死者蘇生のカードもレッドアイズの咆哮によって打ち消される。

「嘘・・・・・・・」

 

「フハハハハ!!!!今日のMeの運は付いてる!!まさかここで強力なカウンタートラップを2枚も引けるとは!!」

 

「・・・・・カードをセットしてターンエンド」

 

 

レミ 手札 0枚 LP 1000

【モンスターゾーン】

なし

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「では・・・・MeのFINAL TURN!!」

 

手下3 手札 1枚

 

「・・・・・フフフ・・・アハハハハ!!!!そうかそうか!!youの検討にこいつが褒めたいそうだ!!」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「Meはレッドアイズをリリース!!!いでよ最強の僕!!真紅眼の闇竜(レッドアイズ・ダークネスドラゴン)!!」

 

真紅眼の闇竜 攻2400

 

相手のレッドアイズが天へと登り暗く宝石のような輝きが放たれる。そこから出てきたのはレッドアイズよりもさらに身体が闇に染まった、鋼のような身体を持つレッドアイズだった。

 

「真紅眼の闇竜はcemetryのドラゴン族モンスターの数×300ポイント攻撃力がUPします!Meのcemetryには3体のドラゴン!!」

 

真紅眼の闇竜 攻2400→3300

 

「Finish!真紅眼の闇竜で攻撃!!」

 

「・・・・・・・・・リバースカードオープン!!!和睦の使者!!!!」

 

「What!?」

 

「まだ終わらないわよ!!!!このターンの戦闘ダメージを0にする!!!」

 

「Uhmm・・・・しかし、ただの時間稼ぎにしかなりませ〜ん!!!endで〜す!!!」

 

 

手下3 手札 0枚 LP 600

【モンスターゾーン】

真紅眼の闇竜 攻3300

【魔法・罠ゾーン】

なし

 

 

確かに私の手札は0枚、そしてフィールドも何もない・・・・・・・だけど!!

 

「(まだだよ!!!まだ終わらない!!!!!私にはスバルのようなチートドローや奏のような相手のリズムを狂わす戦法、響のロックや遊輝のような未知なカードを使ったデュエルなんてない!!!)」

 

元々、私は取り柄がなかった・・・・・・・・だけど皆に負けたくない!!!!そのためだけの努力だけはしてきたんだから!!!そして・・・・・・

 

「(諦めない事も知ったんだから!!!絶対に前に進む!!!!!!)」

 

『・・・・・いいぜ。お前のその熱い思い、受け取ったぜ』

 

「(!!!!だ、誰!?)」

 

『おいおい、お前の左ポケットにある奴の存在をもう忘れたのかよ)』

 

左ポケット?左ポケットに何か・・・・あっ・・・・・

一つの心当たりを求め私は左ポケットを探る。そして手に当たったものをポケットの中から出す。それは、試験前日にダイヤから渡された緑色に輝く宝石だった。・・・・・・・まさかこれから声?そんな馬鹿な話が『あるんだよ』だよね〜・・・・・・えっ?

 

「(え、ええええええ!?!?!?!?ほ、宝石が喋ったああああ!?!?!?)」

 

『俺は宝石じゃない』

 

「(じゃあ何!?どこからどう見ても宝石でしょうが!!!)」

 

『んな事はどうでも良いんだよ。俺はな、お前の熱い思いに惚れたんだ』

 

熱い・・・・・思い?

『お前の努力と諦めない気持ち!!俺のハートに火がついたぜ!!だからよ・・・・・』

 

「うっ!?」

 

「What!?何がおきてるのですか!?」

 

突然左手に持っていた宝石が緑色に輝きだす。

 

『お前に俺の力を授けるよ。エメラルドの力を・・・・・・・・』

 

緑色に輝いた宝石がピキピキという音を出しながらひび割れていく。光が収まり左手を開くと、粉々になった宝石の代わりに、1枚の白いカードが現れた。これは・・・・・・・・!!こ、これ・・・・・フェザーの・・・・・良し!!ここから逆転してみせるよ!!

 

「私のターン!ドロー!!」

 

レミ 手札 1枚

 

「(・・・・!!ここ一番で最高のカード!!)魔法カード、貪欲な壺!!墓地のフェザー・ヴァジュランダ・ミスティル・ドゥクス・レギオンの5枚を戻してシャッフル!!その後2枚ドロー!!」

 

レミ 手札 2枚

 

・・・・・・ようやく来たわ!!!

 

「魔法カード、テラ・フォーミング!!」

 

「テラ・フォーミングだと!?」

 

「デッキからフィールド魔法1枚をサーチする!デッキからサーチするのは竜の渓谷!!そしてそのまま竜の渓谷を発動!!」

 

私達のフィールドが薄暗い事務所から夕日が指す渓谷へと変わる。

 

「竜の渓谷の効果により手札のカード1枚を捨ててデッキから《ドラグニティ》と名のついたLv4以下のモンスター1体を手札に加える!!ドゥクスを手札に加えてそのまま召喚!!そしてドゥクスの効果でファランクスを装備!!ファランクスの効果で解除!!Lv4のドゥクスにLv2のファランクスをチューニング!!」

 

☆4 + ☆2 = ☆6

 

「シンクロ召喚!ドラグニティナイトーヴァジュランダ!!そしてヴァジュランダの効果でファランクスを装備!!ファランクスの効果で解除!!Lv6のヴァジュランダにLv2のファランクスをチューニング!!シンクロ召喚!!三たび現れろ!!フェザー・ウィング・ドラゴン!!」

 

ヴァジュランダとファランクスが一つになり、竜の渓谷の中心部で嵐が吹き荒れる。

 

「フェザーの効果!!!墓地に存在するファランクスを装備!!」

 

「グググ・・・・・(こ、このままではMeが負けてしまう!!)」

 

「そしてファランクスの効果!!解除!!」

 

「!?!?(か、解除!?な、何をする気ですか!?)」

 

バラバラになった宝石を握りしめ、左手を天に築き上げて私は宣言する。

 

「Lv8のフェザー・ウィング・ドラゴンにLv2のドラグニティーファランクスをチューニング!!」

 

「ちゅ、チューニング!?!?まだシンクロするのですか!?」

 

☆8 + ☆2 = ☆10

 

「エメラルドの宝玉が輝きし時、風の龍が覚醒する。大空の時の流れを取り戻せ!!シンクロ召喚!!吹き荒れろ!!風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン!!」

 

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻3000

・・・・・・ボ〜〜ン、ボ〜〜ン・・・・・・

 

フェザーとファランクスが一つになると、砕け散った宝石が再び輝き出す。一つになった光から大きな大きな時計へと変わり、針が12時を刺したところで知らせの合図がなる。その合図で時計が扉のように開き緑色の羽を大きく広げた龍が現れた。胸には懐中時計みたいな物をぶら下げ、フェザーのときにあった左手の刃はなくなり、代わりに腰に刀を入れる鞘が右側にあった。

 

「これが進化ね」

 

『そのようです。恐らく、レミ様自身にも何らかの力が・・・・』

 

「今はそんな事どうでも良いわよ!エメラルド・ドラゴンの効果!シンクロ召喚時、墓地のドラゴン族モンスターを好きな数だけこのカードに装備する!墓地のファランクス・アキュリス・ブランディストック・ヴァジュランダ、そしてフェザーの5体を装備!!」

 

エメラルドが雄叫びをあげると、地面から私が宣言したモンスターたちが現れてエメラルドの身体へと吸収されていく。

 

「エメラルドは装備したカードの枚数1枚につき100ポイント攻撃力がアップする!」

 

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻3000→3500

 

「グヌヌ・・・・(But、レッドアイズを倒してもMeのライフは残る!!とんだプレイングミスだな!!)」

 

「あんたに見せてあげるよ。エメラルドの力を!時間を現在から過去へ!!エメラルド・ドラゴンの効果発動!タイムリフレックス!!」

カチッ、カチッ・・・・

 

胸にかけていた懐中時計をフェザーが止める。それを合図に今まで動いていた鳥や埃、ネズミなどが止まる。

 

『時よ・・・・・過去へ・・・・・・・』

 

「な、何だ!?!?」

 

フェザーの合図で私達のいる渓谷の上空に夕日ではなく、何かの流れのような空間が出来る。前に前に進んでいた空間がゆっくりと逆向きになる。全てが逆向きに流れ出したことで、私とエメラルド、そして相手以外には異変が起こる。

 

「!!Meのレッドアイズが!!!!」

 

その流れに乗せられるかのように、レッドアイズの身体がどんどんと小さくなっていき、さらには生まれる前の卵のなかへと入っていく。周りの渓谷も人為的に作ったテントなどがなくなって行き、木が生えて森のように形成されていく。

 

「エメラルド・ドラゴンは装備されているカード1枚を墓地に送ることで、相手モンスター1体の効果を無効にして攻撃力と守備力を0にする!!」

 

「N,Noooooooo!!!!!!!」

 

真紅目の闇竜 攻3300→0

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻3500→3400

 

時の流れが完全に止まる。竜の渓谷だった場所にはテントや人為的に建てた物がなくなり、森が生い茂り川が流れるような原始のような時代まで遡った。そして、レッドアイズも卵のすがたへと逆戻りした。

 

「Meのレッドアイズが・・・・・た、卵に・・・・・・」

 

「バトル!エメラルド・ドラゴンで真紅目の闇竜に攻撃!!時空・封殺斬!!」

 

風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン 攻3400

真紅眼の闇竜 攻0

 

手下3 LP 600→0

 

 

WIN レミ LOS 手下3

 

 

 

「ハァ・・・・疲れた・・・・・」

 

デュエルデスクを片付け粉々になった筈の宝石を左ポケットに直す。

 

「なんかいつもより疲れた・・・わね・・・・」

 

『まだ終わってませんよ。上には』

 

「そんな事忘れるはずがないでしょ。さて、リーダーの務め、スバルと遊輝達の手助けに行くわよ」

 

『分かりました』

 

気絶した外人を横目に、私はスバル達が待っている上の階へと進む。

 




レミ「こっちに来たの久しぶりに感じる・・・・・」

フェザー『それ以前にペースが落ちていますからね』

ファランクス『・・・・・・・・・・・・』

レミ「逃走中はともかく、スピンオフも突然書くなんて・・・・・遊輝が忙しそうにしてたわね。なんか異世界を行ったり来たりして、あれはあれで疲れるわね」

フェザー『ごもっともです』

レミ「じゃあ今回のオリカ紹介いくよ!!フェザーの進化、風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン!!」


風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン ☆10
風属性 ドラゴン族 攻3000 守1700
風属性チューナー+フェザー・ウィング・ドラゴン
「風玉霊 エメラルド・クロック・ドラゴン」の④の効果は1ターンに1度しか使用出来ない。
①このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。
②このカードがS召喚に成功した時、墓地に存在するドラゴン族モンスターを任意の数だけ装備カードとしてこのカードに装備する。
③このカードの攻撃力はこのカードに装備されている装備カードの枚数×100ポイントアップする。
④このカードに装備されている装備カードを1枚墓地に送る事で、相手フィールド上の表側表示のモンスター1体の効果を無効にして攻撃力と守備力を0にする。この効果を使用したターン、このカード以外の自分フィールド上のモンスターは攻撃できない。
⑤このカードが戦闘によって破壊され墓地に送られた時、墓地に存在する「フェザー・ウィング・ドラゴン」を特殊召喚できる。



フェザー『風の力に加えて、時間を操ることが出来るができます』

レミ「1つ目が墓地のドラゴン族装備、そして装備したカードの数だけ攻撃力が上がるよ!ただ、これだったら前の破壊耐性の方が良かった気もする・・・・・・」

フェザー『「これ以上破壊耐性付けたらヤバイ」って作者が言ってました』

レミ「まぁ・・・・次がやりすぎだからね・・・・・」

フェザー『装備カード1枚墓地に送り、そのターンは自身しか攻撃出来ない代わりに相手モンスター1体の効果を無効にして攻撃力を0にしますからね』

レミ「単純に考えたら5回のダイレクトアタックが簡単になるからね。しかもあの時、ブランディストックを装備していたから、2回攻撃も可能・・・・・恐ろしい・・・・・」

フェザー『次はスバルさんですね』

レミ「タイトルは【宝玉覚醒!!クリスタル・ドラゴン!!】次回もよろしくね」

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