【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
龍可「お久しぶりです」
これ初めて出した時期が高3のゴールデンウィーク。あの時は忙しかったが、今回は割とゆっくり出来たな。
龍可「ゆっくりしすぎるほどでしょ」
それが良いんだよ。最近、何かと忙しいから。
龍可「ただ遊んでるだけにしか思えないんだけど」
最強カードの紹介に行きましょう!
龍可「今回は堕天使スペルビア!奏さんの裏のデッキの主要カードの1枚!」
墓地から特殊召喚に成功した時、自身以外の天使族モンスター1体を墓地から特殊召喚出来る!《終世》なら必須カードだな!
龍可「蘇生方法は定番の死者蘇生、それとアテナに光と闇の竜、他にもあるわよ」
最近は再録されたから作りやすくなったな。エクシーズモンスターも出せるし。
龍可「第46話、デュエルスタート!」
奏 side
『では、2試合目に出る生徒はデュエルフィールドに上がってください』
先生のアナウンスに従い、私はデュエルフィールドに上がる。最初の試合は遊輝が事故を起こしながらも勝ってきたから、予選よりかは気持ちが楽になって戦えるわ。
『2試合目!中等部1ー1から水野奏!高等部3ー2から畠中 卓!』
私の対戦相手は身長の高い眼鏡を掛けた男の人だ。
「あっ!お前!文化祭で可愛いメイド服を着た女の子を働かせた悪い女!」
そう言って相手が私に指を指した。あっ、あの人って文化祭で遊輝を連れ去ろうとした人なのね。でも・・・・・
「悪い女って人聞き悪い言い方は無いでしょ!それに遊輝は男よ!」
「あんな可愛い娘が男のはずがない!お前こそあんな恥ずかしい格好させて自分の模擬店で良いように使っていただろ!」
「クラスで決めた事なんだから悪くはないでしょう!それに本人から了承を得ているのよ!」
「顔を赤くして働いていて何処が了承を得ているんだ!?この女悪魔!!」
カチンッ!
「良いわ!!コテンパンにしてあげる!!」
デスクに差してあったデッキをケースに戻し、もう一つのケースに入っている裏のデッキをデスクにする。
覚悟しなさい・・・・・完璧にやっつけてやるから!!
「デュエル‼」 「デュエル‼」
奏 LP 4000 畠中 卓 LP 4000
【その頃、中等部1ー1ベンチは・・・・・】
「あいつまだ遊輝の事を女だって想っているぜ」
「しつこい男は嫌われるよ!」
「そんな事より俺、本当に性別が違う事に結構凹むんだけど・・・・・」
「デュエルが終わったら、真実を教えてあげましょう」
「俺のターン!ドロー!」
卓 手札 6枚
「ジュラック・ヴェローを召喚!カードを1枚伏せターンエンドだ!」
卓 手札 4枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
ジュラック・ヴェロー 攻1700
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
「私のターン!ドロー!」
奏 手札 6枚
・・・・・この手札だったらデッキ圧縮と墓地肥やしからだね。
「魔法カード、トレード・イン!手札のLv8のモンスター、堕天使 スペルビアを墓地に送りカードを2枚ドロー!さらに魔法カード、おろかな埋葬!デッキから堕天使 リリスを墓地に!」
デッキから1枚のカードが飛び出し、そのカードを墓地に送る。
「ジェルエンデュオを守備表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」
奏 手札 3枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
ジェルエンデュオ 守0
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
「俺のターン!ドロー!」
卓 手札 5枚
「(くっ、ジェルエンデュオを破壊出来るカードがない!ここは場を固めるか・・・)ジュラック・プティラを守備表示で召喚!」
ジュラック・プティラ 守1500
「カードをもう1枚伏せターン」
「そのエンドフェイズ時、リバースカードオープン!永続罠、王宮のお触れ!お互いに罠カードの効果を無効化にする!」
「くそっ!(化石発掘と狩猟本能が!)ターンエンド!」
卓 手札 3枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
ジュラック・ヴォロー 攻1700
ジュラック・プティラ 守1500
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 2枚
相手が場を固める前に一気に決めよう!
「私のターン!ドロー!」
奏 手札 4枚
まずは・・・・・
「速攻魔法、神秘の中華なべ!ジェルエンデュオをリリースしてその攻撃力分のライフを回復する!」
奏 LP 4000→5700
いつもなら負けそうな時に使うカードだけど今回はフィールドを開ける事に意味があるわ。
「手札からヘカテリスの効果発動!このカードを手札から捨て、デッキから神の居城ーヴァルハラを手札に加えてそのまま発動!」
私のフィールドに古代の神殿が地面から盛り上がってくる。
「ヴァルハラは自分フィールドにモンスターが存在しない時、手札から天使族モンスターを特殊召喚出来る!闇に染まる天使が今ここに舞い降りる!堕天使アスモディウス!」
堕天使アスモディス 攻3000
ヴァルハラの光により、上空から漆黒の天使の羽をまとって下半身がスカートで鎖をつけ、頑丈な鎧をつけた天使が舞い降りてきた。
「攻撃力・・・・・3000!?」
「アスモディウスの効果!デッキから天使族モンスター1体を墓地に送る!堕天使エデ・アーラエを墓地に!バトル!堕天使アスモディウスでジュラック・ヴォローに攻撃!ヘル・パレード!」
アスモディウスが黒い球を5つ作りだし、ジュラック・ヴォローを破壊する。
堕天使アスモディウス 攻3000
ジュラック・ヴォロー 攻1700
卓 LP 4000→2700
「ぐわっ!!ぐっ・・・・・ジュラック・ヴォローの効果!攻撃表示のこのカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1700以下の《ジュラック》と名のついたモンスターを特殊召する!ジュラック・グアイバを特殊召喚!」
ジュラック・グアイバ 攻1700
「これでターンエンド!」
奏 手札 1枚 LP 5700
【モンスターゾーン】
堕天使アスモディウス 攻3000
【魔法・罠ゾーン】
王宮のお触れ
神の居城ーヴァルハラ
「くっ!俺のターン!ドロー!」
卓 手札 4枚
「(来たぜ!)ジュラック・デイノを召喚!」
ジュラック・ディノ 攻1700
「Lv4のグアイバとLv3のプティラにLv3のデイノをチューニング!」
☆4 + ☆3 + ☆3 = ☆10
「長き納めし地に隕石が飛来する!全てを破壊しろ!シンクロ召喚!ジュラック・メテオ!」
ジュラック・メテオ 攻2800
「ジュラック・メテオの効果発動!シンクロ召喚に成功した時、フィールド上のカードを全て破壊する!」
「何ですって!?」
上空から巨大な隕石が落ちてきて、フィールドのカードを全て焼き尽くした。
「その後、墓地からチューナーモンスターを特殊召喚できる!ジュラック・デイノを特殊召喚!」
ジュラック・デイノ 攻1700
隕石が落ちた所から小さなティラノサウルスが出てきた。
「くっ・・・・・こっちもアスモディウスの効果発動!破壊され墓地へ送られた時、2体のトークンを特殊召喚する!アスモトークンを攻撃表示、ディウストークンを守備表示で特殊召喚!」
アスモトークン 攻1800
ディウストークン 守1200
アスモディウスの亡霊の身体が分裂して、2体のトークンを生み出した。
「アスモトークンはカード効果で、ディウストークンは戦闘によって破壊されない!」
「何だと!?(これじゃジュラック・メテオの効果を使った意味がない!だが・・・・・)カードを1枚伏せてターンエンド!」
アスモトークン ☆5
闇属性 天使族 攻1800 守1300
このカードはカード効果では破壊されない。
ディウストークン ☆3
闇属性 天使族 攻1200 守1200
このカードは戦闘では破壊されない。
卓 手札 2枚 LP 2700
【モンスターゾーン】
ジュラック・デイノ 攻1700
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
「(俺の伏せカードはミラーフォース!どんなモンスターでもこのカードで破壊してやる!)」
「私のターン!ドロー!」
奏 手札 2枚
「魔法カード、壺の中の魔術書!お互いにデッキからカードを3枚ドローする!」
奏 手札 1枚→4枚 卓 手札 手札 2枚→5枚
「魔法カード、神殿に眠る天使!墓地の神の居城ーヴァルハラをゲームから除外し、フィールドのディウストークンをリリースして墓地から堕天使スペルビアを特殊召喚!」
堕天使スペルビア 攻2900
「堕天使スペルビアの効果発動!墓地から特殊召喚した時、墓地からこのカード以外の天使族モンスターを特殊召喚する!堕天使リリスを特殊召喚!」
堕天使リリス ☆6 攻2450
スペルビアが地面から引きずり出したのは、右足から左腕にかけて大蛇を纏った、黒髪・黒翼の美女。このカードのおかげで堕天使を入れやすくなって助かるわ。
「堕天使リリスの効果発動!墓地から特殊召喚に成功した時、相手フィールドのモンスター1体の攻撃力を1000ポイントダウンさせる!」
「何!?」
リリスの大蛇が口から黄色い息を吐き、それを吸ったジュラック・デイノが苦しみ始める。
ジュラック・デイノ 攻1700→700
「(だ、だがまだミラフォがある!)」
「フィールド魔法、始皇帝の陵墓!効果でLPを2000を払い、光と闇の竜をアドバンス召喚!」
奏 LP 5700→3700
光と闇の竜 攻2800
始皇帝のリリースから、身体の半分が白、もう半分が黒色で出来た龍が空から降りてきた。
これがアテナ、スペルビアに継ぐ私の裏デッキのもう一つの切り札、光と闇の竜。昔は王宮のお触れを3枚とこのカードで相手の行動を阻止して墓地にカードを貯める、そういう戦法をとっていたのよ。今は少し違うけど。
「ら、ライトアンドダークネス!?!?(しまった!!これじゃミラフォが!!)」
「このドラゴンの前ではあらゆる効果は無効よ!!バトル!光と闇の竜でジュラック・デイノに攻撃!シャイニングブレス!」
光と闇の竜が光の光線をジュラック・デイノに放つ。
光と闇の竜 攻2800
ジュラック・デイノ 攻700
卓 LP 2700→600
「堕天使リリスでダイレクトアタック!」
大蛇を連れて、リリスが相手を翼で斬りつけた。
卓 LP 600→0
WIN 奏 LOS 卓
『勝者、中等部1ー1!水野奏!』
「ま、また負けた・・・・・」
デュエルに負けた相手はガックリと膝を地面につける。
「これであの娘は・・・・・」
「あの〜〜、その事何だけど・・・・・」
後ろからレミの声が聞こえたから、振り向くとレミが顔を赤くなっている遊輝を連れてデュエルフィールドに上がっていた。
「君が告白した娘を連れて来たよ」
「//////娘って言うなああ!!!」
会場に遊輝の大声が響き渡る。それを聞いた相手は驚いたような顔をして遊輝を見る。
「う、うそ・・・・・だろ・・・・・声が一緒だ・・・・・」
「あの時は少し声を高くしてもらったんだけどね。ほら!あんたが告白した娘だよ!」
そう言って、レミは遊輝を突き出す。
「/////文化祭で告白されたのは俺です!!もうこれ以上構わないでください!!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「あれっ?お〜い?」
口をパックリと開けて、男子生徒は遊輝を見たので、レミが右手で相手の意識を確認する。
「・・・・・・・・・・ダメだね」
「そんなにショックだったのかな?遊輝が男って事に?」
「/////それ以上言うな!!!」
顔をさらに赤くした遊輝の大声がもう一度会場に響き渡って、私とレミは笑った。
途中結果 決勝トーナメント1回戦
第1試合 遠藤 遊輝 ◯ ー × 斎藤 隆史
第2試合 水野 奏 ◯ ー × 畠中 卓
遊輝「/////恥ずかしい・・・・・」
スバル「お前、やっぱモテるんだな。特に男子に」
レミ「いや〜、まさかこんな時期まで遊輝を女の子と思っているとは思わなかったよ」
響「やっぱ印象に残るんだね!」
奏「あれだけの女性はなかなかいないからね」
レミ「さあ、オリカに行きましょう!まずは神殿に眠る天使」
神殿に眠る天使 通常魔法
①自分の墓地に存在する「神の居城ーヴァルハラ」をゲームから除外して、自分フィールドの天使族モンスターと墓地の天使族モンスターを1体ずつ選択して発動する。
選択したモンスターを破壊して、墓地から選択したモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、攻撃できない。
スバル「改訂版にする際に効果を修正して強くなったカードだな」
遊輝「よく見たら改訂前のデュエルじゃあスペルビア出なかったし」
響「攻撃出来ない代わりにフィールドと墓地の天使族モンスターを入れ替えることができる!大体はスペルビアなんだけど」
レミ「次はとある作者様から頂いたオリカ!」
奏「今回オリカの投稿をしてくれたフージョニストさん!ありがとうございます!」
堕天使リリス ☆6 〈フュージョニストさん投稿〉
闇属性 天使族 攻2450 守1000
①このカードが墓地から特殊召喚に成功した時、相手フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、エンドフェイズまで攻撃力を1000ポイントダウンする。
スバル「これで堕天使の種類が増えたな」
奏「多分、次回から裏デッキは《堕天使軸ヴァルハラ》になるわね。堕天使のサポートカードを入れやすくなって、より特殊召喚出来やすくなるわ!」
響「本気で怒った時にしか使わないデッキだから、あまり出る事は無いけどね」
遊輝「次回は【決勝1回戦 3試合目 重層機械に立ち向かう疾風!】」
スバル「次回も宜しくな!」