【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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最強カードの紹介!!

クロウ「よう!俺の名はクロウ・ホーガン!宜しくな!」

この小説で3回しか出てないクロウだよ。

クロウ「余計な事を言うな!お前が俺を出さないからだろ!」

努力はしている。

クロウ「んだと〜〜!」

最強カードの紹介に行こう!今回は機械竜 パワー・ツール!

クロウ「遊輝が龍亞に渡した《影》のエースだ!装備魔法を装備した時、カードを1枚ドロー出来る!」

そして装備カードの対象をこのカードに変更出来るよ。相手ターンでも使えるから、便利なカードをどんどん奪って行こー!

クロウ「第39話、行くぞ!」


第39話 文化祭最終日 執事とお嬢様

遊輝 side

 

波乱?の文化祭もいよいよ最終日、

初日に軽音部としての初ライブがあり、観客と盛り上がった。この時は凄く楽しかったよ!軽音部に入って正解だったな。

二日目はクラスの模擬店の手伝い・・・・・嫌な思い出しか残ってない。メイド服を着せられるわ、化粧をさせられるわ、おまけに結構な確率で告られたし・・・・・

そして最終日は・・・・・

 

「何で伊達眼鏡を掛けるんだよ?」

 

「執事なら伊達眼鏡は必需品でしょ!」

 

ゲームに負けた罰として今日一日、龍可の執事をやる羽目になった。ちなみに伊達眼鏡を掛けているだけで服は制服だから。

 

「龍可ちゃん、今日一日は遊輝を好きなように使って良いからね!」

 

「はい!」

 

「遊輝も龍可ちゃんの言った事は全部実行しなさいよ!」

 

「へ〜い、それじゃ龍可、何処に行く?」

 

「遊輝!言葉使いが違うよ!」

 

「はっ?」

普通の返事をしたら響に何故か怒られてしまった。

 

「今日は執事でしょ!そう言う時は『お嬢様、どちらに行かれますか?』って言うのよ!」

 

「ぶっ!?お、お嬢様!?」

 

「お、お嬢様・・・・・・//////」

 

響の仰天発言に思わず前に倒れる俺と、顔を赤くする龍可。

 

「響、ドラマの見過ぎよ」

 

「でもこれくらいは絶対だよ!」

 

「な、何で龍可にそんな、痛たたた!!!!!!」

 

突然顔を中心にビリビリッ!と電気が流れる感覚がして痛みが走る。

 

「その伊達眼鏡、ちょっと細工していてね〜、このボタンを押せば奏の能力を貯めて1万ボルトくらい流れる事が出来るの」

 

レミが頭を押さえる俺に赤いボタンを見せびらかす。

 

「言う事聞かなければずっと電流が流れるよ。ちなみに伊達眼鏡を取ろうとしても無駄よ。触った瞬間、電気が流れるから」

 

「俺は孫悟空かよ!痛たた!!!わ、分かった!!言う!言うよ!・・・・・お、お嬢様、どちらに行かれますか?」

 

「(///////ゆ、遊輝が、私を、お嬢様って・・・・・)」

 

遊輝にお嬢様と言われ、龍可の顔はそれはもう達磨みたいに真っ赤になった。

 

「あっ、そうそう。今日は執事なんでしょ。だから・・・・・・・・・・」

 

レミが俺のデッキケースに手をかける。

 

「デッキは要らないよね!!」

 

そう言って、レミは俺のデッキを二つとも取った。・・・・・・って冷静に言っている場合じゃねえ!!

 

「何でデッキ、痛たたた!!!!」

 

「言葉が悪いよ」

 

「・・・・・な、何故、私のデッキを持っていくのですか?」

 

「今日の執事の役目はお嬢様を守る事でしょ?それにデュエルする機会がないじゃない。だから、今日一日このデッキは・・・・・はい!龍可ちゃんのデッキだよ!」

 

そう言ってレミは俺のデッキを龍可に渡す。

 

「えっ?私?」

 

「だって遊輝執事のお嬢様でしょう。お嬢様が持っているものよ!」

 

龍可はデッキケースに入れた俺のデッキのカードを数枚取り出す。それはダイヤたち、精霊のカードだ。

 

「みんな、それで良いの?」

 

『はい、マスターが龍可さんの執事なら、私も龍可さんに従います』

 

『私も!今日一日はよろしくね♪』

 

『私も主と龍可さんを守ります』

 

『きゃっ!』 『キャッ!』

 

ダイヤとプラチナが頭を下げ、ブラックとパールを頭に乗せたパールが手を振る。

 

「・・・・・分かったわ。今日はよろしくね!」

 

『『『はい(は〜い♪)!』』』 『『きゃっ!(キャッ!)』』

 

精霊たちが消えて、龍可はカードを元に戻す。そしてレミが龍可に近寄る。

 

「(ちょっと違う形だけど遊輝とのデート、楽しんで来てね!)」

 

「(//////デ、デデデデデート!!??)」

 

「(いつもは強気なのにこう言う時は混乱するの?まあ頑張ってね。龍可お嬢様)」

 

「(///////お、お嬢様って言わないで!!)」

 

龍可の顔がさっきよりも赤くなる。

何を話してたんだ?

 

「じゃあ遊輝!ちゃんと龍可お嬢様をエスコートするのよ!」

 

「ちなみに私たちから離れていても、ずっとその口調のままでいてね。フレームにマイクを付けているから、遊輝の喋っている事が全て分かるから」

 

「もし言わなかったら電流を流すからね!」

 

「分かっ・・・・・分かりました、レミ様、響様、奏様。では行って参ります」

 

レミたちに一礼した後、龍可の左手を優しく握る。

 

「じゃあ龍可お嬢様!楽しんで来てね!」

 

手を大きく振るレミたちを後ろにして、未だに顔が赤い龍可の左手を握り、俺たちの文化祭巡りが始まった。

 

 

遊輝 side out

 

龍可 side

 

 

レミさん!!響さん!!大きな声でお嬢様なんか言わないでよ!!

しかも今、遊輝と手を繋いでいるし!!

 

「お嬢様、先ずはどのお店に行かれますか?」

 

伊達眼鏡を掛けた遊輝が何処の店に行く?と聞かれた。それよりも・・・・・・・・・・

 

「ゆ、遊輝、その・・・・・お嬢様って呼ぶのを止めてくれない?」

 

お嬢様と呼ぶ度にみんながこっちに視線を向けるのが気になるけど・・・・・・

 

「響様に『これは絶対に守りなさい!』と申しつけられましたので、無理ですね」

 

そんな事を守らなくても良いのに・・・・・

 

『龍可ちゃん、せっかくの機会だから思いっきり甘えれば良いんだよ!』

 

「パール、でも・・・・・・・」

 

『マスターもそこまで根には持たないよ!だから楽しもうよ!』

 

・・・・・・・・・・・・・・・そうね。せっかくだし、思いっきり楽しまないと!

 

「じゃあ・・・・・・・あそこ!」

 

私が指を指した店は射撃の店。一回やってみたかったの!

 

「かしこまりました。ではこれが代金です」

 

そう言って、遊輝がゲームの参加料を手渡してきた。

 

「い、良いわよ!お金は私が払うわ!」

 

「いえ、お嬢様の代わりに代金を支払うのも執事の役目ですから」

 

私がお金を返そうとしたけど、遊輝は丁寧に断った。

『良いじゃない!今日はマスターのおごりよ!』

 

「パール様のおっしゃる通りでございます」

 

『うわっ・・・・・マスターが私に【様】を付けた・・・・・」

 

自分の精霊に【様】を付ける人なんて滅多にいないでしょうね・・・・・

私は店の人にお金を払い、おもちゃの銃とコルクを5つもらう。隣で遊輝が見守っている。まずは・・・・・・・・あのクリボンの人形かな、玉を詰めて、クリボンの人形に狙いを定め撃つ。玉はかすめるどころか大きく下に外れてしまう。その後、2発目・3発目・4発目と撃つもなかなかクリボンの人形に当たらない。

 

「お嬢様、目標より少し左上を狙ってみたらどうでしょうか?」

 

隣で遊輝がアドバイスをしてくれた。左上・・・・・・これが最後のチャンス!

 

「えいっ!」

 

目標よりも左上を狙った玉は右下に落ちていき、見事にクリボンの人形をヒットして落ちた。

 

「凄いね。あの人形、ちょっと大きいから落ちるとは思ってなかったよ。はい、景品のクリボンの人形だよ」

 

お店を切り盛りしてた女性の生徒から、クリボンの人形を貰ったよ。

 

「やった!!遊輝!ありがとう!!」

 

「いえいえ、お嬢様が喜んでくれるのであれば、私も嬉しい限りです」

 

・・・・・・今思ったけど、そんな急に敬語なんて使えるのかな?

 

 

この後、私たちは色んなお店を回った。輪投げや迷路・お化け屋敷(遊輝ってお化け苦手なんだ)に宝探しなど・・・・・・

そして、お昼を食べるためにメインステージの近くお店でこんなポスターを見たの。

 

「・・・デュエル大会?優勝者には海馬コーポレーションが新たに開発したレアカードと・・・・・・エクシーズモンスターを贈呈!?!?」

 

「おやっ?どうやら試作品が完成されたみたいですね」

 

「試作品ってどう言う事?」

 

「ダーク・シグナーとの戦いの後、私は治安維持局からの対象を外してもらう代わりに、エクシーズモンスターのデータを提供いたしました。私とお嬢様だけがエクシーズモンスターを持つ事は、不公平でありますからね」

 

「そうなんだ」

 

「お嬢様、せっかくの機会ですから出場してみてはどうでしょうか?」

 

「私が出ても大丈夫なの?私もエクシーズモンスターを持っているのよ」

 

「海馬コーポレーションがおっしゃるには、まだ試作の段階ですからお嬢様が貰われても大丈夫です」

 

「・・・・・・分かったわ!私出る!」

 

「かしこまりました。では、大会の参加登録をいたしますので少しお待ちください」

 

遊輝が大会本部に行って、私の代わりにエントリーをする。ここは・・・・・・

 

「みんな、大丈夫?」

 

『私はいつでも行けます』

 

『私も、龍可さんのために頑張らさせてもらいます』

 

『私も♪』

 

『きゃっ♪』 『キャッ♪』

 

みんな大丈夫みたいね。

 

「エンシェント・フェアリー、今回はお休みしてくれる?」

 

『ええ、良いですよ。龍可が遊輝のデッキでの勝利を願います』

 

「ありがとう」

 

今回は遊輝のデッキを借りるわ!

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

『さあ始まったデュエル大会!!優勝して海馬コーポレーションが開発した遊輝にしか持ってないエクシーズモンスターを手に取るのは一体誰だーーー!?』

 

『わあああ!!!!!』

 

MCの紹介に観客が湧き上がる。

遊輝はメインステージの近くで私を見ている。でも・・・・・

 

『まずは一回戦よ!デュエルの腕前は小等部ナンバー1!フォーチュン・カップベスト4の実力者!龍可!』

 

『わあああ!!!』

 

レミさんの紹介でステージに上がる。何でレミさんがMCを担当しているの?

 

『続いては高等部でも指折りの実力者!小等部相手に勝てるかな?斎藤 隆史!』

 

相手は高等部の人ね。でも負けない!

 

『さあ両者デスクをセットして!行くわよ!』

 

「デュエル‼」 「デュエル‼」

 

龍可 LP 4000 隆史 LP 4000

 

 

『先行は斎藤君から!』

 

「俺のターン!ドロー!」

 

斎藤 手札 6枚

 

「フィールド魔法、始皇帝の陵墓を発動!その効果により、LPを1000払い、ホルスの黒炎竜 Lv6をアドバンス召喚!」

 

斎藤 LP 4000→3000

ホルスの黒炎竜 Lv6 攻2300

 

「そして魔法カード、レベルアップ!ホルスの黒炎竜 Lv6を墓地に送り、デッキからホルスの黒炎竜 Lv8を特殊召喚する!カモン!ホルスの黒炎竜 Lv8!」

 

ホルスの黒炎竜が光の中に消えて、上空からさっきよりも巨大なホルスの黒炎竜が舞い降りた。

 

『おーーと、いきなりエースモンスターのホルスの黒炎竜の登場だ!これは龍可ちゃんには不利な状況か?』

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

斎藤 手札 2枚 LP 3000

【モンスターゾーン】

ホルスの黒炎竜 Lv8 攻3000

【魔法・罠ゾーン】

始皇帝の陵墓

伏せカード 1枚

 

 

「(ホルスの黒炎竜 Lv8・・・・・相手のデッキはさしずめお触れホルスですか。確かにお嬢様の本来のデッキなら勝てた可能性はあるでしょう。しかし、)」

 

「私のターン!ドロー!」

 

龍可 手札 6枚

 

「(今のお嬢様のデッキは魔法・罠カードに頼らずとも、ホルスに勝てます!)」

 

「聖刻龍ートフェニドラゴンを特殊召喚!」

 

聖刻龍ートフェニドラゴン 攻2100

 

「せ、聖刻龍だと!?そのデッキは中等部のエクシーズ使いが使うデッキだろ!」

 

『おお〜と、ここで龍可ちゃんが出したのは遊輝の聖刻デッキの特攻隊長!トフェニドラゴンだ!』

 

「聖刻龍ートフェニドラゴンをリリースして聖刻龍ーネフテドラゴンを特殊召喚!」

 

聖刻龍ーネフテドラゴン 攻2000

 

「リリースされたトフェニドラゴンの効果発動!デッキ・手札・墓地からドラゴン族の通常モンスターを攻撃力と守備力を0にして特殊召喚する!エレキテルドラゴンをデッキから特殊召喚!」

 

エレキテルドラゴン攻/守 2500/1000→0/0

 

「さらに聖刻龍ーネフテドラゴンの効果発動!手札の聖刻龍ーシユウドラゴンをリリースして、ホルスの黒炎竜 Lv8を破壊!」

 

ネフテドラゴンがシユウドラゴンの霊を受け、ホルスに体当たりをして破壊する。

 

「お、俺のホルスが・・・・・」

 

「リリースされた聖刻龍ーシユウドラゴンの効果発動!デッキから2体目のエレキテルドラゴンを攻撃力と守備力を0にして特殊召喚!」

 

エレキテルドラゴン攻/守 2500/1000→0/0

 

「Lv6のエレキテルドラゴン2体でオーバーレイ!」

 

☆6 × ☆6 = ★6

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!聖刻龍王ーアトゥムス!」

 

聖刻龍王ーアトゥムス 攻2400

 

『ここで出たのは切り込み隊長!アトゥムス!このモンスターは1ターンに1度、オーバーレイ・ユニットを1つ取り除く事でデッキからドラゴン族モンスターを呼ぶ事が出来る!』

 

えっと、この状況で遊輝が出していたのは・・・・・・

 

「聖刻龍王ーアトゥムスの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて、レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを特殊召喚!」

 

聖刻龍王ーアトゥムス OVR 2→1

レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン

攻/守 2800/2400→0/0

 

あとは・・・・・プラチナの出番ね!

 

「レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンの効果発動!1ターンに1度、手札または墓地からこのカード以外のドラゴン族モンスターを特殊召喚する!宇宙に輝く銀河が今一つになる!光の力を受け、フィールドに舞い降りて!銀河眼の光子竜!」

 

銀河眼の光子竜 攻3000

 

上空に銀河が出来て、プラチナが舞い降りてきた。

 

『龍可さん、私を出してくれた事に感謝します』

 

「良いわよ。そんな事気にしなくて」

 

『出た!!聖刻デッキのエース!銀河眼の光子竜!!攻撃力3000は斎藤君のLPと同じだ!』

 

「バトル!銀河眼の光子竜でダイレクトアタック!えっと・・・・・・ギャラクシー・スターライト!」

 

プラチナの攻撃名が分からなかったから、銀河に関係する言葉を言ったら、プラチナが相手に突っ込んだ。

 

斎藤 LP 3000→0

 

 

WIN 龍可 LOS 斎藤

 

 

 

『決着!勝者!龍可ちゃん!!』

 

『わあああ!!!!』

 

観客の喝采を浴びて、私は遊輝の所に戻る。

 

「お嬢様、見事なデュエルです」

 

そう言って私の頭を撫でる。その突然に頭を撫でるのは止めて欲しいわ!!

 

「////あ、ありがとう!」

 

 

 

 

このままの勢いで私はどんどん勝ち進み、いよいよ決勝戦。相手は、

 

「やっぱり決勝の相手は龍可なんだね!」

 

龍亞だった。龍亞も高等部や中等部相手に圧勝して行き、決勝戦の舞台にこうして立っている。

 

「(お嬢様と龍亞様の双子対決ですか、見ものでございますね)」

 

「ええ、遊輝が見てる前で恥をかきたくないから勝つわよ!」

 

「今回は俺が勝つ!そしてエクシーズモンスターも貰うよ!」

 

『さあ!小等部ナンバー1とナンバー2のビックカード!優勝するのはどちらだ!?』

 

「デュエル‼」 「デュエル‼」

 

龍可 LP 4000 龍亞 LP 4000

 

「私の先行!ドロー!」

 

龍可 手札 6枚

 

「(・・・・・・ダイヤ!)」

 

『(私は大丈夫です。いつでも行けますよ)』

 

そうね、ここは・・・・・

 

「ガガガマジシャンを召喚!」

 

『はぁーーーー!』

 

ガガガマジシャン 攻1500

 

いつも通りに鎖を回しながらダイヤが現れる。

 

「カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

 

龍可 手札 4枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

ガガガマジシャン 攻1500

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

龍亞 手札 6枚

 

「(ダイヤ・・・・・おそらく次のターンに確実にエクシーズモンスターを出してくる。でも、手札にダイヤを倒せるカードが1枚もない。ここは守りを固めないと、)D・ボードンを守備表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

龍亞 手札 4枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

D・ボードン 守1800

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「私のターン!ドロー!」

 

龍可 手札 5枚

 

「召喚僧サモンプリーストを召喚!」

 

召喚僧サモンプリースト 守1600

 

「サモンプリーストの効果発動!手札のブラック・ホールを墓地に送り、デッキからオーロラ・ウィングを特殊召喚!」

 

オーロラ・ウィング 攻1200

 

サモンプリーストが呪文を唱えて、青い鳥がその中から現れた。

 

「行くよ!Lv4のガガガマジシャンとオーロラ・ウィング、サモンプリーストでオーバーレイ!」

 

☆4 × ☆4 × ☆4 = ★4

 

「3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!ヴェルズ・ウロボロス!」

 

ヴェルズ・ウロボロス 攻2750

 

「げっ!?ウロボロス!?」

 

「ヴェルズ・ウロボロスの効果発動!オーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて、《フィールド上のカード1枚を手札に戻す》を選択!D・ボードンを手札に戻す!破壊神の咆哮!」

 

ヴェルズ・ウロボロス OVR 3→2

 

ヴェルズ・ウロボロスが轟きを上げ、それに怯えたボードンが手札に戻る。

 

『これで龍亞君のフィールドにモンスターはいない!』

 

「バトル!ヴェルズ・ウロボロスでダイレクトアタック!ダーク・ブレス!」

 

「うわっ!」

 

龍亞 LP 4000→1250

 

先制出来たわ!このまま押し切るよ!

 

「このままターンエンド!」

 

 

龍可 手札 3枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

ヴェルズ・ウロボロス 攻2750

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 1枚

 

 

「俺のターン!ドロー!」

 

龍亞 手札 6枚

 

「(スコープン!これで龍可に勝てる!)D・スコープンを召喚!」

 

D・スコープン 攻800

 

「スコープンの効果発動!攻撃表示の時、1ターンに1度、手札のLv4の《D》と名のついたモンスターを特殊召喚できる!D・ラジカッセンを特殊召喚!」

 

D・ラジカッセン 攻1200

 

「Lv4のラジカッセンにLv3のスコープンをチューニング!」

 

☆4 + ☆3 = ☆7

 

「世界の平和を守るため勇気と力をドッキング!シンクロ召喚!愛と正義の使者!パワー・ツール・ドラゴン!」

 

パワー・ツール・ドラゴン 攻2300

 

来たわね!龍亞のエース!

 

『出た!龍亞君のエースモンスター!パワー・ツール・ドラゴンだ!』

 

「パワー・ツールの効果!1ターンに1度、デッキからランダムに装備魔法を手札に加える!パワー・サーチ!」

 

龍亞のデッキがシャッフルされて、1枚のカードが飛び出る。龍亞はそのカードを手札に加え、もう一枚のカードをデスクにセットした。

 

「魔法カード、ワン・フォーワン!手札のモンスターを墓地に送る事で、デッキまたは手札からLv1のモンスター1体を特殊召喚する!D・ボードンを墓地に送って、チューナーモンスター、D・ライトンを特殊召喚!」

 

D・ライトン 攻200

 

ラ、ライトン!?それにパワー・ツールもいて、まさか!?

 

「行くぞ!Lv7のパワー・ツール・ドラゴンにLv1のライトンをチューニング!」

 

☆7 + ☆1 = ☆8

 

「世界の未来を守るため、勇気と力をレボリューション!シンクロ召喚!進化せよ!ライフ・ストリーム・ドラゴン!」

 

ライフ・ストリーム・ドラゴン 攻2900

 

パワー・ツールが輪に入ると、赤き龍が現れてパワー・ツール・ドラゴンを吐き出して機械で覆われた甲羅が剥がれ落ち、ライフ・ストリーム・ドラゴンが現れた。

 

『な、何!?このモンスター見た事がない!?』

 

レミさんはアルカディア・ムーブメントの戦いの時にいなかったから分からないと思うわ。龍亞がシグナーの龍を出すのは私と遊輝とのデュエルだけだからね。

 

「ライフ・ストリーム・ドラゴンの効果!シンクロ召喚に成功した時、LP2000未満のプレイヤーのLPを2000にする!」

 

龍亞 LP 1250→2000

 

「リバースカードオープン!永続罠、リミット・リバース!墓地の攻撃力1000以下のモンスターを攻撃表示で特殊召喚する!スコープンをもう一度特殊召喚!」

 

D・スコープン 攻800

 

「スコープンの効果!手札からD・ステープランを特殊召喚する!」

 

D・ステープラン 攻1400

 

これでLvの合計は7!あのモンスターも出すの!?今日の龍亞のデッキの回転力はおかしいでしょ!

 

「Lv4のステープランにLv3のスコープンをチューニング!」

 

☆4 + ☆3 = ☆7

 

「世界に希望の架け橋を架けるため、勇気と力をカスタマイズ!シンクロ召喚!機械竜 パワー・ツール!」

 

機械竜 パワー・ツール 攻2300

 

ライフ・ストリームの隣に黒いパワー・ツールが現れる。

 

『私・・・・・MCを務めない方が良かったかな?』

 

レミさん、誰だってそんな時はあります。だから元気を出してください!

 

「装備魔法、巨大化を機械竜 パワー・ツールに装備!今の俺のLPは龍可よりも低いから攻撃力は倍になる!」

 

機械竜 パワー・ツール 攻2300→4600

 

「機械竜パワー・ツールの効果!1ターンに1度、装備魔法を装備した時カードを1枚ドローする!装備特典(イクイップ・ボーナス)!」

 

龍亞 手札 2枚→3枚

 

「バトル!ライフ・ストリーム・ドラゴンでヴェルズ・ウロボロスに攻撃!ライフ・イズ・ビューティーホール!」

 

ライフ・ストリーム・ドラゴン 攻2900

ヴェルズ・ウロボロス 攻2750

 

龍可 LP 4000→3850

 

「くうぅ!!!」

 

「これで俺の勝ちだ!機械竜 パワー・ツールでダイレクトアタック!重装解体(フルメタル・デモリション)!」

 

「まだ終わらないわよ!リバースカードオープン!ガード・ブロック!戦闘ダメージを0にして、デッキからカードを1枚ドローする!」

 

龍可 手札 3枚→4枚

 

機械竜 パワー・ツールの攻撃の前に、バリアが貼られそこに攻撃する。

 

「(決められなかった・・・)カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

 

龍亞 手札 1枚 LP 2000

【モンスターゾーン】

ライフ・ストリーム・ドラゴン 攻2900

機械竜 パワー・ツール 攻4600

【魔法・罠カード】

リミット・リバース (使用済み)

巨大化 (機械竜 パワー・ツール)

伏せカード 2枚

 

「(龍亞様のフィールドには、ライフ・ストリーム・ドラゴンと機械竜 パワー・ツールの2体が存在しており、その上で伏せカードが2枚。まさに万全の状態ですね。お嬢様はここからどう挽回いたしますか?)」

 

「私のターン!ドロー!」

 

龍可 手札 5枚

 

・・・・・龍亞の事だから恐らく伏せカードの1枚はこっちの動きを妨害するカード。ならば・・・・・

 

「魔法カード、死者蘇生!墓地からガガガマジシャンを特殊召喚する!」

 

「させないよ!リバースカードオープン!魔宮の賄賂!死者蘇生の発動を無効にして破壊する!その後、相手は1枚ドローするけどこれで逆転の可能性はほぼ無くなった!」

 

「呼んでいたよ!魔宮の賄賂が伏せている事は!魔法カード、ガガガ・ゲット!デッキから2体目のガガガマジシャンを特殊召喚!」

 

ガガガマジシャン 攻1500

 

「(呼まれていた!?でも、もう一枚は《重力解除》!ホワイトのようなモンスターを出しても、攻撃は止める事が出来る!)」

 

そしてもう一枚は攻撃阻止のカードね!

 

「ガガガガールを召喚!」

 

『は〜い♪』

 

ガガガガール 攻1000

 

携帯電話の番号を押しながらパールが現れた。

 

「2人とも、行けるかしら?」

 

『大丈夫です』

 

『ホワイトちゃんも行けるって言っているよ!』

 

「ありがとう。ガガガマジシャンの効果発動!エンドフェイズまで、Lvを6にする!」

 

ガガガマジシャン ☆4→☆6

 

「ガガガガールの効果発動!フィールドのガガガマジシャンを選択して、同じLvにする!」

 

ガガガガール ☆3→☆6

 

「Lv6になったガガガマジシャンとガガガガールでオーバーレイ!」

 

☆6 × ☆6 = ★6

 

「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!聖なる太陽の光!今交わりて永久の輝きを放つ!エクシーズ召喚!輝いて!ホワイト・サン・ドラゴン!」

 

ホワイト・サン・ドラゴン 攻2400

 

ブラック・ホールから光の太陽がフィールドに現れて、ホワイトが姿を現した。

 

『龍可ちゃんも負けじとエースのホワイト・サン・ドラゴンを出した!』

 

「エクシーズ素材になったガガガガールの効果発動!ライフ・ストリーム・ドラゴンの攻撃力を0にする!ゼロゼロコール!」

 

ライフ・ストリーム・ドラゴン 攻2900→0

 

ホワイトの頭の上にパールが出て来て、ライフ・ストリーム・ドラゴンの攻撃力を0にした。

 

「(プレイミス?何で機械竜 パワー・ツールを選択しなかったんだ?)」

 

「龍亞、不思議に思っている?何でライフ・ストリームを選択したのか」

 

「(呼まれた!?)」

 

龍可に心を呼まれ、内心凄く動揺する龍亞。

 

「それはね・・・・・・私の勝ちだからだよ!RUMーバリアンズ・フォース!」

 

「(RUM!?あれって遊輝が倉庫のデュエルで使ったエクシーズモンスターをランクアップさせるカード!)」

 

倉庫のデュエルの後、遊輝は龍亞と龍可にだけRUMの事を話したため、龍亞はこのカードの事も、そしてこれから龍可が呼ぶモンスターも分かる。

 

「ホワイト・サン・ドラゴンをエクシーズ素材としてオーバーレイ・ネットワークを再構築!聖なる太陽の光!混沌の力を授かり、世界に未来への光を!カオス・エクシーズチェンジ!最高神!CXホワイト・ゴッド・ドラゴン!」

 

CXホワイト・ゴッド・ドラゴン 攻3000

 

ホワイト・サン・ドラゴンが太陽に戻りブラックホールに吸い込まられて、強い光が放たれる。姿を現したのは、倉庫で見た、ホワイトの新たな姿だ。ホワイトが進化した事に観客はどよめきが起こる。

 

『来たああ!!!ホワイトの進化!ホワイト・ゴッド・ドラゴン!その強さはまさに神!これは龍可ちゃんが有利な展開になった!!』

 

「ホワイト・ゴッド・ドラゴンの効果発動!1ターンに1度、カオス・オーバーレイ・ユニットを1つ取り除いて相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する!スピリチュアル・ゴッドフレア!」

 

ホワイトが真上に太陽と大きな氷の塊を作り、龍亞のモンスターに向かって振り落とす。先に氷の塊を受け弱ったライフ・ストリームと機械竜 パワー・ツールに太陽が落ちて2体とも破壊させる。

 

「くっ!(しかもホワイト・ゴッドは魔法・罠カードが効かない!これじゃ重力解除を発動しても意味がない!)」

 

「バトル!ホワイト・ゴッド・ドラゴンでダイレクトアタック!サンシャイン・ミリオンズスピアー!」

 

ホワイトが上空に太陽をもう一度作り、矢のような光を無数に龍亞に放たれる。

 

「う、うわあああぁぁぁ!!!」

 

 

龍亞 LP 2000→0

 

WIN 龍可 LOS 龍亞

 

 

 

 

 

 

『決着!!激闘を制して優勝したのは龍可ちゃん!!!』

 

『わああぁぁぁ!!!』

 

デュエルが終わると、観客から感性と拍手が巻き起こる。

 

『では、優勝した龍可ちゃんに優勝商品のエクシーズモンスターとレアカードを贈呈します!』

 

レミさんが私に近寄り、2枚のカードを渡してくれた。1枚は黒い縁のモンスターカード、もう1枚は・・・・・・ライトロード!しかも物凄く強い!!

 

『それではこれにてデュエル大会を終わります!』

 

レミさんの終了宣言で、 私は遊輝の所に行く。

 

「お嬢様、優勝おめでとうございます」

 

遊輝が頭を下げて、私を迎えてくれた。

 

「ありがとう・・・ととと」

 

階段でバランスを崩して少し倒れてしまう。

 

「大丈夫ですか?」

 

「え、えぇ、少し疲れただけだから」

 

「無茶は駄目ですよ。そのままで待っていてください」

 

そう言って、遊輝が私の所に近寄り、少し背を屈め次の瞬間・・・・・・

 

「よっ」

 

「えっ・・・・・・・・・」

 

『おお〜〜〜〜』

 

遊輝が私を抱いてくれた。しかもお姫様抱っこで・・・・・・・!?!?

 

「//////ゆ、遊輝!!何をしているの!!!!」

 

「お嬢様を抱いておられますが」

 

「////////そ、そうじゃなくて!何でお姫様抱っこなの!?」

 

「レミ様と響様が『お嬢様を抱く時は、このように』と申しつけられましたので」

 

レミさん!響さん!何て事を遊輝に言ったの!!しかも観客が帰る前だから、みんながこっちを見ているし!!でも・・・・・・・・・ちょっと嬉しい//

 

「では、戻りましょうか」

 

「//////お、お願い」

 

私は手を遊輝の首に回して、メインステージを出て行った。

 

 

【一方その頃、これを見た奏たちは・・・・・・】

 

「ほ、ほんとにしたよ・・・・・・」

 

「冗談半分で言ったつもりなのに・・・・・・」

 

「よっぽどあの電撃を喰らいたくないんだな」

 

「あれを作ったのはスバルでしょう!」

 

「俺はフレームと電気を貯める所までしか作ってないぞ」

 

「その後、レミが遊星さんに渡す所を見たよ」

 

こんな会話をしてました・・・・・・

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

その後、再び文化祭巡りをした。

でも大会前と違う事は、移動中ずっと遊輝がお姫様抱っこをしてくれた。周りからの視線が凄かったけど。これが遊輝ではなかったら「降ろして!」と言ったと思う。でも、遊輝が優しく抱いてくれたから、嬉しい気持ちでいっぱいだった。やっぱり私、遊輝の事が好きなんだね・・・・・優しくデュエルを教えてくれたり、一緒に料理をしたり・・・・・これからもこんな日々が送れたら良いな・・・・・。

 

「お嬢様、そろそろ文化祭が終わりますが、どういたしましょうか?」

 

遊輝が時計のある場所を見て、私に教えてくれた。

 

「じゃあレミさん達の場所までお願い」

 

「かしこまりました」

 

遊輝が私に一礼をして前に進む。

 

「遊輝」

 

「何でありましょうか、お嬢様」

 

遊輝が私の顔を見る。

 

「今日一日ありがとう!」

 

とびっきりの笑顔で遊輝にお礼を言う。

 

「どういたしまして」

 

遊輝も笑顔で返してくれた。




遊輝「無事に文化祭が終わりましたね、お嬢様」←伊達眼鏡を掛けている。

龍可「ゆ、遊輝。もう終わったから・・・・・」

スバル「もしかして、伊達眼鏡を取らないとずっとそのままなのか?」

遊輝「さようでございます、スバル様」

龍亞「そんなに痛いの?」←伊達眼鏡に触ろうとする。

レミ「龍亞君ダメ!!」

龍亞「いったーーーーーーーー!!!!」

響「ゴム手袋で取らないと!」←伊達眼鏡を外す

遊輝「・・・・・やっと終わったーーーーーー!!!」

奏「元に戻った・・・・・」

龍可「変な癖が付いちゃったわね・・・・・」

響「遊輝、文化祭の後片付け手伝って!」←伊達眼鏡を掛ける

遊輝「・・・・・かしこまりました、響様」←部屋を出て行く。

レミ「・・・・・ま、まあいっか。はい龍可ちゃん、龍亞君」

龍亞「同じ伊達眼鏡!?」

レミ「まだ大丈夫だよ。設定すれば、流れるから」

龍可「一応、貰っておきましょう・・・・・」

レミ「さて、次回はDホイール講習会だわ!」

スバル「やっとDホイールに乗れるぜ!」

奏「特別講師も楽しみね!」

龍亞「タイトルは【Dホイール講習会】、デュエルもあるからね」

レミ「次回もよろしくね!」

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