【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち   作:DICHI

41 / 202
今回はデュエルがありません。
それでは!文化祭初日!軽音部のライブの始まりです!


・・・・・・本当は何曲か歌詞をフルで載せかったのですが、著作権が色々絡んでくるので(というか、歌詞をちょっとでも載せたらアウトなはず)


第37話 文化祭初日 遊輝の初LIVE!

遊輝 side

 

「ドラムはこっち、これをつなぐコードは」

 

「響!キーボードはもっと後ろだよ!」

 

「ええ〜良いじゃない。もっと前に出しても」

 

「スピーカーとギターを置く場所がないでしょうが!」

 

現在、軽音部のメンバー総動員でアカデミアのメインステージで機材を組んでいる。

いよいよ今日から学園祭、いつもは別々で過ごしている小等部や中等部、高等部の生徒がそれぞれの枠を取っ払って、今日からの3日間、アカデミアで色んな出し物や店をするのだ。ちなみに小等部は何もやらないよ。出し物をするのは中等部と高等部、それと文化系のクラブだ。

 

オープニングセレモニーが終わり、1時間後に始まるライブに向けて機材や楽器の確認をしている。

 

「マイクとマイクスタンドが3つ、ヘッドマイクが2つ、それとアコースティックギターとエレキギターとベースっと・・・・・・よし、OK」

 

ステージの裏でマイクとギター類の確認を終わると、レミが黒いTシャツとタオルを持ってこっちに来た。

 

「はい遊輝、少し大きいけどLサイズで良かったよね?」

 

「ピッチリよりマシだからな」

 

レミからTシャツとタオルを受け取り、制服からTシャツに着替えてタオルを首にかけ、ブレザーの袖を腰の辺りに結ぶ。これが、軽音部のスタイルらしくみんなもこうやってステージに出るみたい。

その後はスバルと一緒に軽くストレッチをしたり、ギターのチューニングをする。ストレッチをするのは、何かと身体を動かす機会が多いからだ。

 

そしてライブ開始5分前・・・・・・

 

「うわっ、凄い人数・・・・・・」

 

ステージ裏からメインステージを見ると、すでにたくさんの生徒や外来者がいる。一番前の列に龍亞と龍可、アキさんの姿が見える。遊星たちやみんなの親は後ろの方で見るらしい。

 

「何か・・・・・・・・緊張してきたな」

 

「リラックスリラックス、練習通りにすれば大丈夫だって!」

 

「結構な詰め込みだったけどな。何曲か飛びそうだよ」

 

「その時は私とレミに任せて」

 

後ろでレミと奏が俺を落ち着かせる。レミは最初にベース、奏はアコースティックギター、そして俺はエレキギターを持っている。

 

「さあみんな!気合を入れるために円陣を組むわよ!」

 

レミが大声でみんなを呼び、円陣を組む。

 

「今日のライブ、午前と午後の2回あるけど、2回とも成功させるよ!!!」

 

「「「「おおおーーーーーー!!!!」」」」

 

「それじゃ行こう!」

 

レミを先頭にステージに向かう。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

ステージに立つとわれんばかりの拍手が巻き起こる。

 

「みんなーーー!こんにちはーーー!!」

 

『こんにちはーーー』

 

「声がちっちゃい!!もう一回!!こんにちはーーーーーー!!」

 

『こんにちはーーーーーー!!!!!』

 

「こんにちは!今日は軽音部のライブに来てくれてありがとう!」

 

レミが観客相手に挨拶を求め、奏がお礼の言葉を言う。

軽音部のステージは基本ヴォーカル組がMCをそのまま務めるのだ。つまり・・・・・・

 

「さあ、今日は新メンバーの遊輝の挨拶から行くよ!」

 

『イエーーー!!』

 

サブヴォーカルも担当する羽目になった俺にも回ってくる。

 

「みんなーーー!!はじめまして!俺の事分かる!?」

 

『分かるよ!』

 

『エクシーズモンスターを使う人でしょ!』

 

「覚えてくれてありがとう!すっごく嬉しいよ!今日は俺の初ステージだけど、最後まで付き合ってくれるかな!?」

 

『イエーーーーーーイ!』

 

「良し!じゃあ行くぞ!スバル!」

 

「1・2・3・4!」

 

響がキーボードの鍵盤を滑らかに滑らせ、スバルがドラムを叩きすぐギターのコードを弾く。

 

♪♪♪♪〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪♪♪♪♪♪

 

メインヴォーカルの奏を中心に俺とレミもサビや、曲の構成に合わして歌う。そして曲の合間にベースやギターの役割を変えたりと結構忙しい。スバルや響はコーラスとして、サビの部分中心。そして曲はこんな感じ。

 

 

 

1 花唄 【TOKIO】

 

2 BRIGHT STREAM 【水樹奈々】

 

3 アーティスト 【VISTLIP】

 

4 HELLO 【福山雅治】

 

5 Love so sweet 【嵐】

 

6 サブリナ 【家入 レオ】

 

7 小さな恋の歌 【MONGOL800】

 

8 会いたくて会いたくて 【西野カナ】

 

 

 

と、ライブの途中だが次の曲の準備の為、少しトークをすることに。

 

「遊輝!所々ミスがあるけど、上手になったね!」

 

「ギターを初めて1ヶ月とは思えないよ!」

 

「無理矢理詰め込んだだろうが!おまけに曲が難しいし!B'zの曲なんか初心者に弾かせるなよ!」

 

「やれば出来るよ。みんなも遊輝の演奏はどう?」

 

『上手いよ!!』

 

『初めて1ヶ月とは思えないよ!』

 

レミが観客にふり、みんなが上手と言ってくれた。こんな風に言われたら嬉しいな。

 

「レミ!準備OK!」

 

「分かった!それじゃ、後半も盛り上がって行くよ!」

 

『イエーーーーーー!』

 

「続いてはL’Arc-en-Ciel!《HONEY》!」

 

スバルがドラムのシンバルを叩き、アップテンポの調子で奏が歌い始める。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪!!!!!!!

 

サビの部分に入り、ギターの演奏を入れる。この曲も初心者にとっては難しい曲。ギターの方に意識をする為、最初のサビは歌わない。

あっ、ちなみに後半はこんな感じ。

 

 

9 HONEY 【L’Arc-en-Ciel】

 

10 夏祭り 【WhiteBerry】

 

11 プラネタリウム 【大塚愛】

 

12 花火 【aiko】

 

13 愛唄 【GReeeeN】

 

14 ミュージック・アワー 【ポルノグラフィティ】

 

 

 

この計14曲が午前のプログラム。

約90分間ノンストップで演奏をして、一度別れの挨拶をする。

 

「これで午前の演奏は終了します!」

 

「みんな!午後の演奏も来てくれる?」

 

『もちろん!!』

 

「じゃあその時はタオルを持ってきてね!」

 

「それじゃ午後にまた会いましょう!」

 

響とスバルが先にステージ裏に戻り、挨拶が終わった俺たちも戻る。その時の拍手は凄く嬉しかったよ。

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ〜無事に午前の部が終わったよ」

 

「ご苦労さん、遊輝、アドリブのトークも上手いわね」

 

「トークの上手い下手の基準が分からないんだけど・・・・・・」

 

「そんな事より昼飯にしようぜ」

 

すでに引き上げたスバルがさっきの演奏の話をしていた俺たちを止め、ご飯を食べようと言ってきた。

時間は・・・・・・12時過ぎか、

 

「私もお腹減った〜〜。遊輝、何か作って〜」

 

「俺!?模擬店で買わないの!?」

 

「よ〜く考えなよ。午後は1時からだよ。今売店に行ったら戻って来れるか分からないよ」

 

確かにそうだけど・・・・・・いきなり作れって言われても材料が無いし。

 

「じゃあ昼飯よろしくね。食堂の冷蔵庫の中身で簡単な物を作って来て」

 

「勝手に使って良いのか?」

 

「大丈夫。食堂のおばちゃんに許可を貰ったから」

 

準備が早いこと・・・・・・食堂のキッチンに行き、冷蔵庫の中身を見て何を作るか考える。肉とキャベツと魚・・・・・・・・おっ、焼きそばの麺があるじゃん。

 

「昼飯は焼きそばだな」

 

一人呟き、肉とキャベツとその他の具材を適当なサイズで切り、フライパンで5人分の焼きそばを炒める。

ソースで味を付け、皿に盛り付けてステージ裏のみんながいる場所に持って行く。

 

「お待たせ〜」

 

「おっ!焼きそばか!」

 

「これからもっと動くからな、炭水化物をとっておかないといけないだろ。簡単に作れるしね」

 

「美味しい!この焼きそば凄く美味しいよ!」

 

「響!抜け駆け禁止だよ!」

 

響が先に箸をつけ、焼きそばを食べると他のみんなも負けじと凄い勢いで食べていく。俺も自分の分の焼きそばを食べ始める。

 

「うめええ!!マジで美味い!」

 

「さすが料理人目指していた人ね。焼きそばでもこんな美味しいなんて」

 

「別に対した事はしてないよ。普通に焼いていただけなんだから」

 

「それでも美味しいよ!」

 

「あ〜あ、遊輝は料理が出来るのに、何で私は出来ないの」

 

「響は料理が出来ないの?」

 

「全く。全部失敗してしまうの」

 

響って料理出来ないんだ。じゃあ・・・・・・

 

「暇な時に教えてやろうか?」

 

「ほんとに!?料理人に教えてもらえるなんて!」

 

「料理人になってない」

 

響に突っ込み皿を食堂のキッチンで洗い、午後のプログラムの準備をする。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「みんなーーーーーーーー!!!タオル持って来たーーーーーー!!!」

 

『持って来たよ!』

 

午後のプログラムが始まる前にレミが観客にタオルを持って来たのか確認すると、みんなが片手にタオルを突き上げる。午後はヴォーカルの奏はギターを弾かず、タオルを持って歌う事だけに専念する。それよりいつの間にタオルを持って来たんだ?たった一時間で準備出来るのか?

 

「良いね!!後半は盛り上がる曲中心に演奏していくよ!!」

 

「みんな!!!最後まで盛り上がってくれるか!?」

 

『もちろん!!!』

 

「それでは行きましょう!!!まずはこの曲!!ゆずのデビュー曲!!《夏色》!!」

 

レミとアコースティックギターを合わせ、響がそこにキーボードを奏で聞慣れたメロディーが流れ始める。奏は手拍子をして、みんなも手拍子をする。

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪〜〜〜〜♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

15 夏色 【ゆず】

 

16 箒星 【Mr.Children】

 

17 LOVE IS ECSTASY 【中島美嘉】

 

18 学園天国 【フィンガー5】

 

19 ひまわり 【遊助】

 

20 TUNAMI 【サザンオールスターズ】

 

21 花火 【三代目 J Soul Brothers】

 

22 99% 【BOWL】

 

23 愛なんだ 【V6】

 

24 ultra soul 【B'z】

 

 

 

『・・・・・・ウルトラソウル!!!』

 

『ハイ!!!!』

 

 

一番難関のB'zの曲を弾き終わり、俺とレミは一旦ステージ裏に入り、用意してたヘッドマイクを装着する。

 

「遊輝、準備OK?」

 

「ああ」

 

「(奏、次の曲に行って)」

 

レミが奏にアイコンタクトを取り、俺たちはそれぞれ別の場所に向かう。

 

「(分かったわ)みんな!!!テンション上がってる!?」

 

『イエエエーーーーーー!!!』

 

「良いね!!じゃあもっともっと盛り上がってくれる!?」

 

『イエエエーーーーーーイ!!』

 

「それじゃ行くよ!」

 

物陰からギターとベースの音を鳴らし、一緒に観客席の脇から飛びたす。奏もステージから降りて駆け回る。

 

《Let's go!・・・・・・・・》

 

♪♪♪♪〜〜〜〜♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪〜〜♪♪♪

 

この曲だけは観客席を周りながらの演奏。「絶対に無理!」って言ったのに、強制的に練習させられたよ・・・・・・

 

 

 

25 T.W.L 【関ジャニ∞】

 

26 紙飛行機 【コブクロ】

 

27 wind 【倖田來未】

 

28 あとひとつ 【FUNKY MONKEY BABYS】

 

29 じょいふる 【いきものがかり】

 

 

 

 

「いよいよ次が最後の曲になったよ!」

 

「みんな!!タオルの準備をして!!」

 

奏が右手にタオルを持ち、みんながタオルを突き上げる。

 

「そうそう!それじゃ行くよ!遊輝!」

 

奏の合図でギターのコードを弾く。

 

♪♪♪♪〜〜♪♪♪♪〜〜♪♪♪♪〜〜♪♪♪♪♪〜〜♪♪♪♪♪♪♪♪

 

冒頭のサビの部分で奏がタオルを振り回し、みんなも振り回す。

 

 

 

30 イケナイ太陽 【ORANGE RANGE】

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ーーーーーー

 

・・・・・♪♪♪!!♪♪♪!!!

 

サビの最後の余韻を残し、スバルと合わせてギターのコードを弾き止める。

 

「これで軽音部の演奏は終わりよ!!」

 

「最後まで付き合ってくれてありがとう!!!」

 

奏とレミと一緒に頭を下げて、ステージ裏に戻る。

 

「凄く盛り上がっていたから大成功ね!」

 

「遊輝も良かったよ!ギターにベースにヴォーカルと、この一ヶ月でここまで上手くなったから」

 

「あ、ありがとう・・・・少し休ましてくれ・・・・・」

 

近くにある柱にもたれかかり、腰を落とす。

 

「もしかしてバテたの?」

 

「ここまで動くとは思わなかった・・・・・・・・」

 

「ダメだね。今日ぐらいのでバテていたら、今後もっとしんどくなるよ」

 

ど、どんな事を考えているんだよ・・・・・・・結構ハードだぞ。走り回ったり、一曲毎に楽器を変えたり・・・・

 

「お疲れ様。後でケーキでも作るよ」

 

「やったーー!!ライブの後の奏のケーキは最高よ!」

 

「いつもそればっかりだな」

 

「ライブの後の楽しみだもの!」

 

楽器を少し片付け、ステージ裏から引き上げる。




遊輝「つ、疲れた・・・・・・・」

響「こんな事で疲れたらダメだよ」

遊輝「響はキーボードの前で立っているだけだろ!」

響「毎朝ジョギングをしているから大丈夫だよ」

スバル「俺も。なんだかんだ身体を鍛えているからな」

遊輝「・・・・・・・朝練の量、もうちょっと増やすか」

奏「はい、ケーキが出来たよ。好きな物を選んでね」

響「やった!いただきます!」

奏「そういえばレミは?」

スバル「さっき何かを取りに部屋を出たな」

レミ「お待たせ!これを持ってきたよ!」

遊輝「!!!メ、メイド服・・・・・・・」

レミ「明日はクラスの模擬店で働いてもらうから!」

スバル「・・・・・・・・・・」

遊輝「・・・・・は〜い・・・」

響「次回は【文化祭二日目 看板娘の奮闘記】」

レミ「次回もよろしく!」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。