【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
それではどうぞ!
遊輝 side
「よっしゃ!勝ったぜ!」
「やったね!」
パーン!
俺とレミがお互いに手を叩いた音が響き渡る。何にせよ、ダークシグナーを倒せたのは大きいぜ。
「私が・・・・・こんなところで・・・・・」
ミラエルが紫の炎に包まれて、塵となっていく。これでここのダークシグナー戦は終わりだな。代償はあるけど。
「あんた、頭から血が出てるけど大丈夫?そう言う私も骨をやられてしまったみたいだけど」
「大丈夫だよ。ろっ骨と左の腕が折れているけどね」
「それのどこが大丈夫なの!?私より酷いじゃない!」
「そうか?頭の怪我は数時間で治るし、骨折も1日あれば全部回復しているよ」
「・・・・・・・一体何処からそんな治癒力が生まれるのよ・・・・・」
レミがボソッと呟いた。普通だと思うけどな〜、骨折が1日で治るのは。
「ところでこれからどうやって遊星さん達と合流するの?」
「・・・・・どうしよう(汗)。最初はダイヤに頼んでDホイールを持ってきてもらおうと思っていたけど」
「お互いに骨折をしているから無理だね」
マジでどうしよう・・・・・歩いていくのも無理があるし、かといってこのまま待っても来るとは限らないし・・・・・(汗)
『主、私たちを実体化して遊星さんの所まで飛びましょうか?』
『私たちは大丈夫ですので直ぐにでも行くことができます』
実体化して飛ぶか・・・・・それしか方法がないか。
「じゃあ頼む。今から実体化してもらうぞ」
プラチナのカードをデスクにセットするとプラチナが出てきた。何故か救急セットも一緒に・・・・・
「なんで救急箱を持っているの?」
『主、頭から血が出ているのですよ。包帯ぐらいは巻いておかないといけません』
「大丈夫だって。直ぐに治るよ」
「そんな事言わずにさっさと包帯を巻きなさい!」
「大丈夫・・・・・・・はい、巻いてください・・・・・」
大丈夫って言おうとした瞬間、レミが銃の構えをして頭に向けたので、巻いてくださいと言ってしまった。
銃は卑怯だよ、直ぐに治るのに・・・・・
『巻き終わりましたので行きましょうか』
いつのまにか頭に包帯が巻かれ、プラチナが頭を下げて俺たちを待っている。ここに長くいる必要もないからさっさといくか。
「それじゃ行こうか」
「頼むわね、プラチナ」
『では、しっかりとつかまってください』
プラチナが翼を広げ、巨人の地上絵が描かれている場所に向かう。
ー(制御装置 上空)ー
「これで最後だ!セイヴァー・スター・ドラゴンで地縛神Ccapac Apuに攻撃!シューティング・ブラスター・ソニック!」
セイヴァー・スター・ドラゴンが地縛神Ccapac Apuに突進して地縛神が破壊される。
「う、うわあああーーーーーー!!!」
鬼柳 LP 2900→0
WIN 遊星 LOS 鬼柳
「鬼柳!」
遊星が倒れている鬼柳に近寄る。デュエルで負けた鬼柳は立ち上がる気配がしない。
「グッ・・・・・遊星・・・・・」
「鬼柳!俺はあの時間違っていた!あの時、俺一人が犠牲になっていれば仲間が救えると思っていた!だけどそれは間違っていた!本当に救えるのは仲間との絆だ!」
遊星の目から涙が流れている。
ちなみに俺とレミは邪魔にならないようにプラチナの上で待っている。
「遊星・・・・・俺はお前との復讐の前にもう一つの願いがあった・・・・・」
「鬼柳・・・・・」
「チームサティスファクションのラストデュエルをしたかった・・・・・憎めなかったんだよ・・・・・お前たちを・・・・・」
鬼柳は塵になりながら遊星に最後の言葉を掛ける。遊星は大声で泣きながら、鬼柳にダークシグナーを倒すことを誓った。
遊星がモーメントを封印したのを確認した後、プラチナが龍可たちに近い所に着陸して俺とレミを降ろす。
「遊輝!レミさん!」
「無事だったんだ!」
「当たり前だろ!あんな所で負けたら皆に顔をあわせられないよ!」
「包帯を巻いた顔でよくあえるね」
「それとこれとは別だろ!」
「(あの2人、漫才コンビになれるよね?)」
「(そこまでは行かないでしょう。確かに息は会っているけど)」
龍亞と龍可がボソッと何か呟いた。何か漫才とか聞こえたけど気にしない。
「それじゃ聞くけど、何で遊輝もレミさんも包帯を巻いているの?」
「勝利の勲章ってやつ」
「カッコつかなくていいわよ。私も遊輝も地縛神の攻撃で骨が折れたの。遊輝はそれに頭から血が出たから、頭にも巻いているの」
「やっぱり・・・・・」
龍可がため息をつく。何やっぱりって?そんなに分かることなの?
「ここの制御装置は封印したから、皆の所に行こう。太陽が沈む前に全ての制御装置を封印しないと冥府の扉が開いてしまう」
「早速行きましょうか」
遊星が自分のDホイールに乗り、俺たちは牛尾さんが運転する車に乗って、残るジャックとアキさんの所に向かう。
ー(旧モーメント)ー
遊星がルドガーを倒し、全てのダークシグナーを倒したが・・・・・
「太陽が沈んちゃった・・・・・・」
「遅かったか・・・・・・・」
既に太陽が沈んでしまい、皆が落胆している時・・・・
「な、何だあれは!?」
シティの方にコンドルの地上絵が現れて、冥府の王が出現した。そして赤き龍の力で俺たちはゴドウィンの館に戻る。目の前にはゴドウィンの姿が・・・・・
「ゴドウィン!これは一体・・・・・」
「冥府の扉が開いてしまいました」
「そんな!それじゃ世界は・・・・・」
「終わりです」
「嘘・・・・・」
「何故冥府の王がこっちに来ている?」
「私が呼んだのですよ」
「何!?どういう事だ!」
ジャックが問いかけると、ゴドウィンの胸にコンドルのマークが浮かび上がり、館の地下にあったはずの神殿が地上に出てくる。そして右腕を取り、カプセルにあるドラゴン・ヘッドの痣の腕を代わりにつける。
「我は神になる!邪神の力でこの世界を滅ぼし、赤き龍の力で新たな世界を作る!」
「そんな事はさせない!ゴドウィン!デュエルだ!」
「良いでしょう。世界の運命をかけたデュエルを!」
「俺もやるぞ!」
「俺も!」
「じゃあ俺も」
「あんたは無理よ!骨折している上に、今Dホイールを持ってないでしょ!」
やっぱ無理か。参加したかったな〜、骨折しててもいけそうな気がしたけどな〜。
『(マスター、無茶はダメです)』
ダイヤにも言われたよ・・・・・
遊星たちが浮かび上がったコンドルの地上絵に乗り、ゴドウィンとの最終決戦に臨む。
デュエルもいよいよ大詰め、遊星が仲間との大切さ、未来への思いをゴドウィンに言う。
冥府の王も直ぐそこまで来ている。そして遊星の背中に赤き龍が浮かび上がり、デッキが光る。
「何故だ・・・赤き龍は神たる我を選んだのではなかったのか!?」
「違う!絆を選んだんだ!俺たちの絆が運命を超えて行く!」
「「「「「「「遊星ーーーー!」」」」」」」
遊星のラストターンが始まる。
「俺のターン!墓地のスターダスト・シャオロンの効果!フィールドにスターダスト・ドラゴンがいる時、墓地から特殊召喚できる!」
スターダスト・シャオロン 攻100
「そして救世竜セイヴァー・ドラゴンを召喚!」
救世竜 セイヴァー・ドラゴン 攻0
「Lv1のスターダスト・シャオロンとLv8のスターダスト・ドラゴンにLv1の救世竜セイヴァー・ドラゴンをチューニング!」
☆1 + ☆8 + ☆1 = ☆10
セイヴァー・ドラゴンが大きくなってスターダストとスターダスト・シャオロンを包み込む。
「集いし星の輝きが、新たな奇跡を照らし出す!光差す道となれ!シンクロ召喚!光来せよ!セイヴァー・スター・ドラゴン!」
セイヴァー・スター・ドラゴン 攻3800
赤き龍が吠え、スターダストがセイヴァー・スター・ドラゴンになった時・・・・・
「セイヴァー・スターの効果!地縛神WiraqochaRascaの効果を無効にする!サプリメーション・ドレイン!」
「何だと!?」
セイヴァー・スターの身体が青く光り、地縛神が弱る。
「リバースカードオープン!シンクロ・バトン!俺たちの墓地のシンクロモンスター1体につき、俺のフィールドのシンクロモンスター1体の攻撃力は600ポイントアップする!墓地に存在するシンクロモンスターは4体!」
セイヴァー・スター・ドラゴン 攻3800→6200
「仲間の絆が今ここに集結する!バトル!セイヴァー・スター・ドラゴンで地縛神WiraqochaRascaに攻撃!シューティング・ブラスター・ソニック!」
セイヴァー・スターが地縛神WiraqochaRascaに向かい、突き抜ける。
「うわああああぁぁぁーーーーーー!」
セイヴァー・スター・ドラゴン 攻6200
地縛神WiraqochaRasca 攻1
ゴドウィン LP 5900→0
WIN 遊星&ジャック&クロウ LOS ゴドウィン
そしてセイヴァー・スターが冥府の王に振り向く。
「冥府の王よ!今一度封印せよ!シューティング・ブラスター・ソニック!!!」
セイヴァー・スターが冥府の王に攻撃する。冥府の王の動きが止まり、崩れ落ちていく。
こうして、シグナーとダークシグナーとの長きに渡る戦いは終わりを告げた。
遊輝「いや〜・・・・何ていう手抜き感」
龍亞「すっごいバッサリカットしたよね?アニメして10話分くらい?」
レミ「何でこうなったのやら・・・・」
龍可「でもやっと第1章が終わりましたね」
龍亞「これでやっとなら第2章どんだけ長いのよ・・・・」
遊輝「倍以上あるからな。第2章」
レミ「第2章は学園編。遊輝がアカデミアに編入、龍亞君・龍可ちゃんもアカデミアに戻って皆で学生生活を楽しむよ!」
龍亞「まずは遊輝の編入試験!【編入試験 プライドを潰せ!No,33 マシュ=マック】」
龍可「次回もよろしくお願いします」