【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
祈「は、始めまして。櫻井 祈です。よ、よろしくお願いします」
初登場、祈だよ。
祈「あ、あの、何をすれば?」
基本的には、話題が無かったらそのまま最強カードの紹介に行く。
祈「わ、話題ですか?」
うん、そして今日は特に無い。
祈「じゃ、じゃあそのまま・・・・・」
そういう事。今回はE・HERO ジ・アース!!
祈「す、スバルさんのヒーローですね。お、オーシャンとフォレストマンを融合素材としたヒーローです」
自分フィールドの「E・HERO」と名のついたモンスターをリリースすれば、そのモンスターの攻撃力分、アップ出来るぞ!!Zeroとの極悪コンボを決めて、一撃で決めろ!!
で、祈。
祈「は、はい!!」
ライディングデュエルの時は、これを言うんだぞ。
祈「は、はい。だ、第58話、ライディングデュエル、アクセラレーション!」
遊輝 side
俺たちの優勝で終わったアカデミアデュエル大会から数週間後・・・・・・・
アカデミアを終えた俺は部活を休んで遊星のガレージにいる。理由?明日の準備だよ。えっ?何の準備かって?それはな・・・・・
「お前、何独り言を言ってるんだ?」
「えっ?う〜ん、まあ遊星には関係ないよ」
「そうか・・・・・それで明日は治安維持局から試験官が来てくれるそうだ」
「助かった〜〜。俺、フルボッコされるの嫌だったから」
そう、明日のDホイール講習会の最終試験について話し合っている。普通の筆記試験とか実技試験は既に終わり、明日が最終試験なのでその打ち合わせをしているのだ。遊星の場合、筆記よりか実技を重視する方だから、勉強が出来ない響でも筆記は最低限頑張ったらしく実技で挽回したから。
ちなみに機械に強いスバルは講習とは別に特別講習としてDホイールの詳しい整備や管理の仕方を学んでいた。遊星のスピードが早くて、俺はついていけなかったけど、スバルはものすごい速さで習得していった。
しかし・・・・・・・・・・こう思うとあいつ凄いな・・・・・遊星が教えたとはいえ、3日間でDホイールを分解・組み立てが出来るようになったんだから・・・・・・・・・・
「じゃあ俺たちは明日は見守る事だけなんだな?」
「そう言う事になる」
「分かった。それで・・・・・・・・・・頼んでたアレ、出来た?」
「あぁ、何とか間に合いそうだ」
「ごめんな、無茶を頼んで」
「遊輝の手伝いがなかったら間に合わなかったさ」
「俺はほんのちょっとしか手伝ってないけどね」
「しかし・・・・・あいつら合格出来るのか?治安維持局側もかなりの実力の物を送ると聞いたが」
「心配するなって。あいつらの実力は俺が一番分かっている」
「そうだな。では明日」
「おう・・・・・って、飯作って帰らないとクロウがうるさいんだ」
カバンを置いてガレージの脇にある階段を登る。
「すまない。わざわざ飯を作らなくても」
「いや、一応、報酬という形だからね。何作ろっかな?」
階段を登り、冷蔵庫の中身を見る。
う〜ん・・・・・相変わらず殺風景・・・・・野菜がちょこっとに卵・魚肉ソーセージなんかあるのか。う〜ん・・・・・オムレツでいっか。
遊輝 side out
スバル side ー(翌日)ー
「それでは最終試験を行う」
遊星さんと横に並んだ遊輝、さらに後ろでセキュリティみたいな人たちが並んで最終試験が始まる。今日の試験を合格すればDホイールに乗れる!!それだけのために勉強したんだから!!
「最終試験は治安維持局から4人の試験官が来てくれた。彼らとライディングデュエルを行ってもらい、勝利すれば合格となる」
「よっしゃ!!早くデュエルしようぜ!!」
「少し黙りなさいよ!順番があるでしょ!!」
Dホイールに乗り込もうとした所で奏に止められてしまった・・・・・だってな〜〜
「こんだけの人数なんだから誰が行っても一緒だろ?」
俺が奏に周りを見るように言う。
今回の最終試験まてに残った人はたった7人。中等部は俺たちだけであとは高等部の生徒のみ。遊星さんの実技試験でほとんどの人が落ちていったもんな。
「逆にこれだけの人数だったら待ってもそこまで時間かからないでしょ?」
「私は早くデュエルしたい!!!」
「さっきからなんか元気だよね?何か良い事でもあったの?」
「試験の前に買ったパックに、新しい氷結界の龍が当たったんだ!!」
「何!?!?」
「新しい氷結界の龍!?」
響の発言で俺たちは引いてしまう。だって・・・・・・・・・・ブリューナクにトリシューラを生み出したあの氷結界の龍だぜ?絶対に極悪カードだ・・・・・
「スバル!!順番だぞ!!」
遊輝が大声で俺の名前を呼んだ。えらい早い気がするけど・・・・・
「もう一人目終わったのか?」
「デュエル中にスリップをして転けた。一発で失格」
「あはは・・・・・・・・・」
ついてないな・・・・・そいつ。ヘルメットを被り、スタート地点までDホイールを移動する。
「君が私の相手か。いつも通りにすれば良いからな」
「分かってますって!!」
「「フィールド魔法、スピード・ワールド2!セットオン!!」」
Dホイールにあるボタンを押すとデュエルモードとなりデスクがセットされる。そして、目の前にシグナルが表示される。
「「ライディングデュエル!アクセラレーション!」」
試験官 LP 4000 スバル LP 4000
試験官を同時に飛び出す。
ここはおれが内側のコースに入ったから、そのまま攻めて先行
「おらよっと!」
「!?くっ!?」
試験官のDホイールが無理矢理内側を取り、そのまま第一コーナーを曲がってしまう。
「行くぞ!ドロー!」
試験官 手札 6枚
試験官 SPC 0→1
スバル SPC 0→1
「(なかなか良い手札だ!)サーチ・ストライカーを召喚!」
サーチ・ストライカー 攻1600
「さらに手札からレベル3、3、4のモンスターを墓地に送り、モンタージュ・ドラゴンを特殊召喚!」
試験官の走っているDホイールの横から3つの顔があるドラゴンが現れた。
「モンタージュ・ドラゴンは手札のモンスターを3枚墓地に送る事で特殊召喚できる!そして攻撃力はこの効果で墓地に送ったモンスターのレベルの数×300だ!」
モンタージュ・ドラゴン 攻?→3000
すげぇな。1ターン目から攻撃力3000を出してくるなんて!
「私はこれでターンエンド」
試験官 手札 1枚 LP 4000 SPC 1
【モンスターゾーン】
サーチ・ストライカー 攻1600
モンタージュ・ドラゴン 攻3000
【魔法・罠ゾーン】
なし
でもな、伏せカードが無いんじゃ・・・・・
「俺のターン!ドロー!」
スバル 手札 6枚
試験官 SPC 1→2
スバル SPC 1→2
俺の勝ち決定なんだよな〜〜。我ながら恐ろしい手札だったよ。
「SPーオーバー・ブースト!俺のSPCを4つ増やす!」
スバル SPC 2→6
SPCが増えた事で、Dホイールが加速し試験官に追いつく。
「だがそのカードはエンドフェイズにSPCを1にするカードだ。そこからどうするのだ?」
「へへ、次のターンなんか来ないぜ!SPースピード・フュージョン!SPCが4つ以上ある時、融合が出来る!手札のフォレストマンとオーシャンを融合!現れろ最強のHERO!E・HERO アブソルートZero!」
E・HERO アブソルートZero 攻2500
トラックの中央が凍りつき、Zeroがその氷を突き破って出てきた。
「しかしそれではまだモンタージュ・ドラゴンを対処出来ないぞ?」
「まだまだ!SPーミラクル・フュージョン!SPCを3つ取り除いて、墓地のフォレストマンとオーシャンをもう一度融合!!現れろ!
スバル SPC 6→3
E・HERO ジ・アース 攻2500
オーシャンとフォレストマンが渦の中へと消えて、空からジ・アースが現れた。
「プ、プラネットシリーズだと!?」
試験官がジ・アースを見て驚いた。
プラネットシリーズ・・・・・そう言えば昔はこれを含めて世界に1枚しか無いプラネットシリーズなんてカテゴリーがあったっていっていたな。今は量産しているけどあまり出回ってはいないらしいし。
「アースの効果!フィールドの《E・HERO》をリリースしてその攻撃力分、このカードの攻撃力に加える!Zeroをリリース!」
アースがZeroを吸収して身体の色が変わり両手にマグマみたいな剣を持った姿になる。
E・HERO ジ・アース 攻2500→5000
「さらにリリースしたZeroの効果!相手フィールドのモンスターを全て破壊する!」
「何だと!?」
Zeroがリリースされた所から吹雪が吹いて、相手のモンスターを全て凍りつかせた。
「バトル!アースでダイレクトアタック!
アースが背中のブースターで加速をして、試験官のDホイールを斬りつけた。
試験官 LP 4000→0
WIN スバル LOS 試験官
試験官のDホイールが止まり、俺もDホイールにブレーキを掛け、試験官の方に歩く。
「見事だ。試験は合格だろう」
「ありがとうございます!」
よっしゃ!!これで合格だぜ!!
スバル side out
奏 side
「あいつ・・・・・こんな時にあのコンボを決めるか?」
遊星さんの横で見ていた遊輝がボソッと呟いた。確かにあれは無いわね・・・・・スバルは試験とか試練の時に1killをしちゃうタイプなのかな?
「次は奏だぞ」
「分かっているよ」
遊輝に言われて、スタート脇に置いているアカデミア用のDホイール1台を押してヘルメットを被る。
「次も中等部の生徒か」
「よろしくお願い申し上げます」
「手加減はしない。全力で行くぞ!」
「こちらも」
「「スピード・ワールド2!!セットオン!!」
スピード・ワールドに支配されて、コース周辺の空が少し暗くなっていく。そして目の前にシグナルが現れる。
「「ライディングデュエル!!アクセラレーション!!」」
試験官 LP 4000 奏 LP 4000
シグナルが青になって飛び出した試験官と違って私のスタートダッシュは失敗してしまった。やっぱりスタートは苦手だな・・・・・
「どうした?そんなスタートだと合格出来ないぞ?」
分かっているよ。だから私は・・・・・
「そりゃ!」
「!?加速したままコーナーに突っ込むだと!?」
コーナーリングでスピードを落とさない練習と加速の仕方を特訓したんだから!!スタート地点よりもスピードを上げたままコーナーに差し掛かる。
「そのまま突っ込んだらスピンするぞ!」
「心配しなくて良いわよ!!」
そのままのスピードで第一コーナーを先に曲がる。このために練習をしてきたんだから!
「私の先行!ドロー!」
奏 手札 6枚
奏 SPC 0→1
試験官 SPC 0→1
「豊穣のアルテミスを召喚!カードを4枚伏せてターンエンド!」
奏 手札 1枚 LP 4000 SPC 1
【モンスターゾーン】
豊穣のアルテミス 攻1600
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 4枚
裏デッキでRD用のデッキの構築は難しいけど、パーミッションなら普段通りのデュエルが出来る!
「私のターン、ドロー」
試験官 手札 6枚
奏 SPC 1→2
試験官 SPC 1→2
「私はSPーエンジェル・バトンを発動!SPCが2つ以上ある時、デッキからカードを2枚ドローして手札を1枚墓地に送る!そしてブラッド・ヴォルスを召喚!」
「させないわよ!カウンター罠、キックバック!ブラッド・ヴォルスの召喚を無効にして手札に戻す!そしてアルテミスの効果で1枚ドロー!」
奏 手札 1枚→2枚
「なら私はカードを2枚伏せてターンエンド」
試験官 手札 4枚 LP 4000 SPC 2
【モンスターゾーン】
なし
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 2枚
最終コーナーを曲がって、もう一度スタート地点を横切る。Dホイールって乗っていたら凄く楽しい!!最初は恐かったけど慣れてしまったら凄く楽しい!!
「私のターン、ドロー!」
奏 手札 3枚
奏 SPC 2→3
試験官 SPC 2→3
「神秘の代行者 アースを召喚!」
神秘の代行者 アース 攻1000
凄く眠たそうな顔をしてアースが出てきた。
『うぅ〜・・・・・眠いよ・・・・・』
「今、お話をしている余裕は無いから後でね」
『じゃあ寝てもいい?』
「ダメ。ケーキ挙げないよ」
『鬼〜〜・・・・・』
この前、アースと条約をつけて取り敢えず常日頃起きているようにした。もし破ったらケーキを挙げないという事も加えてね。
「アースの効果!デッキから創造の代行者 ヴィーナスを手札に加える!」
さて、いつもならここでライトニング・エンジェル・ドラゴンなんだけどここはダメージ優先で行こうかな?まだアルテミスには活躍して欲しいし。
「バトル!アースでダイレクトアタック!」
「伏せカード発動!聖なるバリアーミラーフォースー!」
「カウンター罠、トラップ・ジャマー!ミラーフォースの発動を無効にして破壊する!そして1枚ドロー!」
奏 手札 3枚→4枚
「バトル続行!アースでダイレクトアタック!」
試験官 LP 4000→3000
「続けてアルテミスでダイレクトアタック!」
試験官 LP 3000→1400
2体のモンスターの攻撃を受けた試験官のDホイールがバランスを崩し、さらに後退してしまう。う〜ん、あれだけドローしたのに手札にカウンター罠が1枚も無いわね・・・・・ここはあえてシンクロ召喚しないでおきましょうか。
「ターンエンド!」
奏 手札 4枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
豊穣のアルテミス 攻1600
神秘の代行者 アース 攻1000
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 2枚
「私のターン、ドロー!」
試験官 手札 5枚
奏 SPC 3→4
試験官 SPC 3→4
「(少し危ないがこうするしか無いか)永続罠、スキルドレインを発動!」
スキルドレイン!?不味い!!今の私にあのカードを止めるカードが無いわ!
「ライフを1000払い、フィールドに存在する効果モンスターの効果は全て無効になる!」
試験官 LP 1400→400
「私は神獣王バルバロスを召喚!」
「させないわよ!カウンター罠、神の警告!!ライフを2000ポイント払って、神獣王バルバロスの召喚を無効にして破壊する!」
奏 LP 4000→2000
フィールドに現れたバルバロスに雷が落ちて消えてしまう。
「くっ・・・・・カードを1枚伏せてターンエンド!」
試験官 手札 3枚 LP 400 SPC 4
【モンスターゾーン】
なし
【魔法・罠ゾーン】
スキルドレイン
伏せカード 1枚
「私のターン、ドロー!」
奏 手札 5枚
奏 SPC 4→5
試験官 SPC 4→5
・・・・・SP!!これで勝った!!
「スピード・ワールド2の効果発動!SPCを4つ取り除いて、手札のSP1枚につき800ポイントのダメージを与える!私の手札にはSPか1枚!あなたに800ポイントのダメージを与える!!」
奏 SPC 5→1
試験官 LP 400→0
WIN 奏 LOS 試験官
Dホイールにブレーキをかけて、試験官のほうに行く。試験官もDホイールから降りてヘルメットを取っている。
「見事だ。スピード・ワールドを活かした勝利、君は間違いなく合格だろう」
「ありがとうございます」
「しかし最初は驚いたぞ。あのスピードで突っ込むとは」
「練習をしてきましたのでここでその成果が出ただけです」
「ふむ、これからもその向上心を忘れないように」
「はい!」
スバルに続いて、これで私もDホイールに乗れる!!
奏 side out
レミ side
「あいつガッツあるな・・・・・あのスピードでコーナーに突っ込むなんて俺には出来ないぞ」
「あの練習を人一倍していたからそのかいが現れたんだろ」
普段大人しい奏があんな大胆な事になるなんて・・・・・でも、スバルも奏も合格したんだ!私も合格しないと!!倉庫の近くに置いてあるDホイールに乗り込み、スタート地点まで走る。試験官は既にスタンバイしているみたいね。
「次は君だね」
「はい!全力で行きます!」
「良い構えだ。では」
「「スピード・ワールド2!!セットオン!!ライディングデュエル!!アクセラレーション!!」」
レミ LP 4000 試験官 LP 4000
「ってあっ!?」
しまった!!スタートの時にブーストをするのを忘れてた!!スタートダッシュ出来なかった!!そのまま第一コーナーを試験官に取られてしまった。
「私のターン、ドロー」
試験官 手札 6枚
試験官 SPC 0→1
レミ SPC 0→1
「私は
試験官 手札 4枚 LP 4000 SPC 1
【モンスターゾーン】
仮面竜 守1100
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
「私のターン!ドロー!」
レミ 手札 6枚
試験官 SPC 1→2
レミ SPC 1→2
「SPーエンジェル・バトン!SPCが2つ以上ある時、カードを2枚ドローして、手札を1枚墓地に送る!そしてドラグニティーアキュリスを召喚!」
ドラグニティーアキュリス 攻1000
赤い身体に大きな角が特徴的なモンスターが出てきた。
「アキュリスの効果!召喚に成功した時、手札の《ドラグニティ》と名のついたモンスターを特殊召喚する!ドラグニティーレギオンを特殊召喚!」
ドラグニティーレギオン 攻1200
「その後、アキュリスは特殊召喚したモンスターの装備カードとなる!レギオンの効果!装備カードを1枚墓地に送って相手フィールドの表側表示のモンスターを破壊する!アキュリスを墓地に送って、仮面竜を破壊!」
レギオンがアキュリスを鳥のように飛ばし、仮面竜を破壊する。
「さらに墓地に送られたアキュリスの効果!その伏せカードも破壊!」
アキュリスが旋回して試験官の伏せカードも破壊する。
「(攻撃の無力化が)」
「SPーおろかな埋葬!SPCを2つ取り除いて、デッキからモンスター1体を墓地に送る!デッキからドラグニティアームズーレヴァティンを墓地に!そして、レギオンを墓地に送り、ドラグニティアームズーミスティルを特殊召喚!」
レミ SPC 2→0
ドラグニティアームズーミスティル 攻2100
「ミスティルの効果で墓地のアキュリスを装備!さらに装備カードを装備したミスティルをゲームから除外して、ドラグニティアームズーレヴァティンを特殊召喚!」
ドラグニティアームズーレヴァティン 攻2600
ミスティルが消え、右手に大きな刃を備え付けたオレンジの身体の龍が飛び回ってきた。なんか凄くはしゃいでいる感じがするわね?久しぶりに出したからかな?
「レヴァティンの効果!墓地のブランディストックを装備!」
「いつの間にブランディストック・・・・・エンジェル・バトン!!」
「そうよ!これで終わりよ!!バトル!ドラグニティアームズーレヴァティンでダイレクトアタック!」
レヴァティンが大きな刃を使い、試験官のDホイールを斬る。
試験官 LP 4000→1400
「ぐぅううう!!!!!」
「装備されたブランディストックの効果!装備モンスターは1度のバトルで2回の攻撃が出来る!もう一度ダイレクトアタック!」
空に大きく上がったレヴァティンが旋回して、後ろから試験官を斬りつけた。
試験官 LP 1400→0
WIN レミ LOS 試験官
試験官のDホイールが止まるのを確認して、私もDホイールを止める。
「素晴らしかった。SPCが少ないなか見事にSPを使い分けていたよ。試験は合格だ」
「よし!」
これで私も大丈夫!!後は響だけね!!
レミ side out
響 side
ようやく私の出番だ!!こんなにもデュエルをしたい時に何で一番最後なのよ!!えっと、今まで合格したのは・・・・・レミとスバル、奏達だけだね。高等部の人は全員落ちたみたいね。
「響!みんな合格してるんだから、お前も合格しろよ!」
「任せといて!!この時のためだけに、嫌な勉強をしたんだから!」
「それでも1時間だけでしょ?」
「奏!!そこは言わない!!」
そこ言ったら、私が勉強したって思われないじゃない!!Dホイールに乗り既にスタート地点で待っている試験官の隣まで走る。
「君で最後の生徒だね」
「はい!」
「遠慮はせずに全力で来るんだぞ」
「「スピード・ワールド2!!セットオン!!」」
やっとライディングデュエルが出来る!!あっ、それと今回は試験用だから、純氷結界で行くから。まだヒーローを入れたギミックはもう少し先かな?
「「ライディングデュエル!!アクセラレーション!!」」
試験官 LP 4000 響 LP 4000
試験官と同時にDホイールを走り出す。よし!スタートダッシュは出来た!!このまま加速してコーナーに・・・・・
「そらよっと!」
「なっ!?」
試験官が私の乗っているDホイールをぶつけて先にコーナーを曲がる。
「卑怯だよ!」
「ライディングデュエルだとこれくらいの事は多々あるぞ!俺のターン!ドロー!」
試験官 手札 6枚
試験官 SPC 0→1
響 SPC 0→1
「ゴブリン突撃部隊を召喚!」
ゴブリン突撃部隊 攻2300
ゴブリン突撃部隊!?なんて古いカード使っているの!?うわ〜〜なんか懐かしい感じがするよ!
「俺はカードを3枚伏せてターンエンド!」
試験官 手札 2枚 LP 4000 SPC 1
【モンスターゾーン】
ゴブリン突撃部隊 攻2300
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 3枚
「行くよ!私のターン!ドロー!!・・・・・っとと」
響 手札 6枚
試験官 SPC 1→2
響 SPC 1→2
勢いよくカードを引いたらちょっとバランスを崩してしまった。もう少し抑えた方が良いわね。
「氷結界の軍師を守備表示で召喚!」
氷結界の軍師 守1600
「軍師の効果!手札の氷結界の虎将 グルナードを墓地に送って、カードを1枚ドロー!私もカードを3枚伏せてターンエンド!」
響 手札 2枚 LP 4000 SPC 2
【モンスターゾーン】
氷結界の軍師 守1600
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 3枚
「俺のターン!ドロー!」
試験官 手札 3枚
試験官 SPC 2→3
響 SPC 2→3
「(ここはプレッシャーを与えておこう)ゴブリン突撃部隊をリリースして、
偉大魔獣ガーゼット 攻0
うわ〜〜本当に懐かしいカード!!ガーゼットなんか私テレビでしか見た事ないよ!!
「偉大魔獣ガーゼットの攻撃力はリリースしたモンスターの攻撃力の倍の数値となる!」
偉大魔獣ガーゼット 攻0→4600
「バトル!偉大魔獣ガーゼットで氷結界の軍師に攻撃!」
「リバースカードオープン!次元幽閉!ガーゼットをゲームから除外する!」
ガーゼットが軍師を殴るまえに、次元の穴が開く。
「甘い!リバースカードオープン!罠カード、トラップ・スタン!このカード以外の罠の発動を無効にする!よってガーゼットの攻撃は有効だ!」
ガーゼットが次元の穴を避けて、再び軍師に殴りかかろうとするが・・・・・
「!?な、何だと!?」
再び次元の穴が出来てガーゼットは吸い込まられてしまう。
「チェーンでカウンター罠、魔宮の賄賂!トラップ・スタンの発動を無効にして破壊する!!よって次元幽閉は有効!その代わり、あなたは1枚ドローするわ」
「くっ・・・・・ドロー!」
試験官 手札 2枚→3枚
「私はカードを1枚伏せてターンエンド!」
試験官 手札 2枚 LP 4000 SPC 3
【モンスターゾーン】
なし
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 3枚
「(私の伏せカードは奈落の落とし穴、攻撃の無力化、リビングデッドの呼び声!!高モンスターを出したら奈落、攻撃を仕掛けたら攻撃の無力化で防ぎ、次のターンでゴブリン突撃部隊を蘇生すればまだ挽回できる!)」
「私のターン!ドロー!」
響 手札 3枚
試験官 SPC 3→4
響 SPC 3→4
・・・・・よし!!勝った!!
「リバースカードオープン!リビングデッドの呼び声!墓地から氷結界の虎将 グルナードを特殊召喚!」
氷結界の虎将 グルナード 攻2800
背中に大きな氷の模様みたいな物を背負い氷の甲冑を被った戦士が現れた。
「リバースカードオープン!奈落の落とし穴!氷結界の虎召 グルナードを破壊してゲームから除外する!」
「速攻魔法!SPースピード・フォース!SPCが4つ以上ある時、私のフィールドのカードはこのターン、魔法・罠カードで破壊されない!」
「何だと!?」
奈落の落とし穴のカードがスピード・フォースから生まれた風によりかき消された。
「(だがまだ攻撃の無力化が!)」
「まずは氷結界の風魔団を召喚!」
氷結界の風魔団 攻1200
「さらにグルナードの効果!フィールドに存在する時、通常召喚に加えて《氷結界》と名のついたモンスターを召喚できる!チューナーモンスター、氷結界の術者を召喚!」
氷結界の術者 攻1300
さあ行くよ!!私が手に入れた第4の龍が!!
「Lv4の軍師と風魔団にLv2の術者をチューニング!」
「レベル10のシンクロモンスターだと!?」
☆4 + ☆4 + ☆2 = ☆10
「氷の洞窟の奥に封印されし隠された龍が、トリシューラの咆哮と共に共鳴する。悠然の心を持ち洞窟から突き抜けろ!シンクロ召喚!貫け!氷結界の龍 ロンギヌス!!!」
氷結界の龍 ロンギヌス 攻2300
光の輪の中に氷の薄い膜が貼られ、それを突き破って龍が出てきた。
頭には大きな氷の角があり身体は水で出来ているかのような透き通った青色である。翼を広げて優雅に舞う。
「な、何だこの龍は・・・・・」
「これが私の新しいモンスターだよ!ロンギヌスの効果!!シンクロ召喚時、シンクロ素材となったモンスターの数まで相手フィールドのカードを墓地に送る!」
「な、何だと!?墓地に送る!?」
「私はあなたの伏せカード2枚を墓地へ!アイス・ライジング!!」
ロンギヌスが2本の氷の矢を作り出し、試験官の伏せカードを貫いた。
これで安心して攻撃できる!
「バトル!氷結界の虎将 グルナードでダイレクトアタック!」
グルナードが試験官のDホイールの前に氷の矢を作る。乗り上げてしまった試験官はDホイールのバランスが崩れてしまう。
試験官 LP 4000→1200
「氷結界の龍 ロンギヌスでダイレクトアタック!フリージングウェーブ!!」
ロンギヌスが水を凍らせ、波乗りの要領で試験官に攻撃した。
試験官 LP 1200→0
WIN 響 LOS 試験官
いえーーーー!!!これでDホイールに乗れる!!
響 side out
遊輝 side
うわ〜〜・・・・・・・・・・なんつうカードを手にいれてんだよ。あのカード、スターダストを通り抜けれるじゃん。さすが氷結界の龍、期待を裏切らない極悪カード・・・・・
「これにて最終試験は終了する。今回の合格者は4人だ」
「いえーーーー!!!これでDホイールに乗れるよ!!」
「やったね!!」
「ほほっ、おめでとうございます」
後ろから声が聞こえたので、後ろを振り向くと・・・・・
「こ、校長!?」
校長先生がいた。その突然現れる事止めてくれないかな?心臓に悪いよ。
「中等部の生徒だけしか合格しなかったのは驚きでしたが」
「まあ、あいつらは違いますから」
「さすが優勝クラスのメンバーですね。では私からスペシャルプレゼントを言いましょう」
「スペシャルプレゼント?」
「WRGP・・・・・・・・・・ワールド・ライディング・デュエル・グランプリをご存知ですか?」
「WRGP?」
「聞いた事ある!確かネオドミノシティで行われる世界大会でしょ?」
「その通り。世界中のプロチームがここネオドミノシティに集まり、ライディングデュエルの世界一を競う大会です」
「へぇ〜」
「それで、その大会と俺たちと何の関係があるんだ?」
「あなた達4人をアカデミア代表として、WRGPに参加してもらおうと思います」
「・・・・・・・・・・へっ?」
「マジで!?」
WRGP参加・・・・・これを聞いて4人ははしゃぎ回る。それもそうか。世界大会に出れるんだから。
「凄いよ!!私達、世界のチームと戦えるよ!!」
「よし!!もっともっとDホイールの技術を上げないと!!」
「それでこのチームのリーダーですが・・・・・・・・・・遊輝君、お願いできますか?」
「へっ?俺?」
「はい、フォーチュン・カップ準優勝者で実力もありDホイールの経験もアカデミアで一番です。もちろん、断る事も出来ますが?」
う〜ん、このままチームが無かったら遊星のチームに入れて貰おうと思ったけど・・・・・まあいっか。
「良いですよ。リーダーを引き受けます」
「そうですか」
「リーダー!!よろしくね!!」
「いきなり早いな!!」
「ふっ、仲が良いな」
リーダーとしてみんなが受け入れる中、一人、奏が冷静にある事を言った。
「ねぇ・・・・・・・・・・私達、Dホイールを持ってないんだけど・・・・・」
「「「あっ・・・・・・・・・・」」」
この言葉を聞いて、3人は固まってしまった。
「そ、そうだよ。Dホイールが無かったら大会に参加出来ないよ」
「Dホイールどうするんだ?」
「校長先生、あの、Dホイールは・・・・・」
「ほほっ、それは自分達で買ってください」
「「「「えええーーーーーーーー!!!!!」」」」
そりゃそうだろ。いくら何でもアカデミアでDホイールを買える訳無いじゃん。アカデミアは教育の場なんだから。
「じゃあみなさん、頑張ってください」
「ちょ、ちょっと校長!?」
響の言葉を聞かずに校長は早足で帰っていった。
「ど、どうするのよ!?Dホイールって中古でも数十万はするのでしょ!?」
「そんなお金私たち持ってないよ!!」
「す、スバル!!スバルはDホイール作れる!?」
「出来るか!!!分解した物は組み立てれるけど、一から作れないわ!!」
「どうするのよ!?」
あはは、やっぱり慌てるよな。大会までは時間あるけど数十万のお金なんてそんな期間に集まらないだろうしな。取り敢えずこれは言っとかないと。
「合格おめでとう」
「今はそれどころじゃないよ!!」
「取り敢えず落ち着け。明日、噴水広場に来てくれる?」
「噴水広場?何でだ?」
「明日のお楽しみ。じゃあ、俺は遊星と書類の整理をして来るから」
「あっ、ちょっと待ってよ!!遊輝!!」
〜〜(翌日)〜〜
う〜ん、やっぱりDホイールは気持ち良いな〜〜。っとおったおった。
「ごめんごめん。遅れてしまったよ」
「何してるのよ?言った本人が一番遅れるなんて」
「Dホイールの調整をしていたからね。このまま遊星に点検して貰おうと思って」
「良いよな〜〜Dホイールを持っている人は私達の悩みを考えなくて!!」
「嫌味かよ・・・・・こっちに着いてきて」
Dホイールから降りて、みんなとあるガレージにつく。
「ここ?」
「そう。よいしょっと」
ガレージの前のシャッターを開ける。
「遊星〜〜、いる〜〜?」
「遅かったな」
中ではDホイールの整備をしていた遊星がいた。
「遊星さん!!こんな所にいたんだ!!」
「へぇ、結構広いガレージですね」
「ゾラから場所を借りているんだ。ここなら3人分のDホイールを置けるから」
「それより遊輝に遊星、あれなんだ?」
スバルが遊星のDホイールの隣にある大きなマントで隠された物に指を指す。
「これ?これはな・・・・・俺からの合格祝いだよ!!!」
ザバッ!!!
マントの近くまで行き、勢いよくマントを引っ張る。
「・・・・・・・・・・えっ?」
「Dホイール!?!?!?」
マントの下に会った4台のDホイールを見てみんなは驚く。奥から、緑・青・赤・黄を基調としており俺のモデルを基本としたDホイールだ。
「ど、どうしたの!?」
「校長先生に余っているDホイールが無いか聞いてみたら動けないDホイールが4台あるって言って、それだったらと思って譲って貰ったんだ。後は近くのジャンク屋で遊星と一緒に回ってパーツを譲ってもらい、組み立てたんだ」
「すっげぇぇーーーーーーーー!!!!!」
「これ、本当に私達に!?」
「あぁ、最初は馬力を落としてコントロールを重視した。もしスピードに慣れたら俺かスバルの所に行けば改造出来るようにしてある」
「やった!!!!!これでDホイールを・・・・・」
「世の中、そんな話が都合良く行く訳ねぇだろ」
「えっ?」
突然クロウが階段から降りて俺たちに向かって言った。
「ったく、遊星がお前らのDホイールで手いっぱいだったからこっちのエンジンの開発が遅れているんだよ」
「エンジンの開発?何でそんな事を?」
「昨日あったWRGPの話があるだろ?遊星達もあの大会に参加するんだ」
「そうなのですか!?」
実際問題そうなんだけどね。遊星は心良く引き受けたけど、ジャックとクロウが猛反対したから、だから報酬で晩飯作っていたんだけど・・・・・
「その話は終わったでしょ?」
「遊星が苦労して4台も組み立てたんだ。タダって訳にもいかないだろ」
「そんな事言ったって・・・・・お金は無いし・・・・・」
「お前らデュエリストだろ」
ジャックが反対側の扉から現れた。あ〜、何となく空気が読めてきた。
「デュエリストならデュエルで手にいれるんだな」
「お前らアカデミアの大会に優勝したんだろ?だったら・・・・・」
「デュエルで手にいれる・・・・・・・・・・望む所だ!!」
「ジャックと遊星にデュエルできる!!こんなチャンス滅多にないよ!!」
「あ〜あ、勝手に話が進んじゃって」
「そういうお前も楽しみなんじゃないのか?」
「遊星もでしょ?お互い様だよ」
「そうだな」
軽く笑う遊星につられて俺も笑ってしまう。俺たちは場所を変えて、噴水の前まで移動する。
「良いか?ルールはこっちに遊輝を入れた4対4の団体戦。そっちが勝ち越したらDホイールはタダでくれてやる。こっちが勝ち越したらDホイールの料金を払ってもらうぞ!」
「分かったよ!!」
「さてと・・・・・・こっちは誰が最初に行く?」
「ここは鉄砲玉のクロウ様に任せとけ!!」
クロウが自ら名乗りあげ、前に出る。向こうは・・・・・・・・・・奏か。これは見ものだな。BFの展開力か、奏のパーミッションか。
「俺の相手はお前だな?」
「クロウさんですね?」
「お前は奏だな?悪いが俺が勝つから!」
「私も譲れません!」
「デュエル!!」 「デュエル!!」
レミ「ライセンス取れた!!」
響「これでDホイールに乗れる!!」
スバル「ライディングデュエル、楽しかったよな!!」
奏「デュエルであんなに気持ち良かったの初めてだったよ!!」
遊輝「みんなライディングデュエルにはまったな」
スバル「あんな楽しい物を夢中にならないはずがないぜ!!」
レミ「でもまだDホイールが・・・・・」
奏「そのためのデュエルでしょ!!」
響「絶対に勝ってDホイールを貰うんだから!!」
遊輝「はいはい、オリカの紹介に行くよ」
氷結界の龍 ロンギヌス ☆10
水属性 ドラゴン族 攻2300 守1900
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
①このカードがS召喚に成功した時、このカードのS素材となったモンスターの数まで相手フィールド上に存在するカードを選択して墓地に送る。
響「やっと出た!!!!ブリューナクに代わる氷結界の龍が!!」
レミ「みんなの期待を裏切らない極悪カードでした」
スバル「氷結界の龍 ロンギヌス ☆10のシンクロモンスター」
奏「効果は、ジャンク・デストロイヤーを《チューナーも数に加える》《破壊から墓地に送る》って変わったって思えばいいよ」
響「レベル10だけど、十分切り札になるカードだよ!!」
遊輝「即刻禁止にすべきだ!!」
「「「そうだそうだ!!!」」」
響「酷い!!!!」
レミ「次回はクロウさんと奏のデュエル」
奏「タイトルは【吹き荒れる黒い羽VS惑星の名の天使】」
遊輝「次回もよろしく!!」