【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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【*注意とお知らせ・・・・・・・・・恭輔のデュエル、2回目を載せるまでかなり開きます。その間にデッキを変えました。つまり、このデッキは今回だけです。お知らせは3人のコスプレした生活を見たいという人がいましたので、今日22:15に番外編を投稿します】



最強カードの紹介〜〜。

レミ「前回の話に呼ばれたのに何で今回に先延ばしになるのよ!?」

いや〜、思っていた以上に長くなってしまって。今回の話に前回の話を入れたら本編だけで3万字を超えてしまうという謎の事態が。

レミ「それは・・・・・・長すぎるね」

俺も「何でこんなに長くなるんだ?」って思ってしまうぐらい長くなってしまった。こんだけ長いのはコラボ以来だ。

レミ「ああ、あの時ね!あの時は楽しかったな〜〜。皆可愛かったよ!!」

はいはい、あまり人の怨み買うなよ。こっちが処理が大変なんだから。

レミ「は〜い」

じゃあ最強カードの紹介に行きましょう。

レミ「今回はNo,101 S・H・Ark knight!発売当初からかなり話題となったランク4のオーバーハンドレッド・ナンバーズだよ!」

エクシーズ素材を2つ取り除くことで、相手フィールドの特殊召喚された攻撃表示のモンスターを自身のエクシーズ素材にするというとんでもなく汎用性の高い除去能力だ!

レミ「これは場から離れて無いのでZEROやクェーサー・ドラゴンでさえ効果が発揮出来ない!」

さらにエクシーズ素材を1つ取り除くことで破壊からも免れる!

レミ「これが出た途端に今までのランク4で活躍してたモンスターが幾つか消えて行ったという噂・・・・」

実質1回しか使えないが戦況をガラッと変えることが出来るぞ!

レミ「第64話、恭輔の初デュエル、スタート!」


第64話 伝説の戦士と最強のOver Hundred No,

遊輝 side

 

 

「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」

 

遊輝 LP 4000 恭輔 LP 4000

 

今は保健室で出会った小等部の子、恭輔の改造したデッキのテストデュエルに付き合っている所。あいつのデッキも半分以上構成が変わったから慣れるまではこっちも手伝わないとな。

 

「先行はそっちからで良いよ」

 

「ありがとうございます。僕のターン、ドロー!」

 

恭輔 手札 6枚

 

「手札からフォトン・スラッシャーを特殊召喚!」

 

フォトン・スラッシャー 攻2100

 

「自分フィールドにモンスターがいない時、手札からこのカードは特殊召喚できる!さらにH・C ダブル・ランスを召喚!」

 

H・C ダブル・ランス 攻1700

 

フォトン・スラッシャーの隣に両手に矢を持った白い戦士が出てきた。

これが俺が恭輔に譲ったカテゴリーの一つ、《ヒロイック》。戦士族でLv4で統一されているからあいつでも直ぐに慣れると思ったからな。

さてと・・・・効果を使わないところをみるとどうやら1体しか手札にいないようだな。

 

「行きますよ遊輝さん!Lv4のフォトン・スラッシャーとダブル・ランスでオーバーレイ!」

 

☆4 × ☆4 = ★4

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!HーC ガーンデーヴァ!!」

 

HーC ガーンデーヴァア 攻2100

 

恭輔の場にいたフォトン・スラッシャーとダブル・ランスがブラックホールに吸い込まれていき、鎧みたいな装備をした馬に乗った弓矢を構える戦士が出てきた。

よし、まずはOKかな?エクシーズ召喚のやり方も教えておいて良かったよ。

 

「装備魔法、アサルト・アーマーをガーンデーヴァに装備!装備モンスターの攻撃力を300ポイントアップさせます!カードを1枚伏せてターンエンドです」

 

 

恭輔 手札 2枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

HーC ガーンデーヴァ 攻2100→2400

【魔法・罠ゾーン】

アサルト・アーマー (ガーンデーヴァ)

伏せカード

 

「俺のターン!ドロー!」

 

遊輝 手札 6枚

 

さて・・・・・ガーンデーヴァか、めんどくせぇな〜〜。確かLv4以下のモンスターの特殊召喚を封じるんだったけ?今の手札だと・・・・何とかなるな。

 

「手札から太陽風帆船を特殊召喚!こいつもフォトン・スラッシャーと同様で、自分フィールドにモンスターが存在しなかったら特殊召喚できる。その代わり、攻撃力と守備力は半分になるけど」

 

太陽風帆船 攻/守 800/2400→400/1200

 

「Lv5・・・・・ガーンデーヴァの効果を使えない」

 

「そりゃ俺が譲ったんだからカードなんだからカード効果ぐらい知っていないと。続いてアステル・ドローンを召喚!」

 

アステル・ドローン 攻1600

「レベルが違うモンスター?これだとエクシーズ召喚が出来ませんよ」

 

「と思うだろ?こいつはエクシーズ召喚する時、Lv5のモンスターとして扱うことが出来る!」

 

「!?レ、レベル変換能力!?」

 

アステル・ドローン ☆4→☆5

 

龍亞や遊星もそうだったけどレベルが変換する能力ってそんなに驚くことかな?エクシーズが出た環境だとわりと普通なんだけど。さて・・・・・ヴォルカザウルスという手もあるが、さすがにあれを使ったら可哀想過ぎるからこっちでいいか。

 

「Lv5になったアステル・ドローンと太陽風帆船でオーバーレイ!」

 

☆5 × ☆5 = ★5

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!No,12 機甲忍者クリムゾン・シャドー!」

 

No,12 機甲忍者クリムゾン・シャドー 攻2400

 

ブラックホールから黒い手裏剣が回転しながら出てきてクリムゾン・シャドーへと姿を変形させた。

 

「アステル・ドローンの効果!このカードをエクシーズ素材としたモンスターのエクシーズ召喚が成功した時、カードを1枚ドローする!」

 

遊輝 手札 4枚→5枚

 

「くっ・・・・でも攻撃力は一緒です!!」

 

「バトル!クリムゾン・シャドーでガーンデーヴァに攻撃!」

 

「あ、相打ち狙い!?」

 

「そんな訳ねぇだろ!!クリムゾン・シャドーの効果!オーバーレイ・ユニットを1つ取り除く事でこのターン、自分フィールドの《忍者》と名のついたモンスターは破壊されない!」

 

「破壊されない!?」

 

No,12 機甲忍者クリムゾン・シャドー OVR 2→1

 

「行け!月影紅切り!」

 

クリムゾン・シャドーが剣を一回転させ、ガーンデーヴァに突っ込む。ガーンデーヴァも馬を走らせ弓矢で抗戦するがクリムゾン・シャドーが全ての矢を切り捨て、ガーンデーヴァを斬りつけた。

 

「ガーンデーヴァが!!」

 

「ガーンデーヴァを出して低いステータスを装備魔法で上げるのは良いが、アサルト・アーマーだとやはり攻撃力アップは少ないな。カードを1枚伏せてターンエンド」

 

「エンドフェイズにトラップ発動!トゥルース・リインフォース!デッキからLv2以下の戦士族モンスターを特殊召喚します!チューナーモンスターのトラパートを特殊召喚!」

 

トラパート 攻600

 

うん、ちゃんと発動タイミングも分かっているな。これなら大丈夫か。

じゃあ次の関門として、伏せカードを気にしてもらおうか。

 

 

遊輝 手札 4枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

No,12 機甲忍者クリムゾン・シャドー 攻2400

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「僕のターン、ドロー!」

 

恭輔 手札 3枚

 

「(遊輝さんの事ですからきっとガイアナイトの攻撃時にトラップが発動できない事くらい分かっているはず。となるとあの伏せカードは速攻魔法かフリーチェーンの可能性が高い・・・・・)荒野の女戦士を召喚!」

 

荒野の女戦士 攻1100

 

「リクルーターか、さあどうする?シンクロするのか?」

 

「いいえ。ちょっと賭けに出ますが魔法カード、強制転移!」

 

「きょ、強制転移!?」

 

「この効果で互いのプレイヤーはモンスター1体を指定してそのモンスターのコントロールを入れ替えます!」

 

「あっちゃ〜・・・・一応、チェーンでクリムゾン・シャドーの効果を使うわ」

No,12 機甲忍者クリムゾン・シャドー OVR 1→0

 

「?何故クリムゾン・シャドーの効果を?」

 

「いや、クリムゾン・シャドーの効果を使われたら困るからさ。正直、苦肉の策だけど」

 

「なるほど。じゃあ強制転移の効果、僕は荒野の女戦士を選択します」

 

「俺は・・・・・と言ってもクリムゾン・シャドーしかいねぇけど」

 

クリムゾン・シャドーが恭輔の場に行き、代わりに荒野の女戦士が俺の所に来た。ちくしょう!!禁じられた聖槍を使っても意味ないじゃん!!リビデも伏せとけば良かったよ!!

 

「バトル!クリムゾン・シャドーで荒野の女戦士に攻撃!え〜と・・・・」

 

「月影紅切りだよ」

 

「ありがとうございます。月影紅切り!」

 

これを使わなくても生き残るから・・・・・使わない!

 

No,12 機甲忍者クリムゾン・シャドー 攻2400

荒野の女戦士 攻1100

 

遊輝 LP 4000→2700

 

「ぐうぅぅ!!!!今のは効いたな」

 

「荒野の女戦士の効果発動!戦闘によって墓地に送られた時、攻撃力1500以下の地属性・戦士族モンスターを攻撃表示で特殊召喚します!もう一度荒野の女戦士を特殊召喚!バトル続行!荒野の女戦士でダイレクトアタック!」

 

荒野の女戦士が突っ込んできて、俺を斬りつける。

 

遊輝 LP 2700→1600

 

「さらにトラパートでダイレクトアタック!」

 

遊輝 LP 1600→1000

 

痛い痛い・・・・・まさかライフを3000も削られるとは。

 

「バトルフェイズを終了して、Lv4の荒野の女戦士にLv2のトラパートをチューニング!」

 

☆4 + ☆2 = ☆6

 

「荒れ果てた大地に英雄が現れる。平和の礎となれ!シンクロ召喚!駆け抜けろ!大地の騎士ガイアナイト!」

 

大地の騎士ガイアナイト 攻2600

 

出た〜〜。シンクロ初期からいたモンスターだ。いや〜〜俺も使っていたけど、ゴヨウとブリューナクが出てからは扱いは酷かったな・・・・当時両方とも持って無かったからほぼエースみたいで入れていたけど。

 

「?何を言っているのですか?」

 

「んっ?何でもないよ」

 

「そうですか。じゃあこれでターンエンドです」

 

 

恭輔 手札 1枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

No,12 機甲忍者クリムゾン・シャドー 攻2400

大地の騎士ガイアナイト 攻2600

【魔法・罠ゾーン】

なし

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

遊輝 手札 5枚

 

さ〜て、予定が狂ったぞ。デッキに1枚だけ入れていた強制転移を使われるとは思わなかったな。これで今度はこっちがクリムゾン・シャドーを処理しなくちゃいけないのか〜。効果を使い切ったとはいえ・・・・・

 

「う〜ん、味方だったら頼りになるけどいざ敵に回したらなかなか難しいな」

 

「でも効果は全て使われてしまいましたけどね。どうします?」

 

「どうしますも何も・・・・このターンじゃ無理だな。魔法カード、一時休戦。互いのプレイヤーはカードを1枚ドローして次の相手ターンのエンドフェイズまで全てのダメージを0にする」

 

遊輝 手札 4枚→5枚 恭輔 手札 1枚→2枚

 

・・・・・おっ、良いの引いた。けど一時休戦使っちまったしこのターンは守りだな。

 

「カードを1枚伏せてターンエンド」

 

 

遊輝 手札 4枚 LP 1000

【モンスターゾーン】

なし

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「僕のターン、ドロー!」

 

恭輔 手札 3枚

 

「ダメージを与えられないなら攻撃しても意味がありませんね。僕もカードを2枚伏せてターンエンドです」

 

 

恭輔 手札 1枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

No,12 機甲忍者クリムゾン・シャドー 攻2400

大地の騎士ガイアナイト 攻2600

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

「俺のターン、ドロー!」

 

遊輝 手札 5枚

 

「このドローフェイズにリバースカードオープン!リビングデッドの呼び声!墓地から太陽風帆船を特殊召喚!」

 

太陽風帆船 攻800

 

「(ドローフェイズ?何故わざわざドローフェイズにモンスターを蘇生する意味があるのでしょうか?)」

 

「スタンバイフェイズに太陽風帆船の効果発動!スタンバイフェイズ毎にレベルが1つ上がる!」

 

太陽風帆船 ☆5→☆6

 

「!?そういう事ですか」

 

「そういう事。で、メインフェイズに入って魔法カード、ガガガ・ゲット!デッキから《ガガガ》と名のついたモンスターを特殊召喚する!」

 

「それはダメです!カウンタートラップ、マジック・ジャマー!手札のカードを1枚捨ててマジックカードの発動を無効にして破壊します!」

 

ガガガ・ゲットのカードに電流が走って破壊される。

 

「知ってますよ。遊輝さんの主力モンスターが《ガガガ》だという事は。だったらその召喚さえ封じれば良いんです」

 

「そこに目を付けたのは良いけど本命はこっちなんだよ」

 

「えっ?」

 

「魔法カード、オノマト連携(ペア)!手札を1枚捨ててデッキから《ガガガ》《ゴゴゴ》《ドドド》《ズババ》と名のついたモンスターを1体ずつ、計2枚まで手札に加える!」

 

「さ、サーチカード!?まだ持っていたのですか!?」

 

「俺はデッキからガガガマジシャンとゴゴゴゴーレムを手札に加え、ガガガマジシャンを通常召喚!」

 

ガガガマジシャン 攻1500

 

俺の前に鎖を振り回しながら後ろに【我我我】の文字が入った学ランを着たいつものダイヤが現れた。

 

『どうですかマスター?』

 

「結構良いよ。あと何回か回せば自分の物になれそうだ」

 

『それは良かったです』

 

「?何をブツブツ言っているのですか?」

 

「えっ?あ〜・・・なんでもないよ」

 

流石にモンスターの精霊と喋っているなんて言えないな・・・・・

 

「ガガガマジシャンの効果!自身のレベルを6にする!」

 

ガガガマジシャン ☆4→☆6

 

「Lv6のガガガマジシャンと太陽風帆船でオーバーレイ!」

 

☆6 × ☆6 = ★6

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!ガントレット・シューター!」

 

ガントレット・シューター 攻2400

 

「ガントレット・シューター?見たことが無いモンスターですね」

 

「普段から滅多に使わないモンスターだよ。ガントレット・シューターの効果!オーバーレイ・ユニットを1つ取り除く事で相手フィールドのモンスター1体を破壊する!ガイアナイトを破壊しようか」

 

ガントレット・シューター OVR 2→1

 

ガントレット・シューターがオーバーレイ・ユニットを1つ吸収してガイアナイトを目標に向け、球を発射する。もろに受けたガイアナイトは破壊される。

「が、ガイアナイトが・・・・」

 

「バトル!ガントレット・ウォリアーでクリムゾン・シャドーに攻撃!この瞬間速攻魔法、禁じられた聖槍!モンスター1体の攻撃力を800ポイントダウンさせる!クリムゾン・シャドーを選択する!」

 

「!?し、しまった!?」

 

ガントレット・シューター 攻2400

No,12 機甲忍者クリムゾン・シャドー 攻2400→1600

 

恭輔 LP 4000→3200

 

「う、うわぁっ!」

 

「カードを2枚伏せてターンエンド」

 

 

遊輝 手札 1枚 LP 1000

【モンスターゾーン】

ガントレット・シューター 攻2400

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

リビングデッドの呼び声 (使用済み)

 

 

さ〜てと、ここから恭輔が頑張られるかどうかだな。

 

「う、ううう・・・・・」

 

「どうした?」

 

「ううう・・・・・・もう無理」

 

「(ガクッ!)あ、あのな〜・・・・・まだ終わってないのに無理とか言うなよ」

 

「だ、だって僕の手札は0枚で、フィールドは伏せカードだけですよ!遊輝さんは攻撃力2400のモンスターに伏せカードが2枚も。とても逆転出来るような・・・・・」

 

あ〜あ、しょげちゃった・・・・・・ガントレット・シューターを出すのはやっぱ間違いだったかな?でもホワイトはエースで置いておきたいし、トレミスはこのカードと入れ替えてしまったし他のランク6は入れて無いし・・・・・

 

『マスター、励ましたらどうですか?』

 

「(言われなくてもするよ)おい、そこで諦めてどうする?」

 

「だ、だって・・・・」

 

「だってもねぇよ。お前はデュエリストなんだろ?デッキが尽きるまで最後まで諦めるなよ!!」

 

「で、でも・・・・・」

 

「ああもう!!!『でも』とか『だって』とかそんな事言うから良い事も逃げてしまうんだよ!!諦めるなよ!!そのデッキはお前が信じて作ったデッキだろ!?お前が信じなくてどうするんだよ!!デッキを信じれば信じるほどデッキは応えてくれるんだよ!!」

 

「!(信じれば信じるほど・・・・・応えてくれる・・・・)」

 

「どっちとるんだ!?このまま弱音を吐いて諦めるのか!?それともデッキを信じてドローするのか!?」

 

「ぼ、僕は・・・・・・デッキを信じます!!」

 

よっしゃ!良い目になったな!

 

「僕のターン!ドロー!!」

 

恭輔 手札 1枚

 

目をつぶった恭輔が引いたカードを見るために目を開ける。さあ何を引いたんだ?

 

「(・・・!!応えてくれた!!)リバースカードオープン!サイクロン!左側の伏せカードを破壊します!」

 

恭輔の場からサイクロンが出て、俺の伏せカード・・・・・次元幽閉が破壊される。最後に伏せていたのがサイクロンだったか。用意周到でいいじゃないか。

 

「そしてH・C ダブル・ランスを召喚!」

 

H・C ダブル・ランス 攻1700

 

「orw・・・だ、ダブル・ランスかよ・・・・良い応えじゃないか」

 

「はい!ダブル・ランスが召喚に成功した時、手札または墓地からもう1体のダブル・ランスを特殊召喚します!」

 

ダブル・ランスが地面に槍を突き刺して穴を開ける。その出来た穴の中からもう一体のダブル・ランスが出てくる。

 

「Lv4のダブル・ランス2体でオーバーレイ!」

 

☆4 × ☆4 = ★4

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!!闇を切り裂く英雄となれ!H-C エクスカリバー!!!」

 

HーC エクスカリバー 攻2000

ダブル・ランス2体が吸い込まられたブラック・ホールの上空に雷雲ができて雷が落ちる。雷が落ちた所に穴が開き大きな大剣を持った赤い侍みたいな戦士が現れた。

 

「出たなエクスカリバー・・・・・さあどうしようか?」

 

「どうしようにももう止められません!エクスカリバーの効果発動!!オーバーレイ・ユニットを2つ取り除く事で次の相手ターンのエンドフェイズまでこのカードの元々の攻撃力を倍にします!」

 

H-C エクスカリバー OVR 2→0

攻 2000→4000

 

エクスカリバーが大剣を雷雲のある空へと向けて、雷がそこに落ちる。雷を受けたエクスカリバーは鬼のような形相で俺を睨む。

 

「これで僕の勝ちです!エクスカリバーでガントレット・シューターに攻撃!一刀両断!必殺真剣!!」

 

エクスカリバーが両手で持ち替えて雷を帯びた剣をガントレット・シューターに落とす。ガントレット・シューターは何の抵抗もせず、真っ二つに斬られ爆発する。

 

H-C エクスカリバー 攻4000

ガントレット・シューター 攻2400

 

「これで僕のk「まだ終わってねぇぜ?」えっ!?」

 

爆発したガントレット・シューターの中から聞こえる俺の声に驚く恭輔。そりゃらそうだよな。トドメで刺したエクスカリバーの攻撃が決まったのに終わってないってのは。でも・・・・事実なんだよ!!

爆発した煙が晴れあがる。そこには・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No,12 機甲忍者クリムゾン・シャドー 守1700

「ク、クリムゾン・シャドー!?何で!?確か前のターンに遊輝さんが破壊したはずじゃ!?」

 

「・・・・・罠カード、エクシーズ・リベンジ・シャッフル」

 

目を大きく開けて驚く恭輔に俺はフィールドにオープンされた1枚の罠カードを指し読み上げる。

 

「このカードは自分のエクシーズモンスターが攻撃対象になった時、墓地のエクシーズモンスターを選択することで攻撃対象のモンスターをエクストラデッキに戻し対象にしたモンスターを特殊召喚できる!!」

 

「なっ!?リリースエスケープ!?」

 

「そしてこの効果で特殊召喚したエクシーズモンスターにこのカードはオーバーレイ・ユニットとして下に重ねる!!」

 

No,12 機甲忍者クリムゾン・シャドー OVR 0→1

 

「そ、そんな・・・・・・・」

 

「さすがに俺もデュエリストだからね。手を抜いて負けるなんて真似はしたくなかったんだよ。で、攻撃対象のモンスターが変わったから巻き戻しが起きるけど、どうする?」

 

「エ、エクスカリバーでクリムゾン・シャドーに攻撃!」

 

「クリムゾン・シャドーの効果!オーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて、このターンは破壊されない!」

 

No,12 機甲忍者クリムゾン・シャドー OVR 1→0

 

エクスカリバーの攻撃をクリムゾン・シャドーが両手に備え付けてある刃を構えて耐える。

 

「ふぅ〜〜・・・・・何とかこのターンは凌いだな」

 

「で、でも!エクスカリバーの攻撃力アップは相手ターンも続く!遊輝さんが次のターンでこのモンスターを突破することは少ない!!ターンエンドです!!」

 

 

恭輔 手札 0枚 LP 3200

【モンスターゾーン】

H-C エクスカリバー 攻4000

【魔法・罠ゾーン】

なし

 

 

「さあ、恭輔。今度は俺がデッキを信じる番だ。このターンでエクスカリバーを突破できるカードが弾けるかどうか」

 

「は、はい!!(す、凄い胸がドキドキする!!こ、こんな緊張感初めて!!)」

 

「行くぞ・・・・・俺のターン!!ドロー!!」

 

遊輝 手札 2枚

 

「・・・・・・・来たぜ。ゴブリンドバーグを召喚!」

 

ゴブリンドバーグ 攻1400

 

「ゴブリンドバーグの効果発動!召喚時、手札からLv4以下のモンスターを特殊召喚できる!ゴゴゴゴーレムを特殊召喚!」

 

ゴゴゴゴーレム 攻1800

 

「その後、ゴブリンドバーグは守備表示となる!」

 

ゴブリンドバーグ 攻1400→守0

 

「これでランク4が可能に・・・・」

 

「そっちが切り札を出したならこっちもそれ相応のモンスターを出してあげないとな!!Lv4のゴブリンドバーグとゴゴゴゴーレムでオーバーレイ!!」

 

☆4 × ☆4 = ★4

 

ゴブリンドバーグとゴゴゴゴーレムがブラックホールに吸い込まられていき、今までにないくらいの大きな爆発物が起き、辺りが爆発によって暗くなる。

 

「な、何が起きているのですか!?」

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!深海の奥深くに沈む箱舟よ!魔の海域から浮上し、深淵の闇から目覚めよ!!エクシーズ召喚!!オーバーハンドレッド・ナンバーズ!!No,101!!S・H・Ark knight(サイレント・オナーズ・アーク・ナイト)!!」

 

No,101 S・H・Arkknight 攻2100

 

ブラックホールから少し青がかった白い船体が浮上してきて、そいつが変形していきArkknightが出てきた。姿は・・・・・・なんというか表現しずらい。船のようで船でなく中央の赤い所に人型が見えるが騎士でない。頭?には『101』の刻印がある。

 

「な、なんですかこれは・・・・・・」

 

「こいつがNo,101、全てを飲み込む船さ」

 

「こ、攻撃力2100でどんな効果が・・・・・」

 

「驚くなよ?こいつはオーバーレイ・ユニットを2つ取り除くことで、相手フィールドの特殊召喚された攻撃表示のモンスターをこのカードのオーバーレイ・ユニットとして吸収する!!」

 

「きゅ、きゅきゅきゅ、吸収!?!?」

 

「Arkknightの効果発動!オーバーレイ・ユニットを全て取り除き、エクスカリバーを吸収する!!エターナル・ソウル・アサイラム!!」

 

Arkknightがオーバーレイ・ユニットを全て取り込み前の箱みたいなところが開く。そこから強烈な風が吹き荒れてエクスカリバーを吸い込もうとする。エクスカリバーも大剣を地面に突き刺し踏ん張ってはいるが、根負けしてしまい、Arkknightに吸収されてしまった。

 

No,101 S・H・Arkknight OVR 2→0→1

 

「クリムゾン・シャドーを攻撃表示にしてバトル!」

 

「(す、凄い・・・・・)」

 

「クリムゾン・シャドーでダイレクトアタック!月影紅切り!」

 

クリムゾン・シャドーが両手の刃で恭輔を切り裂く。

 

恭輔 LP 3200→800

 

「(こ、これが・・・・・)」

 

「ラスト!Arkknightでダイレクトアタック!ミリオン・ファントム・フラッド!!」

 

「(これが・・・・星の魔術師(マジシャン)、遊輝さんのデュエル・・・・)」

 

Arkknightの攻撃を真正面で受け止めて、恭輔が吹っ飛ぶ。

 

恭輔 LP 800→0

 

 

WIN 遊輝 LOS 恭輔

 

 

 

 

 

「おい、大丈夫か?」

 

デュエルデスクを片付けて最後の攻撃を受け吹っ飛んだ恭輔の元に行く。あいつ、真正面で喰らって大丈夫なのか?

 

「だ、大丈夫です」

 

「それなら良いんだが・・・・・」

 

「それにしても遊輝さん凄いですね!最後の最後までドキドキしましたよ!!」

 

「そうか?そう感じてくれて良かったよ」

 

Arkknightはやっぱ強すぎだよ・・・・・しかもこれに破壊耐性がついているんだろう?さらにおまけに出しやすいし、ちょっと自重して使おう。なんでもこいつでOKになっちゃうから。ダイヤ・パールコンボからのマシュ=マックよりかはマシだろうけど。

 

「じゃあ荷物まとめて森から出るか」

 

「ま、待ってください!!」

 

鞄を持って立ち去る俺を恭輔が呼び止める。

 

「どうした?」

 

「遊輝さん!!いえ、師匠!!!」

 

「し、師匠!?!?」

 

恭輔から出た以外な言葉に顔が前のめりになり鞄を落としてしまう。

 

「師匠!!僕を弟子に取ってください!!師匠の下でデュエルを磨きたいです!!」

 

「い、いや、あの、その〜〜・・・・・・」

 

「僕、掃除でも雑用でも何でもします!!弟子にしてください!!」

 

「ちょ、ちょっと待て!!土下座するな!!何で俺!?世の中俺より強い奴なんかそこら辺にいっぱいいるぞ!?」

 

主にスバルとか、スバルとか、龍可とか、龍可とか、龍可とか、龍可とか・・・・・

 

「僕!!師匠みたいに最後まで人をワクワクさせるようなデュエルをしたいんです!!」

 

・・・・・・俺のデュエルってそんなにワクワクするのか?

 

『(むしろハラハラです。何回負けそうな所を交わして来たのですか?)』

 

「(それは〜・・・・・まあそんなものだろう・・・・)」

 

『(理由になってません)』

 

「お願いです師匠!!弟子にしてください!!」

 

「ちょ、ちょちょちょい!!頭上げて!!」

 

『マスター、ここまでしてるのですから弟子にしてあげたらどうですか?』

 

土下座して頭まで下げる恭輔にダイヤが折れるようにと言ってくる。

まぁ・・・・・・・別に支障を起こす訳でもないし恭輔も折れる気配が無いし・・・・・・

 

「・・・・・・いいよ。取ってあげるよ」

 

「本当ですか!?」

 

「ああ、取るって言ったから取るよ」

 

「ありがとうございます師匠!!」

 

せめてその師匠って言うのだけはやめて欲しいけど絶対に無駄だろうな・・・・あ、そうだ。恭輔のデッキパーツは不完全だったな。

 

「明後日、家に来たら?そのデッキのパーツを譲るから。さっきのデュエルで細かい調整が必要だし」

 

「行きます!それで師匠!この後どうしますか?」

 

「う〜ん・・・・・・(アカデミアに戻ったら確実に命が無くなるよな)今日は部活サボって市場にいくか」

 

「市場ですか?」

 

「あぁ、食材を見るんだよ」

 

「?師匠のデュエルは食材を見る事も大事なのですか?」

 

「ちげぇよ!!俺は趣味で料理研究をしているだけ!!」

 

「そうなのですか。僕も付いて行っていいですか?」

 

「いいよ。それじゃ行こう「遊輝♪(ニコニコ♪♪♪♪)」!?!?(ビクッ!!!!)」

 

恭輔と市場に行く事を決めた時、後ろからとてつもなく殺気のあるオーラと声が聞こえた。その声を聞いて身体のガクブルが止まらない。

ま、まま、ま、まさか・・・・・・こ、この声は・・・・・・

 

「し、師匠・・・・・・う、後ろ・・・・・(ブルブル)」

 

同じくガクブル状態の恭輔が俺の後ろにある何かに指を指す。

 

「(見たくない!見たくない!見たくない!見たくない!見t)「遊輝♪(ニコニコ♪♪♪♪)」は、はいいいぃぃぃ!!!!」

 

恐怖のあまりに不良に追い詰められた小さい子供のように固まっている俺をさらに脅すように誘う声が聞こえ反射的に向いてしまう。そこには・・・・・・

 

「・・・・・・・・・(ニコニコ♪♪♪♪)」

 

超ウルトラ・ベリー・パーフェクト・ハイパーな笑顔(目が笑ってない)の龍可がいた。後ろではスバルや奏達が震えながら立っていた。

 

「な、なんで・・・・ここが分かったの?(ガクガクブルブル)」

 

「皆に捜索してもらったの(ニコッ♪)そうしたら近くの森で大きな爆発音がしたって誰が言っていたから、来たの(ニコニコ♪♪♪♪)」

 

「そ、そう・・・・・・(ガクガクブルブル)」

 

「それより、寝てって言ったのになんで保健室から抜け出してデュエルしているの?(ニコニコ♪♪♪♪)」

 

「え、ええ、い、いやそ、それはそ、その〜、な、なんていうか(ガクガクブルブル)」

 

恐怖のあまりに挙動不審にかられる俺。言い訳する上手い理由が思いつかない。

な、何とかしてこの状況を突破できることは・・・・・!!そ、そうだ!!太陽作ってフラッシュさせれば良いんだ!!

「どうして?(ニコニコ♪♪♪♪)」

 

「ど、どうしてって言われても・・・・(ガクガクブルブル)」

 

龍可に尋問されながら両手で太陽を作っていく。あ、あとちょっとで・・・・・

 

ヒュウウウゥゥゥゥ・・・・・・・

 

「?な、何の音だ?」

 

「し、師匠!!上!!」

 

「う、上?」

 

恭輔の言葉で上を見る。そこにあったのは・・・・・・

 

ヒュウウウウゥゥゥゥゥゥ!!!!!

 

「て、わああああああ!!!!!!」

 

ドカアアァァァァンンンンンン!!!!!!!!

 

空からがなり大きめの隕石が落ちてきた・・・・・・・隕石!?なんで!?しかも俺を狙ってたよね!?何で隕石が落ちてくるんだ!?!?

 

「とりあえずそこの君♪(ニコニコ♪♪♪♪)」

 

「は、はいいい!!!」

 

「危ないから私の後ろにいた方がいいよ♪(ニコニコ♪♪♪♪)」

 

「は、はいいい!!!」

 

そう言って恭輔が龍可の後ろに立っているスバル達の所に行く。

行くな!!!!!!いきなり師匠を裏切るのか!?!?

 

「次、何かしたらあれを落とすからね♪(ニコニコ♪♪♪♪)」

 

龍可が上に指を指し釣られて俺も上を見る。そこにあったのは・・・・・・

 

『・・・・・・・・・・・・・』

 

無言でちょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜う巨大な隕石を浮遊させているエンシェント・コメットだった。

 

「・・・・・・・あ、あれ?あれが落ちるの?」

 

「うん♪さっきはワザと外したけど、今回は狙っているよ♪(ニコニコ♪♪♪♪)」

 

「あ、あは、あはは、あはははは・・・・・・・」

 

渇いた笑い声を振り絞りながら、俺は両手を上げた。

・・・・・・・・・・・・・・終わった・・・・・・・俺の人生・・・・・・

 

「エンシェント・コメット♪(ニコッ♪)遊輝をつかまえて♪(ニコッ♪)」

 

『わ、分かりました・・・・・・』

 

空中で浮かんでいた隕石を消滅させ、エンシェント・コメットがしっかりと両腕で俺を捕まえる。

 

「(・・・・・なぁエンシェント・コメット)」

 

『(何でしょうか?)』

 

「(俺・・・・・・・生きて帰れるかな?)」

 

『(・・・・・・無理ですね)』

 

・・・・・・・・・・・・・・・エンシェント・コメットが数少ない唯一の希望だったのに・・・・・・

 

「エンシェント・コメット♪(ニコッ♪)あそこにある小屋に遊輝を連れて行って♪(ニコニコ♪♪♪♪)」

 

『は、はい・・・・』

 

しっかりと俺を捕まえたエンシェント・コメットは何故かすぐそばにあった小屋まで行き、俺を中に入れる。それに続いて龍可も中に入ってきた。

 

「そこに正座して♪(ニコニコ♪♪♪♪)」

 

「・・・・・・はい・・・・・・」

 

「じゃあ・・・・・・・お話しよう♪♪(ニコニコ♪♪♪♪)」

遊輝 side out

 

 

龍亞 side

 

あ〜怖かった・・・・・・・あんな恐怖に1時間も付き合っていたら心臓が持たないよ・・・・・まだ震えが止まらないよ(ブルブル)

 

「師匠・・・・・」

 

なんか隣で心配そうに「師匠・師匠」って心配そうに言っているけど、君逃げたんだよ?

 

「龍可ちゃん・・・・怖っ!!」

 

「アレが龍可の覇王モード・・・・」

 

「恐ろしい・・・」

 

「師匠・・・・・・・・」

 

「ねぇ君、さっきから師匠・師匠って呟いているけどもしかして遊輝の事?」

 

「はい!!」

 

奏さんの質問に元気良く答える男の子。・・・・・・・あれ?こいつって確か・・・・

 

「もしかして、昨日龍可とデュエルした・・・」

 

「そうです!僕、成田恭輔と言います!」

 

「ありゃ可哀想だったな・・・・・・俺、龍亞!龍可とは双子の兄だよ」

 

「知ってますよ。龍亞さんと龍可さんは双子で小等部のナンバー1とナンバー2なんですから」

 

「まぁ・・・・・・・ここにいる人達とデュエルしてたら自然と、ね。なぁ祈」

 

「つ、強くなりますよね。け、軽音部のメンバーは強過ぎです」

 

「軽音部?て言うことはここの人達は・・・・・」

 

「自己紹介する?私、葵レミ」

 

「俺は遊城スバル。スバルでいいぜ」

 

「私は小野寺響!!隣が幼馴染の」

 

「水野奏よ。よろしく」

 

「葵さんに遊城さん!?それに小野寺さんに水野さん!?す、凄い!!アカデミア五剣士全員揃った!!」

 

皆の自己紹介をした後に興奮する恭輔っていう子。そう言えば遊輝達そんな事言われてたな〜。あまりにも親しくしすぎてそんな感覚、一度もなかったわ。

 

「そう言えば俺たちそんな事言われてたな」

 

「私一度も気にしてないけど」

 

「私も!」

 

「まだちょっと気にしてる・・・・恥ずかしいったらありゃしない////」

 

「ま〜た顔を赤くして〜〜。本当は嬉しいんでしょう〜?」

 

「////恥ずかしいの!!!」

 

元々三剣士だったスバルさんやレミさん、響さんは平気にやり過ごしているけど今だに慣れていない奏さんはうっすら顔を赤くする。

 

「でもどうする?待つの?」

 

「僕、師匠が出てくるまで待ちます!」

 

「俺も待〜とう。どうせ家帰っても暇だし」

 

「じゃあ皆で待ちますか」

 

レミさんが決めた事に皆が賛成して待つ事になった。さすが軽音部のリーダー、みんなからの信頼は厚いな〜〜。

 

 

〜〜〜数時間後〜〜〜

 

 

「・・・・・長いな」

 

「前の時よりも長くなってない?」

 

「今回は遊輝が全面的に悪いからね。キツく言っておかないとダメなんじゃない?」

 

「あっ、扉が開いたよ」

 

響さんが小屋に付いている扉が開いた事に気づき皆も向けるといつもの龍可が先に出ていた。どうやら終わったみたいだ。

 

「龍可ちゃん、遊輝は何処にいるの?」

 

「まだ中にいます」

 

龍可が小屋に指を指すので、俺たちは小屋を中を覗く。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

正座しながら白目になって気絶している遊輝。よほど過酷だったんだろうな・・・・・・

 

「し、師匠・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・(チーン)」

 

「し、師匠ぅぅぅぅぅ!!!!!」

 

「・・・・遠藤遊輝、死去。享年、12歳。皆様、合掌をお願いします」

 

「「「「「アーメン」」」」」

 

「え、え!?ゆ、遊輝さん!?」

 

「・・・・て言うのは冗談で」

 

ズコッ!!!!!

 

派手に転ぶ祈と恭輔。軽音部のメンバーはノリが良すぎるよ。

 

「じょ、冗談にしては言い過ぎではないですか?」

 

「いや〜、そんな空気だったから。軽音部のメンバーはノリがいいね」

 

「空気的にそうしろっていう感じだったからな。ついつい」

 

「でもどうする?遊輝って以外と頑固な一面もあるよね」

 

「そうだよね〜。とても今回の事で懲りるとは思わないけど、とにかくあの不健康な生活リズムは何とかさせないと」

 

「大丈夫です。私とある約束しましたので」

 

「「「「えっ?」」」」

 

龍可がある約束と言って皆が龍可の方に向く。

 

「約束?」

 

「はい、約束しました。多分、遊輝はもう睡眠不足にはならないはずです」

 

「龍可ちゃん、どんな約束したの?」

 

「それは・・・・・・・・・・・・それは//////」

 

うん?顔を赤くして指をツンツンとし始めた?・・・・・・・・はは〜ん。何と無く分かったぞ。

 

「さては遊輝と一緒に寝るみたいな事を言ったんでしょ?」

 

「///////ギクッ!!」

 

「図星だ〜〜。いいねぇ、恋する乙女は」

 

「青春だね〜〜」

 

「///////////////」

 

俺と響さんが茶化す事に耐えきれず、顔を赤くした龍可は両手で顔を隠そうとする。

 

「好きな人と寝るなんて龍可ちゃんにとっては美味しい話ね」

 

「でも、これで遊輝も反省してきちんとした生活に戻るでしょう」

 

「これが一番だね」

 

「(さ、さっきとギャップ差がありすぎて付いていけない・・・・)」

 

「ところで遊輝はどうするんだ?」

 

「「「「「あっ・・・・」」」」」

 

「・・・・・はぁ〜、また送るのか。今度は遠いなぁ〜」

 

「よいしょっ」と掛け声を掛けて、スバルが気絶した遊輝を背負う。後ろから恭輔も支える。

 

「誰か目を閉じさしてくれ。白目でこっちを見てて気色悪いからよ」

 

「はいはい」

 

レミさんが遊輝の目を瞑らせて俺たちの家に全員で行く。本当に迷惑をかけるな〜〜。

 

龍亞 side out

 

 

遊輝 side

 

「あ、あれっ?ここは・・・・・・」

 

気がついたら、ソファの上で寝ていた。周りの景色から見て・・・・・・・・・・・・家か。てことは帰ってきたのか。

 

『主、やっと目が覚めましたか』

 

「プ、プラチナ?・・・あれっ、ダイヤは?」

 

『ダイヤでしたらパールと一緒にブラックとホワイトに晩御飯を食べさせているところです』

 

「・・・・・・・・今何時?」

 

『8時です。約5時間近く気絶してました」

 

「そ、そう・・・・・」

 

『主、何があったのですか?家でホワイト達の世話をしていた時に皆様が主を送り届けていたので気になったのですが』

 

「・・・・・・あ、あれ?何でだろう?思い出す事が出来ない」

 

というより本能的に思い出すな!!って言われているような感じがする・・・・・何があったんだ?

確か・・・・・保健室で恭輔のデッキ改造を手伝って、その後デュエルして・・・・・

 

「・・・だ、ダメだ。これ以上は思い出せない(ブルブル)」

 

『そうですか・・・・(一応、ダイヤから事情を聞いておいたのですが、今回はかなりキツく言われたみたいですね)。あと、メールが来てますよ』

 

「・・・・・あっ、ほんとだ」

 

スマフォの電源を入れるとホーム画面のところでレミからメールが来ていることに気づく。

 

「何々・・・・・・〈明後日、あんたの家に皆で行って料理を教えてもらうからね〉あ、明後日か。じゃあ明日に仕込みをしておく必要があるな」

 

『まだ続きがありますよ』

 

「えっ?〈P.S. 龍可ちゃんに変な事したらただじゃすまないわよ!!〉・・・・何言ってんだこいつ?」

 

『さぁ?私にも分かりません』

 

「・・・・・・・まぁいっか。とりあえずご飯食〜べよ」

 

携帯を閉まってテーブルの上にある龍可が作ってくれたご飯を食べながら、明日のメニューを考える。

何しようかな?この前はカレーだったけど・・・・・・・簡単な物にしておかないと、あの二人めちゃくちゃ危ないからな。・・・・・・・・・・・・肉じゃがかな?でもあれ難しいしな・・・・・・う〜ん・・・・・・・・しゃあない。また洋食で行くか、グラタンだな。確か冷蔵庫に牛乳とバターがあったし・・・・・・あれあったかな?ちょっと入れてみよう、どんな味になるか想像つかないし。

 

『主、食事中ぐらい料理の事から離れたらどうですか?』

 

「もう無理。完全に癖だよ」

 

とまあこんな感じで食事を済ませて・・・・・・・・・・・・

 

「さぁ〜てと、Dホイールを調整しないと」

 

「ふぅ〜・・・・・・・。遊輝、お風呂入っていいよ」

 

「う〜ん、Dホイール調整して・・・・・どうしたの?」

 

Dホイールを調整する機材を入れた工具箱を持って玄関に行こうとしたら龍可が俺の腕を掴む。

 

「・・・・入って。約束したでしょ?」

 

「や、約束?」

 

「/////きょ、今日から私と一緒に寝るって」

 

「(・・・・・・・そう言えばそうだった(汗))」

 

お、思い出した・・・・・・・恭輔のデュエルの後、龍可に見つかって地獄を見たんだった・・・・・・意識が飛びかけの中で何か約束を結んだのは覚えていたけどそんな約束だったのかよ!!

 

「//////まさか忘れてたの?」

 

「そ、そんな事・・・・・ないよ(汗)」

 

「//////そう、じゃあ入ってきて」

 

「は、は〜い・・・・・・・・(汗)」

 

曖昧な感じで流し龍可は自分の部屋に戻る。俺も工具箱を片付けて風呂の準備にする。

 

「参ったな〜〜・・・・・ブラックとホワイトの世話どうするんだ?」

 

『それは私達3人でなんとかします。主も甘やかしすぎですし』

 

「・・・・・・・すんません。後、市場行くのどうしようかな〜〜」

 

『先に抜けて行けばいい話じゃないですか?』

 

「それがさ〜、今朝に高熱出していたらしくて。あまり睡眠時間を削れなくなったんだよね」

 

『(やっと記憶を戻しましたか)』

 

「まぁさすがに龍可も3時はぐっすり寝てるだろう。勝手に起きて市場に行くか」

 

そんな甘い考えをしながら風呂に入り、また明日のメニューを考え直す。風呂から上がりいつもの青汁を飲んで自分の部屋に行くと既に龍可が待っていた。

 

「・・・・・何も俺の部屋で待たなくても」

 

「そうしないと絶対に夜遅くまで起きているのでしょ!」

 

確かにこのまま自分の部屋で寝てくれるかな〜と思ったけど・・・・・

そこら辺に置きっ放しだった工具箱や鞄などを片付けて龍可と一緒にベッドの中に入る・・・・・・・・が、

 

「・・・・・・・・あの〜、龍可さん」

 

「何?」

 

「何で俺の右腕を両腕で掴むの?何で俺の右足を絡めるの?」

 

何故か布団の中で俺の右腕と右足をしっかりと掴む龍可。凄く寝にくいんですが・・・・・・・・

 

「遊輝を逃がさないため」

 

「に、逃がさないため?」

 

「遊輝の事だから私が寝た後に起きて色々するでしょ。そんな事をさせないため」

 

「(・・・・・・・・バレてる)」

 

「図星ね」

 

そう言ってさらにキツく抱きついてくる。

 

「絶対に逃がさないから!!」

 

・・・・・これ、凄く寝にくいんですけど・・・・・・あと俺、朝早く起きなければならないんだけど・・・・

 

「あ、あのさ、アカデミアがある時は一人で寝ていいかな?」

 

「何で?」

 

「朝にご飯とお弁当を作らないと行けないからさ〜」

 

「それなら私も手伝うわよ」

 

「い、いや・・・・・さすがに小学生に朝早くから手伝わすのはちょっとね・・・・・・」

 

「(どうしても逃げようとする・・・・・まぁいっか。こうして遊輝と寝る事が出来るし//////)い、いいよ」

 

よっしゃ!!これで朝練だけは出来る!!

心の中でガッツポーズをしながら、俺は龍可に抱かれたまま夢の中へと落ちていった。




恭輔「師匠、デュエルの時はすっごくカッコよかったのに・・・・・・・・」

龍亞「(覇王モードの龍可に怯えない人がいるのか?)」

遊輝「(多分・・・・・・・・・・いないな)」

龍亞「それにしても恭輔はいいな〜。エクシーズモンスターを貰って」

恭輔「師匠ほど使えこなせないですが、頑張って自分の物にします」

遊輝「努力あるのみだな。どれだけデュエルしたかでどのエクシーズモンスターが最適か分かるようになるから」

恭輔「はい!」

龍亞「いいよな〜。俺も欲しい〜」

遊輝「パックで頑張って当てろ」

龍亞「冷たっ!!」

恭輔「次回は師匠の家でですね」

遊輝「俺、居候の身だから自分の家じゃないんだけど・・・・」

龍亞「次は【Let's cooking!遊輝の料理教室!】」

遊輝「料理教室って言っても普通のグラタンを作るだけだからあまり期待しなくていいよ」

恭輔「次回もよろしくお願いします!」



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