【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

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最強カードの紹介!

ジャック「おい!俺の出番を増やせ!」

2回目の登場、ジャックだよ。
増やせって言われても、今は学園編だからね。

ジャック「だいたいお前は何の検討もなしに・・・・・」

最強カードの紹介に行きましょう!!

ジャック「無視するな!」

今回はアテナ。☆7の天使族モンスターだよ。

ジャック「ヴァルハラを使えば直ぐに出せるな」

1ターンに1度、「アテナ」以外の天使族モンスターを墓地に送って、墓地から「アテナ」以外のモンスターを出せるよ。堕天使スペルビアを使えば強力な天使族モンスターの軍団だ!

ジャック「さらに天使族モンスターの召喚・特殊召喚をすれば相手に600ポイントのダメージを与えられる」

第38話、遊輝の華麗なる変身(と言っても想像になりますが)をどうぞ!


第38話 文化祭二日目 看板娘の奮闘記

遊輝 side

 

『マスター、動かないでよ。髪を束ねられないよ』

 

「束ねなくて良いわ!」

 

文化祭二日目、控室代わりの教室にスバルと無理矢理入れられて強制的にメイド服に着替えさせられた。んで、パールが実体化して俺の髪を束ねツインテールにしようとする。

 

「パール、出来たの?」

 

『響ちゃん!出来たよ!一番乗りで見る?』

 

「見る見る!」

 

模擬店の準備をしていた響が入ってくる。

 

「う〜ん、免疫があってもやっぱ女だね」

 

「//////い、言うな!!!」

 

恥ずかしいよ!こんな格好して!しかも男に見られないから余計に男としての何かが失っていく!

 

「は〜い、スバルも出来たよ」

 

レミに連れていかれたスバルもこっちに入ってきた。

 

「////////う、うっ」

 

「ポ、ポニーテール!!??」

 

「遊輝がツインテールですっごく女の子ぽくなるから、スバルもポニーテールにして見たの!」

 

よくポニーテールにしたな、・・・・・・髪の量がそこまでないのに

 

「あと、インパクトで遊輝に負けないように化粧もしたから!」

 

「あ〜どうりで少し違うと思ったよ。口が赤くなっているのは口紅か」

 

「////そ、そこまでする必要はないって・・・・・・」

 

「インパクトで負けるからね」

 

『マスターも口紅だけはしておこうか!』

 

「嫌だ!」

 

「遊輝は化粧しなくてもいけるけど、口紅だけはね〜〜」

 

レミが悪い顔をして、右手に口紅を持ちながら近寄ってくる。逃げようとする俺に響が両肩を押さえる。

 

「観念しなよ」

 

そう言われて、口紅・・・・・・・・と言って化粧をさせられた。

 

 

遊輝 side out

 

 

龍可 side

 

 

「早く来ないかな〜、メイド姿の遊輝とスバルさん」

 

隣で龍亞がそわそわしている。

私たちはアキさんと一緒に中等部1ー1の模擬店の前にいる。理由は言わなくても分かるよね?

 

「そんなに凄かったのかしら?」

 

アキさんが遊輝について聞いてくる。

 

「凄いよ!遊輝って思わなかったらほんとに女の人だもん!!」

 

「へぇ〜」

 

「あっ、レミさんが来ましたよ」

 

模擬店の奥からレミさんと響さんが、メイド姿のスバルさんと女の子を連れてきた。

 

「龍亞君!龍可ちゃん!アキさん!来てくれたんだ!」

 

「遊輝たちを見に来ただけだけど。もちろんケーキも後で買うよ」

 

「ありがとう!奏のケーキは凄く美味しいからね!」

 

「ところでレミさん・・・・・・隣の女の子は誰?」

 

「////////お、俺だよ!!!!!!」

 

「えっ・・・・・・」

 

「まさか・・・・・・・・・遊輝?」

 

「///////そうだよ!!」

 

「う、嘘っ・・・・・・・・・・」

 

「いや〜、気合入れて化粧したら、もっと可愛くなったよ。化粧する前はなごりがあったけど、化粧したら女装の域を超えたね」

 

き、綺麗・・・・・・・・・・普通に憧れてしまう・・・・・

 

「す、すごい・・・・・・・」

 

「私・・・・・これから女としてどうやって生きていこうかな?」

 

「龍可、ちょうど私も同じ事を考えていたわ」

 

アキさんも同じ事を考えて、・・・・・・うんうんきっと全世界の女性が思うわね。

スタイルもよく、料理も出来るし、家事も普通にこなせる。おまけに育児経験で赤ちゃんのブラックとホワイトを養っている・・・・・・・・・・女としての全てを奪われた感じがするわ・・・・・・・・・・

 

「まあこれから二人は看板娘として働いて貰わないと」

 

「効果はもう出ているよ!」

 

「?響、どういう事?」

 

ケーキ作りをしていた白い服を着た奏さんが聞く。

 

「既に遊輝は男子を二人落としたわ!」

 

遊輝が顔を赤くして隠すけど、私の心は少し放心状態完全に女としてなにもかも失った・・・・・・・・・・

 

「スバルは女装してて笑われたけど、遊輝は『付き合ってください!!』って猛アタック!」

 

「真実を教えた時は面白かったな〜。男子二人の絶望の顔!」

 

「その時にここに来ればいつでも会えるって言ったから、直ぐにでも来るよ」

 

「へ、へぇ〜」

 

「あっ、もうこんな時間!」

 

「じゃあ私たちは見回りに行くよ。奏、看板娘をこき使っていいよ」

 

「「//////看板娘って言うなーーーーーー!!!!!」」

 

レミさんと響さんが笑いながら店から出て行った。

 

「じゃあ遊輝、店をオープンさせて」

 

「・・・・・・・・・・は〜い」

 

奏さんの指示で遊輝が入口にある看板を表向きにする。

 

「じゃあ俺たちも行こう!」

 

「・・・・・そうね」

 

「龍可、元気を出して」

 

「アキさんは平気なの!遊輝に負けて!」

 

「何か心が吹っ切れたわ」

 

肩を落とす私を連れて、私たちの文化祭二日目が始まる。

 

 

龍可 side out

 

 

遊輝 side

 

 

レミのやつ・・・・・化粧までしやがって、

 

「はいはい、そこで顔を赤くしてないでお客さんの接待をしてきて」

 

奏に背中を押されて店の方に出る。

ちょうど男女の組が入ってきたところだ。

 

「/////い、いらっしゃいませ、席へご案内します」

 

お客さんを席まで案内して、注文を聞く。

 

「う〜ん、私はシフォンケーキと紅茶」

 

「僕はコーヒーで」

 

「///か、かしこまりました」

 

オーダーを取って、奏の所に向かう途中・・・・・・

 

「あれが噂に聞いてた・・・・・」

 

「間違いないだろう。あいつからの情報が無ければ、女にしか見えないな」

 

「すごいよね。本当に男子かしら」

 

あちこちで女だの、綺麗だの色々と言ってくる。何で情報がこんなに早く回るんだよ・・・・・おまけにそれを知っても男と信じてくれないよ・・・・・

 

「奏、シフォンケーキと紅茶とコーヒー」

 

「は〜い」

 

奏がショーケースに入れているケーキを取り出し紅茶とコーヒーを作る。

 

「凄いよね。遊輝のおかげで大繁盛だよ」

 

「言わなくて良いよ・・・・・今、男のプライドがどんどん削られていく・・・・・」

 

「(その言葉、全世界の女性を敵に回したね)はいどうぞ」

 

トレイの上にカップに入れたコーヒーと紅茶、シフォンケーキを置き、さっきのお客さんの所に持っていく。

 

「///お、お待たせしました」

 

女子の所にシフォンケーキと紅茶を、男子の所にコーヒーを丁寧におく。

 

「///ご、ごゆっくりお過ごしを」

 

ビューーー!!

 

頭を下げた後、ものすごい勢いでキッチンに戻る。

 

「こら!お客さんの前で走らないでよ!」

 

「////は、恥ずかしいし、みんな本当に俺の事を女としか・・・・・」

 

「グチを言わずに次が来たよ」

 

奏に言われ、店を覗く。次は・・・・・・!!

 

「ゆ、遊星たち・・・・・」

 

遊星とジャックとクロウが入り口で待っていた。有名人が来た事で、店のお客さんははしゃいでいる。

 

「ど、どうしよう・・・・・遊星たちにこんな姿見せられないよ」

 

「ほら!早く行きなさいよ!」

 

「す、スバルは!?」

 

「スバルは他のお客さんを相手にしてるの。あんたしかいない!」

 

「////うう〜」

 

こうなったら覚悟を決めて・・・・・キッチンから飛び出し、遊星たちの前に向かう。

 

「////い、いらっしゃいませ、席へご案内します」

 

遊星たちを席に案内して、注文を聞く。

 

「//////ご、ご注文は?」

 

「コーヒーを頼む」

 

「ブルーアイズマウンテンはないのか?」

 

「////も、申し訳ありませんが・・・・・」

 

「ふん、仕方ない、コーヒーにしておいてやろう」

 

「俺は紅茶で!」

 

「////か、かしこまりました」

 

遊星たちの注文を取り、キッチンに戻る途中・・・・・・・

 

「そこのメイド姿のお嬢さん!俺と付き合ってください!!」

 

目の前に制服を来た男子が、キッチンの入り口に立ち告ってきた。

また・・・・・・・・・・

 

「あ、あの〜〜お「一度見てからあなたのトリコです!」・・・(だ、ダメだ・・・・・)」

 

「遊輝、何をしているの?」

 

「奏!助けて「俺と付き合ってください!!」

 

「あ〜、これで10人目ね。そこの人、そのメイド姿の看板娘は男の子よ」

 

「嘘です!こんな綺麗な人が男のはずがありません!」

 

こ、こいつ・・・・・本気で俺の事を女だと思っていやがる・・・・・

 

「さあ、僕と一緒に!」

 

男子が俺の左手を掴み、店から出ようとする。

 

「ちょっと!店の大事な看板娘を連れて行かないでよ!」

 

「こんな事で働かせる方がかわいそうじゃないか!」

 

「あなたに連れて行かれる方が嫌でしょう!」

 

「(どっちも嫌です!!!)」

 

「それならデュエルで決めよう!俺が勝ったらこの娘を連れていく!」

 

「いいわ!やってやりましょう!」

 

「おい!勝手に決めるな!俺の意見は!?」

 

「デュエル‼」 「デュエル‼」

 

奏 LP 4000 生徒 LP 4000

 

「何をしているんだ?」

 

奥からスバルがやってきた。

 

「なんか俺を掛けてのデュエルが始まったよ」

 

「さすがモテる女は違うな」

 

「女っていうな!!!」

 

「俺のターン!」

 

生徒 手札 6枚

 

「ジュラック・ヴェローを召喚!」

 

ジュラック・ヴェロー 攻1700

「相手のデッキはジュラックか、パワー押しだな」

 

「ああ、《剛》のデッキ相手に《柔》のデッキの奏がどれだけ対応できるかだな」

 

「カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

 

生徒 手札 3枚 LP 4000

【モンスターゾーン】

ジュラック・ヴェロー 攻1700

【魔法・罠ゾーン】

伏せカード 2枚

 

 

「(俺のリバースカードは《収縮》と《ドレインシールド》!さらに手札には《大進化薬》がある!これであの娘を頂くぜ!)」

 

「私のターン!!ドロー!」

 

奏 手札 6枚

 

「魔法カード、大嵐!フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する!」

 

「くっ!(だがジュラック・ヴェローはサーチ効果がある!)」

 

「・・・・・何でパーミッションに大嵐が入っているんだ?」

 

普通ならパーミッションに大嵐なんてカード必要無いんだが・・・・・

 

「こ、これは・・・・・」

「どうしたんだ?」

 

スバルがなんか恐ろしい物を見たような震声で話してきたのでそっちの方を見ると、顔が若干引きつっていた。

 

「こ、これは・・・・・パーミッションじゃない。奏の裏のデッキだ」

 

「裏のデッキ?」

 

「あ、ああ・・・・・あまりにも強すぎるから本気で怒った時にしか使わないんだよ。多分このターンで終わる」

 

「はあああ!?このターンで終わる!?」

 

「魔法カード、おろかな埋葬!デッキから大天使クリスティアを墓地に!そして永続魔法、神の居城ーヴァルハラを発動!」

 

奏の後ろに巨大な神殿が現れる。物凄く神聖な感じがする。それよりクリスティアにヴァルハラ!?まさか、奏の裏のデッキって・・・・・

 

「ヴァルハラの効果発動!自分フィールドにモンスターが存在しない時、手札から天使族モンスターを特殊召喚する!アテナを特殊召喚!」

 

アテナ 攻2600

 

ヴァルハラの前に上空から光が降りてきて、そこからアテナが舞い降りてきた。

 

「いきなり攻撃力2600だと!」

 

「さらにフィールド魔法、始皇帝の陵墓を発動!」

 

フィールドが机でいっぱいの店から、薄暗い墓場に変わる。

 

「始皇帝の陵墓の効果でLPを2000払い、堕天使スペルビアをアドバンス召喚!」

 

奏 LP 4000→2000

堕天使スペルビア 攻2900

 

「アテナの効果!天使族モンスターの召喚・特殊召喚に成功した時、相手に600ポイントのダメージを与える!」

 

生徒 LP 4000→3400

 

「そしてアテナのもう一つの効果!フィールドのこのカード以外の天使族モンスターを墓地に送って、墓地から《アテナ》以外の天使族モンスターを特殊召喚する!スペルビアを墓地に送って、スペルビアを特殊召喚!スペルビアの効果発動!墓地から特殊召喚した時、《スペルビア》以外の天使族モンスター1体を墓地から特殊召喚する!大天使クリスティアを特殊召喚!」

 

大天使クリスティア 攻2800

 

スペルビアが地面に穴を開けて、クリスティアが現れた。

 

「アテナの効果で1200ポイントのダメージを受けてもらう!」

 

生徒 LP 3400→2200

 

「なっ、嘘だろ・・・・・1ターンでこんなに・・・・・」

 

それはこっちのセリフだよ!まさか奏の裏のデッキが《終世》とは思わなかったよ!

 

「バトル!大天使クリスティアでジュラック・ヴェローに攻撃!クリスティアの効果でサーチ効果は使えない!」

 

大天使クリスティア 攻2800

ジュラック・ヴェロー 攻1700

 

生徒 LP 2200→1100

 

「アテナでダイレクトアタック!」

 

生徒 LP 1100→0

 

 

WIN 奏 LOS 生徒

 

 

 

 

「さあ、用は済んだかしら?」

 

「は、はい!!すみませんでした!!!」

 

デュエルに負けた男子はものすごい勢いで店を出て行った。これを見た第一声、

 

「こ、怖ぇ・・・・・・・」

 

いつも大人しい奏があそこまで怒るとは・・・・・でも怒る内容もくだらないけど・・・・

 

「じゃあ看板娘の二人も仕事に戻って」

 

「「は、はい!!!」」

 

奏からの何とも言えないプレッシャーに押されて、持ち場に戻る。

 

「お、お待たせしました」

 

「・・・・・・看板娘は大変だな」

 

「おまけに変にモテているから余計だな」

 

ジャックとクロウに同情されました。

 

 

この後は、メイド姿のままお客さん相手に接待、5人に1人の割合で告られるけど、その度に奏が《終世》で相手をねじ伏せる。

そして、文化祭二日目もいよいよ終わりの時・・・・・

 

「遊輝!スバル!お店はどうだった?」

 

この日一日見回りをしたレミと響、さらには龍可や龍亞、アキさんも戻ってきた。

 

「つ、疲れたよ・・・・・」

 

「奏、こき使いまくり・・・・・・」

 

一方、散々お客さんの相手をした俺たちは机で倒れている。

 

「でも二人のおかげで大繁盛だよ!特に遊輝はね!」

 

「色んな噂が流れてたわね。《絶世の美女がメイド姿で働いている》とか」

 

誰だ・・・・・・・・そんな噂流したやつは、

 

「はい龍亞君、龍可ちゃん、アキさん。これ残ったケーキですけど」

 

「やったーーーー!!ありがとう!」

 

奏からケーキも貰った龍亞は早速頬張る。

 

「上手い!奏さんってケーキ作り上手なんだね!」

 

「親がカップケーキ屋だから、それを見て育っただけだよ」

 

「でも、本当に美味しいわね」

 

「えぇ、紅茶の香りが口いっぱいに広がるわ」

 

横で楽しく食べる龍可たちを見ながら、奏は凄く笑顔だった。

 




遊輝「結局今回もこの姿かよ・・・」←メイド服

スバル「つ、疲れたぜ・・・・・」←同じく

奏「ご苦労様。一日中、立ちぱなっしだからね」

レミ「ところでさ〜、何人の人が遊輝に告ったの?」

奏「えっとね・・・・・・・30人近くは告白してたよ」

スバル「もっと凄いのは、100%で遊輝を女としか見てなかった」

響「世界記録でギネスに出せるかな?」

奏「こんなくだらない事で載るはずが無いでしょ!」

遊輝「(載ったら俺、絶対に女としか見られないよ・・・・・)」

レミ「奏、裏のデッキを使ったの?」

奏「だって毎回のように遊輝を連れて行くんだよ!一撃で決めないと!」

響「えらい!」

遊輝「何処が!?」

レミ「次回はいよいよ最終日、遊輝が龍可ちゃんの執事ね」

スバル「タイトルは【文化祭最終日 執事とお嬢様】」

遊輝「もう嫌な予感しかしない・・・・・」

奏「次回もよろしくお願いします」

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