【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
龍亞「ひっさしぶり!!龍亞だよ!!」
改定作業から2週間、何でここまで改定出来たんだ?
龍亞「ペースが異常だからだと思う。1日6話とかおかしいでしょ」
いや・・・何か・・・・気づいたらこんなにやっていた。
龍亞「だから話すネタが無くなっていくんだよ」
サーセン。最強カードの紹介に行こう。
龍亞「今回は聖刻龍王ーアトゥムス。なんか今更感があるんだけど・・・・・」
これぐらいしか紹介できそうなカードが無いんだよ。
龍亞「まあいっか。ドラゴン族の☆6モンスター2体でエクシーズ召喚ができる、遊輝の聖刻デッキの切り込み隊長だ!」
1ターンに1度、エクシーズ素材を1つ取り除く事で、デッキからドラゴン族モンスター1体を攻撃力と守備力を0にして特殊召喚できる!レダメを呼んだり、銀河眼を呼んだりとその場で最適なモンスターを呼べば良いぞ。
龍亞「その代わり、効果を使ったターンは攻撃できないけど・・・・・」
聖刻デッキなら重要なモンスターだ。
龍亞「第45話、デュエルスタート!」
遊輝 side
ジリリリ・・・・・
目覚まし時計の音を止め、眠たい目をこすりながらベッドから身体を起こす。時間にしては午前5時だ。クローゼットにあるジャージを取り出し、着替えてベランダに出る。
「ふわぁ〜〜、眠いな〜〜・・・・・それじゃダイヤ、今日もよろしく」
『分かりました』
ダイヤが上空に魔導波を放ち、放たれた波動はやがて重力に負けて落下し始める。上空を見上げ冷静に竹刀を取り出し、上から落ちてくる魔導波を斬る。
「・・・・・・もうちょっと肩の力を抜いた方が良いな。もう一回、今度はさっきの倍で」
『はい』
再びダイヤが魔導波を放ち、それを斬る。何をしているのかと言うと、朝早くから身体や技術を鍛えている。この世界に来ても剣道の練習だけはしたかったから、こうやって練習をしている。それと鍛えているのはもう一つある。
「えっと・・・・・太陽を両手で作り・・・・・」
シークレットシグナーの能力もこの時間に練習している。というより、この時間しか練習できない。太陽を使って練習すると言うのはなかなか外だとできないし、それに昼間は龍亞や龍可たちとデュエルや勉強をしているからな。
「(・・・・・あっ、太陽を連鎖させるようにすれば・・・・・)」
そんなこんなで1時間半が経ち今度は・・・・・
「弁当のおかずどうしようかな?」
冷蔵庫を開け材料を見ながら今日の弁当のおかずを考える。それに加えて今日の晩飯も。・・・・・レンコンに豚のミンチ、人参と小松菜に昨日の魚の残り物・・・・・
適当に材料を取り、料理を始める。
「ふわぁ・・・・・・・・おはよう遊輝」
眠たそうな顔をしながら龍可がリビングに降りてきた。
「おはよう。もうすぐご飯ができるから顔を洗っておいで」
「は〜い・・・・・」
目をこすりながら、龍可は洗面所に向かっていった。
「さてと・・・・・・・」
料理が出来上がったので、中華鍋とちょっと大きなおたまを持ち階段を上がって部屋に入る。そこには気持ちよく寝ている龍亞がいる。慎重に龍亞の近くまで近寄り・・・・・・
「起きろおおお!!!!!」
ドンガンゴンガン!!!!!
「!?!?!?うわあっ!!!」
ドカン!!!
耳元で叩かれた龍亞は飛び上がるように起き、勢いそのままにベッドから床にダイブする。
「いたた・・・・・・・その起こし方やめてよ!!」
「こうしないと起きないだろうが。やめて欲しかったら自分で起きろ。ご飯が出来上がったから顔を洗っておいで」
頭を抑えている龍亞に早く降りるように言い、部屋を出る。
〜(数時間後 アカデミア)〜
『今日から決勝トーナメント1回戦を始めます!Aコート!高等部1ー1VS中等部1ー2!!Bコート!中等部1ー1VS高等部3ー2!!それぞれコールされたデュエルフィールドに行きなさい!』
朝の支度をおえて、アカデミアでのデュエル大会。今日から決勝トーナメント。3回勝てば優勝出来る。
「今日の1番手は・・・・・」
「俺!!ようやくデュエルできる!」
「そこは空気を呼んで誰かに譲るとか・・・・・」
「誰が譲るか!今日は暴れてくるって決めてるんだから!」
「昨日のレミや奏みないな事はするなよ」
「分かってるよ。んじゃ行くわ」
ベンチでみんなとタッチしてデュエルフィールドに上がる。相手は・・・・・ん?何処かで見た事があるような・・・・・
「お前はあの時の!」
「あ〜〜・・・・・・・・・・誰だ?」
「(ズカッ)文化祭で小等部に聖刻デッキを貸したエクシーズ使いだろ!」
あ〜思い出した。龍可が聖刻デッキで1killしたホルス使いか。あの時、俺執事をやっていたからあんま記憶に無いんだよね。
「あの時のリベンジ!果たしてもらうぞ!」
「あれは龍可がデュエルしただけで・・・・・」
「覚悟しろよ!」
「(・・・・・・駄目だこりゃ)」
『中等部1ー1から遠藤遊輝!そして高等部3ー2から斎藤 隆史のデュエルを始めます!』
「デュエル‼」 「デュエル‼」
遊輝 LP 4000 隆史 LP 4000
「俺の先行!ドロー!」
遊輝 手札 6枚
・・・・・・・・・・えっ!?何この手札!?
・レダメ
・地獄の暴走召喚
・死者蘇生
・神龍の聖刻印
・サイクロン
・一時休戦
何て言う手札何だよ!おかしいだろ!聖刻デッキなのに肝心の聖刻達がいないなんて!
「魔法カード、一時休戦!互いのプレイヤーはデッキからカードを1枚ドローし、次の相手ターンのエンドフェイズまで全てのダメージを0にする!」
なんか来い、なんか来い・・・・・
「ドロー!!」
遊輝 手札 5枚→6枚 隆史 手札 5枚→6枚
・・・・・・・・・・よっしゃ!
「魔法カード、召集の聖刻印!デッキから《聖刻》と名のついたモンスターを1体手札に加える!デッキから《聖刻龍ートフェ二ドラゴン》をサーチ!」
デッキの中のカードが1枚だけ飛び出し、そのカードを手札に加える。
これでカーDがあれば最高の1ターン目なんだけどな〜。
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
遊輝 手札 5枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
なし
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
「俺のターン!ドロー!」
隆史 手札 7枚
「フィールド魔法、始皇帝の陵墓を発動!その効果でライフを1000払い・・・・・」
「そのタイミングで速攻魔法、サイクロン!始皇帝の陵墓を破壊する!」
「何だと!?」
隆史 LP 4000→3000
フィールドが暗闇の墓に包まれたが、地面から変な物体が出てきた所で大きなサイクロンが起き、始皇帝の陵墓が破壊される。
「フィールド魔法が存在しないからアドバンス召喚は不発。ホルスも召喚出来ないぜ!」
「くそっ!ならばホルスの黒炎竜 Lv4を召喚!」
ホルスの黒炎竜 Lv4 攻1600
ホルスの子どもみたいな鋼の身体をした鳥が上から降りてきた。
「お前の一時休戦の効果で戦闘は無意味だな。カードを1枚伏せてターンエンド!」
隆史 手札 4枚 LP 3000
【モンスターゾーン】
ホルスの黒炎竜 Lv4 攻1600
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
さてと、ホルスのLv6の召喚は止めれたけど、次のターンは止められないし何より聖刻龍が1体しかいないし・・・・・
「俺のターン!ドロー!」
遊輝 手札 6枚
やっべ!本当に聖刻龍が来ない!これは本格的にやばいぞ!
「どうした!?何も手がないのか!?」
ちくしょう!そうですよ!パーツが全く来ないんだよ!
「くっ・・・・・このままターンエンド」
遊輝 手札 6枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
なし
【魔法・罠ゾーン】
なし
「それで終わりか!?俺のターン!ドロー!」
隆史 手札 5枚
「ホルスの黒炎竜 Lv4をリリースし、ホルスの黒炎竜 Lv6をアドバンス召喚!」
ホルスの黒炎竜 Lv6 攻2300
「さらに魔法カード、レベルアップ!ホルスの黒炎竜 Lv6を墓地に送り、デッキからホルスの黒炎竜 Lv8を特殊召喚!」
ホルスの黒炎竜 Lv8 攻3000
何でそんな都合よくレベルアップが手札にあるんだよ!?おかしいだろ!!
「バトル!ホルスの黒炎竜 Lv8でダイレクトアタック!」
ホルスが黒い炎の玉を履き、俺の周りで燃え上がる。
「ぐうぅぅ!!!!」
遊輝 LP 4000→1000
さすがに3000のダメージは痛いな。しかもホルスが出たから次のターンから魔法が発動できないな。そしてあの伏せカード、ほぼお触れとみて良いだろう。やばいな・・・・・魔法も罠も封じられたな・・・・・
「これでターンエンド!次のターンで俺の勝ちだ!」
隆史 手札 3枚 LP 1000
【モンスターゾーン】
ホルスの黒炎竜 Lv8 攻3000
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
あいつの言う通り、次のドローで何かモンスターを引かないと負けてしまう。・・・・・・・・・頼むぞ!みんな!
「俺のターン!!ドロー!!」
遊輝 手札 7枚
・・・・・・・・・・やっと来た!!しかも今一番欲しかったカード!!
「聖刻龍ートフェニドラゴンを特殊召喚!」
聖刻龍ートフェニドラゴン 攻2100
後ろからトフェニドラゴンがすっ飛んできた。
「効果の説明は不要だな!トフェニドラゴンをリリースして聖刻龍ーシユウドラゴンを特殊召喚!」
聖刻龍ーシユウドラゴン 攻2200
トフェニドラゴンが消えて、青い身体のシユウドラゴンが姿を表す。
久しぶりにフィールドに出たせいなのか、いつも以上に回っている気がするけど・・・・・
「シユウドラゴンはフィールドの《聖刻》と名のついたモンスターをリリースする事で、手札から特殊召喚出来る!そしてトフェニドラゴンの効果!デッキ・手札・墓地からドラゴン族の通常モンスターを攻撃力と守備力を0にして特殊召喚する!デッキからエレキテルドラゴンを特殊召喚!」
エレキテルドラゴン攻/守 2500/1000→0/0
「「「「((((あっ、このデュエル終わった))))」」」」
「Lv6のシユウドラゴンとエレキテルドラゴンでオーバーレイ!」
☆6 × ☆6 = ★6
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!聖刻龍王ーアトゥムス!」
聖刻龍王ーアトゥムス 攻2400
「!?そ、そいつは!?」
「デッキの切り込み隊長、アトゥムスだ!効果発動!オーバーレイ・ネットワークを1つ取り除き、デッキからドラゴン族モンスターを攻撃力と守備力を0にして特殊召喚する!現れろ!銀河を宿いし光の龍!銀河眼の光子竜!」
聖刻龍王ーアトゥムス OVR 2→1
銀河眼の光子竜 攻/守 3000/2500→0/0
アトゥムスの咆哮により、上空に銀河の穴が開いてプラチナが降りてきた。
『今日は私がデッキからですか』
「すまん、レダメが手札にきてしまったからとどめもさせないけど」
『構いません。たまにはそういう日もありますから』
ありがとな。お前のおかげでこのデュエル勝てるよ。
「さらにアトゥムスをゲームから除外してレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを特殊召喚!」
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン 攻2800
アトゥムスが消えて、その代わりに鋼の鎧を纏ったレッドアイズが姿を表した。
「レダメの効果!1ターンに1度、このカード以外のドラゴン族モンスターを手札または墓地から特殊召喚する!墓地からエレキテルドラゴンを特殊召喚!」
エレキテルドラゴン 攻2500
「お前がどれだけドラゴンを並んでも、俺のホルスにかなわないなら意味が無いな!」
「本当にそうなるかな?バトル!銀河眼の光子竜でホルスの黒炎竜 Lv8に攻撃!」
「血迷ったか!?攻撃力0のモンスターでホルスに攻撃だと!」
プラチナがエネルギーを蓄えるが、同時に身体が強く光り始めた。
「ぐっ!?何だこれは!?」
「銀河眼の効果!このカードが戦闘を行う時、このカードとこのカードの攻撃対象となった相手モンスターをバトルフェイズ終了までゲームから除外する!」
「な、何だと!?」
プラチナが身体から光を放つと、上空に先ほど現れた銀河が再び現れて、プラチナとホルスが吸い込まられた。これがプラチナの最大の強み。どれだけ攻撃力を下げられても、どれだけ強いモンスターを攻撃してもこの能力で一発で回避できる。戦闘じゃほぼ無敵だ。
「そ、そんな・・・・・・・俺のホルスが・・・・・俺がまた負けるだと・・・・・」
「ホルスは確かに強いよ。でも、ホルスが最強のカードでは無いよ。どんなカードも、色んなコンボで破られるのさ。エレキテルドラゴンでダイレクトアタック!」
エレキテルドラゴンが電気の塊を作り、相手に向かい放つ。
隆史 LP 3000→500
「ラスト!レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンでダイレクトアタック!ダークネスメタルフレア!」
隆史 LP 500→0
WIN 遊輝 LOS 斎藤 隆史
『勝者!中等部1ー1、遠藤遊輝!』
ふぅ〜、危なかった〜。
『ご苦労様です』
「ありがとう。さてと」
デュエルフィールドから降りて、皆が待つベンチに行く。
「良くやったよ!あの状況からよく逆転したね」
「というより、いつもより動きが遅かったわね」
「しゃねぇだろ!!事故ってしまったんだから!あのデッキは事故率が高いんだから!」
「よく言うぜ。それがあのデッキを使う持ち主のセリフかよ」
「毎回数ターンで決めるのは誰よ!」
・・・・・・・・・・言い換えさせられねぇ〜〜
「次は私ね」
「頑張ってよ奏!このままの勢いで勝ってきてよ!」
ベンチで準備を終えた勝ってが立ち上がり、俺に代わってデュエルフィールドに上がっていった。
途中結果 決勝トーナメント1回戦
中等部1ー1 対 高等部3ー2
第1試合 遠藤遊輝 ◯ ー × 斎藤 隆史
総合結果 1 ーー 0
遊輝「暴れられなかった」
スバル「あれで十分だろ!確かにちょっと危なかったが」
レミ「いつもより遅かったのは事実ね」
遊輝「あれはマジで無いよ。一時休戦が無かったら、本当に終わっていた」
響「全てのダメージが0・・・・・悪いカードね」
奏「だから現実世界で制限行きになるんだよ」
遊輝「作者泣いていたな」
響「そんな事よりブリューナク帰ってきて!」
レミ「永遠に無理な願いね。あんな壊れカードが帰ってきたら、終わりよ」
響「私のデッキが終わるよ!」
遊輝「(ターン1になったら帰ってきそうだけどな)」
スバル「次回は奏だな」
奏「タイトルは【決勝1回戦 2試合目 堕天使降臨!】」
レミ「堕天使・・・・・どうかんがえても・・・・・」
遊輝「裏デッキだな・・・・・」
響「次回もよろしくね!」